『風船』のロケ地をご紹介

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『風船』のロケ地をご紹介

　　　　★『風船』の主な舞台の一つである京都。そのロケ地を紹介します。現在の画像はNOBOさん
　　　　　に提供していただきました。（2007年12月～2008年1月に撮影）

　　　　…主人公である写真工業会社“東洋光学”の社長・村上春樹（森雅之）が訪れるのが、中京区河
　　　　　原町姉小路西北角に現存する“カメラのムツミ堂”。現在では店名は“フォトステーション
　　　　　ムツミ”と書かれてあるようです。作品のシーンからは、春樹が見つめる、店のショーウィン
　　　　　ドウに飾られた女性（実は知人の娘）の写真。そして、店内で話す春樹と店主（天草四郎）。
　　　　　表の道路の向こう側の道はデモ行進が行なわれています。

　　　　…“フォトステーションムツミ”の北側の道を西へ入ったあたり。これは『風船』に出てくる場
　　　　　所ではありませんが、55年『愛のお荷物』で北原三枝さんと三橋達也さんが歩きます。写真
　　　　　は東を向いていて、右側の塀は天性寺の塀。彼方の上部に看板のあるビルが“フォトステーシ
　　　　　ョンムツミ”の入っているビルです。その向こう側に半分くらい隠れているビルが、“京都
　　　　　朝日会館”。二人は西側（写真手前側）へ歩いて行きますが、その先にある公衆トイレも“ガ
　　　　　クブチのヤマモト”も2008年2月現在、現存しています。

　　　　…バー“おそめ”があったとされる中京区の木屋町仏光寺付近。木屋町通りの東側、公園のよう
　　　　　な空き地から北へ二軒目の建物（当時からの建物ではないようですが）のようです。2009年
　　　　　6月現在は花扇太夫という島原の太夫さんが経営されている“バー・花おおぎ”（2006年7月
　　　　　に祇園から現在の場所に移転されたらしい）の看板が掲げられています。

　　　　…主人公の娘・珠子（芦川いづみ）と主人公が京都にいた頃の知人の娘・阿蘇るい子（左幸子）
　　　　　の二人が乗る観光バスから見える景色。左京区にある平安神宮の応天門。

　　　　…そのバスが渡る五条大橋。下京区と東山区の間にある鴨川に架かっています。作品のシーンか
　　　　　らは、バスの車中の珠子とるい子。

　　　　…東山区にある八坂神社。しかし、実際には、作品のように上記の五条大橋を渡っても、この八
　　　　　坂神社は見えてきません（笑）。八坂神社は五条通よりも北にある四条通の東の突き当たりに
　　　　　あります。

　　　　…珠子とるい子が、他の団体客と一緒に記念写真を撮るのが、東山区にある清水寺の仁王門。仁
　　　　　王門は2003年に修復されています。仁王門の右にあるのは西門、後ろにある塔は三重塔。作
　　　　　品のシーン、小さいながら、階段の左のほうの前列に芦川いづみさんがいます。

　　　　…清水坂観光駐車場にある休憩所。珠子とるい子がおにぎりをほおばるベンチがあります。現在
　　　　　の画像の奥、赤い文字で“警告”とタイトル（？）が書かれた看板のあたりに二人は座ってい
　　　　　たのではないかと思われます。作品のシーンの二人の彼方に並ぶボンネットバスが懐かしいで
　　　　　すね。

　　　　…その休憩所から望むシャッター扉の降りているお店が、映画の中では、“銀閣寺八つ橋”の看
　　　　　板を掲げたお店として登場します。作品のシーンは、お茶の残りを捨てる左幸子さん。

　　　　…主人公と珠子が訪れるのが、東山区にある京都国立博物館の中庭。ロダン作の“考える人”の
　　　　　銅像があります。現在はこの像は池のそばにあり、映画とは違っているようです。

　　　　…二人が座ったベンチも現在はないようです。毎月第二・第四土曜日は無料開放されているよう
　　　　　ですが、通常、入場料が必要です。

　　　　…主人公が折りたたみ型の椅子に座ってスケッチをしているのは、左京区にある詩仙堂の庭。建
　　　　　物は嘯月楼〔しょうげつろう〕。実際には、椅子を置くようなスペースはないようです。

　　　　…ラストシーンとなる盆踊りが行なわれたと思われるのが、上京区新町通上立売一筋西上ル安楽
　　　　　小路町にある持明院仙堂御所跡（＝光照院門跡）。門扉など、映画と同じ形ではないでしょう
　　　　　か？。作品のシーンはるい子に手を引かれて境内へ入って行く主人公。この盆踊りの輪の中に
　　　　　珠子を発見するという感動のラストシーンです。

　　　　…同・奥にある赤っぽい屋根の建物は常盤会館。作品のシーン（“終”の文字が出る直前です）
　　　　　の盆踊りの輪の奥にある建物とは若干違うようでもありますので、後に建て替えられたのかも
　　　　　しれません。

LAST UP DATE ◆ 2009年6月7日
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