『夜の河』のロケ地をご紹介

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『夜の河』のロケ地をご紹介

　　　　★『夜の河』に登場する京都をいくつか紹介します。《情報提供／ツカさん》

　　　　…タイトルバックに登場する水面は堀川。その堀川沿いの東堀川通りを走るのは、1961年に廃
　　　　　線となった市電堀川線です。家並の奥にヒロインである舟木きわ（山本富士子）の実家の京染
　　　　　“丸由〔マルヨシ〕”があるようです。

　　　　…労働団体の行進が四条大橋を渡るメーデーの日、画学生である岡本五郎（川崎敬三）がその四
　　　　　条大橋の西詰めから北側を見ます。背景には中華料理店“東華菜館”の建物が見えています。

　　　　…五郎が眺める先には先斗町にある欧風料理の老舗“開陽亭”が。その床で食事をしているのは
　　　　　五郎が慕うきわと大阪大学医学部の遺伝学教室の教授・竹村幸雄（上原謙）。

　　　　…その後、五郎はストーカーのごとく（笑）二人を尾行します。八坂神社の西楼門の階段です。

　　　　…二人が出て来るのは、八坂神社の本当の正門である南楼門。

　　　　…その反対側（南側）を眺めると、彼方に法観寺の“八坂の塔”が見えます。また“とらや”で
　　　　　も有名な椿餅の看板が。

　　　　…きわと五郎がきわの同窓生である鴨川そばのお茶屋の女将・せつ子（阿井美千子）と会うのは
　　　　　“東華菜館”の屋上でしょうか。

　　　　…中京区の堺町通三条下ル道祐町にある“イノダコーヒ”の店内。呉服問屋の近江屋（小沢栄〔
　　　　　後に栄太郎〕）が面倒を見ようとしてご執心なのは、美しいきわ。

　　　　…竹村の娘・あつ子（市川和子）と河原町通りを歩くきわ。バス停の案内には、“京都駅ゆき”
　　　　　として“烏丸車庫→河原町二條→河原町三條→河原町四條→京都駅”とあります。やって来た
　　　　　のは懐かしいボンネットバスの市バスです。

　　　　…またある日、きわの妹・美代（小野道子〔後に長谷川季子〕）が実家を訪ねて来ます。背景に
　　　　　写るのは二条城で、どうやら美代は押小路通りを東へ向かって歩いているようです。

　　　　…そしてラスト、メーデー（一年後）の行列が二条城の周りを行進しています。きわの実家の染
　　　　　め物を干す物干し場からの眺めという設定で二条城の正門が見えていますので、やはりきわの
　　　　　実家は押小路通りあたりにあるのでしょう。

LAST UP DATE ◆ 2014年12月12日
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