1960年『南海の狼火』

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　1960年『南海の狼火』　

　　　　★ここでは、クレジットタイトルの採録とともに、各作品を詳細に解説します。過去に出された
　　　　　文献も参考にしながら、Web＠作者が2009年7月29日以降に検証した結果をまとめています。
　　　　　もちろん抜けもあり誤認も含まれているかとは思いますので、あくまでも作品を楽しむための
　　　　　参考としてください。新たな情報をお寄せいただきたいと思います。
　　　　　※当Webの恒例の方式により、“？”の付いている情報は、確定出来ていないものだと考えて
　　　　　ください。“？”の数により曖昧さが増します（笑）。また、“〔カタカナ〕”という表記は
　　　　　漢字表記が確定出来ない名称の表現です。カッコのないカタカナ表記は、そのままで正しいと
　　　　　考えてください。

◆

　　　　　監督：山崎徳次郎　企画：児井英生　原作：原健三郎　脚本：山崎巌　撮影：高村倉太郎
　　　　　照明：大西美津男　録音：米津次男　美術：横尾嘉良　音楽：大森盛太郎　編集：鈴木晄
　　　　　現像：東洋現像所　色彩計測：幸田守雄　助監督：武田一成　製作主任：林本博佳
　　　　　主題歌：コロムビア・レコード　採譜：植内要
　　　　　“さすらい”　作詞：西沢爽／作曲：編曲：狛林正一　唄：小林旭
　　　　　挿入歌　“アキラのホイホイ節”　作詞：西沢爽／作曲：狛林正一　唄：小林旭
　　　　　　※“アキラのホイホイ節”は劇中には登場しません。
　　　　　“アキラのツーレロ節”　作詞：西沢爽／作曲：遠藤実／編曲：狛林正一　唄：小林旭
　　　　　“チェリーブランディ”　作詞：作曲：遠藤実／編曲：小林郁夫　唄：水上早苗
　　　　　“宇和島音頭”　作詞：国村三郎／作曲：杵屋勝世　唄：小林旭

◆

　　　　　小林旭　…野村浩次（ギターの流しだが、実は潜入麻薬捜査官）
　　　　　浅丘ルリ子　…須賀清子（真珠養殖業者“須賀真珠”の娘。丸常洋品店に勤めている）
　　　　　宍戸錠　…“坊主の政”（黒田をゆすりに来た殺し屋。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　“飲む・打つ・買う”で僧籍を破門になったらしい）
　　　　　白木マリ（後に白木万理）　…ジェニイ・ハルミ（キャバレー“パラダイス”のダンサー）
　　　　　岡田真澄（後に岡田眞澄）　…辻井（キャバレー“パラダイス”の支配人）
　　　　　金子信雄　…黒田（キャバレー“パラダイス”などの経営者）
　　　　　菅井一郎　…須賀力蔵（須賀清子の父親。“須賀真珠”の経営者。荒岩という闘牛の持ち主）
　　　　　堀恭子　…田代千津（森山忠夫の友人である海女。
　　　　　　　　　　　　　　　　　“ミネ”や“坊主の政”に襲われた時、野村浩次に救われる女性）
　　　　　楠侑子　…秋枝（キャバレー“パラダイス”のママ。黒田の愛人）
　　　　　内田良平　…日下部（黒田に雇われる流れ者。実は海難保険調査員）
　　　　　弘松三郎　…立川（“須賀真珠”の従業員。黒田たちに賭博の借金で脅されている男性）
　　　　　中田博久　…須賀周一
　　　　　　　　　（三ヶ月前に海で死んだことになっている須賀清子の兄。ジェニイ・ハルミの恋人）
　　　　　木下雅弘　…森山忠夫（“須賀真珠”の従業員）
　　　　　河野弘　…“ミネ”（黒田の子分の兄貴分）
　　　　　宮崎準　…吉田（“須賀真珠”の従業員。
　　　　　　　立川と一緒にキャバレー“パラダイス”の賭博場へ行った時には、負けて殴られる男性）
　　　　　八代康二（後に八代康次）
　　　　　　…“テツ”（黒田の子分。ダボシャツに腹巻き、色メガネをかけて帽子をかぶった男）
　　　　　水木京二（後に水木京一）　…“須賀真珠”の従業員（額の上がった男性）
　　　　　久遠利三　…黒田が関係する真珠の養殖場の授業員
　　　　　　　（黒田の事務所で「いくら努力しても須賀さんの養殖場にはかないません」と言う男性）
　　　　　荒井岩衛　…黒田の子分（闘牛大会の時には、秋枝の右隣／画面左にいる額の上がった男）
　　　　　白井鋭　…黒田が関係する真珠の養殖場の授業員
　　　　　　　　　　　　　　　（黒田の事務所で「～私たちには女房子供がいるんです」と言う男性）
　　　　　二木草之助　…黒田が関係する真珠の養殖場の授業員
　　　　　　（黒田の事務所で「このへんは港に近いんでどうしても水質が悪いんですよ」と言う男性）
　　　　　大森安行　…黒田の子分（青いシャツに細い縦縞柄の白っぽい上着を着た男）
　　　　　小林亘　…黒田の子分
　　　　　　　　　　（オレンジ色の柄物のシャツにグレーの上着、首に貝殻のネックレスを付けた男）
　　　　　高橋明　…黒田の子分（闘牛大会の時には、秋枝の後ろの席にいるグレーの上着を着た男）
　　　　　大須賀更生　…黒田の子分（縦縞の入った白っぽいシャツを来た男。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ダムで野村浩次を待ち伏せする時には、猟銃を持った男）
　　　　　渡井嘉久雄（後に渡井嘉久夫）
　　　　　　…黒田の子分（赤いシャツに縦縞柄の濃いグレーの上着を着た男）
　　　　　里実（後に大門実）　…“須賀真珠”の従業員
　　　　　　　　（闘牛を乗せたトラックが到着した時には、家の中から出て来て迎える短い髪の男性）
　　　　　須田喜久代　…洋子（須賀清子の勤める丸常洋品店の主人）
　　　　　久木登紀子（後に香取環）　…トシ江（千津の仲間の海女。
　　　　　　　　　　　　闘牛大会の時には、須賀清子のそばにいる葉っぱの柄の衣裳の髪の長い女性）
　　　　　山崎育子（後に山崎礼子）　…イト（千津の仲間の海女。
　　　　　　　　　　　　　闘牛大会の時には、須賀清子のそばにいるカラフルな縦縞柄の衣裳の女性）
　　　　　斎藤久美子
　　　　　　…マキ（千津の仲間の海女。闘牛大会の時には、田代千津の右隣／画面左にいる女性）
　　　　　立川博　…黒田の子分（白やグレー、黒の横縞柄のシャツを着て帽子をかぶった男）
　　　　　大治誠（後に大路達三）　…大山（“須賀真珠”の従業員。
　　　　　　　　　　　　　　　闘牛大会の時には、田代千津の後ろにいる麦わら帽子をかぶった男性）
　　　　　大庭喜儀　…黒田の子分（海女たちと争った時には、白地に派手な柄のシャツを着た男）
　　　　　三宅洋　…黒田の子分（グレーの上着を着て黒っぽいネクタイを少し緩めている男）
　　　　　寺尾克彦
　　　　　　…“須賀真珠”の従業員（ラストの盆踊りの時、森山忠夫の右隣／画面左にいる男性）
　　　　　水上早苗〔コロムビア〕　…キャバレー“パラダイス”の歌手
　　　　　竹部薫〔振付〕
　　　　　高瀬将敏〔技斗〕

　　　　　以降、主なクレジットなしの出演者

　　　　　小柴隆（後に小柴尋詩）　…キャバレー“パラダイス”のバーテン（長身の男性）
　　　　　式田賢一　…キャバレー“パラダイス”のバーテン（短い髪の男性）
　　　　　吉田勇男（後に吉田朗人）
　　　　　　…キャバレー“パラダイス”の客（ホステスたちの後ろから乱闘を眺めるメガネの男性）
　　　　　田村茂子　…丸常洋品店の従業員（仮縫いをする洋子のそばに立っている女性）
　　　　　朝香奈緒美　…キャバレー“パラダイス”のホステス
　　　　　　　　（黒田の子分たちがカードゲームをしている時、“テツ”の右隣／画面左にいる女性）
　　　　　黒木広美　…キャバレー“パラダイス”のホステス
　　　　　　　　（黒田の子分たちがカードゲームをしている時、“テツ”の左隣／画面右にいる女性）
　　　　　橘田良江　…キャバレー“パラダイス”のホステス
　　　　　　　　（黒田の子分たちがカードゲームをしている時、“ミネ”の右隣／画面奥にいる女性）
　　　　　小野武雄　…キャバレー“パラダイス”の客
　　　　　　　　（“坊主の政”が野村浩次に酒を投げ渡す時、カウンター席にいる額の上がった男性）
　　　　　柳田妙子　…キャバレー“パラダイス”のホステス
　　　　　　（“坊主の政”が野村浩次に酒を投げ渡す時、カウンター席にいるピンク色の衣裳の女性）
　　　　　坂巻祥子　…キャバレー“パラダイス”のホステス
　　　　　　　　　　（“坊主の政”が野村浩次に酒を投げ渡す時、カウンター席の最も端にいる女性）
　　　　　三浜元？　…キャバレー“パラダイス”の客（テーブル席で野村浩次の歌を聴く男性）
　　　　　林浩子（後に林泰江）？　…キャバレー“パラダイス”のホステス
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（テーブル席で野村浩次の歌を聴く赤い衣裳の女性）
　　　　　市原久照（後に市原久）
　　　　　　…キャバレー“パラダイス”の客（カウンター席で野村浩次の歌を聴く額の上がった男性）
　　　　　衣笠一夫（後に衣笠真寿男）
　　　　　　…キャバレー“パラダイス”の賭博場のルーレットの客（メガネの巨漢）
　　　　　緑川宏？　…キャバレー“パラダイス”の賭博場のルーレットの客（メガネの男性）

　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）？
　　　　　　…割烹“東雲”の仲居（黒田の宴席からビールの空き瓶を下げる女性）

◆ ◆ ◆

　　　　●第3作『南海の狼火』は、愛媛県宇和島の真珠養殖場の乗っ取りを描いています。ここでは主
　　　　題曲である名曲“さすらい”をご紹介。これは小林旭さんご本人が最も好きな歌だとも聞きます。

　　　　1. 夜がまた来る　思い出、つれて
　　　　　　おれを泣かせに　足音もなく
　　　　　　なにをいまさら　つらくはないが
　　　　　　旅の灯りが　遠く遠くうるむよ

　　　　2. 知らぬ他国を　流れながれて
　　　　　　過ぎてゆくのさ　夜風のように
　　　　　　恋に生きたら　楽しかろうが
　　　　　　どうせ死ぬまで　ひとりひとりぽっちさ
　　　　　　（この二番は映画には出てこないと思います）

　　　　3. あとをふりむきゃ　こころ細いよ
　　　　　　それでなくとも　遥かな旅路
　　　　　　いつになったら　この淋しさが
　　　　　　消える日があろ　今日も今日も旅ゆく

LAST UP DATE ◆ 2018年5月28日
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