六三年のダンディ

使用している画像、その他の権利は全て、原権利者に帰属します。
映画・テレビドラマファン同志の楽しみのみを唯一の目的としたものであり、
利益を得たり、権利を侵害しようとするものではありません。

注）　他掲示板への転送など、画像の二次的な使用は厳禁いたします。

六三年のダンディ

　　　　『探偵事務所23・くたばれ悪投ども』の中で、主人公に扮した宍戸錠さんと、ショーダンサー
　　　　に扮した星ナオミさんが歌い踊る挿入歌“六三年のダンディ”をご紹介。敵の本拠地であるキャ
　　　　バレー“エスカイヤ”に潜入した主人公ですが、以前、カジノで金を借りたまま逃げた相手が、
　　　　まさかそこのショーダンサーだったとは知らず、自分の素性がバレるのではないかと、驚くシー
　　　　ンです。

◆ ◆ ◆

　　　　　　やぁ、やぁ、やぁ、

　　　　　1. 誰かによく似た男が　来てる（注1）
　　　　　　ちょっぴりキザだが　イカシた男
　　　　　　そうだ、そうだ、思い出した
　　　　　　私の大事な虎の子を　猫ババした男だ（注2）
　　　　　　そんな奴だが　惚れてんだ
　　　　　　ダメな奴だが　惚れてんだ

　　　　　　（～間奏～ショー形式に歌い踊る二人）

　　　　　　そうだ、そうだ、思い出した
　　　　　　私の大事な万コロを　持ち逃げした男だ
　　　　　　そんな奴だが　惚れてんだ
　　　　　　にっくい奴だが　惚れてんだ

　　　　　　その男の名は　“ジョー”（注3）

　　　　　2. 見かけによらない　ガッチリ屋
　　　　　　少しは銭コが　たまったかい
　　　　　　いっくらためても　右から左
　　　　　　惚れた男が　持ってゆく
　　　　　　ひどい野郎が　いるもんだ
　　　　　　そんな野郎は　張り倒せ

　　　　　　口先ばかりの　ろくでなし
　　　　　　ミンクのコートは　「どうしたのさ」
　　　　　　それより二人で　ロンドン、パリ
　　　　　　お手々つないで　行かないか
　　　　　　嘘と知ってて　だまされる
　　　　　　惚れた弱味じゃ　「判るでしょ」
　　　　　　そんな奴だが　惚れてんだ
　　　　　　そんな奴だが　惚れてんだ

　　　　　●darkred部分は星ナオミさんが歌い、darkblue部分は宍戸錠さんが歌います。black部分は
　　　　　　二人のデュエット。また、「　」部分はセリフ調です。

　　　　　注1／しょっぱなから星ナオミさん扮するダンサーがそのものズバリの歌詞を出すので驚きます。
　　　　　注2／やはりカジノで貸したままの金のことを言われ困る歌詞。
　　　　　注3／本名を言われるのでは？、と、驚く主人公ですが、違う名前だったので（今回の役名は
　　　　　　　 “ジョー”ではない）、ホッとします。仕方なく、昔の女だと言い訳をしてデュエットを
　　　　　　　始めることになります。

◆ ◆ ◆

　　　　…ちなみに星ナオミさんの主な出演作と役名・役柄を列挙しておきます。

　　　　1960年
　　　　『男の怒りをぶちまけろ』〔クレジットなし〕
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※東京シックス・ビューティズとしてクレジットあり。
　　　　　…ヒロイン／浅丘ルリ子率いるショーダンサーの一人　《情報提供／NOBOさん》
　　　　『拳銃無頼帖不敵に笑う男』
　　　　　…キャバレー“サンシャイン”で赤いドレスを着ている踊り子2　《情報提供／NOBOさん》
　　　　『摩天楼の男』…“チェリー”の女給B
　　　　『あした晴れるか』…銀座のバー“BAR HOB NOB”のホステス

　　　　1961年
　　　　『太平洋のかつぎ屋』…日新航空のスチュワーデス
　　　　『早射ち野郎』
　　　　　…キャバレー“ブルースター”のホステス（ジェーン／南田洋子と店の前で格闘する女性）
　　　　『機動捜査班』…シェリー・洋子
　　　　　（荒川グループの一員・横井金次／中台祥浩の愛人でダンサー）　《情報提供／NOBOさん》
　　　　『有難や節あゝ有難や有難や』
　　　　　…エミ（悪玉の愛人でキャバレー“龍城”のホステス？）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　《情報提供／渚さん／NOBOさん》
　　　　『ろくでなし野郎』…キャバレー“ボラチョ”で踊る東京から来たダンサー
　　　　『機動捜査班罠のある街』…ネリイ・渚
　　　　　（キャバレー“メルボ”のダンサー。売春も行なう）　《情報提供／NOBOさん》
　　　　『都会の空の非常線』…“カルボ”？の女給B
　　　　『俺は死なないぜ』…キャバレー“ミモザ”で踊るダンサー
　　　　『ヨットとお転婆娘』…田口トキコ（役柄未確認）
　　　　『峠を渡る若い風』…メリー朱美（ストリッパー）
　　　　『追跡』…ローズ（キャバレー“美人座”のホステス）
　　　　『機動捜査班東京危険地帯』
　　　　　…サリイ（キャバレー“アニタ”でビキニ姿で踊るダンサー）　《情報提供／NOBOさん》
　　　　『明日〔あした〕が私に微笑みかける』…サリー中山（クラブ“レノ”のNo.1ホステス）
　　　　『百万弗を叩き出せ』
　　　　　…OKジムを営む伊庭組の伊庭社長／加藤武の愛人　《情報提供／NOBOさん》
　　　　『早射ち無頼大平原の男』…霧島千秋（キャバレー“ニューギンザ”で踊るストリッパー）
　　　　『アラブの嵐』…BAR“せつ”？のホステスＡ

　　　　1962年
　　　　『北帰行より渡り鳥北へ帰る』…キャバレー“ROKY”のダンサー
　　　　『君恋し』…みゆき（バーの女）
　　　　『天使と野郎ども』…健児／和田浩治がネックレスを買う洋装店の店員
　　　　『銀座の恋の物語』…芸者（オープニングとエンディングで主人公の引く人力車に乗って登場）
　　　　『闇に消えた使者』…西堀トシ子（殺人の容疑者である主人公／小高雄二の妹）
　　　　『夢がいっぱい暴れん坊』
　　　　　…静江（大阪の〔キザクラ〕組から逃げてきて突風クラブの事務員になる女性）
　　　　『太陽のように明るく』…マリ（役柄未確認）
　　　　『若者に夢あり』…芸者風の女
　　　　『霧の夜〔よ〕の男』…さくらホテルの受付嬢
　　　　『燃える南十字星』
　　　　　…みどり（中国人ボス／金子信雄の部下・岡田／弘松三郎の愛人で“JOKER”のダンサー）
　　　　『零戦黒雲一家』〔クレジットなし〕…整曹・滝源治／井上昭文の結婚式の写真の花嫁？
　　　　　※Web＠作者が見たテレビ放映版では渡辺美佐子さん以外の女優さんの登場シーンはない
　　　　『渡り鳥故郷へ帰る』…朱実（悪玉・宇多組の営むキャバレー“METRO”の女給）
　　　　『若くて、悪くて、凄いこいつら』
　　　　　…BAR“ブルーキャット”のホステス　《情報提供／NOBOさん》
　　　　『横を向いた青春』…泰子（“ゲッツ”のホステス）
　　　　『硝子のジョニー野獣のように見えて』…
　　　　『激しい河』…尚美（役柄未確認）
　　　　『金門島にかける橋』…協和党の前幹事長・石山の娘
　　　　『ひとりぼっちの二人だが』…ローズ（“浅草座”のダンサー）　《情報提供／NOBOさん》
　　　　『ポンコツおやじ』…“チラリ”（ソバの出前持ち）
　　　　『愛と死のかたみ』
　　　　　…富枝（野崎潔／長門裕之が足抜けさせて大阪へ連れていく博多の特飲街の女）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　《情報提供／NOBOさん》
　　　　『危険な商売鉛をぶちこめ』…
　　　　『歌う暴れん坊』…堅野文子（主人公／小林旭の同級生である警視／藤村有弘の妻）

　　　　1963年
　　　　『探偵事務所23 くたばれ悪党ども』
　　　　　…サリー（悪玉の営むクラブ“エスカイヤ”のダンサー兼歌手）
　　　　『さすらいのトランペット』…サユリ（元・矢崎プロのタレント）
　　　　『都会の奔流』…大谷涼子（ロビンス商会のロバート／田中明夫の愛人）
　　　　『泥だらけの純情』…純子（“BAR MISSISSIPPY／ミシシッピィ”のホステス）
　　　　『何か面白〔おもろ〕いことないか』
　　　　　…喫茶店“キャンドル”のウェイトレス　《情報提供／NOBOさん》
　　　　『夜の勲章』…山岡瑠理（主人公の探偵／小林旭の秘書）
　　　　『俺の背中に陽が当る』…瞳（元・悪玉の山田／安部徹の愛人）
　　　　『野獣の青春』…桂子（三光組の幹部・武智／郷エイ治の愛人）
　　　　『俺は地獄の部隊長』…美代（北支・安平城の町にある兵隊の慰安所のような店にいる女性）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　《情報提供／渚さん》
　　　　『銀座の次郎長』…山形県真室川のバーのホステス　《情報提供／NOBOさん》
　　　　『探偵事務所23 銭と女に弱い男』
　　　　　…万里（銃砲店経営者・宮城〔みやぐすく〕／葉山良二の愛人）
　　　　『虎の子作戦』…大ボス／上田吉二郎の子分・小野沢／安部徹の愛人
　　　　『銀座の次郎長天下の一大事』
　　　　　…キラ子（悪玉・クロヒーモ／ジョージ・ルイカーの仲間である富士岡の芸者）
　　　　『地獄の祭典』
　　　　　…明敏〔ミンミン〕（ニセの“スペード”・チョウの愛人。実は本物の“スペード”の妻）

　　　　1964年
　　　　『赤いハンカチ』…〔エミ〕（林田／芦田伸介が主人公／石原裕次郎にあてがう女）

LAST UP DATE ◆ 2009年12月10日