日活映画（1959年度分）

日活映画（1959年度分）

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ここでは1959年に公開された日活映画を紹介します。

注）出演者の欄の最後に●のある作品は、クレジットを抜けなく順に全員分、書き写しています。
また、詳細データの項目のない作品は、未見を含む未検証の作品で、キネマ旬報など既存の資料を
元に作成しておりますので、抜けや誤植、解説部分の間違いなどが含まれているかもしれません。
ご了承いただきたいと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　1月

　　　傷痕の掟
　　　　監督／森園忠　脚色／阿部桂一、青山民雄　撮影／井上莞　音楽／山内正
　　　　出演／安井昌二、渡辺美佐子、牧真介（後に真史）、南風夕子、清水将夫、武藤章生、
　　　　　　　嵯峨善兵、草薙幸二郎、若原初子、斉藤美和、内藤武敏、伊藤周子、入江杏子、
　　　　　　　宮阪将嘉、玉村俊太郎（後に駿太郎）、福沢（藤沢？）健男、小野田功、富永矢、
　　　　　　　内藤安彦、宇部信吉、日野道夫、高山秀雄、他
　　　　…藤原審爾原作《殺し屋》の映画化作品。ヤクザとテキヤ、愚連隊が三つ巴の縄張争いをする浅
　　　　　草の裏町。若いチンピラの西原駿（牧真介〔後に真史〕）が、ある社長を殺す命令を受けて出
　　　　　向くが、何者かが先にその社長を殺していて自分は追われる身に。神戸へ逃げた彼を兄貴分の
　　　　　山村周治（安井昌二）が追い、自分の命と引き替えに、駿と恋人の川瀬美奈（南風夕子）を船
　　　　　に乗せて、組織の陰謀から逃がしてやるまでを描いています。

　　　嵐を呼ぶ友情
　　　　監督／脚本／井上梅次　撮影／高村倉太郎　音楽／大森盛太郎、河辺公一
　　　　出演／小林旭、川地民夫、沢本忠雄、浅丘ルリ子、宇野重吉、白木マリ（後に万理）、
　　　　　　　広岡三栄子、金子信雄、浜村美智子、柳瀬志郎、弘松三郎、雪丘恵介、相原巨典、
　　　　　　　山田周平、神山勝、杉幸彦、高野誠二郎、阪井幸一郎（後に幸一朗）、
　　　　　　　須藤孝（後に野村隆）、村田寿男、田口元章、二階堂郁夫、小柴隆（後に尋詩）、
　　　　　　　柴田新（後に新三）、古田祥、小寺一平、川村昌之、林茂朗、木島一郎、三田容子、
　　　　　　　佐久間玲子、東桂子、堤由起、坂巻祥子、矢田部靖、織田俊彦、三宅洋、
　　　　　　　赤塚親弘（後に赤木圭一郎）、高瀬敏光、石川恵一、佐藤圭司、志摩夕起夫〔司会者〕、
　　　　　　　峰三平〔技斗〕、小沢昭一〔ナレーション〕　●
　　　　　　　井田武（後にいだたけ志）〔クレジットなし〕、石塚みどり（後に槙あゆり）〔同〕、
　　　　　　　小島凉子〔同〕、芝あをみ〔同〕、久木登紀子（後に香取環）〔同〕、山中大成〔同〕、
　　　　　　　森島富美子（後に亜紀）？〔同〕、若水朋子〔同〕、橘田良江〔同〕、鈴木俊子〔同〕、
　　　　　　　伊富貴広晃？〔同〕、菅家和子？〔同〕、小菅一男？〔同〕、未続由美子？〔同〕、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、
　　　　　　　東郷秀美〔同〕、今川英二〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、守屋徹〔同〕、鈴川節子？〔同〕、
　　　　　　　谷川玲子〔同〕、八代康二（後に康次）〔同〕、上野山功一〔同〕、斎藤久美子〔同〕、
　　　　　　　福田文子〔同〕、三浜元〔同〕、志方稔〔同〕、佐川明子〔同〕、
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）〔同〕、加代あけみ（後にあけ美）〔同〕、他
　　　　…“日活三悪”と名付けて売り出そうとされた小林旭・川地民夫・沢本忠雄トリオの主演作。ギ
　　　　　ターの流しをする“流しのアキラ”こと旗稔（小林旭）の挫折と復活を描いた話で、浅丘ルリ
　　　　　子さんの役は、稔の幼なじみで婚約者・友岡千秋。沢本忠雄さんと川地民夫さんの役は、稔の
　　　　　加入するバンドのトランペッターの岡辺公仁夫と川添健二、白木マリ（後に万理）さんの役は
　　　　　、ダンサー・葵マリ子、浜村美智子さんの役は、その妹で歌手の葵エミ子。また、バンド“レ
　　　　　ッドアンドブルー”（稔の加入後は“フレンドシップ・オブ・ジャズ”と改名）のバンドボー
　　　　　イの役で赤木圭一郎さんが本名で出演しています。勁文社刊《さよならトニー》というソノシ
　　　　　ートの小林旭さんの追悼文には、「トニーと共演したのはたった一度。『嵐を呼ぶ友情』で、
　　　　　チンピラ役のトニーを殴り倒した」とあるそうです（実際にはチンピラではなく、小林旭さん
　　　　　に殴られるシーンもない）。『群集の中の太陽』にも赤木圭一郎さんは出ているのですが…（
　　　　　笑）。赤木圭一郎さんの出演シーンは意外に多く、楽屋や練習場で楽器を磨いていたり、岡辺
　　　　　公仁夫に「ええ、〔ジュン〕が探してます。方々へ電話してます」と答えたり、事務所にメン
　　　　　バーが忘れ物をしたと言うので、「あっ、僕が行きますよ」と答えるセリフもあります。赤木
　　　　　圭一郎さんが日活映画で発するセリフとしては、初期のものということになりますね。また“
　　　　　ショウ構成”としてクレジットされる和田肇さんは、和田浩治さんのお父さん。盲目のトラン
　　　　　ペッター・南里文雄氏をヒントにしているそうです。英語題名として、“Friendship of Jazz”
　　　　　“A Friendship That Causes a Storm”などがあるようです。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／いじわるじじいさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　不道徳教育講座
　　　　監督／脚本／西河克己　脚本／窪田篤人　撮影／横山実　音楽／黛敏郎
　　　　出演／大坂志郎〔二役〕、長門裕之、筑波久子、月丘夢路、柳沢真一（後に柳澤愼一）、
　　　　　　　岡田真澄（後に眞澄）、信欣三、清水まゆみ〔新人〕、稲垣美穂子、植村謙二郎、
　　　　　　　松下達夫、天草四郎、藤村有弘、三崎千恵子、佐野浅夫、高品格、浜村純、松本染升、
　　　　　　　片桐恒男、宮崎準、伊丹慶治、井東柳晴、加原武門、田中筆子、葵真木子、堺美紀子、
　　　　　　　柳壽子（寿子）、斎藤久美子、高城英子（瑛子。後に滝瑛子）、エミー・瀬尾、
　　　　　　　初井言栄、黒田剛、榎木兵衛、秋津礼二、余川久幸（幸久）、浅沼創一、大森安行、
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）、木島一郎、高島稔、矢沢正太郎、加代あけみ（後にあけ美）、
　　　　　　　和田玲子、金田久子、泉節子、坂井良子、角田真喜子（後に南條マキ）　●
　　　　　　　三島由紀夫〔出演者としてのクレジットはなし〕、加藤武〔クレジットなし〕、
　　　　　　　二木草之助〔同〕、森みどり？〔同〕、大倉節美？〔同〕、東郷秀美〔同〕、
　　　　　　　早川十志子（後に由記）〔同〕、宮川敏彦〔同〕、福田文子〔同〕、三沢孝子？〔同〕、
　　　　　　　高野誠二郎〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、横田陽子（後に楊子）？〔同〕、
　　　　　　　三船好重〔同〕、式田賢一？〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、
　　　　　　　柳田妙子？〔同〕、本目雅昭〔同〕、秋山弘二（後に耕志）？〔同〕、
　　　　　　　里（後に大門）実〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、安藤繁子〔同〕、
　　　　　　　上田正世？〔同〕、澄川透〔同〕、他
　　　　…殺人以外の犯罪は何でもやったという不道徳な男・藤村良助（大坂志郎）が、出所後、彼に仕
　　　　　返しに来た男たちから逃げる途中、列車で大スター（山城市の豆腐店の娘）の大月麗子（月丘
　　　　　夢路）と同席している自分そっくりの男・相良文平（大坂志郎・二役）を発見、すり変わるこ
　　　　　とに。その男は文政省〔ブンセイショウ〕の次官であり道徳教育の権威で、彼の到着を待つ道
　　　　　徳教育モデル都市指定問題で沸く山城市へ向かう途中だったことから起こる騒動を描いていま
　　　　　す。道徳教育モデル都市に指定されると一千万円の補助金が支給されるので、相良が滞在中は
　　　　　、芸者は営業自粛、喫茶店ではロカビリーなどの派手な音楽は禁止、映画館では成人映画の看
　　　　　板をはずすなど、モデル都市指定を受けるため、市をあげて道徳的な市を演じます（その間の
　　　　　売り上げ減少分は市が負担）。ところが補助金一千万円はミスプリントで、本当は十万円だっ
　　　　　たというオチあり。清水まゆみさんの役は、山城市の校長の長女で超アプレガールの朝吹和美
　　　　　、稲垣美穂子さんの役は、山城市役所の職員・〔カナコ〕、葵真木子さんの役は、和美のクラ
　　　　　スメートの〔ツチヤ・〕紀子、高城英子（後に滝瑛子）さんの役は、同じく和美のクラスメー
　　　　　トの雪子、筑波久子さんの役は、萬来軒の店員（ミョーに色っぽい）・京子。原作者の三島由
　　　　　紀夫さんがストーリーテラーとして出演しています。また、劇中、喫茶店“ルパン”で妄想癖
　　　　　のある山城市役所戸籍係・朝吹圭一（長門裕之）が西部劇の酒場を妄想するシーンがあります
　　　　　が、主な配役は、長門裕之／主役のガンマン、松本染升／酒場のマスター、初井言栄／酒場の
　　　　　ママ、稲垣美穂子／酒場のピアノ弾き（ガンマンの恋人）、筑波久子／酒場の踊り子（日本語
　　　　　で歌いながら踊ってます）、黒田剛＆榎木兵衛／ならず者（ガンマンに殴り倒されます）、そ
　　　　　の他、外人客多数。《情報提供／由美子さん／NOBOさん／ツカさん》

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　　　単車で飛ばそう
　　　　監督／井田探　脚本／山崎巌　撮影／山崎安一郎　音楽／飯田三郎
　　　　出演／青山恭二、丘野美子、堀恭子、平尾昌章（後に昌晃）〔キング〕、柳谷寛、野呂圭介、
　　　　　　　弘松三郎、菅井一郎、雪丘恵介、玉村駿太郎、長弘、神山勝、紀原耕（後に土耕）、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、須藤孝（後に野村隆）、宮川敏彦、水田島良治、荒木良平、
　　　　　　　石丘伸吾、井田武（後にいだたけ志）、高田栄子、三沢孝子、柳田妙子、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕、平尾昌章（後に昌晃）とオールスターズ・ワゴン　●
　　　　　　　織田俊彦〔クレジットなし〕、三浜元〔同〕、横田陽子（後に楊子）？〔同〕、
　　　　　　　瀬山孝司〔同〕、川村昌之〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、鈴村益代〔同〕、
　　　　　　　江端朱実〔同〕、角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、山崎育子（後に礼子）〔同〕、
　　　　　　　斎藤久美子〔同〕、上釜孝充〔同〕、久木登紀子（後に香取環）〔同〕、
　　　　　　　石川恵一？〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、志方稔〔同〕、
　　　　　　　樋口かほる〔同〕、他
　　　　…看板店“レインボーアート社”に住み込みで働き、将来は作曲家を夢見る伊集院太郎（青山恭
　　　　　二）と画家を夢見る平田昌夫（平尾昌章〔後に昌晃〕）が、結局、太郎が画家に、昌夫が歌手
　　　　　に…と、お互い逆の夢に辿り着くまでを描いています。丘野美子さんの役は、太郎の恋人で日
　　　　　本楽器のレコード売り場の店員・三原則子とその双子の妹の二役。タイトル曲を平尾昌章（現
　　　　　・昌晃）さんが歌っています。《情報提供／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　若い川の流れ
　　　　監督／脚本／田坂具隆　脚本／池田一朗　撮影／伊佐山三郎　音楽／佐藤勝
　　　　出演／石原裕次郎、北原三枝、芦川いづみ、小高雄二、川地民夫、山根寿子、轟夕起子、
　　　　　　　千田是也、東野英治郎、安井昌二、高野由美、相馬幸子、土方弘、浜村純、相原巨典、
　　　　　　　福田トヨ、鏑木はるな、天路圭子、清水まゆみ、葵真木子、横田陽子（後に楊子）、
　　　　　　　谷川玲子、武藤章生、山中大成、江畑（江端）朱実、八代康二（後に康次）、
　　　　　　　清水千代子、南部美乃（後に淡月梨花）、久木登紀子（後に香取環）、石川恵一　●
　　　　　　　樋口かほる〔クレジットなし〕、角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、
　　　　　　　森島富美子（後に亜紀）〔同〕、高野誠二郎〔同〕、浜口竜哉〔同〕、川村昌之〔同〕、
　　　　　　　宮川敏彦〔同〕、木室郁子〔同〕、木崎順？〔同〕、千代田弘〔同〕、佐川明子〔同〕、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、佐久間玲子？〔同〕、上野山功一〔同〕、
　　　　　　　松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、赤塚親弘（後に赤木圭一郎）〔同〕、
　　　　　　　三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、東郷秀美〔同〕、小柴隆（後に尋詩）〔同〕、
　　　　　　　石丘伸吾〔同〕、玉井謙介〔同〕、黒田剛〔同〕、小坂翠？〔同〕、森みどり〔同〕、
　　　　　　　坂巻祥子？〔同〕、小島凉子〔同〕、他
　　　　…石坂洋次郎原作作品。秋田県の造り酒屋の息子である曾根健助（石原裕次郎）は、若いのに見
　　　　　合い結婚を主張する東洋軽金属株式会社総務部庶務課の社員。同僚の北岡みさ子（北原三枝）
　　　　　は、“クラシス／Crasiss紳士婦人洋品店”の娘で、学生の弟・安夫（川地民夫）がいる。会
　　　　　社の専務・川崎大三（千田是也）から自宅へ届けものを依頼された健助は、専務の一人娘・ふ
　　　　　さ子（芦川いづみ）と知り合うことに。それは専務が娘の婿養子を探している計画で…。赤木
　　　　　圭一郎さんがクレジットなしで、ふさ子の23歳の誕生パーティーのシーンに出演、北原三枝
　　　　　さんの隣で食事をしたり、ダンスをしたり。健助の大学の同級生でラジオ局のCR放送の音楽
　　　　　プロデューサーの室井敬三（小高雄二）がピアノを弾いて、参加者が全員で輪になって回りな
　　　　　がら、「♪螢の光～」と歌うシーンでは、芦川いづみさんと手をつないでおられます。ロケ地
　　　　　情報としましては、健助とふさ子がテニスルックで銀杏並木を肩を組んで歩くシーン（撮影時
　　　　　は前年冬）は、世田谷区深沢の都立園芸高校構内のようです。ちなみに川崎家にいる黒猫の名
　　　　　前は“〔クロスケ〕”。健助が銭湯へ行った帰りに見る西部劇は何なのでしょうね？。ラスト
　　　　　近く、健助がみさ子にこれまでの二人の恋愛の紆余曲折について言います。
　　　　　「川は曲がりくねって流れるものですよ。若い清冽な川の流れはね」
　　　　　“The Stream of Youth”の英語題名があるようです。その後、68年にはNTVで同題名のテ
　　　　　レビドラマが作られています。主演は松原智恵子さんと浜田光夫さん。共演／加藤治子、奈良
　　　　　光枝、池田昌子、磯部玉枝、岡田由紀子、池田秀一、川口恒、川地民夫、若原雅夫、大坂志郎
　　　　　、他。《情報提供／yujiroさん／NOBOさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　らぶれたあ
　　　　監督／鈴木清順　脚本／石井喜一　撮影／柿田勇　音楽／間宮芳生
　　　　出演／筑波久子、フランク永井、待田京介、雪丘恵介　●
　　　　　　　八代康二（後に康次）？〔クレジットなし〕、二木草之助？〔同〕、千代田弘〔同〕、他
　　　　…クラブ“Family Club（ファミリィクラブ）”の支配人兼歌手である福井良太（フランク永井
　　　　　）は店でピアノを弾く梢（筑波久子）に恋心を抱いている。彼女にはラブレターを交わしてい
　　　　　る志賀高原で療養中らしい恋人がいた。しかしある日以来手紙が届かなくなるので、良太は彼
　　　　　女に恋人を訪ねることを勧め、彼女は療養先に向かうが…。実は猟銃の暴発事故で死んだ双子
　　　　　の兄の手紙を読むうち、梢を愛し始めていた弟が待っていたというドンデン返しのある鈴木清
　　　　　順監督作品。タイトル曲をフランク永井さんが歌っています。クレジットには四人の出演者の
　　　　　名前しかありませんが、店の客など、エキストラの人は数人登場します。“Love Letter”の
　　　　　英語題名があるようです。《情報提供／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　月は地球を廻ってる
　　　　監督／春原政久　脚本／大川久男　撮影／間宮義雄　音楽／山本直純
　　　　出演／岡田真澄（後に眞澄）、中村万寿子、南風夕子、中島そのみ、西村晃、新井麗子、
　　　　　　　相馬幸子、小沢昭一、紀原耕（後に土耕）、三原一夫（後に花村彰則）、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）、阪井幸一郎（後に幸一朗）、八代康二（後に康次）、緑川宏、
　　　　　　　鈴木俊子、近江大介、林茂朗、柴田新（後に新三）、石丘伸吾、高沢茂、神戸瓢介　●
　　　　　　　加代あけみ（後にあけ美）〔クレジットなし〕、水木京一〔同〕、鈴村益代〔同〕、
　　　　　　　押見四海（後に史郎）？〔同〕、二木草之助〔同〕、渡のり子〔同〕、
　　　　　　　三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、英原穣二〔同〕、高山千草〔同〕、村上和也〔同〕、
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）〔同〕、戸波四郎（後に志朗）〔同〕、田畑善彦？〔同〕、
　　　　　　　高田栄子？〔同〕、吉田勇男（後に朗人）？〔同〕、広瀬優〔同〕、上野山功一〔同〕、
　　　　　　　上田正世？〔同〕、島村謙二（後に謙次）〔同〕、小柴隆（後に尋詩）〔同〕、
　　　　　　　木崎順〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）？〔同〕、角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、
　　　　　　　本目雅昭〔同〕、他
　　　　…樋口（西村晃）が営む小さな宣伝会社“ハート宣伝社”の社員・市村三郎（岡田真澄〔後に眞
　　　　　澄〕）は、鹿児島県出身だということにして（？）宣伝のため、歌手志望だが緊張するとしゃ
　　　　　っくりが出て失敗する中村まゆみ（中島そのみ）と上野の西郷隆盛像の前でテレビ結婚式を挙
　　　　　げてしまい、本当の恋人である三郎の会社での同僚のアナウンス嬢の渡辺雅子（中村万寿子）
　　　　　は大ショック。その後、三郎は旧知の宣伝課長・手塚（小沢昭一）のために月星デパートの“
　　　　　ミスフラ.フープコンテスト”を企画する。コンテストでは、三郎に惚れてしまったまゆみと
　　　　　雅子が対決、まゆみが優勝するが、賞品の日本一周旅行の切符は三郎たちに渡し、自分はフラ
　　　　　フープ・スター（笑）として歩み出すというのが大筋。中島そのみさんがタイトル曲を歌って
　　　　　います。ハート宣伝社の社員・内藤啓子（南風夕子）がテレビ結婚式を見て言います。
　　　　　「市村さん、こんな人非人だとは思わなかったわ！」（笑）。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　第三の死角
　　　　監督／蔵原惟繕　脚本／直居欽哉、蔵原弓弧　撮影／藤岡粂信　音楽／佐藤勝
　　　　出演／葉山良二、長門裕之、森雅之、稲垣美穂子、渡辺美佐子、東野英治郎、芦田伸介、
　　　　　　　深江章喜、山田禅二、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、浜村純、宮阪将嘉、木室郁子、
　　　　　　　初井言栄、宮地晴子、小泉郁之助、河野弘、雪丘恵介、相原巨典、神山勝、井東柳晴、
　　　　　　　山之辺潤（後に潤一）、緑川宏、青木富夫、紀原耕（後に土耕）、
　　　　　　　早川十志子（後に由記）、原恵子、高野誠二郎、柳瀬志郎、榎木兵衛、古田祥、
　　　　　　　久遠利三、川村昌之、木島一郎、水野義明、東郷秀美、山中大成、大須賀更生、
　　　　　　　荒川茂雄、長谷川正之、北原功雄、阿部幸四郎〔技斗〕　●
　　　　　　　江端朱実？〔クレジットなし〕、二木草之助〔同〕、島村謙二（後に謙次）〔同〕、
　　　　　　　田畑善彦〔同〕、高山千草〔同〕、三杉健〔同〕、露木護〔同〕、織田俊彦〔同〕、
　　　　　　　木崎順？〔同〕、新村猛〔同〕、朝香奈緒美〔同〕、山崎育子（後に礼子）〔同〕、
　　　　　　　玉井謙介〔同〕、佐川明子〔同〕、大治誠（後に大路達三）〔同〕、
　　　　　　　三原一夫（後に花村彰則）〔同〕、森みどり〔同〕、高緒弘志？〔同〕、
　　　　　　　野呂圭介〔同〕、須藤孝（後に野村隆）？〔同〕、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）？〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）？〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）？〔同〕、押見四海（後に史郎）〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、加代あけみ（後にあけ美）〔同〕、峰三平〔同〕、
　　　　　　　阪井幸一郎（後に幸一朗）〔同〕、黒田剛〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、
　　　　　　　坂巻祥子？〔同〕、他
　　　　…小島直記原作作品を映画化したサスペンスもの。大学時代からの親友だった加治英介（葉山良
　　　　　二）と芳川一郎（長門裕之）だが、芳川は東邦造船に就職して出世、加治はその東邦造船を乗
　　　　　っ取ろうと画策する黒幕・青山礼之助（森雅之）の秘書になっていた。乗っ取りを巡って殺人
　　　　　事件が次々と起こり、芳川までも死んでしまう。加治が青山に足を洗うと告げると、青山は子
　　　　　分の小泉鉄（深江章喜）に加治の殺害を命じて…。稲垣美穂子さんの役は、加治の恋人・久保
　　　　　秋子、渡辺美佐子さんの役は、芳川の同僚で恋人だった有村かず子。
　　　　　　《情報提供／yujiroさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　雑沓に光る眼
　　　　監督／小杉勇,,　脚本／横山保朗　撮影／中尾利太郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／二谷英明、中村万寿子〔新人〕、丘野美子、宍戸錠、天草四郎、広岡三栄子、加原武門、
　　　　　　　深水吉衛、杉幸彦、小泉郁之助、隅田恵子、久木登紀子（後に香取環）、紅沢葉子、
　　　　　　　榎木兵衛、近江大介、野呂圭介、立川博、小島凉子、尾崎幸子、斎藤久美子、
　　　　　　　高城（後に滝）瑛子　●　菅原道夫（後に義夫）〔クレジットなし〕、菊田一郎〔同〕、
　　　　　　　本目雅昭〔同〕、福田文子？〔同〕、小杉勇,,〔同〕、八代康二（後に康次）〔同〕、
　　　　　　　上野山功一〔同〕、里（後に大門）実〔同〕、橘田良江〔同〕、鈴村益代〔同〕、
　　　　　　　鈴木俊子〔同〕、石塚みどり（後に槙あゆり）〔同〕、坂巻祥子？〔同〕、他
　　　　…藤原審爾原作《つめられた指》の映画化作品。上野駅周辺を縄張りにしているスリの花田健次
　　　　　（宍戸錠）は、家出娘の金を奪ってコールガール組織に仲間入りさせる悪玉。その健次の元の
　　　　　兄貴分で網走刑務所から出所して来た野口武（二谷英明）が、武の兄貴分だった島田玄太郎（
　　　　　深水吉衛）が営むバー“マタドール”に勤めながら、家出娘・根本朝子（中村万寿子）を救っ
　　　　　たり、指をつめられたりしながら、スリグループやコールガール組織の黒幕・山田辺陽子（広
　　　　　岡三栄子）の悪事を暴き、ついには組織を壊滅させるというのが大筋。丘野美子さんの役は、
　　　　　花田健次の愛人である藤村ミユキ、高城（後に滝）瑛子さんの役は、コールガール組織の一員
　　　　　らしい東都バスの車掌・伊沢順子。特別出演の小杉勇,,さん（縁起をかついでの画数の問題から
　　　　　か、なぜか名前の最後に“,,”が付いています）は、監督業もこなす俳優さんです。
　　　　　　《情報提供／サム・スペードさん／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　女を忘れろ
　　　　監督／脚本／舛田利雄　脚本／山崎巌　撮影／姫田真佐久　音楽／真鍋理一郎
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、南田洋子、金子信雄、牧真介（後に真史）、高野由美、安部徹、
　　　　　　　弘松三郎、柳瀬志郎、青木富夫、神山勝、衣笠一夫（後に真寿男）、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、田中筆子、葵真木子、三田容子、渡のり子、
　　　　　　　久木登紀子（後に香取環）、村井志摩子、福田トヨ、澄川透、黒田剛、木島一郎、
　　　　　　　須藤孝（後に野村隆）、久遠利三、林茂朗、八代康二（後に康次）、
　　　　　　　柴田新（後に新三）、川村昌之、本目雅昭、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、
　　　　　　　朝広亮、水木京一、小柴隆（後に尋詩）、谷川玲子、角田真喜子（後に南條マキ）、
　　　　　　　森島富美子（後に亜紀）、中尾千江子、藤田安男、ジェームス・グリーン、
　　　　　　　ポール・コンデ、川辺健三、大須賀更生、水田島良治、松岡京志（後に松丘清司）、
　　　　　　　阿部幸四郎〔技斗〕、東富士〔レスリング指導〕　●　石丘伸吾〔クレジットなし〕、
　　　　　　　芝あをみ〔同〕、村上和也〔同〕、近江大介〔同〕、三杉健〔同〕、英原穣二〔同〕、
　　　　　　　緑川宏〔同〕、阪井幸一郎（後に幸一朗）〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、
　　　　　　　大倉節美？〔同〕、マイク・ダニーン〔同〕、山中大成〔同〕、江端朱実〔同〕、
　　　　　　　東郷秀美〔同〕、小島凉子〔同〕、石塚乃笛？〔同〕、織田俊彦〔同〕、
　　　　　　　橘田良江〔同〕、玉井謙介〔同〕、上野山功一〔同〕、他
　　　　…藤原審爾原作作品。ボクシングの試合中に対戦相手の関口（牧真介〔後に真史〕）の目にケガ
　　　　　をさせてしまってキャバレー“銀の城”に出演するバンドのドラマーに転向した田所修（小林
　　　　　旭）。彼が知り合った東都女子大学の学生・三木尚子〔ショウコ〕（浅丘ルリ子）は、三木商
　　　　　会の社長だった亡き父の遺産でアパートを建設中だが、工事を遅らせている大沢建設の社長・
　　　　　大沢（安部徹）に困っているので解決することになるというのが大筋。ラスト、主人公は、尚
　　　　　子を助けた見返りに、プロレスの興行などを資金源としているヤクザ・吉野（金子信雄）の紹
　　　　　介で政府機関の情報部員になるという条件を飲み、バンコックへと旅立って行きます。南田洋
　　　　　子さんの役は、修と同棲中のバー“ドレスデン”のホステス・雪枝。この作品のポスターから
　　　　　“マイトガイ”という呼称が使われ始めたようです。この年に『爆薬〔ダイナマイト〕に火を
　　　　　つけろ』が公開され、“ダイナマイトが百五十屯〔トン〕”という歌が流行ったため、“ダイ
　　　　　ナマイトガイ”を略して“マイトガイ”となったのでしょうが、Web@作者は、石原裕次郎さ
　　　　　んの“tough guy”に対して“might guy”なのだと思っていました。また、日活本社でも英
　　　　　語名として“dynamite guy”を略して“mite guy”としていましたが（しかし“mite”と
　　　　　いう単語を調べてみてください）、2005年以降は“mighty guy〔マイティガイ〕”と正式
　　　　　に統一されました。《情報提供／NOBOさん／ツカさん》

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　　2月

　　　実いまだ青し
　　　　監督／牛原陽一　脚本／楠田芳子　撮影／峰重義　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／川地民夫、中原早苗、沢本忠雄、宇野重吉、渡辺美佐子、高友子、夏川静江、内藤武敏、
　　　　　　　武藤章生、阪口美奈子（新人）、相馬幸子、東恵美子、相原巨典、市村博、小泉郁之助、
　　　　　　　山本かほる、立花泰子、紀原耕（後に土耕）、鈴村益代、角田真喜子（後に南條マキ）、
　　　　　　　高田栄子、大内竜生〔技斗〕　●　赤塚親弘（後に赤木圭一郎）〔クレジットなし〕、
　　　　　　　荒井昭一（後に沖昭司／歌手）〔同〕、谷田部清〔同〕、藤野宏〔同〕、
　　　　　　　福田文子〔同〕、森みどり〔同〕、若水朋子〔同〕、水木京二（後に京一）〔同〕、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）〔同〕、近江大介〔同〕、浜口竜哉〔同〕、石丘伸吾〔同〕、
　　　　　　　守屋徹〔同〕、五十嵐久子〔同〕、斎藤久美子〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、
　　　　　　　二木草之助〔同〕、谷川玲子〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）？〔同〕、
　　　　　　　山崎育子（後に礼子）〔同〕、石川恵一〔同〕、石塚乃笛〔同〕、他
　　　　…中村八朗原作《遠いこだま》を脚色した青春ドラマ。山間の小都市（ロケ先は岐阜県高山市）
　　　　　にある北山高校の三年生・花巻竜司（川地民夫）は、実家である寺の跡継ぎだが、大学に進学
　　　　　して建築を学びたかったが、病床にある父親・玄城（宇野重吉）は反対する。応援団の桐村（
　　　　　武藤章生）に因縁を付けられた竜司を親友の同級生・小淵沢達也（沢本忠雄）が救う。達也は
　　　　　進学せずに実家の料亭“喜楽”を継ぐらしい。同じく同級生で檀家の娘・醍醐優子（阪口美奈
　　　　　子）を巡って対立する竜司と達也だが、それは竜司を慕う達也の妹・莉恵子（中原早苗）の計
　　　　　略で…。高友子さんの役は、竜司の姉・久美子、渡辺美佐子さんの役は、久美子の同級生だっ
　　　　　たバーの経営者・令子。またクレジットなしで赤塚親弘（後に赤木圭一郎）さんが竜司の同級
　　　　　生で応援部の部員として顔を見せておられます。《情報提供／ツカさん》

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　　　青い國道
　　　　監督／堀池清　脚本／西島大　撮影／松橋梅夫　音楽／真鍋理一郎
　　　　出演／青山恭二、堀恭子、フランク永井〔ビクター〕、小園蓉子、木室郁子、三崎千恵子、
　　　　　　　山田禅二、河上信夫（後に喜史朗）、峰三平、山之辺潤（後に潤一）、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）、神山勝、小泉郁之助、芝あをみ、三沢孝子、
　　　　　　　森島冨美子（後に亜紀）、佐久間玲子、石塚みどり（後に槙あゆり）、清水了太、
　　　　　　　水谷謙之、榎木兵衛、水木京一、古田祥、二階堂郁夫、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、
　　　　　　　深川泰義、瀬山孝司　●　福田文子〔クレジットなし〕、漆沢政子〔同〕、
　　　　　　　清水千代子〔同〕、田中筆子？〔同〕、渡のり子〔同〕、本目雅昭〔同〕、
　　　　　　　松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、二木草之助〔同〕、小柴隆（後に尋詩）〔同〕、
　　　　　　　大森安行？〔同〕、久遠利三？〔同〕、坂巻祥子？〔同〕、
　　　　　　　加代あけみ（後にあけ美）〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、他
　　　　…外国航路の船員を夢見る関門海峡の連絡船“第三海峡丸”の船員・安田隆二（青山恭二）は、
　　　　　外国航路の船の欠員の話を聞いて応募する。しかし夫を海難事故で亡くしている母・せつ（三
　　　　　崎千恵子）も、隆二の恋人である“第三海峡丸”の船長・吉川（山田禅二）の娘・加根子（堀
　　　　　恭子）も大反対だった。そんな二人に出航が早まったことを内緒にされ、船に乗り込めなくて
　　　　　ヤケになった隆二は、バー“亜梨沙”のホステス・大木ゆかり（小園蓉子）の紹介で密輸船に
　　　　　乗せられてしまうが、ついには密輸グループを水上署に逮捕させるというのが大筋。木室郁子
　　　　　さんの役は、加根子の職場のトラックの運転手・永見誠（フランク永井）の妹・千枝子。
　　　　　　《情報提供／yujiroさん／ツカさん》

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　　　祈るひと
　　　　監督／滝沢英輔　脚本／三木克巳（井手俊郎）　撮影／横山実　音楽／佐藤勝
　　　　出演／月丘夢路、芦川いづみ、金子信雄、小高雄二、宇野重吉、沢本忠雄、香月美奈子、
　　　　　　　下元勉、信欣三、細川ちか子、高野由美、東恵美子、奈良岡朋子、近藤宏、内藤武敏、
　　　　　　　木浦佑三、高田敏江、阪口美奈子、清水まゆみ〔新人〕、河合健二、紅沢葉子、
　　　　　　　福田トヨ、葵真木子、潮京以子（後に佐々木景子）、鏑木はるな、原恵子、堺美紀子、
　　　　　　　杉幸彦、雪丘恵介、渡のり子、速水脩二、久木登紀子（後に香取環）、
　　　　　　　森島冨美子（後に亜紀）、尾川幸子、内野しげみ、太平愛子、谷川玲子　●
　　　　　　　高野誠二郎〔クレジットなし〕、五十嵐久子〔同〕、石丘伸吾〔同〕、立川博〔同〕、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）〔同〕、上田正世？〔同〕、森みどり？〔同〕、東郷秀美〔同〕、
　　　　　　　織田俊彦〔同〕、角田真喜子（後に南條マキ）？〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、
　　　　　　　和田怜子（後に玲子）？〔同〕、加代あけみ（後にあけ美）〔同〕、
　　　　　　　井田武（後にいだたけ志）〔同〕、石塚みどり（後に槙あゆり）〔同〕、高橋明〔同〕、
　　　　　　　川村昌之〔同〕、木島一郎〔同〕、榎木兵衛〔同〕、三杉健？〔同〕、英原穣二〔同〕、
　　　　　　　戸波四郎（後に志朗）〔同〕、小林亘〔同〕、田畑善彦〔同〕、三船好重〔同〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、高田栄子〔同〕、佐川明子〔同〕、高山千草〔同〕、
　　　　　　　早川十志子（後に由記）〔同〕、清水千代子〔同〕、漆沢政子〔同〕、露木護〔同〕、
　　　　　　　松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、志方稔〔同〕、宮川敏彦〔同〕、二木草之助〔同〕、
　　　　　　　三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、小坂翠？〔同〕、條美也子？〔同〕、浜口竜哉〔同〕、他
　　　　…田宮虎彦原作作品。自分の生い立ちに疑問を持った三沢暁子（芦川いづみ）が、厳格な学者だ
　　　　　った父のことを、父の随筆を読んだり、父を知る人や母、周りの人たちの話を聞くことで理解
　　　　　していくことになるというのが大筋。何段階もの過去や現在への時間移動の多い作品です。香
　　　　　月美奈子さんの役は、暁子の疎開先での幼なじみで現在は漁師の妻・白石ミツ、清水まゆみさ
　　　　　んの役は、暁子の友人の女学生・“お転婆トモコ”こと上山知子。“渡り鳥”シリーズなどで
　　　　　悪玉に土地を狙われる牧場の頼りない息子役だとかをよく演じておられた木浦佑三さんの公称
　　　　　デビュー作（実際には、木浦昭芳名義で『狂った果実』などに出演されたりしています）で、
　　　　　71年に日活を退社するまでに124作品に出演されているそうです（Web＠作者は実際に数え
　　　　　てはいませんが）。劇中、暁子が見合い相手である都庁の職員・蓮池弘志（小高雄二）と見に
　　　　　行く映画は、西部劇『怒れ幌馬車隊』（A DEMON FEATHER）。主演／エリノア・ボイス、
　　　　　パトリシア・イボーヌ、監督／ジョン・ウッド…誰！？（もちろん架空です…笑）。
　　　　　　《情報提供／ツカさん／NOBOさん》

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　　　東京ロマンス・ウエイ
　　　　監督／吉村廉　脚本／山口純一郎、大川久男　撮影／山崎安一郎　音楽／河辺公一
　　　　出演／二谷英明、中村万寿子〔新人〕、平尾昌章（後に昌晃）、西村晃、小泉郁之助、
　　　　　　　山本かほる、堺美紀子、角田真喜子（後に南條マキ）、東谷暎子、水木京一、山本瓢介、
　　　　　　　藤田安男、淡月梨花、加代あけみ（後にあけ美）、オールスターズ・ワゴン、
　　　　　　　日活ファミリークラブ・ダンシングチーム　●　漆沢政子？〔クレジットなし〕、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）〔同〕、高田栄子？〔同〕、伊丹慶治〔同〕、英原穣二〔同〕、
　　　　　　　松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、川村昌之〔同〕、織田俊彦？〔同〕、
　　　　　　　新村猛？〔同〕、本目雅昭〔同〕、石丘伸吾〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、
　　　　　　　小島凉子〔同〕、二木草之助〔同〕、谷川玲子〔同〕、他
　　　　…クレジットでは『東京ロマンス・ウエイ』と、“ェ”ではなく“エ”と表記されています。東
　　　　　京タワーにある喫茶店“森永スカイキャビン”でウェイトレスをしている北野和子（中村万寿
　　　　　子）は、客の松村（西村晃）にしつこく言い寄られているところを、同じく客の田中二郎（二
　　　　　谷英明）に助けられる。これがきっかけで二人は付き合うようになり、二郎は和子にプロポー
　　　　　ズをする。和子は二郎をただの運転手だと思っていたが、実は田中精密器械工業株式会社の御
　　　　　曹司で副社長だった。嘘をつかれていたと思った和子は二郎と喧嘩別れをするが、お互いの気
　　　　　持ちを確かめ合い、仲直りをするというのが大筋。和子の暮らすアパートの住人で、東京タワ
　　　　　ーで無許可で絵ハガキを売っている売れない歌手・平田正一に扮した平尾昌章（後に昌晃）さ
　　　　　んがタイトル曲を歌っています。《情報提供／由美子さん／中森さん》

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　　　網走番外地
　　　　監督／脚本／松尾昭典　脚本／柏木和彦　撮影／永塚一栄　音楽／真鍋理一郎
　　　　出演／小高雄二、浅丘ルリ子、大坂志郎（特別出演）、芦田伸介、小沢昭一、梅野泰靖、
　　　　　　　清水将夫、近藤宏、浜村純、下條正巳、楠侑子、高野由美、新井麗子、葵真木子、
　　　　　　　深江章喜、伊丹慶治、雪丘恵介、河上信夫（後に喜史朗）、峰三平、玉村駿太郎、
　　　　　　　井東柳晴、長弘、林茂朗、久松晃（後に洪介）、青木富夫、山之辺潤（後に潤一）、
　　　　　　　二階堂郁夫、玉井謙介、黒田剛、澄川透、峯（峰）品子（後に大原洋子／東映）、
　　　　　　　芝あをみ、加代あけ美、近江大介、伊豆見雄（後に英輔）、瀬山孝司、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕　●　千代田弘〔クレジットなし〕、小柴隆（後に尋詩）〔同〕、
　　　　　　　榎木兵衛〔同〕、古田祥？〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、
　　　　　　　花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、高山千草〔同〕、緑川宏？〔同〕、
　　　　　　　三原一夫？（後に花村彰則）〔同〕、上野山功一？〔同〕、他
　　　　…高倉健さんのシリーズで有名な東映作品と同じ伊藤一原作作品です（質は全く違いますが）。
　　　　　ちなみに東映のシリーズは、後には日活の小林旭さん主演の“渡り鳥”シリーズなどを元に話
　　　　　を作っていますね。ヤクザの石塚肇（小高雄二）は、チンピラたちとの喧嘩で足を刺され、そ
　　　　　の手当てをしてもらった藤山医院の養女・みち子（浅丘ルリ子）と愛し合うようになる。その
　　　　　後、傷害事件で逮捕された肇は、網走刑務所に送られる。みち子は親の反対を押し切って肇と
　　　　　結婚し、看護婦をしながら石塚の帰りを待ち、石塚はみち子からの手紙の励ましで更正し出所
　　　　　する…というのが大筋。楠侑子さんの役は、肇の愛人・優子、葵真木子さんの役は、みち子の
　　　　　同僚の看護婦・郁代。《情報提供／由美子さん／yujiroさん》

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　　　愛は空の果てへ
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　脚本／岡田光治　撮影／柿田勇　音楽／山本直純
　　　　出演／青山恭二、稲垣美穂子、初井言栄、広岡三栄子、菅井一郎、雨宮節子、雪丘恵介、
　　　　　　　高品格、河野弘、緑川宏、花柳礼奈（後に路加奈子）、三田容子、鈴村益代、
　　　　　　　石塚みどり（後に槙あゆり）、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、
　　　　　　　加代あけみ（後にあけ美）、水田島良治、志方稔、荒木良平、谷田部靖、山本瓢介、
　　　　　　　緑川宏、今川英二、山口吉弘、三笠謙（後に池沢竜）、高瀬将敏〔技斗〕、他
　　　　…一条明原作作品。施設を抜け出した牧田圭次（青山恭二）は、似た境遇で劇場に勤めている桜
　　　　　井百合（稲垣美穂子）と知り合い、彼女の部屋に匿ってもらう。母・光枝（広岡三栄子）の再
　　　　　婚相手・戸河民之助（菅井一郎）と合わず、一人暮らしをする百合は、圭次を連れ戻しに来た
　　　　　教官も追い返す。戸河は圭次を不良だと思い込み、百合への影響を考えて、圭次の始末を大滝
　　　　　組に依頼する。以前知り合った夜の女・加代（初井言栄）の部屋で襲われる圭次だが、そこで
　　　　　代わりに刺されて死ぬ加代が、実の母だと知る。その後、施設に戻った圭次を、戸河と別れた
　　　　　光枝と百合が向かえに来るというのが大筋。

　　　非常手配
　　　　監督／井田探　脚本／秋元隆太、長谷部潤　撮影／間宮義雄　音楽／奥村一
　　　　出演／水島道太郎、川地民夫、小園蓉子、中村万寿子、横田陽子（後に楊子）、野呂圭介、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、上野山功一、高田栄子、柳田妙子、尾崎幸子、山田喜芳、
　　　　　　　佐藤正三郎、長尾敏之助、宮原徳平、三笠謙（後に池沢竜）、紀原耕（後に土耕）、
　　　　　　　加原武門、玉村俊太郎（後に駿太郎）、今村弘、玉井謙介、荒木良平、
　　　　　　　（玉村俊太郎〔後に駿太郎／技斗〕）、他
　　　　…映画館の番をしている老人を殺した映写技師見習いの青年・松浦進（川地民夫）。進の愛人で
　　　　　ある林田恵美子（中村万寿子）の話では、彼の母は若い頃に男に捨てられていて、それもあっ
　　　　　て進は世間に恨みを持っているらしい。進を追う刑事・河上健一郎（水島道太郎）は、何と自
　　　　　分が進の父であることを知り、驚く。河上刑事は、新潟行きの列車に乗り込み、進を見つけ出
　　　　　し、辞職届けを見せながら、一緒に責任を取ると言いながら、次の駅で降りることになるとい
　　　　　うのが大筋。

　　　仮面の女
　　　　監督／阿部豊　脚本／松浦健郎　撮影／岩佐一泉　音楽／佐藤勝
　　　　出演／葉山良二、筑波久子、岡田真澄（後に眞澄）、南田洋子、大坂志郎、渡辺美佐子、
　　　　　　　小園蓉子、内藤武敏、奈良岡朋子、久木登紀子（後に香取環）、東恵美子、南寿美子、
　　　　　　　鏑木はるな、福田トヨ、谷川玲子、月玲子、芝あをみ、弘松三郎、相馬幸子、葵真木子、
　　　　　　　木島一郎、雪丘恵介、川村昌之、柴田新（後に新三）、荒井昭一（後に沖昭司／歌手）、
　　　　　　　高緒弘志、久遠利三、南里文雄とホットペッパーズ、
　　　　　　　赤塚親弘（後に赤木圭一郎）〔クレジットなし〕、他
　　　　…芝木好子原作作品。城東大学の助教授・朝吹順一（葉山良二）は列車の中で銀座のバーのホス
　　　　　テス・辻亜美子（筑波久子）と知り合う。亜美子は赤線にいたという過去を隠していて、菊川
　　　　　勝郎（岡田真澄〔後に眞澄〕）という元の愛人から逃げようとしている。昔の仲間の娼婦・洋
　　　　　子（奈良岡朋子）が殺され、その容疑で菊川が逮捕されたため、朝吹に素性がバレてしまい、
　　　　　それを悔いた亜美子は一人で青森へ戻っていくというのが大筋。赤塚親弘（後に赤木圭一郎）
　　　　　さんがクレジットなしで通行人に扮して出演されているそうです。

　　3月

　　　名づけてサクラ
　　　　監督／斎藤武市　脚本／植草圭之助　撮影／藤岡粂信　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／福田みどり、月丘夢路、岡田真澄（後に眞澄）、高田敏江、中原早苗、小園蓉子、
　　　　　　　下元勉、佐野浅夫、高橋とよ、川村恵子、村瀬幸子、高田栄子、淡月梨花、河合健二、
　　　　　　　ジャック・J・ジェイムズ、河上信夫（後に喜史朗）、他
　　　　…黒人の混血児を巡る母と子の悲劇を描いた筒井敬介原作作品。NHK放送劇で第12回芸術祭参
　　　　　加作品です。混血孤児として生まれた東サクラ（福田みどり）は、生みの母に逢いたくて、ア
　　　　　メリカから貨物船に密航して日本に来る。サクラの母を探すために協力するオンリーの柏木ユ
　　　　　リ（中原早苗）。サクラの実の母・立花京子（月丘夢路）は既に新たな家庭を持っているが、
　　　　　ユリを介して母に逢おうとするサクラ。何度も足を運ぼうとするが、かつて黒人兵に襲われた
　　　　　結果、生んだ娘として逢うことを拒絶する母。最後に自力で夜道を歩いて京子の家を訪ねる。
　　　　　子供を学校へ送り出そうとする京子にサクラはすがりつくが、京子は警察へ電話をする。泣き
　　　　　叫ぶサクラと、けたたましいサイレンの音に母親の本能を呼び覚まされた京子は…。この予告
　　　　　編は神代辰巳さんが作り、雑誌《中央公論》の批評で高く評価されたという話は、有名なのだ
　　　　　そうです。《情報提供／サム・スペードさん／いじわるじじいさん》

　　　海ッ子山ッ子 （桜映画社＝日活）
　　　　監督／木村荘十二　原作／脚本／筒井敬介　撮影／木塚誠一　音楽／林光
　　　　出演／松本克平、小笠原章二郎、笹川恵三、吉沢久嘉、御橋公、吉田治夫、高田恭夫、
　　　　　　　飯田蝶子、原泉、有田紀子、小熊みな子、島田屯、寄山弘、高杉哲平、利根司郎、
　　　　　　　梅津栄、山田晴生、桜井良子、北村昌子、梅沢喜久子、宮本雅夫、竹本善彦、他
　　　　…『海っこ山っこ』や『海っ子山っ子』など、タイトル表記はいろいろありますが、正しくは、
　　　　　『海ッ子山ッ子』のようです。赴任してきた早見先生（吉沢久嘉）を味方に付けようと、対立
　　　　　する漁師の集落とミカン山の集落が奪い合いを行なう。お互いの集落の仕事を体感するべきだ
　　　　　として、漁師の集落の子供たちがミカン摘みのアルバイトを手伝ってみたり、鳩を飼う京助（
　　　　　高田恭朗）が岬にいる鳩を捕獲する時に転落、漁師の集落の少年・“ゴリラ”（吉田治夫）が
　　　　　船を出して助けたりするうち、二つの集落の子供たちや大人までもが仲良くなるというのが大
　　　　　筋。ヴェニス国際映画祭でサンジョルジュ賞に輝いたらしく、これは日活『ビルマの竪琴』に
　　　　　ついで二度目の日本映画の受賞だそうです。　注）この作品はワイズ出版刊《日活1954-
　　　　　1971～》には含まれていません。日活配給作品ということになります。ちなみに16mmが
　　　　　21万円、ビデオが3万円強で桜映画社で販売されているとか。《情報提供／ツカさん》

　　　今日に生きる
　　　　監督／舛田利雄　脚本／山崎巌、江崎実生　撮影／姫田真佐久　音楽／佐藤勝
　　　　出演／石原裕次郎、北原三枝、南田洋子、二谷英明、宍戸錠、清水将夫、高原駿雄、高野由美、
　　　　　　　金子信雄、武藤章生、相原巨典、深江章喜、河上信夫（後に喜史朗）、小泉郁之助、
　　　　　　　江木俊夫、伊丹慶治、黒田剛、高野誠二郎、衣笠一夫（後に真寿男）、柳瀬志郎、
　　　　　　　峯（峰）三平、木島一郎、瀬山孝司、久遠利三、水木京一、坂本広明、三浦和義、
　　　　　　　渡のり子、角田真喜子（後に南條マキ）、江端朱実、加代あけみ（後にあけ美）、
　　　　　　　小島凉子、石塚みどり（後に槙あゆり）　●　大須賀更生〔クレジットなし〕、
　　　　　　　川村昌之〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、八代康二（後に康次）〔同〕、
　　　　　　　森みどり〔同〕、澄川透〔同〕、久木登紀子（後に香取環）〔同〕、三杉健〔同〕、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、三宅洋？〔同〕、
　　　　　　　石丘伸吾〔同〕、菊田一郎？〔同〕、榎木兵衛〔同〕、速水脩二〔同〕、露木護〔同〕、
　　　　　　　須田喜久代〔同〕、他
　　　　…二つの運送会社が鉱石の運送の利権争いをする北関東の鉱業都市・宇山〔ウザン〕（協賛は日
　　　　　立市ですが、架空の都市）へ流れてくる城俊次〔ジョウ・シュンジ〕（石原裕次郎）。そこで
　　　　　俊次は、山田一郎・節子夫婦（二谷英明・南田洋子）が営む山一運送を盛り立てますが、山田
　　　　　が殺されたため、悪玉で三国運輸の社長・三国伸介（金子信雄）と子分・安西勇（宍戸錠）た
　　　　　ちを倒し、俊次を探して食品デパート＆スポーツ健康娯楽施設・宇山センターの食堂のウエイ
　　　　　トレスになっていた従妹・矢代ユミ子（北原三枝）とともに東京へ帰っていくという、小林旭
　　　　　さんの“渡り鳥”シリーズ風の作品。やはりアラン・ラッド主演の『シェーン』がモデルにな
　　　　　っているようです。また、プロデューサーの水の江滝子さんの甥だという三浦和義さんが主人
　　　　　公の少年時代に扮して（後には『喧嘩太郎』でも）、チラッと顔を出されています（当時12
　　　　　歳だそうです）。《情報提供／由美子さん／NOBOさん／ツカさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　おヤエのママさん女中
　　　　監督／春原政久　脚本／高橋二三　撮影／峰重義　音楽／村山芳男
　　　　出演／若水ヤエ子、柳沢真一（後に柳澤愼一）、高友子、森川信、弘松三郎、
　　　　　　　武智豊子（後に武知杜代子）、清川虹子、関口悦朗、堺美紀子、三船好重、
　　　　　　　鈴木三右衛門、他
　　　　…若水ヤエ子さん扮するおヤエが活躍するコメディシリーズ第1作。元々は57年のラジオ東京
　　　　　テレビの柳家金語楼主演ドラマ『おトラさん』（新東宝で映画版も作られました）に東北弁（
　　　　　若水ヤエ子さんご本人は東京の両国生まれ）の女中さん・おヤエとしてレギュラー出演したの
　　　　　が人気を博し、彼女の役がスピンオフされて出来たのがこのシリーズ。おヤエ（若水ヤエ子）
　　　　　は福島県から上京して、田舎の資産家の息子・良吉（柳沢真一〔後に柳澤愼一〕）とダンサー
　　　　　の花枝（高友子）の夫婦である串本家の女中になる。ダンサーなどという職業だった花枝に財
　　　　　産は譲れないという田舎の伯父・熊左衛門（森川信）に反発し、花枝は家を出る。幸せに暮ら
　　　　　している姿を見たら財産も譲ろうということになるので、良吉はおヤエを妻に仕立てて、やっ
　　　　　て来た熊左衛門夫婦に東京見物をさせて、満足させる。おヤエの女房気取りに嫉妬した花枝が
　　　　　改心して、良い妻になると宣言するので、財産は譲られることになり、おヤエは去っていくこ
　　　　　とになるという話。清川虹子さんの役は、ゆりかご幼稚園の園長さん。《情報提供／NOBOさん》

　　　群集の中の太陽
　　　　監督／脚本／井上梅次　脚本／池田一朗　撮影／高村倉太郎　音楽／大森盛太郎
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、葉山良二、小高雄二、沢本忠雄、白木マリ（後に万理）、
　　　　　　　清水まゆみ〔新人〕、金子信雄、安部徹、芦田伸介、松本克平、高野由美、植村謙二郎、
　　　　　　　夏今日子〔新人〕、高品格、弘松三郎、河上信夫（後に喜史朗）、山田禅二、天草四郎、
　　　　　　　雪丘恵介、鴨田喜由、峰三平、青木富夫、村田寿男、伊丹慶治、小泉郁之助、
　　　　　　　高野誠二郎、須藤孝（後に野村隆）、衣笠一夫（後に真寿男）、榎木兵衛、柳瀬志郎、
　　　　　　　緑川宏、神山勝、宮原徳平、東郷秀美、高瀬敏光、赤木圭一郎、石川恵一、大庭喜儀、
　　　　　　　古田祥、小柴隆（後に尋詩）、佐野常美、森島冨美子（富美子。後に亜紀）、有賀康子、
　　　　　　　高山千草、安城都美子、郡司行雄、藤田安男、花柳寿紫〔振付〕　●
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）〔クレジットなし〕、八代康二（後に康次）〔同〕、
　　　　　　　木崎順？〔同〕、井田武（後にいだたけ志）〔同〕、柴田新（後に新三）〔同〕、
　　　　　　　高緒弘志〔同〕、藤野宏〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、今村弘〔同〕、朝香奈緒美〔同〕、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、江端朱実〔同〕、一色英司？〔同〕、
　　　　　　　浜口竜哉〔同〕、斉藤倫子〔同〕、角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、
　　　　　　　山中大成〔同〕、川村昌之〔同〕、小野寺応侑〔同〕、野呂圭介〔同〕、
　　　　　　　二階堂郁夫〔同〕、森みどり〔同〕、石塚みどり（後に槙あゆり）〔同〕、
　　　　　　　青葉桂子〔同〕、柳田妙子〔同〕、久木登紀子（後に香取環）？〔同〕、小林亘〔同〕、
　　　　　　　河瀬正敏〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、三浜元〔同〕、倉田栄三〔同〕、
　　　　　　　橘田良江？〔同〕、松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、寺尾克彦〔同〕、
　　　　　　　式田賢一〔同〕、石丘伸吾〔同〕、押見四海（後に史郎）〔同〕、加代あけ美〔同〕、
　　　　　　　山口吉弘〔同〕、川辺健三〔同〕、白井鋭？〔同〕、淡月梨花〔同〕、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）？〔同〕、横田陽子（後に楊子）？〔同〕、三宅洋？〔同〕、
　　　　　　　本目雅昭〔同〕、宮川敏彦〔同〕、菊田一郎〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、
　　　　　　　二木草之助〔同〕、他
　　　　…城南大学ラグビー部の尾崎英次（小林旭）と仲間たちは、祝勝会の料亭“川清”でそこの娘・
　　　　　榊原洋子（浅丘ルリ子）に出会う。卒業後、尾崎のラグビー部員仲間の武井健一（小高雄二）
　　　　　が不動産業の武井商事を起こしながら失敗し、失踪したことから、新聞記者になっていた尾崎
　　　　　が仲間とともにギャングと戦うというのが大筋。尾崎英次は、卒業後は、毎朝新聞社の社会部
　　　　　記者となります（後に大阪支社へ転勤）。榊原洋子は父の死後、京都へ引っ越し、昼は日舞の
　　　　　師匠、夜は大阪・道頓堀のバー“SISTER”のママをしています。清水まゆみさんの役は、洋
　　　　　子の妹で姉の店を手伝う雪江、葉山良二さんの役は、大学卒業後に城南大学附属生産技術研究
　　　　　所でロケット開発の研究をする大野木隆、沢本忠雄さんの役は、同様に近代経済研究所に就職
　　　　　後、体を壊し、信州・〔ノダ〕峠の小学校分教所の教師になる南洋一郎、白木マリ（後に万理
　　　　　）さんの役は、英次の妹・和子、夏今日子さんの役は、隆の面倒を見ている大型機械の工場・
　　　　　東洋製作所？を営む伊藤（山田禅二）の娘であるいとこのありさ。浅丘ルリ子さんが日舞を踊
　　　　　るシーンや、清水寺の舞台と音羽の滝、当時は高台寺前の三面大黒天境内にあった文の助茶屋
　　　　　、東大谷参道と大谷祖廟の総門前などの京都ロケもあります。また、祝勝会で木下先輩（柳瀬
　　　　　志郎）が女房自慢をしようとした時、後輩部員が「ミス埼玉でしたね」と言い、「（ミス）群
　　　　　馬だよ」と突っ込むのが、赤木圭一郎さん扮する部員です。その後、城南大運動部音楽部合同
　　　　　のダンスパーティーのシーンで踊っていたりします。続く新カレッヂソングの発表のシーンで
　　　　　は、大勢の学生の中にいる小林旭さんの右後方から赤木圭一郎さんが歌を歌いながら近づき、
　　　　　一瞬、二人の顔が並ぶという絵柄があります。この作品で初めて赤木圭一郎という芸名がクレ
　　　　　ジットされたわけですが、この“赤木圭一郎”という芸名は、井上梅次監督が名付け親だそう
　　　　　で、“赤木”という苗字は本名の赤塚親弘と当時の慶応大学のピッチャー・赤木から取ったと
　　　　　か。“圭一郎”という名前は、先輩の石原裕次郎さんの名前が三文字なので、同じように三文
　　　　　字にしようと考え、また赤木圭一郎さん自身が好きだったカントリーミュージックの歌手・寺
　　　　　本圭一さんから拝借したものだったそうです。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／由美子さん／yujiroさん／智丸の親父さん》

　　　　　→詳細データ　

　　→京都A級案内　

　　　JA750号機行方不明
　　　　監督／山崎徳次郎　脚本／直居欽哉　撮影／岩佐一泉　音楽／奥村一
　　　　出演／待田京介、稲垣美穂子、永井智雄、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、土方弘、山田禅二、
　　　　　　　清水将夫、新井麗子、杉幸彦、宮崎準、小泉郁之助、相原巨典、福田トヨ、鈴村益代、
　　　　　　　木崎順、須藤孝（後に野村隆）、近江大介、村田寿男、久松晃（後に洪介）、長弘、
　　　　　　　宇部信吉、古田祥、松岡京志（後に松丘清司）、角田真喜子（後に南條マキ）、
　　　　　　　森島富美子（後に亜紀）、福田文子　●　押見四海（後に史郎）？〔クレジットなし〕、
　　　　　　　斎藤久美子？〔同〕、高城瑛子（後に滝瑛子）？〔同〕、三船好重〔同〕、
　　　　　　　戸波四郎（後に志朗）〔同〕、原恵子？〔同〕、秋山弘二（後に耕志）？〔同〕、他
　　　　…毛利恒之原作作品。山梨県の甲府支局に転勤してきた毎朝新聞の記者・長谷浩（待田京介）は
　　　　　、この町の雰囲気が好きではなかった。悪玉である町の有力者がマーケットを買収してカント
　　　　　リーハウスを建てる計画を暴いてもその記事を握り潰される始末。特ダネばかりを狙う長谷に
　　　　　批判的な定年間近の山梨時事新聞の記者・木庭（永井智雄）と観音経渓谷に不時着した行方不
　　　　　明のJA750号機の捜査に行き、ケガを負いながらも機体を発見するまでを描いています。稲
　　　　　垣美穂子さんの役は、木庭の娘で長谷の恋人・京子。永井智雄さん扮する木庭の口癖「へいへ
　　　　　い」は後の『事件記者』シリーズでも登場します。《情報提供／ツカさん》

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　　　逃亡者
　　　　監督／古川卓巳　脚本／星川清司　撮影／松橋梅夫　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／長門裕之、稲垣美穂子、二本柳寛、南風夕子、近藤宏、小園蓉子、西村晃、富田仲次郎、
　　　　　　　松本染升、垂水悟郎、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、露口茂、浜村純、紅沢葉子、
　　　　　　　葵真木子、木城ゆかり、小泉郁之助、紀原耕（後に土耕）、長弘、緑川宏、相原巨典、
　　　　　　　三原一夫（後に花村彰則）、須藤孝（後に野村隆）、野呂圭介、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、久城葉子、山崎寿子、高瀬将敏〔技斗〕、
　　　　　　　アスター・シブオ〔出場犬〕　●　石川恵一〔クレジットなし〕、川村昌之〔同〕、
　　　　　　　森島富美子（後に亜紀）？〔同〕、石丘伸吾〔同〕、東郷秀美〔同〕、三船好重〔同〕、
　　　　　　　角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、二木草之助〔同〕、大森安行〔同〕、
　　　　　　　澄川透〔同〕、松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、高山千草？〔同〕、
　　　　　　　倉田栄三〔同〕、速水脩二〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、他
　　　　…藤原審爾原作作品。銀座裏のバーで前科のある青年・杉江次郎（長門裕之）は出所して来たと
　　　　　いう旧知の男・島本（垂水悟郎）から熱海まで車を運転するという仕事を持ちかけられる。そ
　　　　　の道中、島本は警官を殺し検問を突破、湖畔の安ホテル“かわせみ荘”に着く。客の一人であ
　　　　　る滝村忠雄（近藤宏）は、島本を怪しんで“かわせみ荘”の娘・伊吹和子（稲垣美穂子）に依
　　　　　頼して警察へ知らせようとするが、島本の仲間の森（西村晃）やボスである寺崎剛（二本柳寛
　　　　　）に捕まり実は刑事であることもバレてしまう。“かわせみ荘”は寺崎たちが占拠することに
　　　　　なるが、和子の味方になった次郎が反撃に打って出る…。《情報提供／サム・スペードさん／ツカさん》

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　　4月

　　　おヤエの家つき女中
　　　　監督／春原政久　脚本／高橋二三　撮影／峰重義　音楽／村山芳男
　　　　出演／若水ヤエ子、柳沢真一（後に柳澤愼一）、小沢昭一、高友子、中島そのみ、西村晃、
　　　　　　　森川信、武智豊子（後に武知杜代子）、堺美紀子、加代あけ美、榎木兵衛、弘松三郎、
　　　　　　　江上トミ、神戸瓢介、紀原耕（後に土耕）、井東柳晴、三原一夫（後に花村彰則）、
　　　　　　　近江大介、水木京一、鈴木三右衛門、河上信夫（後に喜史朗）、他
　　　　…“おヤエ”シリーズ第2作。アメリカに永住することになった大月博士（西村晃）の家で十年
　　　　　勤めたおヤエ（若水ヤエ子）は、退職金代わりに家を貰うが、まだ残っている借金を支払うた
　　　　　め、部屋を貸すことに。元陸軍少将の篠山（森川信）の夫婦とメリヤス工場の社長・藤川（小
　　　　　沢昭一）の二号（後に倒産して弘松三郎さん扮する奥野が工場も杉枝も引き継ぐ。笑）で、女
　　　　　中上がりの杉枝（高友子）、バイトで儲ける学生の青田（柳沢真一〔後に柳澤愼一〕）の三組
　　　　　。篠山夫婦には金を貸した上に逃げられ、杉枝も引越し、青田は結婚、ついにおヤエは家を自
　　　　　分のものにする。中島そのみさんの役は、大月博士の家の所有権を主張する笠森ヒデ（実はニ
　　　　　セ者で、78歳で死んだ女性に成りすまそうとしている）。また、江上トミさんが料理学校の
　　　　　先生として出演されています。《情報提供／NOBOさん》

　　　傷つける野獣
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　脚本／熊井啓　脚色／高岩肇　撮影／永塚一栄　音楽／松村禎三
　　　　出演／二谷英明、筑波久子、川地民夫、南田洋子、水島道太郎、宍戸錠、天草四郎、高品格、
　　　　　　　高友子、土方弘、弘松三郎、柳瀬志郎、深水吉衛、雪丘恵介、長弘、緑川宏、東郷秀美、
　　　　　　　高野誠二郎、阪井幸一朗、宮川敏彦、三原一夫（後に花村彰則）、本目雅昭、
　　　　　　　伊藤寿章（後に澤村昌之助）、高瀬将敏〔技斗〕、他
　　　　…横浜の銀行を襲い、銀座あたりに逃げ込んだ凶悪犯を追う警視庁の刑事・山本和平（水島道太
　　　　　郎）と木崎英夫（二谷英明）。大阪の刑事から奪った拳銃を使った犯人はグレていた笠原利一
　　　　　（川地民夫）で、愛人である佐藤芳子（筑波久子）と逃亡しようとしているのを追跡するアク
　　　　　ション編だそうです。宍戸錠さんの役名は、八木統一（役柄不明）。
　　　　　　《情報提供／サム・スペードさん》

　　　狂った脱獄
　　　　監督／小杉勇,,　脚本／大川久男　撮影／中尾利太郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／岡田真澄（後に眞澄）、中村万寿子〔新人〕、香月美奈子、小杉勇,, 、長尾敏之助、
　　　　　　　木浦佑三、青木富夫、神山勝、近江大介、渡のり子、深水吉衛、水谷謙之、榎木兵衛、
　　　　　　　立川博、宮川敏彦、余川久幸、白井鋭、赤木圭一郎、柴田新（後に新三）　●
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔クレジットなし〕、山之辺潤（後に潤一）〔同〕、
　　　　　　　澄川透？〔同〕、英原穣二？〔同〕、露木護〔同〕、他
　　　　…新妻・トミ子（香月美奈子）を犯した戦友・関根良太郎（柴田新〔後に新三〕）を殺した多摩
　　　　　運送の長距離トラック運転手・岩上国夫（岡田真澄〔後に眞澄〕）が入獄、しかし妻と不倫し
　　　　　ていたのは妻の昔の恋人・森岡文雄（神山勝）だったのではないかと疑心暗鬼に陥る。宮川五
　　　　　郎（木浦佑三）という凶悪犯が入獄してきて、一緒に脱獄するが、何と真犯人はこの宮川だっ
　　　　　たという話。ここでの赤木圭一郎さんの役は、殴られて気絶した隙に囚人たちに脱走されてし
　　　　　まう若い看守・内田。藤田敏夫原作作品。《情報提供／NOBOさん》

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　　　俺は挑戦する
　　　　監督／脚本／松尾昭典　脚本／柏木和彦　撮影／高村倉太郎　音楽／佐藤勝
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、小高雄二、白木マリ（後に万理）、岡田真澄（後に眞澄）、
　　　　　　　安部徹、高野由美、三島雅夫、奈良岡朋子、二本柳寛、内田良平、武藤章生、河野弘、
　　　　　　　深江章喜、神山勝、須藤孝（後に野村隆）、谷川玲子、安田（後に森）千永子、
　　　　　　　宇部信吉、古田祥、石丘伸吾、渡井嘉雄（嘉久雄〔後に嘉久夫〕）、大庭喜儀、立川博、
　　　　　　　飛島治子、榎木兵衛、石橋弘次〔特別出演〕、大越利治〔同〕、山口養治〔同〕、
　　　　　　　伊藤成〔同〕、長谷川正之〔同〕、佐藤英雄〔同〕、北原敦夫〔同〕、
　　　　　　　藤井賢四郎〔同〕、伊藤勇〔同〕、松永喜久雄〔同〕、米山広人〔同〕、松永弘〔同〕、
　　　　　　　矢島壮吉〔同〕、郡司信夫、白井義男、阿部幸四郎〔技斗〕　●
　　　　　　　淡月梨花？〔クレジットなし〕、森島富美子（後に亜紀）〔同〕、坂巻祥子〔同〕、
　　　　　　　浜口竜哉〔同〕、木島一郎（写真のみ）〔同〕、倉田栄三〔同〕、野呂圭介〔同〕、
　　　　　　　角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、江端朱実〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、
　　　　　　　白井鋭？〔同〕、石川恵一〔同〕、藤野宏？〔同〕、川村昌之〔同〕、広瀬優〔同〕、
　　　　　　　久木登紀子（後に香取環）？〔同〕、夏今日子？〔同〕、三杉健〔同〕、
　　　　　　　渡のり子〔同〕、山之辺潤（後に潤一）〔同〕、露木護〔同〕、速水脩二〔同〕、
　　　　　　　菊田一郎〔同〕、朝香奈緒美？〔同〕、守屋徹？〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、
　　　　　　　大須賀更生〔同〕、赤木圭一郎〔同〕、峰三平？〔同〕、
　　　　　　　松岡京志（後に松丘清司）？〔同〕、伊丹慶治？〔同〕、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、他
　　　　…大学生でもあるライト級のボクサー・須貝慎一（小林旭）が、悪い組織に入って殺人事件に巻
　　　　　き込まれた親友・織井哲也（小高雄二）を助けようとする話。浅丘ルリ子さんの役は、主人公
　　　　　が所属する高見ボクシングジムのオーナー・高見耕三（三島雅夫）の娘・高見由紀で、洋裁学
　　　　　校に通っています（卒業の発表会では、森英恵さんデザインのワンピース風のウェディングド
　　　　　レスを着ます）、白木マリ（後に万理）さんの役は、悪玉の幹部・菊田（河野弘）の愛人でバ
　　　　　ー“芙蓉”のママ・蓉子。ここにもクレジットなしで赤木圭一郎さんが、高見ボクシングジム
　　　　　の練習生役で出演されています。まず神宮外苑での早朝練習のシーンで主人公を含む10名ほ
　　　　　どが、白いシャツを着てシャドウボクシングをしている中、一人だけ色のついたシャツ（モノ
　　　　　クロ作品なので色は不明）で練習しているのが赤木圭一郎さんのようです。続いて、タイトル
　　　　　マッチに向かう主人公の陣営の行列でジムのオーナーの前を歩いています。そして、主人公が
　　　　　タイトルマッチで勝利したあとの控え室のシーンで、“TAKAMI GYM”のシャツを着た赤木
　　　　　圭一郎さんの横顔が一瞬映ります。その赤木圭一郎さんと同期入社の野呂圭介さんも練習生の
　　　　　役で、ジムに届けられたファンからの花束を主人公に手渡すシーンがあります。またこの作品
　　　　　が日活デビューとなった安田（後に森）千永子さんですが、田原久子（後に荒砂ゆき）さんと
　　　　　同一人物だとする資料をネット上でも目にすることがありますので要注意です。もちろん別人
　　　　　です。逆に後に森千永子と改名されて、小林旭さん主演の65年『黒い賭博師ダイスで殺せ』
　　　　　に出演されていることに気付いている人のほうが少ないようです。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／由美子さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　だから言ったじゃないの
　　　　監督／堀池清　脚本／酒井盡三　撮影／柿田勇　音楽／鏑木創
　　　　出演／安井昌二、中村万寿子、松山恵子、広岡三栄子、久木登紀子（後に香取環）、松本染升、
　　　　　　　冬木京三（後に喬三）、渡のり子、芝あをみ、上野山功一、千代田弘、三浜元、
　　　　　　　柴田新（後に新三）、久松晃（後に洪介）、光沢（後に光）でんすけ、本目雅昭、
　　　　　　　菊田一郎、高瀬将敏〔技斗〕、他
　　　　…谷譲次（安井昌二）と中沢道子（中村万寿子）は静岡県清水にある道子の母の営むバー“ラメ
　　　　　ール”へ。店の共同出資をする悪玉・光村（松本染升）のところに、追ってきた裏切り者の鮫
　　　　　川（冬木京三〔後に喬三〕）がいるらしいと知った譲次は、ついに対決して鮫川を倒し、光村
　　　　　も倒すが、逮捕されてしまうというのが大筋のようです。松山恵子さんがタイトル曲を歌って
　　　　　います。松浦健郎原作作品。また5月公開の『暗黒の旅券』の中で葉山良二さん扮する主人公
　　　　　が見ている新聞の広告には、『才女気質』と『だから言ったじゃないの』、それに『皇太子殿
　　　　　下世紀の御成婚』（ドキュメント映画でしょうか）なる作品が掲載されているようです。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん》

　　　才女気質
　　　　監督／中平康　脚本／新藤兼人　撮影／山崎善弘　音楽／黛敏郎
　　　　出演／長門裕之、葉山良二、轟夕起子、大坂志郎、中原早苗、吉行和子〔新人〕、渡辺美佐子、
　　　　　　　殿山泰司、新井麗子、下条正巳、原ひさ子、相馬幸子、細川ちか子、葵真木子、
　　　　　　　峰品子（後に大原洋子／東映）、小泉郁之助、玉村駿太郎、神戸瓢介、日野道夫、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）、近江大介、林茂朗、坂井重男、淡月梨花、福田文子、
　　　　　　　加代あけ美、鈴木多加子、江上トミ、
　　　　　　　竹本南部大夫〔文楽座人形浄瑠璃生写朝顔話大井川の段〕、野沢八造〔同〕、
　　　　　　　吉田栄三〔同〕　●　松岡京志（後に松丘清司）〔クレジットなし〕、
　　　　　　　早川名美（後に由記）〔同〕、里（後に大門）実〔同〕村上和也？〔同〕、
　　　　　　　高田栄子〔同〕、谷川玲子〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、三浜元〔同〕、他
　　　　…田口竹男原作《賢女気質》の映画化作品。京都の表具師“堤松江〔ツツミショウコウ〕堂”
　　　　　を一人で切り盛りしてきた世渡り上手な妻の堤登代（轟夕起子）。その夫で店の主人である市
　　　　　松（大坂志郎）は、職人としての腕は一流だが彼女の前では頭が上がらない。市松の仕事の恩
　　　　　人の息子・〔エガワ・〕一夫（葉山良二）が中国から帰ってきて、市松の長女・宏子（中原早
　　　　　苗）とが恋仲になり、駆け落ち同然に家を出てしまったり、大阪テレビ（OTV）学芸部に勤
　　　　　務することになった息子・令吉（長門裕之）の嫁・久子（吉行和子）と登代が衝突し、久子が
　　　　　実家である西陣の“織常”に戻ってしまったり…と様々な問題が起こります。宏子はデパート
　　　　　の食料品売り場で“昭和のホットケーキの素”の宣伝販売を行っているが辞めてしまいます。
　　　　　渡辺美佐子さんの役は、登代の妹で、小料理店“高瀬舟”（2007年8月末日現在、西木屋町
　　　　　四条下ル西側に現存するようで、天ぷらのお店のようです）を営む辰江、峰品子（後に大原洋
　　　　　子／東映）さんの役は、市松の母親である扇つね（細川ちか子）が営む置屋・翁家の芸妓・金
　　　　　魚、葵真木子さんの役は、同じく舞妓・めだか、殿山泰司さんの役は、登代の弟で、立候補す
　　　　　る東山区で〔ミノリ〕雑貨店を営む戸田成次。市松が通うカフェとして、老舗“イノダコーヒ
　　　　　”の旧館でロケが行なわれています。令吉と久子（宏子の同級生なので元々知り合い）の見合
　　　　　いのシーンでは、南座で人形浄瑠璃を観たりします。その他、団栗橋や四条大橋、高辻橋、国
　　　　　鉄京都駅（現・JR京都駅）のホーム、平安神宮、八瀬のケーブルカーなども登場します。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／ツカさん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　→京都A級案内　

　　　脅迫の影
　　　　監督／若杉光夫　脚本／阿部桂一　撮影／井上莞　音楽／草川啓
　　　　出演／青山恭二、高田敏江、清水谷薫、清水将夫、大町文夫、山内明、堺美紀子、米倉斉加年、
　　　　　　　黒野信夫、佐々木すみ江、嵯峨善兵、岩崎ちえ、日野道夫、伊達信、岡村晴彦、
　　　　　　　今野陽三、山田耕一、他
　　　　…関川周原作《劉は生きている》の映画化作品。組織のボス・フランク劉（清水将夫）を殺して
　　　　　大金を奪った四人の子分は、それぞれ逃げる。しかし、工藤（黒野信夫）は車に轢かれて死に
　　　　　、中村（大町文夫）も列車に轢かれて死ぬ。リーダー格の仙田の死亡通知が残った島久平（青
　　　　　山恭二）のところへ届き、アパートには“劉は生きている”というメモが残されている。取り
　　　　　引きをしようという電話があり、現場に着くと、何と劉に成り済ましていたのは仙田で、金を
　　　　　一人占めしようとしていたのだった。格闘になる二人だが、結局、逮捕されてしまうというの
　　　　　が大筋。

　　　二連銃の鉄
　　　　監督／阿部豊　脚本／川内康範、中西隆三　撮影／岩佐一泉　音楽／大森盛太郎
　　　　出演／小林旭、南田洋子、沢本忠雄、岡田真澄（後に眞澄）、安部徹、二本柳寛、堀恭子、
　　　　　　　小園蓉子、奈良岡朋子、内田良平、近藤宏、冬木京三（後に喬三）、弘松三郎、
　　　　　　　松本染升、神山勝、大森義夫、福田トヨ、葵真木子、須田喜久代、
　　　　　　　久木登喜子（登紀子。後に香取環）、玉村駿太郎、村田寿男、伊丹慶治、深江章喜、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）、林茂朗、榎木兵衛、川村昌之、柳瀬志郎、
　　　　　　　三原一夫（後に花村彰則）、二階堂郁夫、原伸一郎、横山均、大治誠（後に大路達三）、
　　　　　　　式田賢一、三浜元、柴田新（後に新三）、小島凉子、角田真喜子（後に南條マキ）、
　　　　　　　森島富美子（後に亜紀）、和田怜子（後に玲子）、高山千草、森みどり、清水千代子、
　　　　　　　飛島治子、花柳礼奈（後に路加奈子）、高緒弘志、織田俊彦、糸賀靖雄、江木俊夫、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕　●　高田栄子〔クレジットなし〕、横田陽子（後に楊子）？〔同〕、
　　　　　　　宮原徳平〔同〕、衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、
　　　　　　　佐川明子〔同〕、重盛輝江（後にてる江）〔同〕、加代あけ美〔同〕、
　　　　　　　斎藤久美子〔同〕、芝あをみ〔同〕、柳田妙子〔同〕、漆沢政子？〔同〕、
　　　　　　　大庭喜儀？〔同〕、近江大介〔同〕、木島一郎〔同〕、他
　　　　…五年前に稚内で恋人のヨシ子（南田洋子）が仲間だった健次（岡田真澄〔後に眞澄〕）と関係
　　　　　を持ったことから、それまでに密猟船に乗っていた事実を洗いざらい告白して自首、服役した
　　　　　後、出獄してきたラッコ猟の銃の名手“二連銃の鉄”こと佐川鉄太郎（小林旭）が、ラッコの
　　　　　密漁をする悪玉たちと戦う話。南田洋子さんは、佐川鉄太郎の恋人だったヨシ子と、その姉で
　　　　　函館のバー“花村”のマダム・北村美也子にも扮されています。堀恭子さんの役は、“花村”
　　　　　のホステスで五郎（沢本忠雄）の恋人である文江、小園蓉子さんの役は、函館・鉄砲小路の酒
　　　　　場“どさんこ”の女給・君子。川内康範原作作品。劇中、あの有名な“ダイナマイトが百五十
　　　　　屯〔トン〕”が歌われます。《情報提供／サム・スペードさん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　拳銃0号
　　　　監督／山崎徳次郎　脚本／寺田信義、米谷純一、前田満洲夫　撮影／松橋梅夫
　　　　音楽／三保敬太郎
　　　　出演／川地民夫、稲垣美穂子、南風夕子、岡田真澄（後に眞澄）、待田京介、宍戸錠、
　　　　　　　赤木圭一郎〔新人〕、丘野美子、安部徹、山田禅二、福田トヨ、村田寿男、
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）、浜村純、土方弘、野呂圭介、古田祥、近江大介、石川恵一、
　　　　　　　森島富美子（後に亜紀）、早川十志子（後に由記）、谷川玲子、須田喜久代、朝広亮、
　　　　　　　山中大成、南川悟郎（後に松丘清司）、水谷郷子、立花泰子、竹部薫〔振付〕、
　　　　　　　小沢昭一〔解説〕　●　大森安行〔クレジットなし〕、澄川透〔同〕、
　　　　　　　渡辺美佐子？〔同。ナレーター〕、大須賀更生〔同〕、木城ゆかり？〔同〕、
　　　　　　　東郷秀美〔同〕、森みどり〔同〕、山崎育子（後に礼子）〔同〕、斎藤久美子？〔同〕、
　　　　　　　立川博〔同〕、浜口竜哉〔同〕、江端朱実〔同〕、朝香奈緒美？〔同〕、
　　　　　　　角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、他
　　　　…アメリカ人観光客・エリック（岡田真澄〔後に眞澄〕）が護身用に日本に持ち込んだ自称“コ
　　　　　ルト拳銃0号（拳銃の声は小沢昭一さん）”が、様々な人の手に渡り、それぞれのドラマを生
　　　　　んでいく様子を描いています。あらゆる文献で赤木圭一郎さんの公称デビュー作とされている
　　　　　場合が多いですね。赤木圭一郎さんの役は、アプレ娘の麻美（丘野美子）の恋人・五郎で、ビ
　　　　　ルの屋上から地上の車のガラスを撃ちます。宍戸錠さんの役は、密輸団のボス・西川（安部徹
　　　　　）の子分・健、川地民夫さんの役は、結ばれぬ恋に悩む義雄、稲垣美穂子さんの役は、その恋
　　　　　人・和子。拳銃は巡り巡って結局は海に捨てられることになります。小沢昭一さんのナレーシ
　　　　　ョンの他に途中で出てくる天の声のようなナレーションは、クレジットはありませんが、渡辺
　　　　　美佐子さんのようです。《情報提供／NOBOさん／由美子さん／Cinephileさん／yujiroさん》

　　　　　→詳細データ＋赤木圭一郎さんを探せ！　

　　　男が爆発する
　　　　監督／舛田利雄　脚本／山崎巌、江崎実生　撮影／姫田真佐久　音楽／佐藤勝
　　　　出演／石原裕次郎、北原三枝、浅丘ルリ子、二谷英明、小高雄二、白木マリ（後に万理）、
　　　　　　　金子信雄、木暮実千代、柳永二郎、佐々木孝丸、滝沢修、弘松三郎、深江章喜、
　　　　　　　武藤章生、河上信夫（後に喜史朗）、小泉郁之助、久松晃（後に洪介）、新井麗子、
　　　　　　　青木富夫、高野誠二郎、木島一郎、衣笠一夫（後に真寿男）、黒田剛、
　　　　　　　八代康二（後に康次）、柳瀬志郎、神山勝、渡のり子、鈴村益代、
　　　　　　　角田真喜子（後に南條マキ）、江端朱実、小島凉子、森島富美子（後に亜紀）、
　　　　　　　石塚みどり（後に槙あゆり）、瀬山孝司、水木京二（後に京一）、久遠利三、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）、川村昌之、速水脩二、松崎（後に若松）俊二郎、山本瓢介、
　　　　　　　石丘伸吾、峰三平〔技斗〕　●　高山千草〔クレジットなし〕、立川博〔同〕、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）〔同〕、寺尾克彦？〔同〕、英原穣二〔同〕、上野山功一〔同〕、
　　　　　　　南川悟郎（後に松丘清司）〔同〕、露木護？〔同〕、田畑善彦〔同〕、絹川京子〔同〕、
　　　　　　　白井鋭〔同〕、堺美紀子〔同〕、東郷秀美〔同〕、久木登紀子（後に香取環）〔同〕、
　　　　　　　原恵子〔同〕、川辺健三？〔同〕、朝広亮〔同〕、伊丹慶治〔同〕、志賀夏江？〔同〕、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）〔同〕、弓月真理〔同〕、山本かほる？〔同〕、河合健二〔同〕、
　　　　　　　木城ゆかり〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、二木草之助〔同〕、
　　　　　　　青葉桂子？〔同〕、他
　　　　…室戸米次（滝沢修）・謙作（石原裕次郎）親子が営む佐久平〔さくだいら〕農場を乗っ取ろう
　　　　　とする開発会社の社員・伊達功（小高雄二）。米次が死ぬと、農夫たちは謙作に反発するので
　　　　　、それを先導したかのように見えるリーダーの佐久間紋太（二谷英明）と格闘になり（ハリウ
　　　　　ッド製西部劇のような雄大な格闘）、結果、農夫たちとは和解する。紋太は襲われた女性を助
　　　　　けるため、アメリカ兵を殺して沖縄で強制労働を行なっていたが、その後、米次に拾われたの
　　　　　だった。また、実は功は、米次と別れた後、コールガール組織の元締めをしている実母・伊達
　　　　　兼子（木暮実千代）の息子で、謙作の異父弟だと判る。功は殺し屋（深江章喜）に謙作を殺さ
　　　　　せようとして、逆に自分が傷つき、謙作に輸血されるが死んでしまう。功の父で黒幕である興
　　　　　部産業株式会社の社長・興部東吾（柳永二郎）が、息子の死によって改心するまでを描いてい
　　　　　ます。浅丘ルリ子さんの役は、主人公の農場の近くの開拓村にある農場の娘で恋人、保育園の
　　　　　先生でもある古平千恵子、白木マリ（後に万理）さんの役は、主人公を慕っている紋太の妹・
　　　　　夏子。ここでは北原三枝さんは脇役で、自殺しようとして主人公に助けられる和服の人妻・宇
　　　　　津蕗枝に扮しています。主なロケは佐久平だそうです。柴田錬三郎原作作品。“Ours to have
　　　　　and to Hold”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／yujiroさん／ちゃんゆうさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

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　　5月

　　　絞首台の下
　　　　監督／西河克己　脚本／高岩肇　撮影／伊佐山三郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／長門裕之、稲垣美穂子、清水まゆみ〔新人〕、渡辺美佐子、芦田伸介、永井智雄、
　　　　　　　赤木圭一郎〔新人〕、内藤武敏、信欣三、高品格、木浦佑三、松本染升、楠侑子、
　　　　　　　深水吉衛、加原武門、浜村純、河野弘、山之辺潤（後に潤一）、鴨田喜由、
　　　　　　　三原一夫（後に花村彰則）、福田トヨ、阪井幸一朗、上野山功一、木城ゆかり、
　　　　　　　鈴木俊子、八代康二（後に康次）、野呂圭介、宇部信吉、林茂朗、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）、榎木兵衛、一色英司、菅乃梨子、角田真喜子（後に南條マキ）、
　　　　　　　條（条）美也子、高島稔、ボードマー・ハインツ、ハロルド・S・コンウェイ　●
　　　　　　　糸賀靖雄？〔クレジットなし〕、上田正世？〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、千代田弘〔同〕、島村謙二（後に謙次）〔同〕、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、菊田一郎〔同〕、戸波四郎（後に志朗）〔同〕、
　　　　　　　守屋徹〔同〕、露木護〔同〕、押見四海（後に史郎）〔同〕、川村昌之〔同〕、
　　　　　　　今村弘〔同〕、神山勝〔同〕、水谷謙之〔同〕、緑川宏〔同〕、高野誠二郎？〔同〕、
　　　　　　　柴田新（後に新三）〔同〕、久遠利三〔同〕、他
　　　　…楠田匡介原作作品。何年も音沙汰のなかった許婚者の船員・柳本憲（赤木圭一郎）から北海道
　　　　　にいる恋人・佐伯千早（稲垣美穂子）の元にハガキが届く。実は柳本は喧嘩で相手を死なせて
　　　　　しまい、15年の刑で千葉の刑務所で服役していたのだった。その後、柳本は脱獄し、組織の
　　　　　抗争に巻き込まれ殺されてしまうので、千早の兄・良（上野山功一）の友人である元・新聞記
　　　　　者、現在は乾通信社を営む乾保日出（長門裕之）が事件の真相を追うというのが大筋。清水ま
　　　　　ゆみさんの役は、乾通信社の社員・山野圭子、渡辺美佐子さんの役は、乾保日出の恋人で法医
　　　　　学研究所の研究員である女医の小山久美子、楠侑子さんの役は、謎の“文庫本の女”（実は組
　　　　　織の女）。《情報提供／NOBOさん》

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　　　陽のあたる家 （平凡映画社＝日活）
　　　　監督／小林太一　脚本／西岡豊　企画／加茂秀男
　　　　出演／益田喜頓、清川虹子、他
　　　　…33分の短編のようです。《情報提供／快傑赤頭巾さん》

　　　東京の孤独
　　　　監督／脚本／井上梅次　脚本／松浦健郎　撮影／高村倉太郎　音楽／大森盛太郎
　　　　出演／小林旭、芦川いづみ、宍戸錠、清水まゆみ〔新人〕、西村晃、殿山泰司、安部徹、
　　　　　　　植村謙二郎、弘松三郎、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、河野弘、三島雅夫、田中筆子、
　　　　　　　長弘、紀原耕（後に土耕）、高野誠二郎、八代康二（後に康次）、柳瀬志郎、青木富夫、
　　　　　　　峰三平、須藤孝（後に野村隆）、小柴隆（後に尋詩）、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、東郷秀美、大庭喜儀、寺尾克彦、
　　　　　　　南川吾郎（後に松丘清司）、林茂郎（後に茂朗）、緑川宏、今川英二、日下部徹也、
　　　　　　　今村弘、山口吉弘、田畑善彦、佐藤圭司、古田祥、大須賀更生、河崎正弘、高瀬敏光、
　　　　　　　岡村佶、渡井喜久雄（後に嘉久夫）、三宅洋、福田文子、高山千草、
　　　　　　　小西得郎〔特別出演〕、南村侑広〔同〕、志村正順（NHK）〔同〕、
　　　　　　　大毎オリオンズ〔協賛〕、讀賣ジャイアンツ〔同〕、大坂志郎、月丘夢路　●
　　　　　　　川村昌之〔クレジットなし〕、土田義雄〔同〕、佐川明子〔同〕、上野山功一〔同〕、
　　　　　　　山口養治〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、押見四海（後に史郎）〔同〕、
　　　　　　　高緒弘志〔同〕、露木護〔同〕、三杉健〔同〕、小坂翠？〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔同〕、光沢（後に光）でんすけ〔同〕、朝香奈緒美〔同〕、
　　　　　　　山之辺潤（後に潤一）？〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、澄川透〔同〕、
　　　　　　　阿部幸四郎〔同〕、二木草之助〔同〕、石丘伸吾？〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、
　　　　　　　重盛輝江（後にてる江）？？？〔同〕、夏今日子〔同〕、久松成次郎〔同〕、
　　　　　　　柳田妙子〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、広瀬研二（後に義和）〔同〕、
　　　　　　　藤野宏〔同〕、木崎順〔同〕、大森安行〔同〕、本目雅昭〔同〕、宮原徳平〔同〕、
　　　　　　　英原穣二〔同〕、井田武（後にいだたけ志）〔同〕、水木京一〔同〕、木島一郎〔同〕、
　　　　　　　山中大成〔同〕、他
　　　　…井上友一郎原作作品。小林旭さんと宍戸錠さんの本格的な共演作。雑誌《スポーツジャーナル
　　　　　》の記者・野々宮三郎（西村晃）から、毎朝ディッパーズ（ここではナショナルリーグという
　　　　　架空の世界。その他の球団はウェーブス、九州コンドルス、セネターズ、レッドソックス、ジ
　　　　　ャガース）の大貫哲也監督（大坂志郎）のウェーブスへの移籍の記事を見せられ、ボクサーか
　　　　　らプロ野球の選手に転向した通称“サル”こと猿丸真二郎（小林旭。新人で21勝以上をあげ
　　　　　ている）は憧れの大貫監督の元で働きたくてウェーブスへ入団するが、記事はニセもので大貫
　　　　　とは敵同士に…。猿丸はディッパーズへ入団した通称“クロ”こと黒柳平介（宍戸錠。新人で
　　　　　ホームランを18本は打っている）とで新人王を獲った方が、大貫の義妹でスチュワーデスで
　　　　　ある登世子（芦川いづみ）と結婚すると約束してもらうことに。首位を争うディッパーズとウ
　　　　　ェーブスが直接対決をしてウェーブスが優勝、猿丸は完投して新人王を勝ち取り、登世子と結
　　　　　ばれることになるというのが大筋。清水まゆみさんの役は、猿丸がアルバイトをしていたバー
　　　　　“ハイヌーン”のホステス・小松梢、月丘夢路さんの役は、大貫監督の妻・薫。スポーツ新聞
　　　　　の記事に力道山さんの写真が大きく載っています。
　　　　　　《情報提供／サム・スペードさん／由美子さん／NOBOさん／ツカさん》

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　　　夜霧に消えたチヤコ
　　　　監督／森永健次郎　脚本／銀座八郎　撮影／山崎安一郎　音楽／杉原泰蔵
　　　　出演／筑波久子、青山恭二、フランク・永井〔ビクター〕、丘野美子、若原初子、相原巨典、
　　　　　　　三田容子、広岡三栄子、小泉郁之助、須藤孝（後に野村隆）、柳寿子、エミー瀬尾、
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）、二木草之助、柴田新（後に新三）、上野山功一、菊田一郎、
　　　　　　　三浜元、小柴隆（後に尋詩）　●　家根谷美代子（後に水城英子）〔クレジットなし〕、
　　　　　　　角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、今村弘〔同〕、久木登紀子（後に香取環）〔同〕、
　　　　　　　三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、榎木兵衛〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、
　　　　　　　和田怜子（後に玲子）？〔同〕、他
　　　　…川内康範原作作品。大和タクシーの運転手・遠藤節夫（青山恭二）が、霧の夜に出会った女・
　　　　　“チャコ”こと広瀬久子（筑波久子）の不幸な生い立ちを知り、彼女と一緒になろうとするが
　　　　　、チャコは自分の過去を恥じて姿を消してしまう。フランク・永井さんの役は、節夫のアパー
　　　　　トの近所に住む作曲家・永井でタイトル曲を歌っています。丘野美子さんの役は、節夫の妹・
　　　　　公子。《情報提供／由美子さん／NOBOさん／ツカさん》

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　　　おヤエの身替り女中
　　　　監督／春原政久　　脚本／高橋二三　撮影／峰重義　音楽／鏑木創
　　　　出演／若水ヤエ子、中村万壽子、藤村有弘、武智豊子（後に武知杜代子）、刈屋ヒデ子、
　　　　　　　岡村文子、渡辺篤、森川信、神戸瓢介、小泉郁之助、清水義之、弘松三郎、
　　　　　　　潮京以子（後に佐々木景子）、伊豆見雄（後に英輔）、八代康二（後に康次）、
　　　　　　　早川十志子（後に由記）、佐川明子、椿とみ、斎藤久美子、和田怜子（後に玲子）、
　　　　　　　水谷郷子、高城瑛子（後に滝瑛子。ここでは“高城暎子”と表記）、白井鋭、
　　　　　　　高野誠二郎、本目雅昭　●　木島一郎〔クレジットなし〕、朝香奈緒美〔同〕？、他
　　　　…“おヤエ”シリーズ第3作。武蔵小山商店街の“御成婚記念福引”で一等の熱海温泉旅行を引
　　　　　き当てた“おヤエ”こと若水ヤエ子（若水ヤエ子）。着いた旅館“つるや”で昔馴染みのお清
　　　　　（中村万壽子）と出会い、彼女が病気の父親に会いに行く間、身替り女中をすることになる。
　　　　　おヤエは、団体客を呼び込んだり、泥棒を捕まえたりして活躍するので、主人と女将は彼女を
　　　　　引き止めようとするが、お清が帰って来るので東京に戻る。しかし、帰ってみるとおヤエの代
　　　　　わりに新米の女中さん（刈屋ヒデ子）が雇われていて、おヤエは一人淋しく去っていくという
　　　　　のが大筋。藤村有弘さんの役は、呉服店（着物姿なので）？の若旦那・青木達之助。このシリ
　　　　　ーズ、ヒロイン以外の登場人物は毎回別人のようです。《情報提供／由美子さん／NOBOさん》

　　　暗黒の旅券
　　　　監督／鈴木清順　脚本／高岩肇　撮影／永塚一栄　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／葉山良二、筑波久子、岡田真澄（後に眞澄）、白木マリ（後に万理）、芦田伸介、
　　　　　　　梅野泰靖、近藤宏、沢たまき、土方弘、東谷暎子、杉幸彦、雪丘恵介、井東柳晴、
　　　　　　　宮崎準、深江章喜、光沢（後に光）でんすけ、阪井幸一郎（後に幸一朗）、長弘、
　　　　　　　野呂圭介、上野山功一、緑川宏、潮京以子（後に佐々木景子）、高田栄子、
　　　　　　　森島富美子（後に亜紀）、鎌田美智子、二階堂郁夫、石丘伸吾、菊田一郎、榎木兵衛、
　　　　　　　川口凡人、松原光一、大庭喜儀、寺尾克彦、糸賀靖雄、山中大成、三宅洋、織田俊彦、
　　　　　　　ベルナル・ヴァーレ、ケニー・青木、高峰文子（マーキュリー・レコード）、三和完児、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕　●　古田祥〔クレジットなし〕、吉田勇男（後に朗人）？〔同〕、
　　　　　　　佐川明子？〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、高山千草〔同〕、
　　　　　　　福田文子？〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）？？？〔同〕、
　　　　　　　角田真喜子（後に南條マキ）？〔同〕、E・H・エリック〔同〕、
　　　　　　　里（後に大門）実〔同〕、二木草之助〔同〕、他
　　　　…ナイトクラブ“オーロラ座”で演奏するバンド“レッドガーターズ”のトロンボーン奏者・伊
　　　　　吹重夫（葉山良二）の新妻で同バンドの歌手・西条弘美（沢たまき）が新婚旅行の直前、東京
　　　　　駅で姿を消し、その絞殺死体が、自宅に戻った伊吹の前に現われる。怪しい人物を追跡するう
　　　　　ち、真相が浮かび上がる。弘美の友人で渋谷のゲイバー“チドリ”のゲイボーイであるケニー
　　　　　は、実は弘美の弟・康治（ケニー・青木）。ケニーは麻薬中毒だったため、伊吹に言い出せず
　　　　　、組織のボス・フランク（ベルナール・ヴァーレ）に抗議したところ、弘美は殺されたらしい
　　　　　。フランクの山荘に向かった伊吹は、麻薬捜査官とともに一味を倒し、羽田から香港へ逃れよ
　　　　　うとしたフランクも康治に撃たれることになるというのが大筋。組織の女でバンド“レッドガ
　　　　　ーターズ”のマネージャー・森脇一郎（梅野泰靖）の妹でもあるファッションモデルの大月香
　　　　　代子に扮した筑波久子さんと、新橋のバー“壺”のマダム・ミツに扮した白木マリ（後に万理
　　　　　）さんという二大肉体派女優初共演です。また、終盤の山荘でのシーンでは、なぜか（病欠と
　　　　　か？…笑）岡田真澄（後に眞澄）さんの役を、E・H・エリックさんが吹き替えておられます
　　　　　。鈴木清順演出による鷲尾三郎原作《地獄の旅券》の映画化作品。“Passport to Darkness”
　　　　　の英語題名があるようです。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　トップ屋取材帖 迫り来る危機
　　　　監督／井田探　脚本／星川清司　撮影／間宮義雄　音楽／奥村一
　　　　出演／水島道太郎、白木マリ（後に万理）、西村晃、葵真木子、高品格、土方弘、
　　　　　　　冬木京三（後に喬三）、ジェニファー・M・ナイト、月玲子、井東柳晴、緑川宏、
　　　　　　　木島一郎、長尾敏之助、星虎二、榎木兵衛、今村弘、大庭喜儀、内藤捷雄、佐藤正三郎、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕　●　村上和也〔クレジットなし〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、
　　　　　　　立川博〔同〕、田畑善彦〔同〕、近江大介〔同〕、佐川明子？〔同〕、高田栄子〔同〕、
　　　　　　　松崎（後に若松）俊二郎〔同〕、東郷秀美〔同〕、三原一夫（後に花村彰則）〔同〕、
　　　　　　　赤木圭一郎〔同〕、黒田剛？〔同〕、久木登紀子（後に香取環）？？？〔同〕、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）？〔同〕、ウィリアム・バッソン？〔同〕、他
　　　　…“トップ屋取材帖”シリーズ第1作。新聞社にいた頃、疑獄事件の取材で上司ともめてクビに
　　　　　なった黒木三郎（水島道太郎）は、助手の猪股ユリ（葵真木子）とともにトップ屋（どこにも
　　　　　所属しない新聞記者のようなものでしょう）を営んでいる。そんな主人公が横浜で旧知のクラ
　　　　　ブ“サンブレロ”のマダム・お蝶（白木マリ〔後に万理〕）と再会するうち、麻薬密輸事件に
　　　　　巻き込まれ、組織に潜入する話。最後にはお蝶が組織の影のボスと二人で関西に逃げようとす
　　　　　るのを羽田空港で逮捕させるまでを描いています。巻頭、ネタを追って町を颯爽と駆け抜ける
　　　　　葵真木子さんが魅力的。香港からの密航者で、お蝶のクラブに雇われるストリッパー“アトミ
　　　　　ック・テリー”（ジェニファー・M・ナイト）が、実は潜入していた麻薬取締官だったという
　　　　　オチもあります。中で主人公が使うライター型の小型カメラは、水島道太郎さんの私物だとか
　　　　　。クラブにドヤドヤと入ってくる五人の男女の若者の中に、赤木圭一郎さんがいますよ。また
　　　　　クラブの中でタバコを売っている娘が久木登紀子（後に香取環）さんに見えなくもないのです
　　　　　が？？？。中盤、主人公がマダムの航空チケットをこっそり見るシーンがありますが、そのチ
　　　　　ケットの名前から推定すると、マダムの本名は、小野文子（偽名なのかな？）でしょうか？。
　　　　　また三枚目のチケットの名前は、“赤木圭一郎”という字面に似ています（笑）。和田弘とマ
　　　　　ヒナスターズの歌う“泣かないで”が流れる島田一男原作《地獄波止場》の映画化作品。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／由美子さん／yujiroさん／サム・スペードさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　街が眠る時
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　脚本／秋元隆太　撮影／柿田勇　音楽／山本直純
　　　　出演／長門裕之、中原早苗、安井昌二、赤木圭一郎〔新人〕、芦田伸介、宍戸錠、高品格、
　　　　　　　弘松三郎、深江章喜、河上信夫（後に喜史朗）、雪丘恵介、天草四郎、月玲子、
　　　　　　　雨宮節子、長弘、紀原耕（後に土耕）、三原一夫（後に花村彰則）、小泉郁之助、
　　　　　　　黒田剛、加代あけみ（後にあけ美）、條（条）美也子、柳田妙子、大倉節美、鈴木俊子、
　　　　　　　瀬山孝司、柴田新（後に新三）、宇部信吉、上野山功一、速水脩二、
　　　　　　　水谷謙二（後に謙之）、山中太成（大成）、山口吉弘、東沢静二、浜口竜哉、
　　　　　　　南川吾郎（後に松丘清司）、志方稔、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　渡のり子〔クレジットなし〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）〔同〕、三浜元〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、
　　　　　　　玉井謙介〔同〕、広瀬研二（後に義和）〔同〕、二階堂郁夫？〔同〕、
　　　　　　　高山千草？〔同〕、東郷秀美〔同〕、小柴隆（後に尋詩）〔同〕、淡月梨花？〔同〕、
　　　　　　　橘田良江〔同〕、坂巻祥子？〔同〕、森みどり〔同〕、二木草之助〔同〕、
　　　　　　　本目雅昭〔同〕、久木登紀子（後に香取環）？〔同〕、他
　　　　…大薮春彦原作作品。東洋日報社会部の記者・田中幸一（赤木圭一郎）が取材中に何者かに殺さ
　　　　　れ、大学の同窓生で職場の同僚でもあった香川健（長門裕之）が真犯人を追うことに。田中の
　　　　　アパートにあったダンスの教本をヒントに、田中の婚約者・南城暢子〔ノブコ〕（中原早苗）
　　　　　にダンスホール“金の星”にダンサーとして潜入してもらい、国際売春組織の陰謀を暴き、特
　　　　　ダネの取材者の名前を田中幸一にするという話。赤木圭一郎さんは開巻早々殺されてしまいま
　　　　　すが、回想シーンに多く登場します。宍戸錠さんの役は、田中を射殺した殺し屋・多田。宍戸
　　　　　錠さんが赤木圭一郎さんを射殺するシーンというのは珍しいのでは？（笑）。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／サム・スペードさん／yujiroさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　俺は淋しいんだ
　　　　監督／小杉勇,,　脚本／大川久男　撮影／中尾利太郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／安井昌二、香月美奈子、フランク永井〔ビクター〕、浜村純、木浦佑三、奈良岡朋子、
　　　　　　　赤木圭一郎〔新人〕、久木登紀子（後に香取環）、大倉節美、若水朋子　●
　　　　　　　漆沢政子〔クレジットなし〕、千代田弘〔同〕、他
　　　　…一年ぶりに航海を終えてフィリピンから帰国した船員・相原三郎（安井昌二）は、サッカー選
　　　　　手志望で卒業目前の大学生の弟・五郎（赤木圭一郎）が港で水死していて、しかも麻薬中毒患
　　　　　者だったことを本郷刑事（浜村純）から告げられ、驚く。弟が死んだ現場で出会った薫（香月
　　　　　美奈子）を愛してしまう相原だが、実は椎名（木浦佑三）というヤクザに麻薬中毒にさせられ
　　　　　ていた彼女が弟殺しの手伝いをしたことを知る。ついに椎名は捕まり、相原はまた船で去って
　　　　　いくというのが大筋。三郎の同僚・永井茂に扮したフランク永井さんがタイトル曲を歌ってい
　　　　　ます。中山淳太朗原作作品。ちなみに赤木圭一郎さんは、麻薬中毒にさせられた彼が呼び出さ
　　　　　れて海に突き落とされるというシーンにのみ登場（他は写真のみ）、吹き替えではなく実際に
　　　　　海に落とされています（セリフはなし。苦しんでいるうめき声だけ）。また、相原三郎は、山
　　　　　下橋のそばにあったバンドホテル（後にドン・キホーテに）に逗留しています。奈良岡朋子さ
　　　　　んの役は、永井茂が弾き語りをする鉄橋のそばにある（『俺は待ってるぜ』での石原裕次郎さ
　　　　　ん扮する主人公の店みたいな雰囲気）バー“ブイ／BUOY”のマダム、久木登紀子（後に香取
　　　　　環）さんと大倉節美さん、若水朋子さんの役は、同・ホステス（薫も同じくホステス）。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／由美子さん／yujiroさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　山と谷と雲
　　　　監督／牛原陽一　脚本／池田一朗　撮影／横山実　音楽／牧野由多可
　　　　出演／石原裕次郎、北原三枝、金子信雄、安井昌二、白木マリ（後に万理）、千田是也、
　　　　　　　清水将夫、大森義夫、高田敏江、宮城千賀子、相原巨典、河上信夫（後に喜史朗）、
　　　　　　　深江章喜、木下雅弘、村田寿男、青木富夫、山田禅二、木崎順、八代康二（後に康次）、
　　　　　　　光沢（後に光）でんすけ、林茂朗、瀬山孝司、芝あをみ、三船好重、鈴村益代、
　　　　　　　久木登喜子（後に香取環）、福田文子、小島凉子、若水朋子、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）、立川博、寺田耕児、峰三平〔技斗〕　●
　　　　　　　沢美鶴〔クレジットなし〕、柴田新（後に新三）〔同〕、
　　　　　　　松崎（後に若松）俊二郎〔同〕、守屋徹〔同〕、英原穣二〔同〕、佐川明子〔同〕、
　　　　　　　榎木兵衛〔同〕、千代田弘〔同〕、柳田妙子？〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）？〔同〕、久遠利三？〔同〕、原恵子〔同〕、
　　　　　　　早川名美（後に由記）〔同〕、露木護〔同〕、水木京一〔同〕、高野誠二郎？〔同〕、
　　　　　　　白井鋭？〔同〕、宮原徳平〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、他
　　　　…山岳写真家である弟・牧戸次郎（26歳。石原裕次郎）と、流行作家である次郎の兄・一郎（
　　　　　金子信雄）の妻となった造り酒屋“末広酒造”の若い女主人・有馬寿々子（北原三枝）を巡る
　　　　　メロドラマ。山で遭難した時に看病してもらったことから、次郎は寿々子に思いを寄せるが、
　　　　　何と寿々子は一郎のプロポーズを受け、結婚して義姉となってしまう。兄と弟が寿々子を譲り
　　　　　合ううちに、板ばさみになった寿々子が自殺未遂を起こすので、次郎は一郎を殴り、寿々子を
　　　　　幸せにすることを約束させ、自分は去っていくというのが大筋。白木マリ（後に万理）さんの
　　　　　役は、一郎の愛人でバー“CONDOR”のママ・登見子、高田敏江さんの役は、次郎が入院す
　　　　　る市立大町病院の看護婦。ロケ地情報としましては、登場する山は、八方尾根黒菱だそうです
　　　　　。檀一雄原作《女の山彦》を脚色。“The Echo of Love”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／yujiroさん／由美子さん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　6月

　　　トップ屋取材帖 拳銃街一丁目
　　　　監督／井田探　脚本／星川清司　撮影／間宮義雄　音楽／奥村一
　　　　出演／水島道太郎、南風夕子、西村晃、葵真木子、山田禅二、富田仲次郎、長尾敏之助、
　　　　　　　加原武門、雪丘恵介、片桐恒男、弘松三郎、野呂圭介、紀原耕（後に土耕）、
　　　　　　　光沢（後に光）でんすけ、宮原徳平、三笠謙（後に池沢竜）、玉村駿太郎、玉井謙介、
　　　　　　　井田武（後にいだたけ志）、志方稔、水田島良治、久木登木子（登紀子。後に香取環）、
　　　　　　　柳田妙子、高瀬将敏〔技斗〕　●　神山勝〔クレジットなし〕、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）〔同〕、二木草之助〔同〕、水木京一〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、上野山功一〔同〕、他
　　　　…トップ屋・黒木三郎（水島道太郎）と助手の猪股ユリ（葵真木子）が活躍する“トップ屋取材
　　　　　帖”シリーズ第2作。ニセの名刺を作る六さん（片桐恒男）が殺され、それを追う主人公。実
　　　　　は沖流しの元締めだった父を殺された安藤新子（南風夕子）が、父親の子分たち、ニセのあん
　　　　　まの“タコの市”こと西村（山田禅二）や大田黒（富田仲次郎）、明（野呂圭介）たちと一緒
　　　　　に、裏切り者に復讐するため殺人を犯し、それに関係したニセの名刺の秘密を知る者まで殺し
　　　　　ていたという事実が発覚する。久木登木子（登紀子。後に香取環）さんの役は、横田組のヤク
　　　　　ザ（玉村駿太郎）の愛人。前作同様、和田弘とマヒナスターズの歌う“泣かないで”が流れる
　　　　　島田一男原作作品。《情報提供／NOBOさん／サム・スペードさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　海は狂っている
　　　　監督／脚本／古川卓巳　脚本／石原慎太郎　撮影／岩佐一泉　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／川地民夫、清水まゆみ〔新人〕、南田洋子、二本柳寛、楠侑子、高野由美、西村晃、
　　　　　　　高原駿雄、武藤章生、波多野憲、山崎雅美、相原巨典、木浦佑三、葵真木子、渡のり子、
　　　　　　　長弘、木下雅弘、神山勝、近江大介、須藤孝（後に野村隆）、野呂圭介、鈴木俊子、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）、川村昌之、谷田部靖、荒井昭一（後に沖昭司／歌手）、
　　　　　　　原伸一郎、大須賀更生、林茂朗、市村博、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、
　　　　　　　高緒弘志、水田島良治、梅田晃宏、内藤捷雄、西博章、清水文夫、中村俊介、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　…ボートハウスを舞台に、大島周航レースなどを交えて展開する、石原慎太郎さんが川地民夫さ
　　　　　んをモデルにした書いたらしい原作《ヨットと少年》を脚色した太陽族映画の一本。二世のヒ
　　　　　ガ夫妻（二本柳寛・楠侑子）の助手としてレースに出場した牧夫（川地民夫）は、自分のヨッ
　　　　　トを手に入れるため、手段を選ばずにお金を稼ぐようになるので、恋人の初枝（清水まゆみ）
　　　　　は心配だ。ホステスの春子（南田洋子）と結ばれた牧夫だが、不良仲間の浜口（木浦佑三）た
　　　　　ちに悪口を言われ、彼らが嵐の中、ヨットで出ていくことを知り、細工をする。しかしそのヨ
　　　　　ットに弟分の時次（山崎雅美）が乗ったことを知って…。

　　　若い豹のむれ
　　　　監督／松尾昭典　脚本／三木克巳（井手俊郎）　撮影／高村倉太郎　音楽／鏑木創
　　　　出演／小林旭、沢本忠雄、待田京介、青山恭二、渡辺美佐子、稲垣美穂子、丘野美子、
　　　　　　　白木マリ（後に万理）、内田良平、相原巨典、河上信夫（後に喜史朗）、神戸瓢介、
　　　　　　　伊藤寿章（後に澤村昌之助）、若原初子、久木登紀子（後に香取環）、志賀夏江、
　　　　　　　高田栄子、山本トミ子（後にトミ）、潮京以子（後に佐々木景子）、
　　　　　　　八代康二（後に康次）、水谷謙之、木崎順、柳瀬志郎、今村弘、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、高緒弘志、大坂志郎、芦田伸介、安部徹、
　　　　　　　山口養治〔ボクシング賛助出演〕、白田光義〔同〕、国府田幸雄〔同〕、
　　　　　　　佐藤英雄〔同〕　●　野村隆〔クレジットなし〕、市原久照（後に久）〔同〕、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、須田喜久代？〔同〕、鈴木俊子？〔同〕、
　　　　　　　伊丹慶治？〔同〕、澄川透？〔同〕、上野山功一？〔同〕、橘田良江？〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔同〕、三浜元？〔同〕、近江大介〔同〕、大森安行？〔同〕、
　　　　　　　速水脩二〔同〕、南川悟郎（後に松丘清司）〔同〕、森みどり〔同〕、野呂圭介〔同〕、
　　　　　　　二階堂郁夫？〔同〕、東郷秀美〔同〕、三杉健〔同〕、榎木兵衛〔同〕、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）〔同〕、水木京一〔同〕、
　　　　　　　光沢（後に光）でんすけ〔同〕、高野誠二郎〔同〕、広瀬優？〔同〕、本目雅昭〔同〕、
　　　　　　　菊田一郎？〔同〕、他
　　　　…秋永芳郎原作作品。ボクサーだった夫と死別した後、銀座のバー“LILA”でホステスをしな
　　　　　がら自分の面倒を見てきてくれた兄嫁・滝馨子〔ケイコ〕（渡辺美佐子）への思慕の念を断ち
　　　　　切れず、彼女が日東石油の社長・宮川周平（大坂志郎）と再婚したためヤケになりヤクザ・藤
　　　　　倉（安部徹）と関わりあうようになったボクサー・白川浩（小林旭）。浩は秋田県の油田の利
　　　　　権を狙う〔タイヨウ〕石油の手先である藤倉を倒すが、その格闘で視力を失い、故郷へ帰って
　　　　　行き、馨子が後を追っていくというのが大筋。稲垣美穂子さんの役は、宮川周平の娘で浩と同
　　　　　じ大学の生徒である由布子、白木マリ（後に万理）さんの役は、浩のボクシングジムでの後輩
　　　　　・村田進（沢本忠雄）の姉で浩と同棲するヤキキャバ（焼き肉キャバレー）“マイハウス”の
　　　　　ダンサー・チエミ、丘野美子さんの役は、浩とその友人・守屋信司（青山恭二）の下宿先の娘
　　　　　・暁子。《情報提供／由美子さん／NOBOさん》

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　　　おヤエのあんま天国
　　　　監督／春原政久　　脚本／高橋二三　撮影／峰重義　音楽／鏑木創
　　　　出演／若水ヤエ子、柳沢真一（後に柳澤愼一）、中村万寿子、藤野宏〔新人〕、森川信、
　　　　　　　小川虎之助、藤村有弘、岡村文子、渡辺篤、新井麗子、木城ゆかり、堺美紀子、
　　　　　　　伊丹慶治、紀原耕（後に土耕）、鈴木三右衛門、三原一夫（後に花村彰則）、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）、木島一郎、エミー瀬尾、柳田妙子、三船好重　●
　　　　　　　重盛輝江（後にてる江）〔クレジットなし〕、高田栄子〔同〕、赤木圭一郎〔同〕、
　　　　　　　阪井幸一朗？〔同〕、山之辺潤（後に潤一）〔同〕、本目雅昭〔同〕、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）〔同〕、二木草之助〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔同〕、斉藤倫子〔同〕、斎藤久美子〔同〕、
　　　　　　　清水千代子〔同〕、淡月梨花〔同〕、山口吉弘？〔同〕、須田喜久代〔同〕、
　　　　　　　大治誠（後に大路達三）〔同〕、鈴木俊子〔同〕、小坂翠？〔同〕、他
　　　　…“おヤエ”シリーズ第4作。弟・孝志（藤野宏）の大学の学費を稼ぐため、あんまである友人
　　　　　の千鶴子（中村万寿子）に紹介してもらい、旅館の女中からあんまに転職するおヤエこと若水
　　　　　ヤエ子（若水ヤエ子）。初めての客の森園（小川虎之助）は親切で、卒業した弟を自分が営む
　　　　　興信所に採用してくれる。しかし孝志は、千鶴子と結婚してしまい、ガッカリしたおヤエは孝
　　　　　志と仲違いしてしまう。また結婚しようと好意を抱いていた上客である長岡（柳沢真一〔後に
　　　　　柳澤愼一〕）が、実は結婚詐欺師・山田〔・サンゴロウ〕だと判明、おヤエは絶望して自殺し
　　　　　ようとするが失敗を繰り返すが、ついに孝志と和解する。その後、千鶴子が結核をおして出産
　　　　　したため、彼女が療養する間、おヤエが赤ん坊を背負いながら旅館を巡り、あんまに励むとい
　　　　　うのが大筋。また、おヤエが資格を取るために通う日本高等鍼灸学校の授業シーンで、おヤエ
　　　　　の解答に生徒たちが笑うのですが、その中に赤木圭一郎さんが顔を見せています（教室の窓際
　　　　　の席にいる）。《情報提供／マンさん／由美子さん／NOBOさん／yujiroさん》

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　　　その壁を砕け
　　　　監督／中平康　脚本／新藤兼人　撮影／姫田真佐久　音楽／伊福部昭
　　　　出演／長門裕之、芦川いづみ、小高雄二、渡辺美佐子、清水将夫、芦田伸介、西村晃、岸輝子、
　　　　　　　信欣三、伊達信、下條正巳、佐野浅夫、大町文夫、梅野泰靖、下元勉、横山運平、
　　　　　　　木浦佑三、神山繁、垂水悟郎、沢井杏介、浜村純、高野由美、
　　　　　　　峰品子（後に大原洋子／東映）、三崎千恵子、菊地靖子、潮京以子（後に佐々木景子）、
　　　　　　　田中筆子、松本染升、鈴木瑞穂、弘松三郎、杉幸彦、日野道夫、大滝秀治、小泉郁之助、
　　　　　　　青木富夫、長弘、神山勝、紀原耕（後に土耕）、久松晃（後に洪介）、神戸瓢介、
　　　　　　　峰三平、高野誠二郎、木島一郎、三原一夫（後に花村彰則）、二木草之助、柳瀬志郎、
　　　　　　　玉村駿太郎、近江大介、水木京一、柴田新（後に新三）、林茂郎（茂朗）、瀬山孝司、
　　　　　　　三笠謙（後に池沢竜）、野呂圭介、中西妙子、淡月梨花、伊藤周子、漆沢政子、
　　　　　　　角田真喜子（後に南條マキ）、鈴木多加子、田中敬子　●
　　　　　　　山口吉弘〔クレジットなし〕、市原久照（後に久）？〔同〕、森みどり〔同〕、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）〔同〕、加代あけみ（後にあけ美）〔同〕、
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、本目雅昭〔同〕、
　　　　　　　立川博〔同〕、福田文子〔同〕、高田栄子〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、
　　　　　　　澄川透〔同〕、島村謙二（後に謙次）〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、
　　　　　　　三杉健〔同〕、雪丘恵介〔同〕、小林亘〔同〕、立花泰子〔同〕、三宅洋？〔同〕、
　　　　　　　山之辺潤（後に潤一）〔同〕、他
　　　　…正木ひろし弁護士の実話“丸正事件”を題材にして新藤兼人さんが脚本を書いた社会派ミステ
　　　　　リー。三年間の約束で東京と新潟で離ればなれに仕事をしていた恋人たち…深川の自動車修理
　　　　　工場で働いていた渡辺三郎（小高雄二）は、ついに20万円を貯金して中古のワゴン車を買う
　　　　　。その車に乗り、新潟病院で看護婦をしていた恋人・道田とし江を新潟駅前まで迎えに行くこ
　　　　　とにするが、途中、相生の鉢木村の郵便局を襲った強盗殺人犯と間違えられ、逮捕されてしま
　　　　　う。彼を信じて、とし江は食堂などで働き、冤罪が晴れるのを待ち続け、ついには真実が明か
　　　　　され、三郎が無罪放免になるまでを描いています。長門裕之さんの役は、事件を追う鉢木村の
　　　　　駐在（後に相生署の刑事）・森山竜夫、渡辺美佐子さんの役は、強盗に入られる郵便局の長男
　　　　　の未亡人・咲子。大勢の俳優さんたちが、少しずつ顔を見せていて（セリフのない人も多い）
　　　　　、なかなか厚みのある作品となっています。《情報提供／keiさん／NOBOさん》

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　　　かわいい女
　　　　監督／斎藤武市　脚本／河田進　撮影／藤岡粂信　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／中原早苗、青山恭二、稲垣美穂子、待田京介、金子信雄、大坂志郎、木城ゆかり、
　　　　　　　木浦佑三、葵真木子、原恵子、森島富美子（後に亜紀）、横田陽子（後に楊子）、
　　　　　　　清水千代子、天草四郎、雪丘恵介、河合健二、阪井幸一朗、河上信夫（後に喜史朗）、
　　　　　　　水谷謙之、八代康二（後に康次）、速水脩二、他
　　　　…公団住宅で若い共稼ぎのが無理心中をするが、夫の江島鉄夫（金子信雄）は死に、妻の優子（
　　　　　中原早苗）は生き残る。雑誌記者・倉田温郎（大坂志郎）は、優子の遠縁にあたり、親友だっ
　　　　　た鉄夫を紹介した縁もあり、彼女を取材することになる。鉄夫が部下の本郷四郎（青山恭二）
　　　　　と田村雅枝（稲垣美穂子）の仲人を引き受けていたことを知り、自殺を怪しむ倉田。倉田を部
　　　　　屋に呼んだ優子は、実は高校時代から将来を誓った田上宗満（待田京介）という恋人がいるこ
　　　　　と、彼が卒業したら、鉄夫と離婚を計画していたと告白する。飲んだビールに薬でも入ってい
　　　　　たのか、倉田の意識が薄れる。優子はガス栓を開いて外へ出ようとするが、ドアが施錠されて
　　　　　いて、自分も倒れてしまう。ドアの鍵は倉田の手の中にあった…という多岐川恭原作のサスペ
　　　　　ンス作品。

　　　若い傾斜
　　　　監督／西河克己　脚本／池田一朗、小川英　撮影／伊佐山三郎　音楽／池田正義
　　　　出演／川地民夫、浅丘ルリ子、清水まゆみ、赤木圭一郎〔新人〕、山根寿子、二本柳寛、
　　　　　　　信欣三、柳永二郎、北林谷栄、一色英司〔新人〕、若原初子、河上信夫（後に喜史朗）、
　　　　　　　鴨田喜由、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、紀原耕（後に土耕）、長弘、村田寿男、
　　　　　　　津田秀水、山之辺潤（後に潤一）、三原一夫（後に花村彰則）、林茂朗、古田祥、
　　　　　　　上野山功一、上原一二（後に一二三）、里（後に大門）実、秋津礼二、余川久幸、
　　　　　　　朝広亮、村上和也、加代あけみ（後にあけ美）、條（条）美也子、
　　　　　　　早川名美（後に由記）　●　家根谷美代子（後に水城英子）？〔クレジットなし〕、
　　　　　　　千代田弘〔同〕、樋口かほる？〔同〕、谷川玲子〔同〕、二木草之助〔同〕、
　　　　　　　川村昌之〔同〕、佐川明子〔同〕、三杉健〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）〔同〕、東郷秀美〔同〕、木崎順〔同〕、他
　　　　…船山馨原作作品。昼は東亜電力に勤め、夜は大学で法律を学ぶ川瀬康夫（川地民夫）は自社の
　　　　　汚職を暴こうとする。彼に協力するのは、川瀬の母・奈津江（山根寿子）の勤める緒方法律事
　　　　　務所の庄司新吾（赤木圭一郎）。事務所の所長・緒方亮介（二本柳寛）は、罪を着せられた上
　　　　　司で東亜電力石炭課の係長・櫟〔くぬぎ〕伊三郎（信欣三）から川瀬が預けられた手帳を手に
　　　　　入れるが、実は彼は東亜電力の五十嵐専務（柳永二郎）とグルである悪玉。庄司は櫟の娘で帽
　　　　　子店“Vogue”の店員である千加子（清水まゆみ）にお金を与えてやりたい一心から、手帳
　　　　　を盗み、五十嵐専務を脅して三百万円を得る。川瀬は結婚しようと考えている緒方の娘・美根
　　　　　子（浅丘ルリ子）のことを母に話すが、実は母は緒方の世話になっていて…。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　非情な銃弾
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　原案／三木竜介　脚本／沖田晴夫　撮影／柿田勇
　　　　音楽／山本直純
　　　　出演／小高雄二、筑波久子、宍戸錠、南風夕子、芦田伸介、天草四郎、山田禅二、長弘、
　　　　　　　高品格、雪丘恵介、木城ゆかり、月玲子、雨宮節子、山之辺潤（後に潤一）、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）、柳瀬志郎、衣笠一夫（後に真寿男）、瀬山孝司、宇部信吉、
　　　　　　　黒田剛、木崎順、速水脩二、山本瓢介、志方稔、荒木良平、吉岡恵子、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕　●　金子信雄〔クレジットなし〕、倉田栄三？〔同〕、
　　　　　　　式田賢一〔同〕、二木草之助〔同〕、角田真喜子（後に南條マキ）？〔同〕、
　　　　　　　鈴村益代〔同〕、鈴木俊子〔同〕、久木登紀子（後に香取環）〔同〕、水木京一〔同〕、
　　　　　　　上野山功一？〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、玉井謙介？〔同〕、
　　　　　　　押見四海（後に史郎）〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、樋口かほる〔同〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、千代田弘〔同〕、他
　　　　…暴力団に利用され、ついには殺される殺し屋・笹川健二（小高雄二）の末路を描いています。
　　　　　根っからの殺し屋・健二は、沢村組の顧問弁護士・松本（芦田伸介）の差し金で沢村組組長・
　　　　　沢村（金子信雄。クレジットなし）を殺す。松本は沢村組と敵対する浜崎（天草四郎）率いる
　　　　　浜崎組に寝返った悪徳弁護士。健二は、やはり松本の差し金らしき第二の殺し屋・林鉄造（高
　　　　　品格）に襲われる。松本に復讐しようとする健二をとりなす西銀座のキャバレー“カルセピア
　　　　　”のマダム・ルミ（筑波久子）は、昔（回想シーン）、情夫（宍戸錠。金子信雄さん同様、出
　　　　　番シーンはわずか）と一緒に自ら射殺した妻の雪江（筑波久子）〔二役〕と瓜二つだった。殺
　　　　　すように指示された相手が昔の親友で、バーテンに化けて潜入していた刑事・佐々木民夫（長
　　　　　弘）だと知った健二は、密輸の件を警察に密告し、バー“すみれ”の新米ホステス・友子（南
　　　　　風夕子）と逃避行するため友子の故郷である青森行きの汽車に乗るが、そこには鉄造も乗り込
　　　　　んでいて…。《情報提供／NOBOさん／由美子さん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　7月

　　　事件記者
　　　　監督／山崎徳次郎　脚本／西島大、山口純一郎、若林一郎　撮影／松橋梅夫　音楽／三保敬太郎
　　　　出演／沢本忠雄、丘野美子、宍戸錠、永井智雄、二本柳寛、相馬千恵子、清水将夫、大森義夫、
　　　　　　　原保美、広岡三栄子、宮坂将嘉、内田良平、滝田裕介、深見泰三、綾川香（後に志剛）、
　　　　　　　高城淳一、山田吾一、園井啓介、外野村晋、相原巨典、伊丹慶治、久松晃（後に洪介）、
　　　　　　　深江章喜、野呂圭介、玉村駿太郎、深水吉衛、黒田剛、宇部信吉、近江大介、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）、柳瀬志郎、白井鋭、高野誠二郎、二階堂郁夫、大森安行、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、鈴村益代、森島冨美子（後に亜紀）、
　　　　　　　水谷郷子、谷川玲子　●　八代康二（後に康次）〔クレジットなし〕、
　　　　　　　二木草之助〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、
　　　　　　　雪丘恵介〔同〕、三浜元〔同〕、小野寺応侑〔同〕、緑川宏〔同〕、東郷秀美〔同〕、
　　　　　　　長弘〔同〕、宮原徳平〔同〕、寺尾克彦〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、
　　　　　　　沢美鶴〔同〕、柴田新（後に新三）〔同〕、重盛輝江（後にてる江）〔同〕、
　　　　　　　青木富夫〔同〕、光沢（後に光）でんすけ〔同〕、森みどり〔同〕、
　　　　　　　戸波四郎（後に志朗）〔同〕、小柴隆（後に尋詩）〔同〕、玉井謙介〔同〕、
　　　　　　　大須賀更生〔同〕、瀬山孝司〔同〕、立川博〔同〕、谷田部靖〔同〕、荒木良平〔同〕、
　　　　　　　松崎（後に若松）俊二郎〔同〕、夏今日子〔同〕、水田島良治？〔同〕、
　　　　　　　大治誠（後に大路達三）〔同〕、倉田栄三？〔同〕、宮崎準〔同〕、他
　　　　…島田一夫原作のNHKの人気ドラマの映画化シリーズ第1作。警視庁内の一角にある“桜田記者
　　　　　クラブ”。そこに常駐するのは《東京日報》のキャップの相沢（永井智雄）や記者の八田（大
　　　　　森義夫）、長谷部（原保美）、伊那（滝田裕介）、山崎（園井啓介）たちと新任となった菅（
　　　　　沢本忠雄）、ライバル社である《中央日日》のキャップの浦瀬（高城淳一）や記者の桑原（相
　　　　　原巨典）、新任の岩見（山田吾一）、《新日本タイムス》のキャップの熊田（外野村晋）や記
　　　　　者の荒木（内田良平）、《毎朝新聞》のキャップの桜井（雪丘恵介）たち（他には《共盟通信
　　　　　》と《大都新報》があります）。品川駅で新宿のヤクザの船十組の親分・船木十太郎（深見泰
　　　　　三）が狙撃され、その騒ぎの最中に二人組が奪おうとした船木のカバンを置き引きが盗んでし
　　　　　まう…。藤本（宍戸錠）と小倉（野呂圭介）の“どっきりカメラ”コンビは流れ者のヤクザで
　　　　　船木を狙撃する二人組です。丘野美子さんの役は、小料理屋“ひさご”の女将・お近（相馬千
　　　　　恵子）の娘で、伊那の恋人であるファッションモデル・やす子。主演の沢本忠雄さんや内田良
　　　　　平さんは、映画版のみの出演者です。《情報提供／サム・スペードさん／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　爆薬〔ダイナマイト〕に火をつけろ
　　　　監督／蔵原惟繕　脚本／池田一朗、阿部桂一　撮影／岩佐一泉　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／小林旭、白木マリ（後に万理）、岡田真澄（後に眞澄）、安井昌二、植村謙二郎、
　　　　　　　芦田伸介、島村葉子〔新人〕、梅野泰靖、西村晃、伊達信、土方弘、高品格、波多野憲、
　　　　　　　近藤宏、天草四郎、嵯峨善兵、加原武門、小泉郁之助、深江章喜、山田禅二、
　　　　　　　玉村駿太郎、黒田剛、澄川透、紀原耕（後に土耕）、渥美国泰、水野義明、
　　　　　　　三原一夫（後に花村彰則）、宇部信吉、瀬山孝司、久遠利三、三杉健、
　　　　　　　戸波四郎（後に志朗）、小林亘、水谷謙之、水木京一、吉田勇男（後に朗人）、
　　　　　　　川口凡人、式田賢一、世良馨、志方稔、高山千草、石塚乃笛、峰三平〔技斗〕　●
　　　　　　　東郷秀美〔クレジットなし〕、秋山弘二（後に耕志）〔同〕、高野誠二郎〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、倉田栄三〔同〕、
　　　　　　　立川博〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、近江大介〔同〕、
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、沢美鶴〔同〕、
　　　　　　　谷川玲子〔同〕、山崎育子（後に礼子）〔同〕、上野山功一〔同〕、石丘伸吾〔同〕、
　　　　　　　木崎順？〔同〕、木城ゆかり？〔同〕、漆沢政子〔同〕、坂巻祥子？〔同〕、
　　　　　　　大倉節美〔同〕、柳田妙子？〔同〕、田畑善彦〔同〕、本目雅昭〔同〕、
　　　　　　　白井鋭？〔同〕、大治誠（後に大路達三）〔同〕、千代田弘？〔同〕、
　　　　　　　小島凉子？〔同〕、他
　　　　…中西忠治（小林旭）は土木技師の杉次郎（岡田真澄〔後に眞澄〕）や会計係で通称“しぶちん
　　　　　”の大江達彦（梅野泰靖）とで建設会社・中西組を設立する。東京湾の護岸工事の現場を温泉
　　　　　センターにして儲けようとする大企業・加納産業が、人夫を引き抜いたり、銀行に手を回して
　　　　　融資を打ち切らせたり、妨害をしてくる。中西は前科者や流れ者の集まりである横浜の風太郎
　　　　　の長谷川五郎（植村謙二郎）や鳴海源吉（高品格）、権田久作（土方弘）たちを雇う。彼らを
　　　　　腕力で支配した中西は突貫工事を始めるが、そこへ台風が近づいてきて…。白木マリ（後に万
　　　　　理）さんの役は、銀行支店長の娘でカメラマンの志賀千賀子、安井昌二さんの役は、中西組に
　　　　　雇われる風太郎で元医師の須田進。また、ここで主人公の妹で中西組の事務員をしている通称
　　　　　“チャコ”こと久子に扮した島村葉子さんは、望月優子さんの姪だそうです。ちなみに“ダイ
　　　　　ナマイトが百五十屯〔トン〕”というヒット曲はこの作品の主題歌ではありません。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／由美子さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　おヤエの女中と幽霊
　　　　監督／小杉勇,,　脚本／高橋二三　撮影／峰重義　音楽／山本直純
　　　　出演／若水ヤエ子、香月美奈子、森川信、飯田蝶子、坊屋三郎、藤村有弘、新井麗子、
　　　　　　　広瀬研二（後に義和）〔新人〕、井東柳晴、天路圭子、黒田剛、近江大介、
　　　　　　　光沢（後に光）でんすけ、榎木兵衛、衣笠一夫（後に真寿男）　●
　　　　　　　高橋明〔クレジットなし〕、他
　　　　…“おヤエ”シリーズ第5作。おヤエ（若水ヤエ子）は以前の勤め先のご隠居・菊乃（飯田蝶子
　　　　　）の形見分けに貰った黒猫のクロをバスケットに隠して、“鍋山パール”の社長宅の女中にな
　　　　　る。不思議な現象が続き、家宝の皿を割ったおヤエを鍋山家の一人娘である桃子（香月美奈子
　　　　　）が庇うが、彼女は家長の鍋山武之（森川信）と芸者との子なので、リエ夫人（新井麗子）と
　　　　　は不仲。鍋山家では、先祖の家老・鍋山〔・ブザエモン〕（森川信）〔二役〕が殿様（坊屋三
　　　　　郎）の愛妾・お鶴の方（天路圭子）の猫を誤って殺して切腹になって以来、猫がいると〔ブザ
　　　　　エモン〕の幽霊が現われて不思議な現象が起こるという。クロが武之に見つかり、捨てに行く
　　　　　と、今度は菊乃の幽霊が現われる…。貿易会社社長・葛原信輔（藤村有弘）との見合いに乗り
　　　　　気でない桃子のため、おヤエは〔ブザエモン〕の幽霊を呼びだし、その席をブチ壊すのでクビ
　　　　　になる。しかし葛原が実は密輸団のボスだと判明、〔ブザエモン〕と菊乃の幽霊の協力も得て
　　　　　退治する。桃子と恋人・五郎（広瀬研二〔後に義和〕）の結婚式の日に、おヤエは、幽霊の出
　　　　　る家には居たくないと去ることにするが、おヤエを気に入った〔ブザエモン〕と菊乃の幽霊が
　　　　　後を追いかけて行く…。《情報提供／由美子さん／yujiroさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　世界を賭ける恋
　　　　監督／滝沢英輔　脚本／棚田吾郎　撮影／横山実、山崎善弘　音楽／佐藤勝
　　　　出演／石原裕次郎、浅丘ルリ子、葉山良二、南田洋子、二谷英明、清水将夫、高野由美、
　　　　　　　滝花（後に瀧花）久子〔大映〕、奈良岡朋子、永井智雄、下條正巳、杉幸彦、
　　　　　　　伊藤寿章（後に澤村昌之助）、深江章喜、須藤孝（後に野村隆）、梅野泰靖、葵真木子、
　　　　　　　樋口かほる、福田文子、江端朱実、石塚みどり（後に槙あゆり）、
　　　　　　　峰品子（後に大原洋子／東映）、木下雅弘、山中大成、大須賀更生、野上英之、
　　　　　　　荒井昭一（後に沖昭司／歌手）、穂積隆信　●　淡月梨花？〔クレジットなし〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、小野寺応侑〔同〕、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、
　　　　　　　糸賀靖雄？〔同〕、小島凉子〔同〕、本目雅昭〔同〕、東郷秀美〔同〕、
　　　　　　　久木登紀子（後に香取環）〔同〕、神山勝〔同〕、他
　　　　…武者小路実篤原作《愛と死》を脚色。実質的に石原裕次郎＆浅丘ルリ子コンビが生まれた作品
　　　　　と定義されています。大学の工学部の助教授である村岡雄二（石原裕次郎）がヨーロッパから
　　　　　帰国したら、恋人の野々村夏子（浅丘ルリ子）が“粟粒〔ぞくりゅう〕性結核”で死んでいた
　　　　　という悲恋もの。主人公が浜辺で、本当に軽そうな（笑）白い衣裳の浅丘ルリ子さんを“お姫
　　　　　様だっこ”している絵柄が有名ですね。巻頭の日本現代建築展を見に来たヒロインのグリーン
　　　　のワンピース（裾が大きく広がっています）姿も美しいですし、工学部30周年記念祭のステ
　　　　　ージで、真っ赤なドレスに仮面を付けて、“流れのジプシー娘”を歌う（吹き替えではなさそ
　　　　　う）というシーンも見ものです。《キネマ旬報》の作品紹介では、赤木圭一郎さんが“松本”
　　　　　という学生の役で出演しているように書かれてありますが、実際には、木下雅弘さんが演じる
　　　　　ことになったようです。ちなみに主人公から届く手紙から判定すると、野々村家の住所は、東
　　　　　京都世田谷区成城5137のようです。シナリオの段階でのタイトルは『世界を賭ける男』。“
　　　　　Love and Death”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／yujiroさん／NOBOさん／ちゃんゆうさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

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　　　海の罠
　　　　監督／井田探　脚本／星川清司　撮影／柿田勇　音楽／山本直純
　　　　出演／水島道太郎、筑波久子、宍戸錠、小高雄二、中原早苗、高友子、岡田真澄（後に眞澄）、
　　　　　　　芦田伸介、高品格、弘松三郎、若原初子、野呂圭介、久木登紀子（後に香取環）、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）、星虎二、山口吉弘、三笠謙（後に池沢竜）、松本染升、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、玉村駿太郎、神山勝、今村弘、井田武（後にいだたけ志）、
　　　　　　　本目雅昭、今川英二、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、小林亘、田畑善彦、水田島良治、
　　　　　　　荒木良平、玉井謙介、他
　　　　…新進カメラマン・柳瀬良（小高雄二）はモデルの品田春美（中原早苗）と海に出かけ、水死体
　　　　　を発見する。これで四人目らしい。ホテルで柳瀬が撮った写真の女性・森麗子（筑波久子）が
　　　　　柳瀬の事務所に現われ、ネガを奪う。実は彼女の夫で貿易商のラウル・バローサ（岡田真澄〔
　　　　　後に眞澄〕）が、両親を殺した元日本兵を次々と殺し、復讐していたのだった。麗子は柳瀬の
　　　　　写真に写る兄・草壁順一（宍戸錠）を白崎泰介（芦田伸介）と間違えさせラウルに殺させる。
　　　　　柳瀬も始末しようとするラウル、そこへ現われた草壁たちの銃撃戦になるが、警官隊が現われ
　　　　　る。堀川潭原作《謎の水死人》の映画化作品。宍戸錠さんは、黒ずくめでサングラスをかけ、
　　　　　頬に傷のある男に扮しています。《情報提供／サム・スペードさん》

　　　ゆがんだ月
　　　　監督／松尾昭典　脚本／山崎巌　撮影／姫田真佐久　音楽／鏑木創
　　　　出演／長門裕之、芦川いづみ、三島雅夫、梅野泰靖、下元勉、赤木圭一郎〔新人〕、神山繁、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、木室郁子、若原初子、高原駿雄、玉村駿太郎、青木富夫、
　　　　　　　木島一郎、近江大介、島村謙二（後に謙次）、三原一夫（後に花村彰則）、深江章喜、
　　　　　　　島三佳子、須田喜久代、三田容子、五十嵐久子、英原穣二、榎木兵衛、柳瀬志郎、
　　　　　　　林茂朗、伊豆見雄（後に英輔）、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、
　　　　　　　大治誠（後に大路達三）、立川博、清水文夫、西本裕行、水木京一、南田洋子、
　　　　　　　大坂志郎〔二役〕　●　宮原徳平〔クレジットなし〕、森みどり〔同〕、
　　　　　　　立花泰子〔同〕、千代田弘〔同〕、水谷謙之〔同〕、山之辺潤（後に潤一）〔同〕、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）〔同〕、本目雅昭〔同〕、久遠利三〔同〕、斎藤久美子〔同〕、
　　　　　　　渡のり子〔同〕、小柴隆（後に尋詩）〔同〕、大須賀更生〔同〕、三宅洋〔同〕、
　　　　　　　高田栄子〔同〕、衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、他
　　　　…菊村到原作作品。博多の人形問屋の跡取り息子だった桂木正夫（長門裕之）とその家のお手伝
　　　　　いさんだった江田奈美子（南田洋子）は駆け落ちして来た二人組。正夫は立花豊（三島雅夫）
　　　　　率いる神戸の立花組のヤクザとなり、奈美子はキャバレー“ピジョン”のホステスに。殺され
　　　　　た兄貴分・米山辰吉（高原駿雄）の妹で、東京のトクホン本舗第一工場に勤務する文枝（芦川
　　　　　いづみ）に一目惚れしたため、正夫は組を裏切り、殺人の真犯人であるもう一人の兄貴分・立
　　　　　石純平（梅野泰靖）のことを警察に通報、奈美子を置いて文枝の住む東京へ逃げる。立花組は
　　　　　、殺し屋・由良（神山繁）を差し向けてくる。正夫を追ってきた奈美子が麻薬漬けにされ、香
　　　　　港に売られようとしていて、そこには立花組が絡んでいるらしく…。正夫と由良が決闘する川
　　　　　面やラストシーンの夜空に映るゆがんだ月が印象的な作品。赤木圭一郎さんの役は、文枝の婚
　　　　　約者・早川、大坂志郎さんの役は、正夫を神戸で助ける日東新聞神戸支局社会部の木元明と、
　　　　　東京本社にいるその兄（双子？。こちらはメガネをかけています）・宏。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／サム・スペードさん／keiさん》

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　　　汚れた顔
　　　　監督／森永健次郎　原案／笹川弘三　脚本／岡田光治　撮影／間宮義雄　音楽／馬渡誠一
　　　　出演／青山恭二、中村万寿子、南寿美子、木浦佑三、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、春日八郎、
　　　　　　　松本染升、エミー瀬尾、山本かほる、岩崎重野、上野山功一、柴田新（後に新三）、
　　　　　　　菊田一郎、相原巨典、二木草之助、千代田弘、川辺健三、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、他
　　　　…建設汚職事件の後、姿を隠していた岩田英吉（青山恭二）は、事件の中心人物らしい上司の吉
　　　　　本が、酔って海岸で死んだと聞き、東京へ戻ってくる。春野刑事（春日八郎）は部下に尾行を
　　　　　命じる。沢村建設の社長・沢村剛蔵（伊藤寿章）を訪ねた岩田だが、上司の娘で婚約者だった
　　　　　啓子（中村万寿子）が秘書になっているので驚く。岩田は身を隠すために貰った金を沢村に返
　　　　　し、春野刑事の世話で就職する。沢村建設のビル工事現場で、それに気づいた沢村は、岩田を
　　　　　殺そうと考える。ナイトクラブ“赤い城”のマダム・桜井ユキ（南寿美子）は、建設中の“ド
　　　　　リームセンター”を啓子に任せる話を耳にして、沢村に詰め寄る。ユキを殴り倒す沢村を啓子
　　　　　が見ていた。工事現場に来た啓子と岩田の前に、沢村たちが現われる。ユキが射殺され、岩田
　　　　　も腕を撃たれる。そこへ春野刑事が現われ、ついに沢村たちは逮捕される。主題歌は春日八郎
　　　　　さんの“汚れた顔の男”。

　　8月

　　　事件記者真昼の恐怖
　　　　監督／山崎徳次郎　脚本／西島大、山口純一郎、若林一郎　撮影／松橋梅夫　音楽／三保敬太郎
　　　　出演／沢本忠雄、小園蓉子、南風夕子、永井智雄、二本柳寛、相馬千恵子、清水将夫、
　　　　　　　滝田裕介、内田良平、原保美、宮阪将嘉、大森義夫、山田禅二、長尾敏之助、相原巨典、
　　　　　　　外野村晋、宮崎準、加原武門、高城淳一、綾川香（後に志剛）、山田吾一、園井啓介、
　　　　　　　雪丘恵介、小泉郁之助、深水吉衛、片桐恒男、三原一夫（後に花村彰則）、木島一郎、
　　　　　　　神山勝、山之辺潤（後に潤一）、須藤孝（後に野村隆）、紀原耕（後に土耕）、
　　　　　　　木城ゆかり、須田喜久子、久木登喜子（後に香取環）、森島冨美子（後に亜紀）、
　　　　　　　佐久間玲子、條美也子（条美也子）、山崎育子（後に礼子）、石丘伸吾、阪井幸一朗、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）、広瀬義和、古田祥、水木京一、里（後に大門）実、
　　　　　　　南川悟郎（後に松丘清司）、英原穣二　●　上釜孝充〔クレジットなし〕、
　　　　　　　二木草之助〔同〕、青木富夫〔同〕、東郷秀美〔同〕、山中大成〔同〕、
　　　　　　　玉井謙介〔同〕、本目雅昭？〔同〕、小柴隆（後に尋詩）〔同〕、速水脩二〔同〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、柴田新（後に新三）〔同〕、木崎順〔同〕、
　　　　　　　花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、押見四海（後に史郎）？〔同〕、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、若松俊二郎〔同〕、他
　　　　…“事件記者”シリーズ第2作。警視庁にある桜田記者クラブの《東京日報》の新米記者・菅（
　　　　　沢本忠雄）は、江ノ島の夜の生態を取材に行く。そこで極度の貧血で不良娘が死ぬという事件
　　　　　が起こる。血を抜き過ぎて殺人まで犯してしまう闇の採血業者一味（売血とか、そんな怪しげ
　　　　　な商売があった時代だったのですねぇ…笑）の悪事を暴きます。小園蓉子さんの役は、新橋あ
　　　　　たりを縄張りにしていた姐御の“スイバレのお時”、南風夕子さんの役は、闇の採血業者の一
　　　　　人・片倉春子。《情報提供／NOBOさん／中森さん》

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　　　南国土佐を後にして
　　　　監督／脚本／斎藤武市　脚本／川内康範　撮影／高村倉太郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／小林旭〔※二役〕、浅丘ルリ子、ペギー葉山、中原早苗、高野由美、西村晃、二本柳寛、
　　　　　　　内田良平、河上信夫（後に喜史朗）、武藤章生、小泉郁之助、弘松三郎、天草四郎、
　　　　　　　峰三平、鴨田喜由、瀬山孝司、二階堂郁夫、黒田剛、河合健二、谷川玲子、福田文子、
　　　　　　　清水千代子、小林亘、戸波四郎（後に志朗）、岩井雅、金子信雄、南田洋子　●
　　　　　　　里（後に大門）実？〔クレジットなし〕、玉井謙介？〔同〕、
　　　　　　　深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、久松成次郎〔同〕、島村謙二（後に謙次）〔同〕、
　　　　　　　高山千草〔同〕、木島一郎〔同〕、高田栄子〔同〕、淡月梨花〔同〕、
　　　　　　　角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、露木護〔同〕、東郷秀美〔同〕、梅田晃宏〔同〕、
　　　　　　　倉田栄三〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、八代康二（後に康次）〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、
　　　　　　　水谷謙之〔同〕、柳田妙子〔同〕、新村猛〔同〕、山中大成〔同〕、飛島治子？〔同〕、
　　　　　　　秋山弘二（後に耕志）〔同〕、山之辺潤（後に潤一）〔同〕、久遠利三〔同〕、
　　　　　　　松崎（後に若松）俊二郎〔同〕、石丘伸吾〔同〕、高野誠二郎〔同〕、川村昌之〔同〕、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、他
　　　　…“渡り鳥”シリーズと“流れ者”シリーズの母体となった（これをシリーズ第1作と定義する
　　　　　人もいますが）大ヒット作品。主題歌のヒットによって、日活が川内康範原作《ダイスの眼》
　　　　　を併映用のモノクロ50分程度の歌謡映画に仕上げようと考えていたところ、急遽、総天然色の
　　　　　大作になったようです。賭博師として名を馳せる原田譲司（小林旭）が出所して故郷の高知へ
　　　　　戻るところから始まり、四国への船上で主題歌が流れるあたり、これに続く各シリーズの原型
　　　　　をすでに作っています。結局、主人公は堅気者になりきれずにヤクザの道に戻り、事件解決後
　　　　　、警察へ自首するところで終わります。浅丘ルリ子さんの役は、主人公の婚約者で喫茶軽食“
　　　　　スワン”の店員・山本春江。しかし、父親の借金のカタに高知県の北村組の組長・北村定男（
　　　　　内田良平）と婚約させられています。南田洋子さんの役は、戦死した譲司の兄・義之の婚約者
　　　　　だった東京の料亭“つかさ”の女将・はま子、中原早苗さんの役は、その妹分であるファッシ
　　　　　ョンモデルの中村麻子〔アサコ〕、ペギー葉山さんの役は、歌手のペギー葉山本人。中では、
　　　　　主人公がカップの中のダイスを縦に立てるシーンがありますが、小林旭さんが二度目くらいの
　　　　　テイクで本当に立ててしまったので、そばで眺めている二本柳寛さんと西村晃さんの驚く顔は
　　　　　本物だそうです（笑）。“Farwell to Southern Tosa”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／娯楽映画研究家佐藤利明さん／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　おヤエの女中の大将
　　　　監督／小杉勇　脚本／高橋二三　撮影／峰重義　音楽／山本直純
　　　　出演／若水ヤエ子、藤村有弘、香月美奈子、森川信、福田文子、飯田蝶子、石丘伸吾、
　　　　　　　沢村みつ子（後に美司子）、手塚茂夫（後にしげお）、弘松三郎、榎木兵衛、越石洋一、
　　　　　　　多川謙二、山中大成、伊豆見雄（後に英輔）、三原一夫（後に花村彰則）、長尾敏之助、
　　　　　　　広瀬優、吉田勇男（後に朗人）〔クレジットなし？〕、横田陽子（後に楊子）〔同？〕、
　　　　　　　平塚仁郎〔同？〕、山崎育子（後に礼子）〔同？〕、大倉節美〔同？〕、
　　　　　　　芝あをみ？〔同？〕、荒井岩衛？〔同？〕、木城ゆかり？〔同？〕、
　　　　　　　東郷秀美〔同？〕、他
　　　　…“おヤエ”シリーズ第6作。ヒロイン・おヤエ（若水ヤエ子）が働く柴崎家の主人・英介（藤
　　　　　村有弘）は地球物理学の権威で、長男の英一（石丘伸吾）は大学を首席卒業した科学者、長女
　　　　　の絹子（香月美奈子）はテニス・トーナメントに連続優勝したテニス部のキャプテンという、
　　　　　秀才一家。しかし次男の英二郎（手塚茂夫〔後にしげお。スリーファンキーズのあの方です〕
　　　　　）だけは腕白小僧で、問題ばかりを起こし、おヤエや家族を困らせる。英二郎が問題を起こす
　　　　　のは、母親が亡き後、愛情に飢えていたからだと知り、英介はおヤエを英二郎の母親に迎えよ
　　　　　うとするが、女中の身である自分が母親になっては英二郎の負い目になるからと、柴崎家を去
　　　　　っていくというのが大筋。《情報提供／NOBOさん／由美子さん／yujiroさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　男なら夢を見ろ
　　　　監督／牛原陽一　脚本／池田一朗、小川英　撮影／横山実　音楽／佐藤勝
　　　　出演／石原裕次郎、葉山良二、芦川いづみ、川地民夫、清水まゆみ、三島雅夫、滝沢修、
　　　　　　　永井智雄、垂水悟郎、冬木京三（後に喬三）、松本染升、草薙幸二郎、富田仲次郎、
　　　　　　　木浦佑三、深江章喜、久松晃（後に洪介）、神山勝、神戸瓢介、
　　　　　　　潮京以子（後に佐々木景子）、鈴村益代、田中筆子、山之辺潤（後に潤一）、
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）、柴田新（後に新三）、小柴隆（後に尋詩）、
　　　　　　　水木京二（後に京一）、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、宮川敏彦、
　　　　　　　阪井幸一朗、山中大成、谷田部靖、大須賀更生、松崎（後に若松）俊二郎、安東光治、
　　　　　　　太田博之、峰三平〔技斗〕、森英恵〔衣裳デザイン〕　●
　　　　　　　高田栄子〔クレジットなし〕、須田喜久代〔同〕、松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、
　　　　　　　糸賀靖雄〔同〕、東郷秀美〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、
　　　　　　　志方稔〔同〕、川村昌之〔同〕、斎藤久美子〔同〕、淡月梨花〔同〕、森みどり〔同〕、
　　　　　　　花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、和田怜子（後に玲子）〔同〕、
　　　　　　　森島富美子（後に亜紀）〔同〕、山本トミ子（後にトミ）？〔同〕、水谷謙之〔同〕、
　　　　　　　高城（後に滝）瑛子？〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、高緒弘志〔同〕、
　　　　　　　倉田栄三〔同〕、石丘伸吾？〔同〕、露木護？〔同〕、佐久間玲子？〔同〕、
　　　　　　　高山千草〔同〕、他
　　　　…終戦直後、浮浪児仲間だった木島夏雄（石原裕次郎）と高石健太郎（葉山良二。幼い頃に扮す
　　　　　るのは、美しい名子役・太田博之さん）が、かたや雨宮隆太郎（富田仲次郎）率いる雨宮組の
　　　　　ヤクザ（後年は木島運送という運送業を営む）、かたや刑事・小野寺幸一（滝沢修）の養子と
　　　　　なり検事に成長する。再会した二人は、二つの組織の抗争に巻き込まれる。岩淵（松本染升）
　　　　　率いる岩淵組は、夏雄を捕まえておいて、その間に健太郎を殺し、あたかも健太郎と山岸洋裁
　　　　　学院へ通っている（後には京橋の子供服の店“ドリアン”に勤務）小野寺の娘・由紀（芦川い
　　　　　づみ）の結婚に嫉妬した夏雄の仕業だと見せかけようとする。しかし夏雄は脱出し、健太郎を
　　　　　助ける…というのが大筋。中で健太郎に説教された夏雄が言います。
　　　　　「社会正義か。そんな面倒くさいものは一人ぽっちの浮浪児を養ってはくれなかったもんでね
　　　　　　。俺を拾って育ててくれたのは今の雨宮組の社長なんだ」
　　　　　清水まゆみさんの役は、夏雄の愛人で、キャバレー“CALVO”のダンサー・安城リエ、川地
　　　　　民夫さんの役は、夏雄の弟分になるスリの小谷三郎。山岸洋装学院の発表会で、芦川いづみさ
　　　　　んがワンピース風のウェディングドレスを着ますが、それらも森英恵さんのデザインなのでし
　　　　　ょう。中で、Web＠作者が好きな芦川いづみさんのセリフがあります。とても彼女（…の役の
　　　　　イメージ）らしい素敵な言い回しで、夏雄を電話で夕食に誘います。
　　　　　「七時にサンケイ会館の前でお待ちしてるわ。来ないと飢え死にしちゃってよ！」。
　　　　　まあ、Web＠作者なら六時くらいには行って待っていますね（笑）。“Dream Young Man's
　　　　　Dream”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／NOBOさん／ちゃんゆうさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　0〔ゼロ〕番街の狼
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　脚本／山崎巌　撮影／永塚一栄　音楽／山本直純
　　　　出演／二谷英明、筑波久子、小高雄二、渡辺美佐子、菅井一郎、宍戸錠、雨宮節子、月玲子、
　　　　　　　カール・ハンセン、マイク・ダニーン、弘松三郎、河上信夫（後に喜史朗）、長弘、
　　　　　　　ウィリアム・ヒューズ、島村謙二（後に謙次）、緑川宏、雪丘恵介、速水脩二、志方稔、
　　　　　　　余川久幸、菊田一郎、八代康二（後に康次）、黒田剛、瀬山孝司、荒木良平、本目雅昭、
　　　　　　　山中大成、高瀬将敏〔技斗〕、他
　　　　…新沼孝夫原作作品。暗黒の港を舞台に、麻薬密輸、殺人などの悪の限りをつくす夜の群狼に対
　　　　　決する税関員の凄絶な死闘を描くアクションで、鮫島という殺し屋に扮した宍戸錠さんのムー
　　　　　ドも好評だったそうです。神戸の税関員・香山正夫（二谷英明）が行方不明になった同僚・古
　　　　　橋健次（小高雄二）を横浜へ追ってくるが、彼は焼死体となって発見され、香山は横浜のボス
　　　　　・極東交易社長の崔仙貞（菅井一郎）や愛人らしきハーフのアイリン（筑波久子）を追い詰め
　　　　　る。渡辺美佐子さんの役は、健次の姉・美加。《情報提供／サム・スペードさん／NOBOさん》

　　　浮気の季節
　　　　監督／阿部豊　脚本／松浦健郎、山崎巌　撮影／岩佐一泉　音楽／大森盛太郎
　　　　出演／益田喜頓、岡田眞澄、赤木圭一郎、白木マリ（後に万理）、中原早苗、
　　　　　　　沢村みつ子（後に美司子）、若水ヤエ子、吉行和子、藤村有弘、小沢昭一、
　　　　　　　小川虎之助、弘松三郎、小泉郁之助、山田美智子、奈良岡朋子、花村典克（後に彰則）、
　　　　　　　近江大介、野呂圭介、柴田新（後に新三）、柳瀬志郎、三浜元、木島一郎、葵真木子、
　　　　　　　木城ゆかり、芝あをみ、エミー・瀬尾、早川美名（正しくは名美。後に由記）、
　　　　　　　谷川玲子、大森安行、角田真喜子（後に南條マキ）、植田照美、飛島治子、
　　　　　　　和田怜子（後に玲子）、森みどり、山崎寿子、加代あけ美、久木登紀子（後に香取環）、
　　　　　　　久遠利三、野上英之、東郷秀美、糸賀靖雄、広瀬優、武部薫〔振付〕、
　　　　　　　平尾昌章（後に昌晃）、オールスターズワゴン　●
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）〔クレジットなし〕、志方稔？〔同〕、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）〔同〕、里（後に大門）実〔同〕、高田栄子〔同〕、
　　　　　　　織田俊彦〔同〕、守屋徹〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、
　　　　　　　橘田良江〔同〕、衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、瀬山孝司〔同〕、
　　　　　　　井田武（後にいだたけ志）〔同〕、松崎（後に若松）俊二郎〔同〕、上釜孝允〔同〕、
　　　　　　　藤井昭雄〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、沢美鶴？〔同〕、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、二木草之助〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）？〔同〕、
　　　　　　　佐久間玲子〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、川村昌之〔同〕、
　　　　　　　佐川明子〔同〕、柳田妙子？〔同〕、光沢（後に光）でんすけ？〔同〕、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）〔同〕、斎藤久美子〔同〕、他
　　　　…印藤〔いんどう〕化学の跡取り息子・印藤良平（赤木圭一郎）が、東京ミュージックホールの
　　　　　ダンサーである原田純子（白木マリ〔後に万理〕）と結婚したいと言いだし、父親である社長
　　　　　・慶吾（小川虎之助）を激怒させる。社長は定年間近の総務部の人事課長・桐野省三（益田喜
　　　　　頓）に二人の仲を壊すように命令する。その結果、良平は桐野の三人の娘の三女で、空手を習
　　　　　う18歳の女子大生・桃子（沢村みつ子〔後に美司子〕）と仲良くなり、桐野も定年をまぬが
　　　　　れることになるというのが大筋。吉行和子さんの役は、桐野の長女で、自宅でピアノを教えて
　　　　　いる直子、中原早苗さんの役は、同次女で、NKテレビのディレクターのマキ、葵真木子さん
　　　　　の役は、良平と政略結婚をしようとする頭取の娘・住吉令子（わざとブサイクなメイクをして
　　　　　います）、岡田真澄（後に眞澄）さんの役は、印藤化学の工場の発送部の社員で直子の恋人、
　　　　　そして良平の学校の先輩でもある宮本一郎。《情報提供／NOBOさん／杉原左右一郎さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　東京警部
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　脚本／沖田晴夫　撮影／永塚一栄　音楽／山本直純
　　　　出演／水島道太郎、白木マリ（後に万理）、宍戸錠、雪丘恵介、長弘、植村謙二郎、
　　　　　　　小泉郁之助、江端朱実、宮原徳平、伊豆見雄（後に英輔）、木島一郎、渡のり子、
　　　　　　　植田照美、英原穣二、速水脩二、三杉健、津田秀水、菊田一郎、志方稔、内藤捷雄、
　　　　　　　荒木良平、高瀬将敏〔技斗〕　●　吉田勇男（後に朗人）〔クレジットなし〕、
　　　　　　　加代あけ美〔同〕、山中大成〔同〕、五十嵐久子？〔同〕、高山千草〔同〕、
　　　　　　　露木護〔同〕、八代康二（後に康次）？〔同〕、月玲子？〔同〕、上田正世？〔同〕、他
　　　　…一条明原作作品。高林組の幹部の“哲”こと夏木哲夫（宍戸錠）は警官に捕まりそうになった
　　　　　時、“シャバの風来坊”と称する加納京助（水島道太郎）に助けられる。加納は実は殺し屋に
　　　　　化けて麻薬組織に潜入しようとする警部。哲夫から前金を貰い、指定されたデパート屋上で和
　　　　　装の婦人（渡のり子）の落とすタバコの箱を拾う（その中に次の指定場所が）。続いて靴みが
　　　　　きの女性（植田照美）から紹介されたパチンコ店、池袋西口のヤキトリ屋と巡り、割り札を合
　　　　　わせて、ボスの高林達之介（植村謙二郎）のテストにも合格、早速、麻薬の運び人になる。刑
　　　　　事たちがバー“ユリ”に来た時も、加納は捜査令状を破り捨てて暴れるので、信頼を得るが、
　　　　　やはり高林組の子分で、“ユリ”のバーテン・“政”こと政吉（長弘）だけは加納を信じない
　　　　　。神戸で仕事をした時の加納の写真が高林の元へ届き、地下室に拉致されることに。加納を殺
　　　　　すように高林から命じられた哲夫だが、ビリヤード店に勤めている恋人・圭子（江端朱実）の
　　　　　叫び声で手元が狂う。その隙に銃を奪った加納は、高林一味を倒すことになります。白木マリ
　　　　　（後に万理）さんの役は、麻薬中毒の“ユリ”のママ・小林真紀。函館出身で、ママをする前
　　　　　には歌手を目指していて、キャバレーで歌ったり、レコードも一枚出しているらしい（加納に
　　　　　聴かせるシーンあり。実際の歌い手は不明）。《情報提供／サム・スペードさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　裕次郎の欧州駈けある記
　　　　企画／監修／石原裕次郎　撮影／横山実、山崎善弘　音楽／黛敏郎
　　　　出演／石原裕次郎　●　橘田良江〔クレジットなし〕、東郷秀美？〔同〕、他
　　　　…石原裕次郎さんのヨーロッパ紀行の記録映画。『世界を賭ける恋』のロケと同時に撮影された
　　　　　。羽田からパリ、ソレント、ナポリ、ストックホルム、オスロ、コペンハーゲン（『世界を賭
　　　　　ける恋』中、この空港で恋人の危篤の電報を受け取る）、ハンブルグ、スイス、そして東京へ
　　　　　戻ってくるまでを記録しています。石原裕次郎さんのナレーションが入り、各地の民謡が歌わ
　　　　　れています。終盤の銀座の喫茶店にいるウェイトレスさんに扮しているのは、橘田良江さんで
　　　　　はないかと思います。“Yujiro in Europe”の英語題名があるようです。『青春蛮歌』との併
　　　　　映で、8月30日に公開されているようです。《情報提供／娯楽映画研究家佐藤利明さん／マトさん》

　　　青春蛮歌
　　　　監督／脚本／井上梅次　脚本／松浦健郎　撮影／山崎安一郎　音楽／大森盛太郎
　　　　出演／長門裕之、浅丘ルリ子、大坂志郎、南田洋子、沢本忠雄、丘野美子、清水まゆみ、
　　　　　　　柳沢真一（後に柳澤愼一）、小沢昭一、安部徹、小川虎之助、西村晃、汐見洋、
　　　　　　　広岡三栄子、杉幸彦、神戸瓢介、片桐恒男、天草四郎、村田寿男、高野誠二郎、神山勝、
　　　　　　　阪井幸一郎（後に幸一朗）、須藤孝（後に野村隆）、紀原耕（後に土耕）、伊丹慶治、
　　　　　　　葵真木子、堺美紀子、佐川明子、福田文子、夏今日子、エミー瀬尾、山本かほる、
　　　　　　　近江大介、林茂朗、柳瀬志郎、小柴隆（後に尋詩）、古田祥、
　　　　　　　南川吾郎（後に松丘清司）、宮原徳平、木島一郎、大治誠（後に大路達三）、朝広亮、
　　　　　　　荒井昭一（後に沖昭司／歌手）、石川恵一、大庭喜儀、内藤捷雄、清水文夫、
　　　　　　　峰三平〔技斗〕　●　朝香奈緒美〔クレジットなし〕、二階堂郁夫〔同〕、
　　　　　　　式田賢一〔同〕、森みどり？〔同〕、露木護〔同〕、早川名美（後に由記）〔同〕、
　　　　　　　高山千草〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、
　　　　　　　英原譲二〔同〕、木崎順〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、江端朱実〔同〕、
　　　　　　　緑川宏〔同〕、水谷謙之？〔同〕、高城（後に滝）瑛子？〔同〕、東郷秀美〔同〕、他
　　　　…白川渥原作作品。神戸の進学校・青陵学院高等部に国語教師として東京から花戸計造（長門裕
　　　　　之）が赴任して来る。市営プールで体育教師・“ネモ”こと根本五郎雄（大坂志郎）と泳いで
　　　　　いると、“青春革命党”を作る学院の三年の生徒・鳥羽真平（沢本忠雄）や貝原長太郎（小沢
　　　　　昭一）、相原桃子（清水まゆみ）たちに攻撃される。また英語教師・阿久津良子（浅丘ルリ子
　　　　　）の前で大口をあけて好物のアンパンを食べたので、“アンパン”というあだ名を付けられる
　　　　　始末。下宿では隣のアパートに住む雇仲居の中川フジ（南田洋子）が妖艶な魅力で誘ってくる
　　　　　（笑）。この花戸が、前校長の加納（小川虎之助）と副理事長の青山（安部徹）たちの派閥争
　　　　　いに巻き込まれたり、理事長の死去により変わった学校の方針を批判したり、阿久津先生にプ
　　　　　ロポーズしたりするうち、新理事長に就任した青山の策略で、大西（天草四郎）率いる大西組
　　　　　のチンピラたちと喧嘩をして辞表を出す。しかし青山が学校建設で大西組からリベートを貰っ
　　　　　たことがバレて、加納が校長に復帰する。どうやら大西の愛人だったフジが影で力添えしてく
　　　　　れていたらしいことに気付く花戸。中では浅丘ルリ子さんのワンピースの水着姿を見ることが
　　　　　出来ます。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　9月

　　　人形の歌
　　　　監督／斎藤武市　脚本／寺田信義、後藤望　撮影／高村倉太郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／中原早苗、小高雄二、二谷英明、金子信雄、青山恭二、渡辺美佐子、山岡久乃、
　　　　　　　小園蓉子、松下達夫、雪丘恵介、弘松三郎、河合健二、水谷謙之、石丘伸吾、
　　　　　　　清水千代子、三船好重　●　露木護〔クレジットなし〕、市原久照（後に久）〔同〕、
　　　　　　　谷川玲子〔同〕、須田喜久代〔同〕、加代あけ美〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、
　　　　　　　山本トミ子（後にトミ？）？〔同〕、浜口竜哉〔同〕、山崎育子（後に礼子）〔同〕、
　　　　　　　高城（後に滝）瑛子〔同〕、山中大成〔同〕、石川恵一〔同〕、芝あをみ〔同〕、
　　　　　　　坂巻祥子？〔同〕、榎木兵衛〔同〕、柳瀬志郎〔同〕、鈴村益代〔同〕、
　　　　　　　原恵子〔同〕、他
　　　　…三村葉子原作作品。京都に恋人の南田喬平（小高雄二）を残し、東京で古美術の写真集などを
　　　　　出す“美術日本社”の編集部で働く井関恵子（中原早苗）は、列車の食堂車内で有名な美術カ
　　　　　メラマン・勢津伊之助（金子信雄）と知り合う。恵子は喬平の先輩で“美術日本社”の常務で
　　　　　もある坂本徹（二谷英明）や学生時代の友人で純情な高崎正一（青山恭二）とも、それぞれに
　　　　　隠れて付き合っていた。まるでドラマのヒロインのように相手によって愛し方を変えていたが
　　　　　、喬平と結婚した恵子は妊娠し、ドラマの終焉が訪れる。やって来た高崎が、恵子と寝ている
　　　　　勢津を見てしまい、高崎を追ってきた坂本も現われる。男たちの冷たい視線に、恵子は裸体を
　　　　　さらけ出し、「私は愛の可能性を、体で試してみたかっただけよ」などと言い放つのだった。
　　　　　渡辺美佐子さんの役は、勢津伊之助の妻。勢津や恵子の取材先として奈良も登場します。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん》

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　　　素ッ裸の年令
　　　　監督／脚本／鈴木清順　脚本／寺田信義　撮影／藤岡粂信　音楽／渡辺宙明
　　　　出演／赤木圭一郎〔新人〕、堀恭子、左卜全、広岡三栄子、初井言栄、高原駿雄、藤巻三郎、
　　　　　　　小沢真好（正しくは直好？。後に直平）、仙頭哲、清水義之、嶋田蓉子、久世晴美、
　　　　　　　呉麗香、清水秀一、鈴木三右衛門、波多野憲、玉村駿太郎、雪丘恵介、青木富夫、
　　　　　　　久松晃（後に洪介）、紅沢葉子、原恵子、高田栄子、角田真喜子（後に南條マキ）、
　　　　　　　榎木兵衛、林茂朗、古田祥、緑川宏　●　谷川玲子〔クレジットなし〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）？〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、
　　　　　　　漆沢政子〔同〕、他
　　　　…もうすぐ20歳になるカミナリ族（昔の暴走族）の健（赤木圭一郎）をリーダーに、級長だが
　　　　　貧しい育ちの不良中学生のサブ（藤巻三郎）、バッタ（小沢真好〔後に直平〕）、メガネの肥
　　　　　満児・クロ（清水義之）、ダダ公（仙頭哲）、卵売りをするミッキー（久世晴美）、新米で少
　　　　　々オツムの弱いパー子（嶋田蓉子）たち少年少女、そして健の恋人で鳥屋で働く陽子（堀恭子
　　　　　）は、米軍基地の片隅に廃棄されたカマボコ兵舎を根城にしていた。大学生（林茂朗）とバイ
　　　　　クで競争して金を巻き上げたりする健は、田舎に帰って船員になるための資金稼ぎに、仲間た
　　　　　ちの素行の悪さをでっち上げた記事を新聞記者・早船（高原駿雄）に提供していた。しかし、
　　　　　最後に関西のヤクザに売りつけるダイナマイトを運ぶ仕事を引き受け100万円を得た健が、
　　　　　それまでのように仲間全員で平等に金を分けようとはしなかったため、サブは健にバイク競争
　　　　　を挑む。故郷の海辺の町へ戻る途中、サブとバイクで対決、スピードを出し過ぎた健は崖から
　　　　　転落死してしまう…。呉麗香さんの役は、実質的な主人公であるサブが憧れている同級生・文
　　　　　子〔フミコ〕、広岡三栄子さんの役は、サブに新聞が配達されていない（実は同じアパートに
　　　　　住む陽子が盗っていた）と文句を言うキャバレーのホステス・章代。“Age of Nudity”の英
　　　　　語題名があるようです。《情報提供／NOBOさん／由美子さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　海底から来た女
　　　　監督／脚本／蔵原惟繕　脚本／石原慎太郎　撮影／山崎善弘　音楽／佐藤勝
　　　　出演／筑波久子、川地民夫、内田良平、武藤章生、草薙幸二郎、本間文子、横山運平、浜村純、
　　　　　　　杉幸彦、水谷貞雄、井東柳晴、葵真木子、河上信夫（後に喜史朗）、山田禅二、
　　　　　　　隅田恵子、谷川玲子、夏今日子、江端朱実、檜多加子、三船好重、青木富夫、
　　　　　　　須藤孝（後に野村隆）、林茂郎（後に茂朗）、杉山俊夫、榎木兵衛、千代田弘、
　　　　　　　三杉健、久遠利三、玉井謙介、澄川透　●　坂巻祥子〔クレジットなし〕、他
　　　　…石原慎太郎原作《鱶女》を脚色。裕福な家庭に育った関敏夫（川地民夫）だが、父はいず、母
　　　　　も出かけがちで孤独であった。ある日、海岸の別荘へ来た敏夫はヨットの中で全裸に近い姿の
　　　　　娘（筑波久子）と出会う。その頃、漁港では魚が喰い散らかされたり、若い漁師が姿を消した
　　　　　りする事件が起こる。実は敏夫が出会った娘は鱶〔フカ〕の精霊だった…という話。ここでの
　　　　　筑波久子さんは、終始、ビキニスタイルの布切れを身にまとっただけです。葵真木子さんの役
　　　　　は、主人公の兄・克彦（水谷貞雄）の恋人のモデル？・〔イトウ・エイコ〕。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／NOBOさん》

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　　　風のある道
　　　　監督／脚本／西河克己　脚本／矢代静一、山内亮一　撮影／伊佐山三郎　音楽／池田正義
　　　　出演／北原三枝、清水まゆみ、芦川いづみ、葉山良二、小高雄二、岡田真澄（後に眞澄）、
　　　　　　　信欣三、細川ちか子、深見泰三、芦田伸介、相馬幸子、小泉郁之助、堺美紀子、
　　　　　　　花村典克（後に彰則）、片桐恒男、長弘、紀原耕（後に土耕）、久遠利三、藤田安男、
　　　　　　　柴田新（後に新三）、高野誠二郎、大坂志郎、山根寿子　●
　　　　　　　高田栄子〔クレジットなし〕、黒田剛？〔同〕、古田祥〔同〕、大須賀更生〔同〕、
　　　　　　　坂巻祥子〔同〕、漆沢政子〔同〕、神山勝〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、
　　　　　　　石塚乃笛〔同〕、広瀬義和〔同〕、渡辺節子？？？〔同〕、千代田弘〔同〕、
　　　　　　　谷川玲子〔同〕、松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）〔同〕、山中大成〔同〕、マイク・ダニーン〔同〕、
　　　　　　　山之辺潤（後に潤一）〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、井田武（後にいだたけ志）〔同〕、沢美鶴〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）、他
　　　　…昭和三十四年度芸術祭参加作品。マヒナスターズの主題歌に乗って切なく繰り広げられる川端
　　　　　康成原作のホームドラマ風のラブストーリー。竹島直子（芦川いづみ）には華道の矢田流の二
　　　　　代目・矢田光介（小高雄二）という恋人がいるが、なぜだか結婚に踏み切れない。そんな時、
　　　　　南千住にある知的障害者施設“みどり学園”の教師・小林甚吉（葉山良二）と知り合い、飾り
　　　　　気のない彼にひかれていく。最後には直子は、視察のためにアメリカへ行く光介の待つ羽田空
　　　　　港ではなく、ブラジルの施設を手伝いに行こうとする甚吉が渡航しようとする横浜へ向かうこ
　　　　　とになります。北原三枝さんの役は、直子の姉で三姉妹の長女である元・ファッションモデル
　　　　　の恵子（貿易商・真山英夫／岡田真澄〔後に眞澄〕と結婚する）、清水まゆみさんの役は、三
　　　　　女で大学で児童心理学を学ぶ千加子（なかなかイイところを見せる儲け役です）。この三姉妹
　　　　　も映画に登場する三姉妹の中では、かなり美しい三姉妹ではないでしょうか？。中では、デパ
　　　　　ートで開催された矢田流いけばな展に闖入した生徒の不始末を甚吉が謝罪するシーンがあるの
　　　　　ですが、そこで「お騒がせしてすいません」という葉山良二さんの後ろ（肩の上あたり）に顔
　　　　　を見せる女性が、かなり綺麗な女性ですよ（爆）。誰なのでしょう？。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／keiさん》

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　　　二階堂卓也・銀座無頼帖 銀座旋風児〔ギンザマイトガイ〕
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　脚本／川内康範　撮影／永塚一栄　音楽／小川寛興
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、青山恭二、稲垣美穂子、白木マリ（後に万理）、南風夕子、
　　　　　　　宍戸錠、芦田伸介、藤村有弘、西村晃、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、菅井一郎、
　　　　　　　高品格、山田禅二、雨宮節子、弘松三郎、河上信夫（後に喜史朗）、天草四郎、
　　　　　　　雪丘恵介、小泉郁之助、紀原耕（後に土耕）、長弘、黒田剛、花村典克（後に彰則）、
　　　　　　　木城ゆかり、福田トヨ、八代康二（後に康次）、柴田新（後に新三）、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、今川英二、菊田一郎、山口吉弘、志方稔、
　　　　　　　瀬山孝司、月玲子、樋口礼子、菅乃梨子、柳田妙子、武田三樹恵、
　　　　　　　花柳礼奈（後に路加奈子）、斉藤倫子、横田陽子（後に楊子）、荒木良平、水田島良治、
　　　　　　　内藤捷雄、ペドロ小宮山（後にペドロ・フェルナンデス）、
　　　　　　　渡辺弘とスターダ・スターズ（正しくは、渡辺弘とスター・ダスターズ）、
　　　　　　　松本伸とニューパシフィックオーケストラ、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　高野誠二郎〔クレジットなし〕、芝あをみ〔同〕、川村昌之〔同〕、本間節子〔同〕、
　　　　　　　江端朱実〔同〕、山崎育子（後に礼子）？〔同〕、速水脩二〔同〕、
　　　　　　　浜美枝〔東宝〕〔同〕、福田文子？〔同〕、五十嵐久子？〔同〕、二木草之助〔同〕、
　　　　　　　條（条）美也子（？）〔同〕、角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、清水千代子〔同〕、
　　　　　　　高城（後に滝）瑛子〔同〕、森みどり〔同〕、大治誠（後に大路達三）〔同〕、
　　　　　　　立川博〔同〕、加代あけみ（後にあけ美）〔同〕、今村弘〔同〕、大庭喜儀〔同〕、
　　　　　　　玉井謙介？〔同〕、淡月梨花〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、里（後に大門）実？〔同〕、
　　　　　　　水谷謙之〔同〕、橘田良江〔同〕、大倉節美〔同〕、衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、
　　　　　　　緑川宏〔同〕、守屋徹〔同〕、藤井昭雄〔同〕、宇都宮嘉晃〔同〕、
　　　　　　　押見四海（後に史郎）？〔同〕、本目雅昭〔同〕、朝香奈緒美？〔同〕、他
　　　　…川内康範原作作品。銀座で二階堂卓也装飾美術研究所を営む装飾デザイナーで、“銀座旋風児
　　　　　”、あるいは“銀座退屈男”（笑）などと呼ばれている二階堂卓也（小林旭）が活躍するシリ
　　　　　ーズ第1作。香港で銀座のクラブ“モナコ”のオーナー・王徳宝〔オウ・トクホウ〕こと日本
　　　　　人・堀田剛造（芦田伸介）を銃撃した男装の村越明子（浅丘ルリ子）。戦時中、彼女の父であ
　　　　　る将校・村越進二郎が隠した、供出品の約三億円相当の貴金属を奪った堀田剛造やその仲間・
　　　　　アル中の丸山進之助（西村晃）たちを主人公や明子、主人公の助手の“情報屋の政”（宍戸錠
　　　　　）、東都タイムスの社会部記者・荒木浩司（青山恭二）たちが追い詰めるというのが大筋。事
　　　　　件解決後（主人公は“風ノ如ク　マタカヘリ来ム”とメモを残して去っていきます）、明子も
　　　　　助手となり、以降、レギュラーに。主題歌“銀座旋風児”は、劇中、レコードにはない歌詞が
　　　　　歌われています（シリーズ第四作ではタイトルバックに流れます）。
　　　　　♪「雨が呼んでるマイトガイ　俺の昔を聞かれても
　　　　　　　誰も知らない　忘れたぜ
　　　　　　　テクニカラーの人生を　今日も明日〔あした〕も突っ走る
　　　　　　　俺は　俺は　俺は銀座の旋風児」
　　　　　…また、開巻後の13分過ぎあたり、主人公が山野宝石店のショーウィンドウを覗いているシ
　　　　　ーンがあり、そこで主人公が、女性のファンたちに見つかってしまいますが、その中で「芸術
　　　　　家なんでしょ？」などというセリフを言う白い帽子をかぶった女性は、どう見ても浜美枝さん
　　　　　です（ちなみに浜美枝さんの公称デビューは1960年東宝『若い素肌』）。これが“浜美枝さ
　　　　　んではない誰か”だとすれば、かなりの浜美枝似の女性ですよ（笑）。空港で主人公を出迎え
　　　　　るシーンにも顔を見せておられます。“The Human Cyclone”という英語題名があります。
　　　　　　《情報提供／娯楽映画研究家佐藤利明さん／NOBOさん（2004.1.17）／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　事件記者仮面の脅迫
　　　　監督／山崎徳次郎　脚本／西島大、山口純一郎、若林一郎　撮影／松橋梅夫　音楽／三保敬太郎
　　　　出演／沢本忠雄、丘野美子、永井智雄、二本柳寛、相馬千恵子、楠侑子、中村万寿子、
　　　　　　　清水将夫、大森義夫、原保美、垂水悟郎、高原駿雄、滝田裕介、宮阪将嘉、高城淳一、
　　　　　　　山田吾一、園井啓介、綾川香（後に志剛）、外野村晋、福田トヨ、相原巨典、雪丘恵介、
　　　　　　　小泉郁之助、沢井杏介、宮崎準、青木富夫、河野弘、木島一郎、木崎順、
　　　　　　　八代康二（後に康次）、水谷謙之、緑川宏、花村典克（後に彰則）、二木草之助、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）、柴田新（後に新三）、東郷秀美、山中大成、
　　　　　　　大治誠（後に大路達三）、佐藤圭司、小柴隆（後に尋詩）、
　　　　　　　潮けい子（後に佐々木景子）、森島富美子（後に亜紀）、佐川明子、
　　　　　　　角田真喜子（後に南條マキ）、和田玲子、條美也子（条美也子）、佐治田恵子、
　　　　　　　須田喜久代　●　上野山功一〔クレジットなし〕、大庭喜儀？〔同〕、
　　　　　　　高野誠二郎？〔同〕、柳田妙子？〔同〕、神山勝〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、他
　　　　…“事件記者”シリーズ第3作。恵明会病院の薬剤師・水口信夫（沢井杏介）が映画館で河村好
　　　　　江（楠侑子）という女性に痴漢を行なったということで、記事が出る。しかし、それは好江の
　　　　　間違いで誤報となる。詫びるため、水口の下宿先を訪れた伊那（滝田裕介）たちだが、水口は
　　　　　行方不明となっていて、彼の恋人で職場の同僚の看護婦で婚約者の塩路秋子（中村万寿子）と
　　　　　会う。後に水口の自殺の報が入り、上野科学博物館前にパンとミルクコーヒーの空瓶、タバコ
　　　　　“ピース”三箱が残っていたが、秋子の話では、水口は“新生”（時代ですねー）を吸ってい
　　　　　たらしい。病院の事務長・斉木和男（垂水悟郎）は秋子に横恋慕していたことが判る。斉木は
　　　　　秋子を駿河台ホテルに呼び出してガス自殺をしたように見せかけようと工作するが、好江にも
　　　　　青酸カリを飲ませようと考えていた。そこへ伊那や警官隊が到着、斉木の本心を知った好江は
　　　　　隠し持っていた拳銃で斉木を射殺する。斉木は麻薬の横流しを水口に知られ、彼を陥れるため
　　　　　好江を利用して痴漢事件を起こしたのだった。丘野美子さんの役は、記者たちの行き着けの小
　　　　　料理屋“ひさご”の女将・お近（相馬千恵子）の娘で、伊那の恋人・やす子。また、看護婦の
　　　　　一人に扮した佐治田恵子という女優さんは、63年CX『姿三四郎』（主演／倉丘伸太郎）のヒ
　　　　　ロイン役など、60年代にテレビドラマでも活躍されていたそうです。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　清水の暴れん坊
　　　　監督／脚本／松尾昭典　脚本／山田信夫　撮影／横山実　音楽／二宮久男
　　　　出演／石原裕次郎、北原三枝、芦川いづみ、金子信雄、西村晃、赤木圭一郎〔新人〕、
　　　　　　　清水将夫、内藤武敏、垂水悟郎、松下達夫、木浦佑三、横山運平、近藤宏、浜村純、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、宮崎準、深江章喜、紀原耕（後に土耕）、
　　　　　　　須藤孝（後に野村隆）、鈴木瑞穂、木下雅弘、土方弘、神山勝、八代康二（後に康次）、
　　　　　　　林茂朗、瀬山孝司、黒田剛、野呂圭介、榎木兵衛、光沢（後に光）でんすけ、
　　　　　　　山之辺潤（後に潤一）、鏑木はるな、鈴木俊子、鈴村益代、宮原徳平、古田祥、
　　　　　　　里（後に大門）実、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、渡井嘉久夫、
　　　　　　　水木京二（後に京一）、大須賀更生、立川博、真鍋賀子〔ファッションモデル〕、
　　　　　　　原田和子〔同〕、宗田千可〔同〕、和田静香〔同〕、一番ケ瀬恵美子〔同〕、
　　　　　　　峰三平〔技斗〕　●　伊豆見雄（後に英輔）〔クレジットなし〕、小林亘〔同〕、
　　　　　　　志方稔〔同〕、本目雅昭〔同〕、高橋明〔同〕、荒木良平？〔同〕、式田賢一〔同〕、
　　　　　　　速水脩二〔同〕、木島一郎〔同〕、水田島良治？〔同〕、田畑善彦〔同〕、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）〔同〕、浜口竜哉〔同〕、早川十志子（後に由記）〔同〕、
　　　　　　　朝香奈緒美〔同〕、夏今日子〔同〕、角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、
　　　　　　　峰品子（後に大原洋子／東映）〔同〕、江端朱実〔同〕、小柴隆（後に尋詩）〔同〕、
　　　　　　　石丘伸吾〔同〕、二階堂郁夫〔同〕、広瀬義和〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、
　　　　　　　須田喜久代〔同〕、高山千草〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、英原穣二〔同〕、
　　　　　　　重盛輝江（後にてる江）〔同〕、近江大介〔同〕、高野誠二郎〔同〕、川村昌之〔同〕、
　　　　　　　寺尾克彦？〔同〕、水谷謙之〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、沢美鶴〔同〕、
　　　　　　　柴田新（後に新三）〔同〕、東郷秀美〔同〕、露木護〔同〕、谷川玲子〔同〕、
　　　　　　　佐川明子〔同〕、加代あけみ（後にあけ美）〔同〕、高緒弘志？〔同〕、
　　　　　　　玉井謙介？〔同〕、緑川宏？〔同〕、今村弘〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、
　　　　　　　石川恵一〔同〕、大庭喜儀〔同〕、芝あをみ〔同〕、三浜元〔同〕、倉田栄三〔同〕、
　　　　　　　松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、山中大成〔同〕、淡月梨花？〔同〕、
　　　　　　　山崎育子（後に礼子）〔同〕、宮川敏彦〔同〕、中平哲弥（後に哲仟）〔同〕、
　　　　　　　小野寺応侑〔同〕、他
　　　　…清水支局から東京の本局に転勤してきた全日本放送局のラジオ担当のプロデューサー・石松俊
　　　　　雄（石原裕次郎）は市会議員を殴ったという経歴のある強者（そのせいで異動になったわけで
　　　　　はないらしい…笑）。彼は着任早々、先輩格のプロデューサー・児島美紀（北原三枝）の助力
　　　　　を得て、麻薬追放キャンペーンの番組を作ることになります。船越商事の社長・船越（金子信
　　　　　雄）や黒幕である三国人・昆英劉（西村晃）が率いる麻薬組織と接触する主人公は、昔、麻薬
　　　　　中毒で死んだ売れない役者・戸川潤（浜村純）の子供である姉弟を助けたことがあるのですが
　　　　　、その弟の戸川健司（赤木圭一郎）がやはり麻薬の運び屋をしていることを知り、心を痛めま
　　　　　す。郷里から出てきて美紀の紹介でファッションモデルをしている健司の姉・令子（芦川いづ
　　　　　み）が組織に誘拐されたため、交番から拳銃を盗んだ健司は、ついには警官隊に囲まれて…。
　　　　　健司を諭すため近付いた石松は、撃たれてケガを負いながらも彼に思いとどまらせるというの
　　　　　が大筋。このラストシーンは、日活のオープンセットで、朝日を狙っての徹夜撮影だったそう
　　　　　です。街角の食堂や喫茶店の看板には、てんぷらそばが70円、月見うどんが50円、ビールが
　　　　　150円、紅茶が40円などと書かれてあります。Web＠作者が生まれた頃はそんな時代だった
　　　　　のですね。“The Wild Reporter”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／yujiroさん／ちゃんゆうさん／NOBOさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　夜霧の空港〔エアーターミナル〕
　　　　監督／堀池清　脚本／秋元隆太、鈴木三千夫　撮影／中尾利太郎　音楽／河辺公一
　　　　出演／沢本忠雄、稲垣美穂子、芦田伸介、下元勉、小園蓉子、近藤宏、初井言栄、原恵子、
　　　　　　　上野山功一、野呂圭介、和田弘とマヒナスターズ、伊達信、神戸瓢介、木下雅弘、
　　　　　　　松本染升、林茂朗、島村謙二（後に謙次）、光沢（後に光）でんすけ、宮原徳平、
　　　　　　　水谷謙之、高野誠二郎、三浜元、菊田一郎、三宅洋、シャンペン・トリオ、他
　　　　…城北大学院の学生・辻本慎吾（沢本忠雄）は、デモに参加した時、女子学生・雨宮秋子（稲垣
　　　　　美穂子）を助けたことから、公務執行妨害で逮捕される。それが縁で付き合い始めた二人だが
　　　　　、突然、秋子から交際を断られたり、停学処分になったり、目指していたフランス留学にも絶
　　　　　望した慎吾は自殺を計る。実は療養中だった秋子は病弱な体をおして彼に輸血をすることを申
　　　　　し出る…という悲恋もの。《情報提供／NOBOさん》

　　10月

　　　地獄の曲り角
　　　　監督／蔵原惟繕　脚本／馬場当、山田信夫　撮影／間宮義雄　音楽／真鍋理一郎
　　　　出演／葉山良二、稲垣美穂子、南田洋子、二本柳寛、近藤宏、高品格、大泉滉、土方弘、
　　　　　　　大町文夫、松下達夫、山田禅二、河上信夫（後に喜史朗）、嵯峨善兵、広岡三栄子、
　　　　　　　田中筆子、河野弘、柳瀬志郎、川辺健三、津田秀水、杉幸彦、緑川宏、
　　　　　　　光沢（後に光）でんすけ、柴田新（後に新三）、川村昌之、古田祥、植田照美、
　　　　　　　峰三平〔技斗〕　●　田中滋〔クレジットなし〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、
　　　　　　　山中大成？〔同〕、速水脩二〔同〕、大庭喜儀〔同〕、山口吉弘〔同〕、
　　　　　　　平塚仁郎？〔同〕、式田賢一〔同〕、田畑善彦〔同〕、久遠利三〔同〕、
　　　　　　　玉井謙介〔同〕、福田文子？〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、三杉健〔同〕、
　　　　　　　近江大介〔同〕、神山勝〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、八代康二（後に康次）〔同〕、
　　　　　　　角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、高野誠二郎？〔同〕、曽我部勉？〔同〕、他
　　　　…藤原審爾原作《金と女と死》の映画化作品。横浜にあるシーホースホテルのボーイ・牧〔・ヨ
　　　　　シオ〕（葉山良二）は殺しのあった部屋で鍵の一部（2分の1）を発見する。建築公団収賄事
　　　　　件に関係のある出所直後の建築省課長補佐が殺され、共犯の課長・松永（二本柳寛）は刑務所
　　　　　の中、動いた二億円のうち8500万円が行方不明中だと知る。章子〔アキコ〕（稲垣美穂子）
　　　　　は町の花屋で働き、そのうち花屋を買い取り、牧と暮すことを夢見ている。牧は殺しのあった
　　　　　部屋の隣りの部屋にいたバーのマダム（実は松永の愛人）である貴子（南田洋子）を手玉に取
　　　　　る。悪事に手を染め、金を稼ぐ牧は、今や町の顔役となった。牧生花店の店長となった章子は
　　　　　、そんな牧が心配。牧と貴子は出所した松永から鍵を奪い、二つを合体させて中央郵便局の私
　　　　　書箱から建築公団収賄事件のメモをとり出し、そこに名前の書かれた〔ミンユウ〕党の代議士
　　　　　・吉満（嵯峨善兵）、某局長の鈴木（山田禅二）、某会社専務の宮岡（松下達夫）の三人をホ
　　　　　テルに集める。三人は牧を殺そうとするが、牧の仕掛けたテープレコーダーに会話が録音され
　　　　　ていた。札束（五千円札です）の詰まったパッグを手に入れた牧は、それを車に積むが、フロ
　　　　　ントの電話に出た隙に貴子が車を奪い逃走する。しかし牧を仇と狙う元・上月組の組員“サブ
　　　　　”（高品格）がタイヤに細工をしていて、ついには車は爆発炎上する…。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／賀津さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　ギターを持った渡り鳥
　　　　監督／斎藤武市　原作／小川英　脚本／山崎巌、原健三郎　撮影／高村倉太郎
　　　　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、中原早苗、渡辺美佐子、金子信雄、青山恭二、宍戸錠、
　　　　　　　白木マリ（後に万理）、二本柳寛、木浦佑三、鈴木三右衛門、神戸瓢介、片桐恒男、
　　　　　　　青木富夫、弘松三郎、伊丹慶治、野呂圭介、近江大介、水谷謙之、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、宮川敏彦、衣笠一夫（後に真寿男）、
　　　　　　　原恵子、清水千代子、菊田一郎、倉田栄三、渡井嘉久夫、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　木城ゆかり〔クレジットなし〕、玉井謙介〔同〕、田中滋〔同〕、露木護〔同〕、
　　　　　　　東郷秀美〔同〕、佐川明子〔同〕、角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、
　　　　　　　大倉節美〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、谷川玲子〔同〕、今村弘〔同〕、
　　　　　　　松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、森みどり〔同〕、新村猛？〔同〕、山中大成〔同〕、
　　　　　　　五十嵐久子？〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、高城（後に滝）瑛子〔同〕、
　　　　　　　朝香奈緒美〔同〕、橘田良江〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、千代田弘〔同〕、
　　　　　　　深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、守屋徹〔同〕、飛島治子？〔同〕、久遠利三〔同〕、
　　　　　　　本目雅昭〔同〕、英原穣二〔同〕、他
　　　　…元・神戸市警の刑事だったギターの流しである滝伸次（小林旭）が全国各地を巡って事件を解
　　　　　決する“渡り鳥”シリーズ第1作。今回の舞台は函館で、麻薬密輸を行なう悪玉・秋津礼三郎（
　　　　　金子信雄）と神戸の田口組から派遣されてきた殺し屋・ジョージ（宍戸錠）と戦います。浅丘
　　　　　ルリ子さんの役は、秋津の娘・由紀、中原早苗さんの役は、秋津の妹で丸庄海運株式会社の社
　　　　　長の妻・庄司澄子、渡辺美佐子さんの役は、秋津の愛人らしいバー“ビオン”のマダム・リエ
　　　　　、白木マリ（後に万理）さんの役は、ジョージを追ってきたダンサー。第一ヒロインではない
　　　　　けれど、やや年上の魅力的な女性に扮することが多い中原早苗さんと渡辺美佐子さん、白木マ
　　　　　リ（後に万理）さんの三人が共演されている作品は、なかなか贅沢かつ珍しいのですよ。脚本
　　　　　担当として政治家だった原健三郎さんの名前がありますが、これはヒジョーに政治的なことが
　　　　　裏で行われていたのでしょうね（こら！…笑）。2008年5月20日刊の函館新聞の“映画と私
　　　　　の物語”という記事によると、ロケ地である函館市豊川町にある七財橋のたもとで主人公に風
　　　　　船を渡す屋台の主人に扮しているのは、当時、市内で小間物店を開業されていた小坂与吉さん
　　　　　だったとのこと。なるほど、見たことのない“男優さん”だと思ったら…（笑）。英語題名は
　　　　　“The Rambling Guitarist”。《情報提供／サム・スペードさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　　　→東宝映画『東から来た男』と井上梅次監督作品の香港映画　

　　　事件記者姿なき狙撃者
　　　　監督／山崎徳次郎　脚本／西島大、山口純一郎、若林一郎　撮影／松橋梅夫　音楽／三保敬太郎
　　　　出演／沢本忠雄、南風夕子、永井智雄、二本柳寛、高原駿雄、滝田裕介、相馬千恵子、
　　　　　　　大森義夫、原保美、杉幸彦、葵真木子、高城淳一、外野村晋、宮坂将嘉、相原巨典、
　　　　　　　雪丘恵介、園井啓介、綾川香（後に志剛）、山田吾一、田中筆子、深江章喜、
　　　　　　　花村典克（後に彰則）、長弘、鴨田喜由、黒田剛、木島一郎、緑川宏、英原穣二、
　　　　　　　井東柳晴、水谷謙之、石丘伸吾、二木草之助、白井鋭、小柴隆（後に尋詩）、
　　　　　　　山中太成（山中大成）、伊豆見雄（後に英輔）、東郷秀美、柴田新（後に新三）、
　　　　　　　森島冨美子（後に亜紀）、樋口かほる、福田文子、秦野智子、矢田部靖（谷田部靖）、
　　　　　　　二階堂郁夫、佐藤圭司、押見四海（後に史郎）、大治誠（後に大路達三）　●
　　　　　　　村田寿男〔クレジットなし〕、田畑善彦〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）〔同〕、山口吉弘？〔同〕、高野誠二郎？〔同〕、
　　　　　　　寺尾克彦〔同〕、他
　　　　…“事件記者”シリーズ第4作。高級アパート“大森スカイハウス”の一室に忍び込んだカップ
　　　　　ルの強盗の女性・“カミソリのデコ”こと〔イトウ・〕秀子（葵真木子）が逮捕された後、東
　　　　　京日報の菅（沢本忠雄）に「秀子を釈放しないと、警官を殺す」という意味の電話が入る。ま
　　　　　ず大森の交番が襲われ、指紋から“赤靴のトミー”こと前田〔・トミオ〕（杉幸彦）という若
　　　　　者だと判明するが、今度は彼が狙われる。黒幕は“赤靴のトミー”たちが押し入った部屋の住
　　　　　人・大江蘭子（南風夕子）とそのパトロンである三星商事の社長・杉浦竜作（深江章喜）とい
　　　　　う麻薬密売人らしく…。桜田記者クラブの事務員、に扮していた森島富美子（後に亜紀）さんは
　　　　　この後、日活を離れて森島亜紀と改名、フリーとなられて60年松竹『青春残酷物語』に出演
　　　　　されています。また北原三枝さんが写真家の秋山庄太郎先生に紹介、以降、トップモデルとし
　　　　　て活躍されています。《情報提供／NOBOさん／中森さん／MIKIさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　泣かないで
　　　　監督／吉村廉　脚本／織田清司　撮影／藤岡粂信　音楽／河辺公一
　　　　出演／青山恭二、香月美奈子、菅井一郎、武藤章生、雪丘恵介、須藤孝（後に野村隆）、
　　　　　　　野呂圭介、深江章喜、弘松三郎、エミー瀬尾、須田喜久代、柳寿子、
　　　　　　　水木京二（後に京一）、内藤捷雄、岡本満堯、峰三平〔技斗〕、
　　　　　　　和田弘とマヒナ・スターズ（ビクター）〔特別出演〕　●　今村弘〔クレジットなし〕、
　　　　　　　水谷謙之？〔同〕、露木護〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、小柴隆（後に尋詩）〔同〕、
　　　　　　　加代あけ美〔同〕、森島富美子（後に亜紀）〔同〕、山中大成〔同〕、大倉節美〔同〕、
　　　　　　　織田俊彦〔同〕、葵真木子〔同〕、花村典克（後に彰則）〔同〕、三宅洋？〔同〕、
　　　　　　　澄川透〔同〕、菊田一郎？〔同〕、小林亘〔同〕、高緒弘志〔同〕、式田賢一〔同〕、
　　　　　　　倉田栄三〔同〕、川村昌之〔同〕、守屋徹〔同〕、八代康二（後に康次）？〔同〕、
　　　　　　　松岡京志（後に松丘清司）？〔同〕、和田玲子？〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、
　　　　　　　高橋明〔同〕、他
　　　　…喫茶店“コロンボ”で働く22歳の根岸京子（香月美奈子）は、常連客に頼まれ、銀座の街角
　　　　　で、ある女性に手紙を渡す役割を続けていた。空襲で生き別れになった父・万三（菅井一郎）
　　　　　に会えるかもしれないという期待もあった。今では〔イワタ〕と名乗ってバー“ロン”でバー
　　　　　テンをしている万三は、京子の存在は知っていたが、麻薬組織の使いをしているので、名乗り
　　　　　出ることを控えている。組織を追う帝都新聞に勤める26歳の池田哲夫（青山恭二）は怪しい
　　　　　女・李梅芳（エミー瀬尾）に目を付ける。組織の日本でのボスである瀬川（弘松三郎）は、邪
　　　　　魔な哲夫を殺すように万三に指図する。哲夫は刺されるが、軽傷で済む。その後、瀬川が組織
　　　　　を守るために京子を始末しようとするので、万三はそれを止めようとするが瀬川の手下たちに
　　　　　銃撃される。万三は駆けつけた哲夫に、娘には内緒にしておいてほしいと言い、救急車で運ば
　　　　　れて行くというのが大筋。タイトル曲を和田弘とマヒナ・スターズ（彼らは本人の役で出演、
　　　　　和田弘さんが哲夫の知り合いという設定）が歌っています。川内康範原作作品。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　硫黄島
　　　　監督／宇野重吉　脚本／八住利雄　撮影／井上莞　音楽／斎藤一郎
　　　　出演／大坂志郎、芦川いづみ、小高雄二、佐野浅夫、渡辺美佐子、高田敏江、芦田伸介、
　　　　　　　宮坂将嘉、鈴木瑞穂、リチャード・V・スチッガー、木城ゆかり、嵯峨善兵、
　　　　　　　八代康二（後に康次）、山本勝、荒井岩衛、高緒弘志、岩崎重野、中西一夫、千代田弘、
　　　　　　　山内明、小夜福子、小沢栄太郎　●　小柴隆（後に尋詩）〔クレジットなし〕、
　　　　　　　山口吉弘〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、速水脩二〔同〕、
　　　　　　　山崎育子（後に礼子）〔同〕、須田喜久代〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、
　　　　　　　三船好重？〔同〕、田畑善彦〔同〕、二木草之助〔同〕、本目雅昭〔同〕、
　　　　　　　山之辺潤（後に潤一）？〔同〕、大治誠（後に大路達三）〔同〕、坂巻祥子〔同〕、
　　　　　　　宇野重吉〔出演者としてはクレジットなし〕、他
　　　　…昭和26年、戦時中の硫黄島の生き残りだった片桐正俊（大坂志郎）が隠しておいた日記を取
　　　　　りに再び硫黄島に渡り、擂鉢山の崖から落ちて死ぬ。自殺か事故死か？…彼の奇妙な行動に疑
　　　　　問を持った東亜新聞社会部の記者・武村均（小高雄二）が戦友で料亭の板前・木谷（佐野浅夫
　　　　　）や片桐が住んでいたアパート“平和荘”の管理人の妻（渡辺美佐子）、同じく戦友の妹で片
　　　　　桐に思いを寄せていた目黒の病院の看護婦・森（芦川いづみ）などを訪ね回り、死因は彼が戦
　　　　　争の罪悪に苛まれていたことだと知るというのが大筋。高田敏江さんの役は、武村が通う小料
　　　　　理屋“のんき”の従業員。宇野重吉さんが監督（5作目。終盤、武村の同僚の記者役でもワン
　　　　　シーンだけ出演）を行なった菊村到原作作品。《情報提供／NOBOさん／由美子さん／keiさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　にあんちゃん
　　　　監督／脚本／今村昌平　脚本／池田一朗　撮影／姫田真佐久　音楽／黛敏郎
　　　　出演／長門裕之、吉行和子、二谷英明、沖村武、前田暁子、松尾嘉代、北林谷栄、芦田伸介、
　　　　　　　西村晃、小沢昭一、殿山泰司、山内明、大森義夫、高木均、賀原夏子、山岡久乃、
　　　　　　　穂積隆信、浜村純、垂水悟郎、松本染升、福原秀雄、加原武門、牧よし子、辻伊万里、
　　　　　　　高原駿雄、河上信夫（後に喜史朗）、大滝秀治、本郷淳、山本かほる、高山千草、
　　　　　　　加代あけ美、田中敬子、日野道夫、山本治代、斎藤久美子、漆沢政子、桂川恵子、
　　　　　　　福本真、澄川透、榎本（正しくは榎木）兵衛、岡村佶、宮田稔　●
　　　　　　　北村和夫〔クレジットなし〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、露木護？〔同〕、
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）？〔同〕、柳瀬志郎？〔同〕、上野山功一〔同〕、他
　　　　…昭和28年頃の佐賀県にある鶴ノ鼻炭鉱が舞台。父が死に、20歳の安本喜一（長門裕之）を頭
　　　　　に四人の兄妹が健気に生きていく話。長女の良子（実際には“吉子”ではないでしょうか？）
　　　　　役は、オーディションで合格して、これがデビュー作となった松尾嘉代さん（何かの文献では
　　　　　、子役明記あり）、保健婦の堀かな子役は吉行和子さんが扮しています。中で、殿山泰司さん
　　　　　が、“チャンチキおけさ”を歌っていますが、三波春夫さんがこの歌を発表されたのは、昭和
　　　　　32年のこと。映画の製作時期には、出ていた歌ですが、内容の時代設定では？？？（笑）。
　　　　　安本末子（四人兄弟の末っ子で、劇中では前田暁子さんが演じています）原作作品。タイトル
　　　　　の意味は、“二番目のお兄ちゃん（次男）”ということ。昭和34年度芸術祭参加作品。“My
　　　　　Second Brother”の英語題名があるようです。また、ワイズ出版刊《日活1954-1971～》
　　　　　には出演者名が多く掲載されていませんが、それは参考となった作品（テレビ放映版かビデオ
　　　　　版）のクレジット画面の“両端が切れた状態の画面”のせいではないかと思われます。元のシ
　　　　　ネマスコープの画面には抜けとなっている方のお名前はあります。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　おヤエのもぐり医者
　　　　監督／春原政久　脚本／高橋二三　撮影／峰重義　音楽／山本直純
　　　　出演／若水ヤエ子、待田京介、藤村有弘、坊屋三郎、世志凡太、神戸瓢介、森川信、鏡ひろ子、
　　　　　　　雨宮節子、久木登紀子（後に香取環）、石丘伸吾、木崎順、小泉郁之助、安藤啓治、
　　　　　　　神山勝、久松晃（後に洪介）、片桐恒男、他
　　　　…“おヤエ”シリーズ第7作。ヤエ子（若水ヤエ子）の実家・若水医院は、隅田川そばのスラム
　　　　　街にあって、医者である父が死に、看護婦免許しかないヤエ子では医療を続けるのは無理だっ
　　　　　た。しかしスリの虎吉（藤村有弘）やもぐり周旋屋のおしげさん（久木登紀子〔後に香取環〕
　　　　　）など、貧しく怪しげな住人たちはヤエ子に医院を続けるよう、懇願する。フグ中毒や盲腸の
　　　　　手術までするが、それは医師法違反。偶然、来合わせて助手を引き受けた若林（待田京介）が
　　　　　警察関係者であることを知り驚くヤエ子だが、若林は見て見ぬふりをする。ある日、また若林
　　　　　を助手にして徳さん（森川信）の足の手術をしたヤエ子だったが、徳さんの娘・えみ子（鏡ひ
　　　　　ろ子）がその事を学校で作文にしたために逮捕される。しかし若林は警察の監察医で、川の水
　　　　　質調査のため通っていて、彼が立ち合ったのなら罪にならず、ヤエ子は釈放されるというのが
　　　　　大筋。劇中、若水ヤエ子さんが、“南国土佐を後にして”と民謡“おこさ節”を歌います。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／由美子さん》

　　11月

　　　天と地を駈ける男
　　　　監督／舛田利雄　脚本／直居欽哉、横山保朗　撮影／岩佐一泉　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／石原裕次郎、北原三枝、清水まゆみ、川地民夫、二谷英明、芦田伸介、近藤宏、伊達信、
　　　　　　　武藤章生、高品格、東山千栄子、山田禅二、河合健二、沢井杏介、武田正憲、島村葉子、
　　　　　　　木室郁子、河上信夫（後に喜史朗）、深江章喜、木島一郎、長弘、山中大成、
　　　　　　　松崎（後に若松）俊二郎、青木富夫、神山勝、八代康二（後に康次）、
　　　　　　　須藤孝（後に野村隆）、黒田剛、緑川宏、瀬山孝司、柳瀬志郎、渡のり子、夏今日子、
　　　　　　　江端朱実、角田真喜子（後に南條マキ）、樋口かほる、芝あをみ、谷川玲子、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）、川村昌之、石丘伸吾、上島一彦、寺田耕児、久遠利三　●
　　　　　　　本目雅昭〔クレジットなし〕、阪井幸一朗〔同〕、衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、
　　　　　　　水木京二（後に京一）〔同〕、里（後に大門）実〔同〕、村上和也〔同〕、
　　　　　　　志方稔〔同〕、倉田栄三〔同〕、田畑善彦？〔同〕、玉井謙介〔同〕、宮川敏彦〔同〕、
　　　　　　　須田喜久代〔同〕、榎木兵衛〔同〕、近江大介〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）〔同〕、三杉健〔同〕、林茂朗〔同〕、
　　　　　　　立川博〔同〕、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）〔同〕、沢美鶴〔同〕、加代あけ美〔同〕、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、福田文子〔同〕、山崎育子（後に礼子）〔同〕、
　　　　　　　木城ゆかり〔同〕、鈴村益代〔同〕、葵真木子〔同〕、平塚仁郎〔同〕、
　　　　　　　山之辺潤（後に潤一）〔同〕、高野誠二郎〔同〕、小坂翠？〔同〕、佐久間玲子〔同〕、
　　　　　　　久城葉子？〔同〕、他
　　　　…父も祖父もパイロットという一家に育ちながら、自分で営んでいた稲葉航空を借金でツブして
　　　　　しまい、大会社のパイロットになるため改めて航空専門学校に入った稲葉鉄男（石原裕次郎）
　　　　　は、講師で女医の尾関慧子（北原三枝）と出会う。慧子の婚約者で、アメリカから教官として
　　　　　来日する二世・ヘンリー立花（二谷英明）の厳しい訓練に脱落する仲間も出る中、鉄男は成長
　　　　　する。慧子の父で、何かと鉄男を庇ってくれる飛行課長（鉄男の父の教え子）・尾関勇太郎（
　　　　　芦田伸介）の飛行機“天王号”が、北海道から帰る途中で台風16号に巻き込まれ、ヘンリー
　　　　　が危険だと言う中、鉄男は“海王号”で飛び立って行く。目を患っていた課長は、盲目飛行を
　　　　　していて、鉄男が誘導、無事着陸させる。ヘンリーは慧子を鉄男に譲って帰国するというのが
　　　　　大筋。清水まゆみさん扮するスチュワーデス・沼田千鶴子が可愛い！（でも高品格さん扮する
　　　　　訓練士・沼田敏夫の妹だなんて…笑）。川地民夫さんの役は、鉄男の相棒で整備部門の訓練生
　　　　　になる“シゲ”こと舟木重夫。英語題名は“The Sky is Mine”のようです。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／ちゃんゆうさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　可愛い花
　　　　監督／井田探　脚本／高橋二三　撮影／柿田勇　音楽／中村八大
　　　　出演／岡田真澄（後に眞澄）、白木マリ（後に万理）、
　　　　　　　ザ・ピーナッツ（伊藤エミ、伊藤ユミ）、平尾昌章（後に昌晃）、藤村有弘、堀恭子、
　　　　　　　相馬千恵子、深見泰三、松下達夫、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、神戸瓢介、
　　　　　　　玉村駿太郎、廣瀬優、弓月真理、島村謙二（後に謙次）、玉井謙介、
　　　　　　　井田武（後にいだたけ志）、志方稔、小林亘、鈴木俊子、
　　　　　　　渡辺晋とシックス・ジョーズ　●　榎木兵衛〔クレジットなし〕、三杉健〔同〕、
　　　　　　　千代田弘〔同〕、浜口竜哉〔同〕、立川博〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、
　　　　　　　水谷謙之？〔同〕、月玲子？〔同〕、佐川明子？〔同〕、清水千代子？〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、織田俊彦〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、
　　　　　　　白井鋭〔同〕、二階堂郁夫〔同〕、本目雅昭〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、
　　　　　　　山之辺潤（後に潤一）〔同〕、朝香奈緒美？〔同〕、上野山功一〔同〕、
　　　　　　　大倉節美？〔同〕、一色英司？〔同〕、他
　　　　…ベルマン化粧品の女社長・荒谷しずえ（相馬千恵子）は家出した一人娘のユミ（伊藤ユミ）が
　　　　　テレビで歌っている姿を見て怒り、新東京興信所の調査員・岡本ミヤ（白木マリ〔後に万理〕
　　　　　）に調査を依頼する。ミヤの夫・信二（岡田真澄〔後に眞澄〕）はミサイルレコードのディレ
　　　　　クターだが失敗をして、挽回を会社から迫られていた。往年の人気歌手・竹下竜一（松下達夫
　　　　　）が連れてきた娘・エミ（伊藤エミ）をテストするがダメ。しかし、ユミとエミは、実は竹下
　　　　　としずえとの子供で、離ればなれに育ったが顔はそっくり。その後、二人はデュエットでデビ
　　　　　ューして成功、会社をクビになった信二も株で大儲けして起業し、竹下としずえも元の鞘に戻
　　　　　るというのが大筋。平尾昌章（後に昌晃）さんの役は、アトミックレコード専属の歌手・平田
　　　　　昌彦、堀恭子さんの役は、ミサイルレコードの新人歌手テストで不採用となる銭山（深見泰三
　　　　　）の愛人・ミドリ、弓月真理さんの役は、信二がキャバレーからスカウトしてきたミサイルレ
　　　　　コードの歌手・星川アヤメ。タイトル曲もザ・ピーナッツが歌っています。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　密会
　　　　監督／脚本／中平康　撮影／山崎善弘　音楽／黛敏郎
　　　　出演／桂木洋子、伊藤孝雄〔新人〕、宮口精二、細川ちか子、千代侑子、
　　　　　　　峯（峰）品子（後に大原洋子／東映）、新井麗子、日野道夫、鈴木瑞穂、高野誠二郎、
　　　　　　　林茂朗、川村昌之、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、花村典克（後に彰則）、
　　　　　　　守屋徹、小野田巧、内藤安彦、山田昭一、水谷貞雄、今野鶏三、川又和美　●
　　　　　　　三笠謙（後に池沢竜）？〔クレジットなし〕、二階堂郁夫〔同〕、東郷秀美〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、英原穣二〔同〕、木崎順〔同〕、浜口竜哉〔同〕、
　　　　　　　水田島良治〔同〕、井田武（後にいだたけ志）〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、他
　　　　…吉村昭原作作品。不倫の恋に破れたヒロイン・宮原紀久子（桂木洋子）の哀れさを印象的に描
　　　　　いた作品。ヒロインは夫で大学教授・雄一郎（宮口精二）の教え子である川島郁夫（伊藤孝雄
　　　　　）との不倫に溺れていたが、ある日、二人は密会中に強盗事件を目撃する。警察に届けようと
　　　　　する郁夫だが、紀久子は二人の仲が発覚するのを怖れて届け出ない。良心の呵責に苛まれ、警
　　　　　察に届けようとする郁夫だったが、紀久子は二人の仲が発覚するのをおそれ、駅のホームに立
　　　　　つ郁夫の背中を列車が通過する時に押す…という、「女って怖い！（笑）」という物語。千代
　　　　　侑子さんの公称デビュー作のようです（俳優座養成所を卒業後、撮影所長に直談判して入った
　　　　　のだとか…笑）。《キネマ旬報》の女優事典などでは、読みが〔ちしろ・ゆうこ〕となってい
　　　　　ますが、正しくは〔ちよ・いくこ〕のようです。その千代侑子さんの役は、宮原家のお手伝い
　　　　　さんのさよ（九州弁を話します）。《情報提供／由美子さん／sanaeさん／NOBOさん／keiさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　波止場の無法者
　　　　監督／斎藤武市　脚本／松浦健郎　撮影／高村倉太郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、中原早苗、沢村みつ子（後に美司子）、小沢昭一、
　　　　　　　岡田真澄（後に眞澄）、清水将夫、安部徹、芦田伸介、近藤宏、殿山泰司、高品格、
　　　　　　　弘松三郎、加原武門、小泉郁之助、河上信夫（後に喜史朗）、山田禅二、河合健二、
　　　　　　　山之辺潤（後に潤一）、津田秀水、島村謙二（後に謙次）、水谷謙之、柳瀬志郎、
　　　　　　　神戸瓢介、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、
　　　　　　　菊田一郎、立川博、岡村佶、押見四海（後に史郎）、田畑善彦、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）〔クレジットなし〕、上釜孝允〔同〕、佐藤圭司？〔同〕、
　　　　　　　速水脩二〔同〕、秋山弘二（後に耕志）？〔同〕、宮川敏彦〔同〕、木崎順？〔同〕、
　　　　　　　松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、加代あけ美？〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、久遠利三〔同〕、本間節子〔同〕、玉井謙介〔同〕、他
　　　　…キャバレー“ドラゴン”の用心棒になった元船員・木島健二（小林旭）が弟分の中田次郎（小
　　　　　沢昭一）とで麻薬ルートを叩き潰すというのが大筋。香港の麻薬組織“黄人社〔コウジンシャ
　　　　　〕”の日本のボスである王維新〔ワン・エイシン〕（芦田伸介）の地位を狙うのは、彼の片腕
　　　　　で“ドラゴン”の支配人・谺〔コダマ〕（岡田真澄）。彼は“パキスタンルート”から麻薬を
　　　　　密輸すると500億円（現在だと1兆円くらいになりませんか？…笑）になるという架空の話を
　　　　　王に持ちかけ、黄人社への送金を止めてしまう。王維新に裏切られたと考えた黄人社は幹部の
　　　　　陳元昌（弘松三郎）や黒づくめの男（近藤宏）たちを日本に送り込んできて…。健二が香港か
　　　　　ら密入国させてやった金沢ひろ子（浅丘ルリ子）が何と潜入秘密捜査官だったというオチもあ
　　　　　ります。中原早苗さんの役は、“ドラゴン”のダンサーで王維新の愛人であるジューン・紅、
　　　　　沢村みつ子（後に美司子）さんの役は、船長・原（清水将夫）の娘で、次郎の恋人のハルミ。
　　　　　中では、黒づくめの男に銃を突きつけられた主人公が言います。　　　　　　たいなもんだ」
　　　　　…まさに“ダイナマイト・ガイ”です（笑）。そして大団円の後、日活映画にしては珍しく、
　　　　　主人公がヒロインに対して（ただし、直接ヒロインに向かってではなく、空に向かって）「好
　　　　　きだー！」と叫びます。主人公がいつまでも大声で叫ぶのでヒロインは両手で耳を塞ぐのです
　　　　　が、この時の浅丘ルリ子さんの恰好が抜群にキュート！。“Waterfront Outlaws”の英語題
　　　　　名があるようです。《情報提供／NOBOさん／杉原左右一郎さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　大学の暴れん坊
　　　　監督／脚本／古川卓巳　脚本／高岩肇　撮影／伊佐山三郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／葉山良二、芦川いづみ、赤木圭一郎、白木マリ（後に万理）、稲垣美穂子、
　　　　　　　藤村有弘、二本柳寛、梅野泰靖、下條正巳、内田良平、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、
　　　　　　　佐野浅夫、松下達夫、木浦佑三、野呂圭介、宮崎準、小泉郁之助、相原巨典、葵真木子、
　　　　　　　福田トヨ、山田美智子、木島一郎、緑川宏、玉村駿太郎、津田秀水、
　　　　　　　須藤孝（後に野村隆）、近江大介、宇部信吉、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、市村博、澄川透、川村昌之、川辺健二、
　　　　　　　水田島良治、西博章、横田陽子（後に楊子）、ユスフ・トルコ、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　谷田部清〔クレジットなし〕、小野寺応侑〔同〕、立川博〔同〕、藤井昭雄〔同〕、
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）〔同〕、淡月梨花？〔同〕、條美也子？〔同〕、
　　　　　　　井田武（後にいだたけ志）〔同〕、浜口竜哉〔同〕、守屋徹〔同〕、本間節子〔同〕、
　　　　　　　森みどり〔同〕、山口吉弘〔同〕、紀原耕　（後に土耕）〔同〕、黒木広美？〔同〕、
　　　　　　　里（後に大門）実〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、
　　　　　　　坂巻祥子〔同〕、田中滋〔同〕、大治誠（後に大路達三）〔同〕、大倉節美〔同〕、
　　　　　　　倉田栄三〔同〕、田畑善彦〔同〕、本目雅昭〔同〕、瀬山孝司〔同〕、黒田剛〔同〕、
　　　　　　　小林亘〔同〕、大須賀更生〔同〕、久木登紀子（後に香取環）〔同〕、高緒弘志〔同〕、
　　　　　　　玉井謙介〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、高野誠二郎〔同〕、谷川玲子〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、早川名美（後に早記）〔同〕、漆沢政子〔同〕、
　　　　　　　山本トミ子（後にトミ）〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、佐川明子？〔同〕、
　　　　　　　三船好重〔同〕、村上和也〔同〕、須田喜久代〔同〕、東郷秀美？〔同〕、
　　　　　　　角田真喜子（後に南條マキ）〔同〕、宮川敏彦〔同〕、菊田一郎〔同〕、他
　　　　…聖城大学で柔道やラグビー、バスケットボール、ボクシング、空手、重量上げ、相撲のクラブ
　　　　　の部員を掛け持ちしているスポーツ万能である“サンちゃん”こと竜崎三四郎（赤木圭一郎）
　　　　　が、キャバレー“グランド南海”の夜警のアルバイトをするうち、恋人の須藤美也子（稲垣美
　　　　　穂子）の実家であるカレーショップ“カリー軒”を含む商店街の土地を乗っ取ろうとする佐久
　　　　　間竹次郎（二本柳寛）率いる佐久間興業（“グランド南海”も経営）を退治するというのが大
　　　　　筋。芦川いづみさんの役は、主人公が試合中に負わせたケガから柔道が出来なくなってしまっ
　　　　　た城南大学柔道部の人見兼作（梅野泰靖）の妹・千恵子、白木マリ（後に万理）さんの役は、
　　　　　“グランド南海”のマダム・三原圭子、葉山良二さんの役は、主人公の大学の柔道部の先輩で
　　　　　、末松法律事務所に勤める弁護士・田口喬。城戸禮原案ということですが、この先生が考える
　　　　　主人公の名前は、なぜこういうものが多いのでしょう？（笑）。《情報提供／yujiroさん》

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　　　事件記者影なき男
　　　　監督／山崎徳次郎　脚本／西島大、山口純一郎、若林一郎　撮影／松橋梅夫　音楽／三保敬太郎
　　　　出演／沢本忠雄、丘野美子、待田京介、永井智雄、二本柳寛、大森義夫、滝田裕介、原保美、
　　　　　　　高原駿雄、相馬千恵子、東恵美子、堀恭子、木浦佑三、土方弘、冬木京三（後に喬三）、
　　　　　　　外野村晋、園井啓介、綾川香（後に志剛）、山田吾一、宮崎準、相原巨典、高城淳一、
　　　　　　　深水吉衛、花村典克（後に彰則）、木島一郎、河野弘、水谷謙之、緑川宏、雪丘恵介、
　　　　　　　鏑木はるな、谷川玲子、福田文子、宇部信吉、榎木兵衛、柴田新（後に新三）、
　　　　　　　二木草之助、伊豆見雄（後に英輔）、山中大成、佐藤圭司、東郷秀美、寺尾克彦、
　　　　　　　大治誠（後に大路達三）、小柴隆（後に尋詩）　●　大庭喜儀〔クレジットなし〕、
　　　　　　　須田喜久代〔同〕、浜口竜哉〔同〕、佐川明子〔同〕、神山勝〔同〕、高田栄子〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、千代田弘〔同〕、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、三浜元〔同〕、速水脩二〔同〕、荒木良平？〔同〕、
　　　　　　　押見四海（後に史郎）〔同〕、今村弘〔同〕、守屋徹〔同〕、梅田晃宏〔同〕、
　　　　　　　柳田妙子？〔同〕、森みどり〔同〕、三杉健〔同〕、他
　　　　…“事件記者”シリーズ第5作。東京日報の伊那（滝田裕介）とやす子（丘野美子）の結婚式（
　　　　　式場は九段会館）の日、月島で発見された印刷工の他殺死体のズボンの裾の縫い込みの中から
　　　　　偽ドル紙幣が出て来る。新婚旅行に出かけた伊那は、一ヶ月前に横浜で偽ドルを使ったらしい
　　　　　四本指の男を見つける。この男が伊那の親友で婿養子になった藤山（待田京介）の営む信州の
　　　　　戸倉上山田温泉のホテル・圓山荘〔マルサンソウ〕に入る。その頃、元・華族夫人である刈屋
　　　　　弓子（東恵美子）を割り出した菅（沢本忠雄）は彼女の屋敷へ行き、印刷工に付着していた女
　　　　　性の髪が彼女のものだと確証を得る。偽ドル組織のボスである宇都木商会の社長・宇都木（木
　　　　　浦佑三）や弓子はついに警官隊に逮捕される。伊那が尾行していた男は事故で列車に轢かれて
　　　　　死んでしまい、また別人だったことが判明して…。堀恭子さんの役は、藤山の妻・幸子、鏑木
　　　　　はるなさんの役は、刈屋家の女中・はる。そして、第4作まで森島富美子（後に亜紀）さんが
　　　　　演じていた桜田記者クラブの事務員である光子役が福田文子さんに替わっています。また、こ
　　　　　の回から桜田記者クラブにコピアというコピー機（当時は複写機でしょうか）が登場します。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／中森さん》

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　　　われらの時代
　　　　監督／蔵原惟繕　脚本／白坂依志夫　撮影／山崎善弘　音楽／佐藤勝
　　　　出演／長門裕之、小高雄二、渡辺美佐子、金子信雄、吉行和子、小泉静夫、山本勝、神山繁、
　　　　　　　木浦佑三、松下達夫、嵯峨善兵、梅野泰靖、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、山中大成、
　　　　　　　平田守、水野義明、杉幸彦、新井麗子、広村芳子、ササン・ジャバ、
　　　　　　　ウィリアム（・S）・バッソン、ポール・ラッファロ、ジャン・ピエール・ブスキー　●
　　　　…大学生の靖男（長門裕之）は洋パンの頼子（渡辺美佐子）と暮らしていながら、フランス語を
　　　　　教えたクラブ歌手の明子（吉行和子）とも関係を持ち、妊娠させてしまう。パリ留学の懸賞論
　　　　　文に入賞するがアラブ独立運動に巻き込まれ、それを否定しなかったがために留学出来なくな
　　　　　る。自殺も出来ず、希望もなく生き続ける姿を描いた大江健三郎原作作品。

　　12月

　　　無言の乱斗
　　　　監督／脚本／西河克巳（克己）　脚本／山崎巌　撮影／横山実　音楽／池田正義
　　　　出演／葉山良二、清水まゆみ、和田浩治〔新人〕、白木マリ（後に万理）、高野由美、
　　　　　　　武藤章生、波多野憲、近藤宏、高品格、小園蓉子、浜村純、長尾敏之助、下條正巳、
　　　　　　　神戸瓢介、浅沼創一、小沢直好（後に直平）、鈴木勇、能登谷恵美子、刈屋ヒデ子、
　　　　　　　杉山俊夫、紅沢葉子、福田トヨ、光沢（後に光）でんすけ、清水文夫、
　　　　　　　水木京二（後に京一）、久遠利三、紀原耕（後に土耕）、小泉郁之助、
　　　　　　　重盛輝江（後にてる江）、高山千草、花柳礼奈（後に路加奈子）、小林亘、式田賢一、
　　　　　　　二階堂郁夫、高瀬将敏〔技斗〕　●　速水脩二〔クレジットなし〕、鈴村益代〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔同〕、漆沢政子〔同〕、久木登紀子（後に香取環）〔同〕、
　　　　　　　佐川明子〔同〕、三船好重〔同〕、早川名美（後に由記）〔同〕、清水千代子〔同〕、
　　　　　　　佐川ミツオ（後に満男）〔同〕、堀威夫とスゥイング・ウエスト〔同〕、
　　　　　　　森みどり〔同〕、二木草之助〔同〕、木島一郎〔同〕、大森安行〔同〕、他
　　　　…競馬のノミ屋などをする“スター芸能社”の幹部・芝（波多野憲）に命じられて大穴を当てた
　　　　　工場主・柳沢（高品格）から金を取り戻すように指示されるバンドボーイだった木下昌夫（和
　　　　　田浩治）。内職の斡旋をしてもらっている柳沢が母・しげ（高野由美）の不倫相手だったため
　　　　　、彼を刺してしまい、東京地裁から中央少年鑑別所に送還される。真面目に更正してきたある
　　　　　日、母と工場をクビになった妹・文子（刈屋ヒデ子）の面倒を見ると言った芝の話が嘘だった
　　　　　ことと、ビンゴの遊戯場の店員で婚約者の三田澄枝（清水まゆみ）が芝の愛人になったという
　　　　　間違った噂を耳にした昌夫は、ジャズ喫茶“COVLA”の歌手・酒井和則（杉山俊夫）たちと
　　　　　一緒に脱走して芝と対決、再び逮捕されることになるというのが大筋。葉山良二さんの役は、
　　　　　戦災孤児で鑑別所に入った経験もある中央少年鑑別所の教官・向井、白木マリ（後に万理）さ
　　　　　んの役は、同・溝口、小園蓉子さんの役は、酒井和則の継母・酒井たか子。和田浩治さんは、
　　　　　このデビュー作で早速、お得意のドラムの腕前を披露されています。また、和田浩治さんとコ
　　　　　ンビを組んだ清水まゆみさんは、この後、和田浩治作品の多くでヒロインを演じることになり
　　　　　ます。《情報提供／渚さん／NOBOさん》

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　　　おヤエの初恋先生
　　　　監督／春原政久　脚本／高橋二三　撮影／峰重義　音楽／山本直純
　　　　出演／若水ヤエ子、中村万寿子、沢村みつ子（後に美司子）、藤村有弘、森川信、弘松三郎、
　　　　　　　早川名美（後に由記）、荒井昭一（後に沖昭司／歌手）、石崎克巳、山本和男、
　　　　　　　多川譲二、深水吉衛、小泉郁之助、鴨田喜由、井東柳晴、菊田一郎、古田祥、
　　　　　　　柴田新（後に新三）、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、高野誠二郎、八代康二（後に康次）、
　　　　　　　雪丘恵介、村田寿男、上野山功一、三浜元、木崎順、広瀬優、
　　　　　　　山本◯（戸の下に衣）都子（後にトミ）、他
　　　　…“おヤエ”シリーズ第8作（最終作）。東京近郊の県立青葉高等学校に体育教師として赴任し
　　　　　た若水ヤエ子（若水ヤエ子）は、札付きの不良五人組のいる3年B組の担任になる。前任の教
　　　　　師・浜田（藤村有弘）は彼らが原因でノイローゼになり退職したのだった。様々な騒動を起こ
　　　　　す五人組だが、ヤエ子の指導でブラスバンドを始める。家が台風の被害に遭って学費が払えな
　　　　　い五人組のために、キャバレーに出演するが、そこには校長（深水吉衛）や教師・松崎（弘松
　　　　　三郎）が来ていてバレてしまい、ヤエ子は山奥の分校に行かされることになる。思いを寄せる
　　　　　浜田のそばに女中でもいいから（笑）置いてもらおうとするが、彼には妻・〔トミコ〕（中村
　　　　　万寿子）がいることを知り、五人組が演奏し他の生徒や復職した浜田の歌う“螢の光”に送ら
　　　　　れて学校を去っていくというのが大筋。《情報提供／NOBOさん／由美子さん》

　　　二階堂卓也・銀座無頼帖 銀座旋風児〔ギンザマイトガイ〕黒幕は誰だ
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　原作／脚本／川内康範　撮影／永塚一栄　音楽／小川寛興
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、青山恭二、南風夕子、木城ゆかり、宍戸錠、菅井一郎、内田良平、
　　　　　　　植村謙二郎、木浦佑三、安部徹、冬木京三（後に喬三）、雪丘恵介、高野誠二郎、
　　　　　　　宇部信吉、島津雅彦、河合健二、山田美智子、清水千代子、佐久間玲子、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）、木崎順、瀬山孝司、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、
　　　　　　　本目雅昭、山口吉弘、菊田一郎、速水脩二、志方稔、荒木良平、余川久幸、沢美鶴、
　　　　　　　式田賢一、塚原勲、斉藤倫子、佐治田恵子、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　宇都宮嘉晃〔クレジットなし〕、上田正世？〔同〕、玉井謙介？〔同〕、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）〔同〕、二木草之助〔同〕、他
　　　　…シリーズ第2作。二階堂卓也（小林旭）が神戸で殺し屋たちから救った男・加川恭助（雪丘恵
　　　　　介）は、実はニセ札を作らされている印刷工。今回、二階堂卓也は、日本開発公団の汚職に絡
　　　　　むニセ札事件を解決することになります。前作に引き続き二階堂卓也の助手・村越明子（浅丘
　　　　　ルリ子）や情報屋の政（宍戸錠。まだクレジット順は六番目なのですね）、東都タイムスの社
　　　　　会部記者・荒木和夫（青山恭二。ちなみに前回の役名は荒木浩司）、“おでん・お春”の女将
　　　　　ながら二階堂卓也の助手のようなこともするお春（南風夕子）たちレギュラー陣も登場します
　　　　　。木城ゆかりさんの役は、加川の妻・すみ子。ラスト、二階堂卓也は、“雲の如く　又、旅に
　　　　　出る”というメモを残して去っていきます。ここでは、二階堂卓也は武蔵紙業のビルの階上に
　　　　　“二階堂卓也装飾美術研究所”を開いていることになっています。英語題名としては“Who
　　　　　is in The Background？”があるようです。《情報提供／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　事件記者深夜の目撃者
　　　　監督／山崎徳次郎　脚本／西島大、山口純一郎、若林一郎　撮影／松橋梅夫　音楽／三保敬太郎
　　　　出演／沢本忠雄、二本柳寛、永井智雄、高原駿雄、大森義夫、滝田裕介、武藤章生、原保美、
　　　　　　　相馬千恵子、外野村晋、園井啓介、綾川香（後に志剛）、山田吾一、宮崎準、相原巨典、
　　　　　　　高木淳一（高城淳一）、葵真木子、山田禅二、小泉郁之助、雪丘恵介、野呂圭介、
　　　　　　　石丘伸吾、花村典克（後に彰則）、深水吉衛、木下雅弘、緑川宏、青木富夫、
　　　　　　　高野誠二郎、八代康二（後に康次）、近江大介、瀬山孝司、小柴隆（後に尋詩）、
　　　　　　　木島一郎、水谷謙之、上野山功一、松岡京志（後に松丘清司）、大森安行、
　　　　　　　柴田新（後に新三）、山中大成、二木草之助、東郷秀美、伊豆見雄（後に英輔）、
　　　　　　　千代侑子、原恵子、福田文子、水谷郷子、和田玲子、大治誠（後に大路達三）、
　　　　　　　藤井昭雄、佐藤圭司、宮川敏彦　●　神山勝〔クレジットなし〕、黒木広美？〔同〕、
　　　　　　　小坂翠〔同〕、他
　　　　…“事件記者”シリーズ第6作。タクシー運転手（山田禅二）が関東バスの停留所のベンチに置
　　　　　かれていたクリスマスケーキを食べて、仕込まれてあった青酸カリによって死ぬという事件が
　　　　　起こる。中野区にある中野東天神郵便局で当直員が刺殺される事件も起こり、先般のケーキの
　　　　　箱にあった指紋と同じ指紋が検出される。実は愚連隊の大木〔・ナオキ〕（野呂圭介）が弟分
　　　　　の工藤隆（石丘伸吾）を使って、隆の恋人である郵便局員の津山ふじ子（葵真木子）にケーキ
　　　　　を渡し、局員を皆殺しにして金を奪う計画を立てていたのだった。そのケーキをふじ子がベン
　　　　　チに置き忘れたらしい…。千代侑子さんの役は、ふじ子の同僚・“チャコ”こと今井久子。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　昼下りの暴力
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　脚本／秋元隆太、柳瀬観　撮影／永塚一栄　音楽／山本直純
　　　　出演／川地民夫、筑波久子、水島道太郎、宍戸錠、稲垣美穂子、菅井一郎、弘松三郎、
　　　　　　　深江章喜、長尾敏之助、雪丘恵介、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、雨宮節子、
　　　　　　　花村典克（後に彰則）、衣笠一夫（後に真寿夫）、緑川宏、高野誠二郎、長弘、
　　　　　　　木島一郎、水木京一、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）、上野山巧一、荒井昭一（後に沖昭司／歌手）、柳瀬志郎、
　　　　　　　福田文子、條美也子（条美也子）、式田賢一、志方稔、荒木良平、
　　　　　　　ペドロ・小宮山（後にペドロ・フェルナンデス）、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　山崎育子（後に礼子）〔クレジットなし〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、
　　　　　　　倉田栄三〔同〕、北岡みさ子？〔同〕、松岡京志（後に松丘清司）〔同〕、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）〔同〕、東郷秀美〔同〕、大倉節美？〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、高田栄子〔同〕、森みどり？〔同〕、木城ゆかり？〔同〕、
　　　　　　　大森安行〔同〕、玉井謙介〔同〕、他
　　　　…坂本組の幹部・鈴木定夫（水島道太郎）は組を裏切って、麻薬と金を手に入れようとしていて
　　　　　、弟分のチンピラ・永山二郎（川地民夫）は仕方なく協力することに。定夫は殺し屋の三田（
　　　　　深江章喜）を雇って、箱根の山奥へ向かい、取り引き相手たちを殺す。麻薬を一人占めしよう
　　　　　とした三田も定夫に撃たれて崖下に落ちる。組長の坂本（菅井一郎）は定夫の裏切りを知り、
　　　　　刺客を雇う。麻薬と金の隠し場所である東京湾上の旧海軍の砲台跡へ向かった定夫は、坂本組
　　　　　の組員たちも殺し、二郎をも殺そうとするが、定夫が坂本を殺すために雇った航空隊時代の戦
　　　　　友である殺し屋・藤巻（宍戸錠）が二郎を救おうとして…。稲垣美穂子さんの役は、二郎の恋
　　　　　人でバー“ライオン”のホステス・幸子〔ユキコ〕、筑波久子さんの役は、クラブ“ピーコッ
　　　　　ク”のホステスで坂本の愛人ながら定夫の側に付く澄子。この作品での宍戸錠さん扮する殺し
　　　　　屋・藤巻を見たカメラマンが、水島道太郎さんが降りた『ギターを持った渡り鳥』のライバル
　　　　　役として推薦したらしいです（公開はこちらのほうが後ですが、撮影は先行していたようです
　　　　　）。確かに“渡り鳥”以降の宍戸錠さん扮する殺し屋や拳銃使いの原点とも言える演技を見せ
　　　　　ておられます。《情報提供／サム・スペードさん／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　　　→“殺し屋”　

　　　危険な女
　　　　監督／若杉光夫　脚本／原源一　撮影／井上莞　音楽／三保敬太郎
　　　　出演／渡辺美佐子、高友子、芦田伸介、下元勉、大町文夫、嵯峨善兵、宮阪将嘉、大滝秀治、
　　　　　　　鈴木瑞穂、中野孝治、福田秀実、南風洋子、角田真喜子（後に南條マキ）、高山秀雄、
　　　　　　　石田早苗、小峰あき子、中川一二三、松本典子　●　橘田良江？〔クレジットなし〕、他
　　　　…松本清張原作《地方紙を買う女》の映画化作品。作家・杉本隆吉（芦田伸介）は、自分の書く
　　　　　山梨日日新聞の連載小説《野盗伝奇》の熱心な読者で、千葉県の療養所に結核で入院している
　　　　　夫・正雄（下元勉）を養うため、中野区川添町のアパートに住む西銀座の酒場“えんぜる”の
　　　　　女給・潮田芳子（渡辺美佐子）と知り合う。しかし、文藝春秋社の雑誌記者“アッちゃん”こ
　　　　　と石井篤子（高友子）が調べると、近くの臨雲峡で起こった心中事件の解決が報じられた昭和
　　　　　34年7月5日以降、芳子は新聞を買わなくなっていた。実は心中した男・庄田咲次（大滝秀治
　　　　　）はデパートの貴金属売り場の社員で、真珠のネックレスを万引きしたということで芳子を脅
　　　　　迫していた。その庄田がデパートの店員・徳田梅子（角田真喜子〔後に南條マキ〕）と心中し
　　　　　たのだった。芳子に誘われ、杉田と篤子は、一緒に伊豆の温泉へ行く。山の中へハイキングに
　　　　　出かけ、芳子は杉田と篤子にサンドイッチを勧めるが…。南風洋子さんの役は、酒場“えんぜ
　　　　　る”のマダム、松本典子さんの役は、同・ホステス。《情報提供／ツカさん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　（東芝レコード「黒い落葉」より） 青春を吹き鳴らせ
　　　　監督／舛田利雄　原作／松浦健郎　脚本／中西隆三　撮影／藤岡粂信　音楽／中村八大
　　　　出演／岡田真澄（後に眞澄）、和田浩治〔新人〕、稲垣美穂子、香月美奈子、下條正巳、
　　　　　　　雪丘恵介、河野弘、青木富夫、津田秀水、城所英夫、神山勝、柳瀬志郎、野呂圭介、
　　　　　　　水木京二（後に京一）、英原穣二、衣笠一夫（後に真寿男）、林茂朗、杉山俊夫、
　　　　　　　関口悦郎、川村昌之、川辺健三、久遠利三、石丘伸吾、三宅洋、
　　　　　　　松崎（後に若松）俊二郎、福田文子、廣瀬優、峰三平〔技斗〕、
　　　　　　　ペギー・葉山（ペギー葉山）、水原弘〔東宝〕、水原弘とブルー・ソックス　●
　　　　　　　榎木兵衛〔クレジットなし〕、坂巻祥子〔同〕、時照明？〔同〕、本目雅昭〔同〕、
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）〔同〕、立川博〔同〕、藤沢健男？〔同〕、織田俊彦〔同〕、
　　　　　　　宇都宮嘉晃〔同〕、他
　　　　…水原弘さんの歌う“黒い落葉”が物語の元になっています。銀座近辺の興行を牛耳る悪玉・大
　　　　　沼（城所英夫。元は宍戸錠さんが予定されていたようです）の罠で麻薬中毒にされた名サック
　　　　　ス奏者・“山七”こと山手七郎（岡田真澄〔後に眞澄〕）が復帰してくる。喜ぶ弟分の“マキ
　　　　　”こと風巻〔・オサム〕（和田浩治）だが、大沼の策略で、ナイトクラブ“NOIR〔ノアール
　　　　　〕”で煙草売りをする恋人の正子（稲垣美穂子）を自殺に追いやったのは山手だと言い含めら
　　　　　れ、山手の命を狙うことになるという展開（新聞記事によると、正子の苗字は“×山”とか何
　　　　　か）。香月美奈子さんの役は、山手の元・恋人で現在は大沼の愛人である“NOIR”のマダム
　　　　　（？）・道子、ペギー葉山さんの役は、ジャズ喫茶“リコ”の歌手・羽木〔ハネギ・ユリ〕、
　　　　　水原弘さんの役は、山手の昔の音楽仲間で歌手・水原弘。
　　　　　　《情報提供／keiさん／サム・スペードさん／渚さん／由美子さん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　男が命を賭ける時
　　　　監督／脚本／松尾昭典　脚本／山田信夫　撮影／岩佐一泉　音楽／鏑木創
　　　　出演／石原裕次郎、芦川いづみ、川地民夫、二谷英明、近藤宏、深見泰三、内田良平、
　　　　　　　天路圭子、神山繁、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、深江章喜、河上信夫（後に喜史朗）、
　　　　　　　野呂圭介、神戸瓢介、木下雅弘、福田トヨ、紅沢葉子、高野誠二郎、木島一郎、
　　　　　　　須藤孝（後に野村隆）、瀬山孝司、宮原徳平、柴田新（後に新三）、川村昌之、黒田剛、
　　　　　　　杉山俊夫、関口悦郎、渡井嘉久夫、高緒弘志、立川博、志方稔、桜井和雄、
　　　　　　　峰三平〔技斗〕、南田洋子、大坂志郎　●　三浜元〔クレジットなし〕、
　　　　　　　三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、山中大成〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、
　　　　　　　大森安行〔同〕、須田喜久代〔同〕、山之辺潤（後に潤一）〔同〕、黒木広美〔同〕、
　　　　　　　押見四海（後に史郎）〔同〕、横田陽子？（後に楊子）〔同〕、
　　　　　　　久木登紀子（後に香取環）〔同〕、二木草之助〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、
　　　　　　　緑川宏〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、玉村駿太郎〔同〕、
　　　　　　　山本◯（戸の下に衣）都子（後にトミ）〔同〕、里（後に大門）実〔同〕、
　　　　　　　倉田栄三〔同〕、東郷秀美〔同〕、寺尾克彦〔同〕、玉井謙介〔同〕、
　　　　　　　速水脩二？〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、高山千草〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、他
　　　　…菊村到原作作品。開業するために二年ぶりに船を降りた医師・小室丈太郎（石原裕次郎）は、
　　　　　伊豆の山中で趣味である猟銃で鳥を撃っていて同業の谷口医師（高野誠二郎）の射殺死体を発
　　　　　見する。谷口の娘・圭子（芦川いづみ）とその弟で医大の三年生・雅夫（川地民夫）に疑いを
　　　　　持たれてしまいますが、図師刑事（大坂志郎）の説明で散弾の種類の違いから、容疑は晴れる
　　　　　。しかし、続いて常盤（深見泰三）率いる常盤建設による大東鉄道架設工事の作業員たちの給
　　　　　料を運ぶ現金輸送車が襲われた事件にも遭遇して…。これらの事件は、以前は一流の会社だっ
　　　　　たのに今では常盤建設の下請けになってしまった湯沢組（建設会社でヤクザ組織ではない）の
　　　　　社長である湯沢耕一（伊藤寿章〔後に澤村昌之助〕）や弟・俊二（神山繁）の身勝手な逆恨み
　　　　　と復讐によるもの。ついには工事現場を爆破しようとまでするので、主人公や雅夫、図師刑事
　　　　　がこれに立ち向かい、悪玉たちを懲らしめるまでを描いています。しかし、開業資金を使い果
　　　　　たしてしまったという主人公（「意外にピンセット代が高くてさあ」）、再び船に乗ることに
　　　　　なるというオチがあります。“When A Man Stakes His Life”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／NOBOさん／ちゃんゆうさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　　→制作予定作品情報あれこれ（～1959年）　

　　　　→幻の作品『海の男は行く』　

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LAST UP DATE ◆ 2022年8月5日