日活映画（1960年度分）

日活映画（1960年度分）

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ここでは1960年に公開された日活映画を紹介します。

注）出演者の欄の最後に●のある作品は、クレジットを抜けなく順に全員分、書き写しています。
また、詳細データの項目のない作品は、未見を含む未検証の作品で、キネマ旬報など既存の資料を
元に作成しておりますので、抜けや誤植、解説部分の間違いなどが含まれているかもしれません。
ご了承いただきたいと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　1月

　　　口笛が流れる港町
　　　　監督／斎藤武市　原作／山崎巌　脚本／松浦健郎　撮影／高村倉太郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、小高雄二、渡辺美佐子、白木マリ（後に万理）、宍戸錠、
　　　　　　　清水将夫、木浦佑三、近藤宏、山内明、木下雅弘、河上信夫（後に喜史朗）、
　　　　　　　小泉郁之助、青木富夫、神戸瓢介、田中筆子、松本染升、黒田剛、瀬山考司、菊田一郎、
　　　　　　　倉田栄三、岡村佶、竹部薫（振付）、高瀬将敏（技斗）　●
　　　　　　　福田文子〔クレジットなし〕、立川博？〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、
　　　　　　　今村弘〔同〕、二木草之助〔同〕、野呂圭介〔同〕、松崎（後に若松）俊二郎〔同〕、
　　　　　　　深江章喜〔同〕、村上和也？〔同〕、田畑善彦？〔同〕、玉井謙介〔同〕、
　　　　　　　鈴木俊子〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、織田俊彦〔同〕、二階堂郁夫〔同〕、
　　　　　　　新村猛？〔同〕、秋山弘二（後に耕志）〔同〕、浜口竜哉〔同〕、他
　　　　…劇中には“口笛”も“港町”も出てこない（笑）“渡り鳥”シリーズ第2作。前作の最後に、
　　　　　主人公は次は佐渡へ行くと言っていたので、もしかしたら前作の大ヒットで、元々は違う設定
　　　　　で作られるはずだった脚本を急遽、“渡り鳥”シリーズとして改変したのかもしれませんね。
　　　　　今回の舞台は宮崎県で、滝伸次（小林旭）が鉱山の利権争いを解決します。浅丘ルリ子さんの
　　　　　役は、鉱山主の娘・相良杏子、宍戸錠さんの役は、“太刀岡〔タチオカ〕のクロ”という全身
　　　　　黒づくめの衣裳の殺し屋、白木マリ（後に万理）さんの役は、キャバレー“マラッカ”のダン
　　　　　サー・ユリ、渡辺美佐子さんの役はその店のマダムで、悪玉・的場（山内明）の妹・君江。巻
　　　　　頭の小林旭さんと宍戸錠さんの遭遇シーンがシリーズ屈指のカッコ良さです。またヒロインか
　　　　　ら出身地を聞かれた伸次が答えるセリフが、このシリーズの根底に流れるテーマでしょう。
　　　　　「人は何で聞くんだろうなぁ…“あなたのお国はどこ？、どうしてここへ来たの”って…ふっ
　　　　　　（微笑）…渡り鳥に故郷〔ふるさと〕なんかあるかよ」
　　　　　“The Guitarist and The Rambler”“The Guitarist and The Rancher”などの英語題名が
　　　　　あるようです。《情報提供／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　刑事物語東京の迷路
　　　　監督／脚本／小杉勇,,　脚本／野々晃　撮影／中尾利太郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／益田喜頓、香月美奈子、青山恭二、待田京介、広岡三栄子、浜村純、松本染升、土方弘、
　　　　　　　長尾敏之助、鴨田喜由、長弘、高野誠二郎、深水吉衛、関口悦郎、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）、水谷謙之、三浜元、黒木広美、久木登紀子（後に香取環）　●
　　　　　　　宮原徳平〔クレジットなし〕、木崎順〔同〕、大治誠（後に大路達三）〔同〕、
　　　　　　　押見史郎？〔同〕、千代田弘〔同〕、光沢（後に光）でんすけ〔同〕、東郷秀美〔同〕、
　　　　　　　清水千代子〔同〕、小林亘〔同〕、大庭喜儀〔同〕、英原穣二〔同〕、今村弘〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔同〕、露木護〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、
　　　　　　　川村昌之？〔同〕、立川博〔同〕、上野山功一〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、他
　　　　…城南署の老刑事・佐藤源造（益田喜頓）と、その息子で警視庁の刑事・保郎〔ヤスオ〕（待田
　　　　　京介。これはこの第1作のみの配役で、第2作以降は青山恭二）の活躍を描く“刑事物語”シ
　　　　　リーズ第1作。警察学校の同期だった南刑事（関口悦郎）が殺され、警視庁の刑事である保郎
　　　　　も捜査に乗り出す。目星を付けたバー“ブルースカイ”のホステス・村岡マリ（香月美奈子）
　　　　　とその婚約者で工員の君塚秀夫（青山恭二）は、お互いを庇っているらしい。老獪な源造は、
　　　　　君塚は南刑事のおかげで更正した男なので、犯人だとは思えないと言う。実は真犯人は、株狂
　　　　　い（実際には麻薬を扱って儲けている）の水田（浜村純）というドヤ街の住人で、マリを犯人
　　　　　に仕立てようとしていたのだった…というのが大筋。《情報提供／由美子さん／NOBOさん／中森さん》

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　　　傷だらけの掟
　　　　監督／阿部豊　脚本／山崎巌、野村孝　撮影／山崎安一郎　音楽／真鍋理一郎
　　　　出演／長門裕之、葉山良二、南田洋子、金子信雄、中原早苗、二谷英明、内田良平、待田京介、
　　　　　　　弘松三郎、神山勝、河合健二、佐野浅夫、青木富夫、八代康二（後に康次）、
　　　　　　　光沢（後に光）でんすけ、紀原耕（後に土耕）、林茂朗、久遠利三、市村博、
　　　　　　　刈屋ヒデ子、千代侑子、エミー・瀬尾、マイク・ダニーン、ロリータ・アレックス、
　　　　　　　佐々木功（後にささきいさお）、ケニー・三根（ケニー・ミネ）、三浜元、川村昌之、
　　　　　　　宮川敏彦、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、清水文夫、
　　　　　　　高城暎子（後に滝瑛子）、高瀬将敏〔技斗〕　●　坂巻祥子〔クレジットなし〕、
　　　　　　　斉藤倫子？〔同〕、本間節子〔同〕、橘田良江〔同〕、葵真木子〔同〕、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）？〔同〕、久木登紀子（後に香取環）〔同〕、
　　　　　　　藤井昭雄〔同〕、福原恵美子？〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、須田喜久代〔同〕、
　　　　　　　重盛輝江（後にてる江）〔同〕、大倉節美〔同〕、広瀬義和〔同〕、式田賢一〔同〕、
　　　　　　　上野山功一〔同〕、田畑善彦〔同〕、本目雅昭〔同〕、沢美鶴〔同〕、立川博〔同〕、
　　　　　　　大治誠（後に大路達三）〔同〕、井田武（後にいだたけ志）〔同〕、倉田栄三〔同〕、
　　　　　　　近江大介〔同〕、高橋明〔同〕、福田文子〔同〕、浜口竜哉〔同〕、
　　　　　　　荒井昭一（後に沖昭司／歌手）？〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、
　　　　　　　木城ゆかり？〔同〕、高山千草〔同〕、菅原義夫〔同〕、江端朱実？〔同〕、
　　　　　　　久松成次郎〔同〕、河瀬正敏〔同〕、平塚仁郎？〔同〕、茂手木かすみ〔同〕、
　　　　　　　朝香奈緒美〔同〕、高田栄子〔同〕、東郷秀美〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、他
　　　　…川瀬昌二（瀬川昌治監督のペンネーム）原作作品。関東興業社を名乗り手広く稼ぐ花山卓（二
　　　　　谷英明）率いる新興勢力のヤクザ・花山組と野田隆太郎（金子信雄）率いる既存の野田組の縄
　　　　　張り争いを中心に、野田組に拾われて育った代貸の露木五郎（葉山良二）とその弟で学生なが
　　　　　ら組に籍を置いている保夫（長門裕之）の生き様を描いています。南田洋子さんの役は、五郎
　　　　　の恋人でフラワーショップ“花園”のマダム・榎本吟子、中原早苗さんの役は、保夫の恋人に
　　　　　なる関東興業社が営むバー“キャンドル”のホステス・水上ユキ。お酒の飲めなかった中原早苗さ
　　　　　んが初めてホステス役に挑戦されたそうです。またジャズ喫茶で歌うケニー・三根さんは、デ
　　　　　ィック・ミネさんの息子さんなのですね。《情報提供／keiさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　トップ屋取材帖 悪魔のためいき
　　　　監督／井田探　脚本／星川清司　撮影／柿田勇　音楽／山本直純
　　　　出演／水島道太郎、筑波久子、二本柳寛、中村万寿子、葵真木子、高品格、弘松三郎、
　　　　　　　雪丘恵介、長尾敏之助、玉村駿太郎、山田禅二、神山勝、榎木兵衛、今村弘、
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）、三笠謙（後に池沢竜）、星虎二、衣笠一夫（後に真寿男）、
　　　　　　　若原初子、三田容子、久木登紀子（後に香取環）、斎藤久美子、柳田妙子、桧多加子、
　　　　　　　小林亘、宮川敏彦、川村昌之、井田武（後にいだたけ志）、志方稔、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、大庭喜儀、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　宇都宮嘉晃〔クレジットなし〕、時照明〔同〕、秋山弘二（後に耕志）〔同〕、
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）〔同〕、高城丈二〔同〕、田中滋？〔同〕、大須賀更生〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、井東柳晴〔同〕、本目雅昭〔同〕、坂巻祥子〔同〕、
　　　　　　　高山千草〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、守屋徹〔同〕、松丘清司〔同〕、他
　　　　…島田一男原作《死美人国道》の映画化作品。トップ屋の黒木三郎（水島道太郎）が主人公であ
　　　　　る“トップ屋取材帖”シリーズ第3作。陸送中のトラックを奪い香港へ売り払うギャング団を
　　　　　追う話。ギャング団の首領は本郷朱実（筑波久子）という女性だったが、ついには黒幕である
　　　　　貨物船“愛宕山丸”の船長・大原（二本柳寛）一味は逮捕されることに。葵真木子さん扮する
　　　　　黒木の助手の猪俣ユリもレギュラー出演されています（今回は巻頭に盲腸になり入院、活躍は
　　　　　しない）。後に有名になる高城丈二さんがクレジットなしで出演、クラブ“月世界”で主題歌
　　　　　を歌っています。《情報提供／NOBOさん／由美子さん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　鉄火場の風
　　　　監督／牛原陽一　脚本／熊井啓　撮影／姫田真佐久　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／石原裕次郎、北原三枝、清水まゆみ、赤木圭一郎〔新人〕、東野英治郎、三島雅夫、
　　　　　　　殿山泰司、芦田伸介、宍戸錠、佐野浅夫、武藤章生、土方弘、浜村純、
　　　　　　　伊藤寿章（後に澤村昌之助）、嵯峨善兵、梅野泰靖、河上信夫（後に喜史朗）、
　　　　　　　深江章喜、伊丹慶治、久松晃（後に洪介）、神戸瓢介、村田寿男、井東柳晴、
　　　　　　　小泉郁之助、加原武門、丘野美子、木室郁子、峰品子（後に大原洋子／東映）、
　　　　　　　久木登紀子（後に香取環）、夏今日子、若水朋子、立花泰子、柳寿子、堺美紀子、
　　　　　　　弓月真理、黒田剛、紀原耕（後に土耕）、八代康二（後に康次）、柳瀬志郎、
　　　　　　　光沢（後に光）でんすけ、榎木兵衛、近江大介、高野誠二郎、山之辺潤（後に潤一）、
　　　　　　　神山勝、瀬山孝司、水木京二（後に京一）、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、
　　　　　　　英原穣二、林茂朗、伊豆見雄（後に英輔）、玉井謙介、二階堂郁夫、大森安行、
　　　　　　　千代田弘、小林亘、川村昌之、三笠謙（後に池沢竜）、大須賀更生、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）、岩出十一郎、市原久照（後に久）、高沢茂、ポール・ラフロ、
　　　　　　　峰三平〔技斗〕　●　二木草之助〔クレジットなし〕、清水千代子〔同〕、
　　　　　　　糸賀靖雄〔同〕、蒲生晃治〔同〕、藤沢健男〔同〕、浜口竜哉〔同〕、三宅洋？〔同〕、
　　　　　　　山崎育子（後に礼子）〔同〕、福田文子〔同〕、朝香奈緒美〔同〕、佐川明子〔同〕、
　　　　　　　木島一郎〔同〕、島村謙二（後に謙次）？〔同〕、笛田直一？〔同〕、黒木広美〔同〕、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）？〔同〕、
　　　　　　　新村猛？〔同〕、河瀬正敏〔同〕、三浜元〔同〕、阪井幸一郎（後に幸一朗）〔同〕、
　　　　　　　木崎順〔同〕、森みどり〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、
　　　　　　　淡月梨花？〔同〕、緑川宏？〔同〕、衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、
　　　　　　佐野圭司〔同〕、他
　　　　…現代（当時の“現代”）ヤクザである双葉組の畑中英次（石原裕次郎）にイカサマ賭博を暴か
　　　　　れた呉羽一家の高木剛太郎（芦田伸介）が野球場の売上金強奪を決行、その逃亡を主人公が阻
　　　　　止するというのが大筋。赤木圭一郎さんの役は、元々は高木の子分ながら、主人公を慕う速水
　　　　　健。『清水の暴れん坊』とこの作品での赤木圭一郎さんの起用は、石原裕次郎さんの推薦だと
　　　　　いうことです。ちなみにこの主題歌“最果てから来た男”はWeb@作者も大好きな歌で、タ
　　　　　イトルバックではこの歌とともに、網走刑務所から東京へ戻ってくる主人公が乗った列車が上
　　　　　野駅のホームに着きます（このシーンだけでも日活映画お得意のテーマの一つ、“アイデンテ
　　　　　ィティの復活”があって、とてもイイのです）。ツカさんから情報をいただいた、1959年
　　　　　11月14日の北海道新聞朝刊の記事をご紹介。
　　　　　“きのう嵐山などでロケ　日活『鉄火場の風』」　現在日活映画で作られている『鉄火場の
　　　　　風』の一シーンを撮影するため同映画のカメラ班が13日来旭（旭川）、市内嵐山その他で撮
　　　　　影を行った。この映画は石原裕次郎、北原三枝主演、監督は牛原陽一。この日、嵐山では弓成
　　　　　山展望台から旭川駅発午前10時40分小樽行きの列車が近文駅を発車して山影に消えるまでの
　　　　　二分間（タイトルバックで使われている絵柄でしょう）が天然色フィルムに納められた”。
　　　　　また、予告編には、本編では一度も“万福軒”を訪れることのない那美が“万福軒”の入り口
　　　　　そばの店内に立っているカットが収録されています。台本では那美が病院を訪れる前に店に来
　　　　　て、“万福軒”の娘・木内昌子〔アキコ〕（清水まゆみ）から畑中英次の居場所を聞くシーン
　　　　　があるようです。完成作品では、その部分がカットされているようです（このシーンがないと
　　　　　辻褄が合わないような？？？）。“The Cards Will Tell”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／娯楽映画研究家佐藤利明さん／yujiroさん／NOBOさん／ツカさん／ちゃんゆうさん》

　　　　　→詳細データ　

　　→最果てから来た男　

　　　事件記者時限爆弾
　　　　監督／山崎徳次郎　脚本／西島大、山口純一郎、若林一郎　撮影／松橋梅夫　音楽／三保敬太郎
　　　　出演／沢本忠雄、稲垣美穂子、永井智雄、二本柳寛、大森義夫、滝田裕介、原保美、高原駿雄、
　　　　　　　相馬千恵子、楠侑子、広岡三栄子、深水吉衛、岩下浩、深見泰三、外野村晋、園井啓介、
　　　　　　　綾川香（後に志剛）、山田吾一、宮崎準、相原巨典、高城淳一、長尾敏之助、鴨田喜由、
　　　　　　　花村典克（後に彰則）、木島一郎、須藤孝（後に野村隆）、紀原耕（後に土耕）、
　　　　　　　河野弘、雪丘恵介、福田トヨ、佐川明子、福田文子、二木草之助、柴田新（後に新三）、
　　　　　　　二階堂郁夫、古田祥、小柴隆（後に尋詩）、緑川宏、伊豆見雄（後に英輔）、山中大成、
　　　　　　　東郷秀美、高瀬敏光、横山均、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、大治誠（後に大路達三）、
　　　　　　　佐藤圭司、大森安行　●　千代田弘〔クレジットなし〕、一色英司〔同〕、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）？〔同〕、水谷謙之〔同〕、山之辺潤（後に潤一）〔同〕、
　　　　　　　村上和也〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、他
　　　　…“事件記者”シリーズ第7作。警視庁捜査一課の梅原部長刑事（深水吉衛）の顔馴染みの女ス
　　　　　リ・お吉（楠侑子）からの情報が発端となり、東京湾上に停泊中の船を保険金詐取のため爆破
　　　　　して沈めたらしい黒い眼帯をかけた男を追うという話。実は事業不振に悩む、ある会社の社長
　　　　　とその仲間たちが保険金詐欺を企んでいたことが判り、その社長もモーターボートで逃げるが
　　　　　、裏切って殺した男の仕掛けた時限爆弾で爆死するというのが大筋。稲垣美穂子さんの役は、
　　　　　警視庁の桜田記者クラブの《新日本タイムス》の記者・竹本（高原駿雄）の妹・雪子。劇中、
　　　　　石原裕次郎さんの主演作『男が命を賭ける時』のポスターが地下鉄の新宿の駅構内電に貼られ
　　　　　ています。《情報提供／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　雑草のような命
　　　　監督／滝沢英輔　脚本／三木克巳（井手俊郎）　撮影／横山実　音楽／牧野由多可
　　　　出演／浅丘ルリ子、川地民夫、宇野重吉、西村晃、殿山泰司、清川虹子、吉行和子、中川姿子、
　　　　　　　奈良岡朋子、初井言栄、高野由美、近藤宏、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、稲垣隆史、
　　　　　　　嶋田直季、島津雅彦、草薙幸二郎、峰三平、須藤孝（後に野村隆）、関口悦郎、木崎順、
　　　　　　　宮原徳平、千代田弘、高野誠二郎、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、
　　　　　　　渡井嘉久夫、沢美鶴、山崎育子（後に礼子）、柳田妙子、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）、樋口かほる　●　玉井謙介？〔クレジットなし〕、
　　　　　　　織田俊彦〔同〕、時照明？〔同〕、榎木兵衛〔同〕、高田栄子〔同〕、佐川明子〔同〕、
　　　　　　　鈴木俊子？〔同〕、佐久間玲子〔同〕、他
　　　　…森山啓原作《若いいのち》の映画化作品。金沢ロケの純愛もの。実子の伊助（西村晃）が生ま
　　　　　れる前に養子として忠造（殿山泰司）を跡継ぎに据えた若村家は、遺言からその忠造が本家と
　　　　　なっている。伊助の一家は本家の離れに住んでいるが、非情な忠造に追い出されることになる
　　　　　。行き先がなくなり失望した伊助と妻・久子（奈良岡朋子）、長男である幼児・勇（嶋田直孝
　　　　　）は沼の畔で服毒自殺する。残された高校生の待子（浅丘ルリ子）は、友人の朝野純一（川地
　　　　　民夫）の家に引き取られ、金沢洋裁学院（学院長は森英恵と明記）に入ることに。しかし次に
　　　　　は純一の父で古川農機具工業の社員だった完一（宇野重吉）が脳出血で急逝するので、遠縁の
　　　　　福崎サヨ（清川虹子）に引き取られる。東大に入学した純一と文通を続けていた待子だが、下
　　　　　宿人として福崎家にやってきた古川農機具工業の社員・米井実（草薙幸二郎）に乱暴されてし
　　　　　まった後、家族の死んだ沼へ向かうという悲恋物語。東京へ出て行く純一が他の女性に目を奪
　　　　　われないかどうか心配だという待子に対して、純一が言います。
　　　　　「大丈夫だよ。僕には君以上に綺麗な人がいるとは思えないよ」
　　　　　…ごもっとも！（笑）。吉行和子さんの役は、待子の姉で、労働組合の運動の仲間だった桜井
　　　　　正雄（近藤宏）と一緒に大阪へ駆け落ちした郁江。この作品が日活デビューらしい中川姿子〔
　　　　　シナコ〕さんの役は、ヒロインの高校の同級生・井田さと子。中川姿子さんは、有名なタップ
　　　　　ダンサー・中川三郎さんの娘さんである三姉妹の次女。長女の中川弘子さんは松竹に入社して
　　　　　活躍し、三女の中川ゆき（後に裕季子）さんは東宝に入社、南弘子さんと桜井浩子さんとで、
　　　　　“スリー・チャッピーズ”として売り出されたという芸能一家です。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　「十三号待避線」より その護送車を狙え
　　　　監督／鈴木清順　脚本／関沢新一　撮影／峰重義　音楽／河辺公一
　　　　出演／水島道太郎、白木マリ（後に万理）、渡辺美佐子、芦田伸介、小沢昭一、内田良平、
　　　　　　　安部徹、松下達夫、弘松三郎、新井麗子、福田トヨ、初井言栄、長弘、青木富夫、
　　　　　　　花村典克（後に彰則）、緑川宏、野呂圭介、久松晃（後に洪介）、山本かほる、
　　　　　　　夏今日子、福田文子、横田陽子（後に楊子）、久木登紀子（後に香取環）、高田栄子、
　　　　　　　柴田新（後に新三）、古田祥、上野山功一、岩崎重野、花柳礼奈（後に路加奈子）、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕　● 田畑善彦〔クレジットなし〕、河瀬正敏〔同〕、
　　　　　　　山之辺潤（後に潤一）〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、他
　　　　…島田一男原作《13号待避線》の映画化作品。護送車が襲われ囚人の辰馬冬吉（上野山功一）
　　　　　と小峰竜太（田畑善彦〔クレジットなし〕）が射殺されたため、責任を問われた刑務官・多門
　　　　　大二郎（水島道太郎）は六カ月の謹慎処分を受け、単独で犯人を追うことに。殺された小峰の
　　　　　姉のストリッパー・三条マリ（岩崎重野）を探して熱海に行くが、目の前で彼女は矢で射られ
　　　　　て殺される。ストリップの興業を取り仕切っている地元の浜十組に行くと、組長の浜島十兵衛
　　　　　（芦田伸介）は体を壊して東京で入院中で、義理の娘である浜島優子（渡辺美佐子）が組を取
　　　　　り仕切っている。結局、十兵衛が人身売買組織の黒幕である“秋葉の旦那”だったことが判る
　　　　　というのが大筋。白木マリ（後に万理）さんの役は、保釈中の男・香島五郎（小沢昭一）の恋
　　　　　人でストリッパーの安藤津奈子、久木登紀子（後に香取環）さんの役は、浜十組興業部所属の
　　　　　ストリッパー。中では熱海の海辺の道路で小沢昭一さんが階段から転げ落ちるのですが、その
　　　　　直前で車が停まるという危険なシーンがあり、実際に小沢昭一さんがワンカットで行なってお
　　　　　られるのに驚かされました。轢かれるギリギリです（笑）。“Aim at the Police Van”とい
　　　　　う英語題名があるようです。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　街に出た野獣
　　　　監督／山内亮一　脚本／寺田信義　撮影／岩佐一泉　音楽／池田正義
　　　　出演／小高雄二、中川姿子、丘野美子、南風夕子、堀恭子、垂水悟郎、高品格、大坂志郎、
　　　　　　　杉山俊夫、内田良平、榎木兵衛、谷川玲子、黒木広美、福田文子、伊達信、阪井幸一朗、
　　　　　　　水木京二（後に京一）、吉田勇男（後に朗人）、石丘伸吾、近江大介、高野誠二郎、
　　　　　　　青木富夫、他
　　　　…小菅刑務所から殺人犯の宮地和雄（垂水悟郎）と坂下周吉（高品格）が脱獄する。警視庁の刑
　　　　　事・中尾慎一（小高雄二）は宮地の愛人・奈美（南風夕子）を探し出すが、瞬時に連れ去られ
　　　　　殺される。宮地と坂下は現金輸送車を襲って逃げ、次にはMPのジープを奪うが、ついに追い
　　　　　詰められ、射殺されるというのが大筋。中川姿子さんの役は、中尾の恋人・井崎雪子。森川哲
　　　　　郎原作《東京拳銃街》の映画化作品。

　　　やくざの詩〔うた〕
　　　　監督／舛田利雄　脚本／山田信夫　撮影／藤岡粂信　音楽／中村八大
　　　　出演／小林旭、芦川いづみ、南田洋子、二谷英明、和田浩治〔新人〕、金子信雄、垂水悟郎、
　　　　　　　山田弾二、宮崎準、松本染升、加原武門、内藤武敏、相原巨典、深江章喜、黒田剛、
　　　　　　　瀬山孝司、木島一郎、柳瀬志郎、河野弘、渡のり子、木城ゆかり、高山千草、
　　　　　　　山崎育子（後に礼子）、北岡みさ子、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、
　　　　　　　久遠利三、林茂朗、石丘伸吾、本目雅昭、梅田晃宏、川村昌之、ヂェピー・ヘックス、
　　　　　　　エド・キーン、峰三平〔技斗〕　●　沢美鶴〔クレジットなし〕、谷川玲子〔同〕、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、千代田弘〔同〕、
　　　　　　　早川名美（後に由記）〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、笛田直一〔同〕、
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）〔同〕、山之辺潤（後に潤一）〔同〕、鈴村益代〔同〕、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、速水脩二〔同〕、佐川明子〔同〕、斉藤倫子〔同〕、
　　　　　　　木崎順？〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、朝香奈緒美〔同〕、守屋徹〔同〕、露木護〔同〕、
　　　　　　　二木草之助〔同〕、八代康二（後に康次）〔同〕、英原穣二〔同〕、大森安行〔同〕、
　　　　　　　三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、他
　　　　…小林旭さんの役は、恋人・〔ケイコ〕を銃で殺され、犯人を探すため、ピアノ弾きとして佐伯
　　　　　重三郎（内藤武敏）率いる横浜の佐伯組の根城である“Club Night ＆ Day”に潜入する元
　　　　　医師・滝口哲也。恋人を殺した銃は、スペイン製のゲルニカという珍しい銃で、哲也はその弾
　　　　　丸をペンダントにして下げている。神戸から来た拳銃ブローカーの相川一郎（二谷英明）は、
　　　　　以前、哲也に助けられて借りがあるのだが、弟である義手の殺し屋（後の赤木圭一郎さん主演
　　　　　『紅の拳銃』にも似ていますね）の次郎（垂水悟郎）がゲルニカを持っているので戸惑う。つ
　　　　　いに哲也と次郎が対決することになるが、一郎は哲也の身代りになり死ぬ。再び対決する哲也
　　　　　と次郎だが、次郎は、佐伯組のチンピラである藤本透（和田浩治）に撃たれる。哲也は復讐を
　　　　　やめ、次郎を手術して命を助けることになるというのが大筋。芦川いづみさんの役は、アル中
　　　　　の老医師・水町義雄（金子信雄）の娘で、大学の寮で暮らしていたインターンの通子、南田洋
　　　　　子さんの役は、“Club Night ＆ Day”の歌手で透の死んだ兄の妻・北野由美。またホステス
　　　　　に扮している北岡みさ子さん、期待されていたのか、59年の『若い川の流れ』での北原三枝
　　　　　さんの役名を譲られているのでしょうね。英語題名としては、“The Rifle-Mark of Guernica”
　　　　　などがあるようです。　《情報提供／娯楽映画研究家佐藤利明さん／NOBOさん／ツカさん／keiさん》

　　　　　→詳細データ　

　　2月

　　　事件記者狙われた十代
　　　　監督／山崎徳次郎　脚本／西島大、山口純一郎、若林一郎　撮影／松橋梅夫　音楽／三保敬太郎
　　　　出演／沢本忠雄、堀恭子、永井智雄、二本柳寛、滝田裕介、大森義夫、原保美、高原駿雄、
　　　　　　　相馬千恵子、小園蓉子、杉山俊夫、深水吉衛、伊達信、草薙幸二郎、外野村晋、
　　　　　　　園井啓介、綾川香（後に志剛）、山田吾一、相原巨典、高城淳一、
　　　　　　　花村典克（後に彰則）、緑川宏、木崎順、二木草之助、瀬山孝司、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）、須藤孝（後に野村隆）、木島一郎、水木京二（後に京一）、
　　　　　　　英原穣二、小柴隆（後に尋詩）、里（後に大門）実、上野山功一、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、林茂朗、柴田新（後に新三）、東郷秀美、
　　　　　　　山中大成、朝広亮、大治誠（後に大路達三）、佐藤圭司、荒木良平、藤井昭雄、
　　　　　　　高緒弘志、福田文子、久木登紀子（後に香取環）、山崎育子（後に礼子）、
　　　　　　　花柳礼奈（後に路加奈子）、桧多加子、松田タカ、田村茂子、水谷郷子、清水千代子　●
　　　　　　　守屋徹？〔クレジットなし〕、本間節子？〔同〕、立川博？〔同〕、他
　　　　…“事件記者”シリーズ第8作。カミナリ族（現在の暴走族みたいなものです）の若者たちの兄
　　　　　貴分“ハイクルの健”こと坂西健次（草薙幸二郎）やその愛人・弘子（小園蓉子）たちが深夜
　　　　　に宮外苑の周回道路で金を賭けてオートレースを行なっている。新入りの山路忠夫（杉山俊夫
　　　　　）はレースの途中で学生を轢いてしまい、健次に強請られる。健次は元・陸軍少将だった忠夫
　　　　　の父・壮六（伊達信）の拳銃を盗んで電車の駅に強盗に入り、やって来た警官を射殺してしま
　　　　　う。高飛びするための資金稼ぎに最後の賭けレースが行なわれるが、若者たちに潜り込んでい
　　　　　た東京日報の記者・菅（沢本忠雄）の活躍で、健次と弘子は警察に逮捕されるというのが大筋
　　　　　。堀恭子さんの役は、山路忠夫の姉・澄子。ちなみに草薙幸二郎さん扮する“ハイクルの健”
　　　　　の“ハイクル”ですが、64年『肉体の門』の中に当時の隠語を解説するシーンがあり、“自転
　　　　　車のかっぱらい”と説明されています。《情報提供／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　俺は欺されない
　　　　監督／古川卓巳　脚本／高岩肇　撮影／伊佐山三郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／小高雄二、中原早苗、大坂志郎、白木マリ（後に万理）、近藤宏、木浦佑三、土方弘、
　　　　　　　峯（峰）品子（後に大原洋子／東映）、楠侑子、野呂圭介、柳瀬志郎、木室郁子、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）、潮けい子（後に佐々木景子）、鈴村益代、長弘、相原巨典、
　　　　　　　ロバート・ケネディ、黒田剛、津田秀水、大町文夫、大森義夫、深見泰三、松下達夫、
　　　　　　　冬木京三（後に喬三）、緑川宏、小泉郁之助、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、長弘、
　　　　　　　玉村駿太郎、衣笠一夫（後に真寿男）、須藤孝（後に野村隆）、高瀬将敏〔技斗〕、他
　　　　…マージャン狂である貿易会社社員の多田安夫（小高雄二）が、賭博に絡んだ砂糖疑獄事件に巻
　　　　　き込まれるという話。中原早苗さんの役は、多田の恋人・望月美也子、白木マリ（後に万理）
　　　　　さんの役は、安夫のマージャン仲間で死んだ菅原英二（長弘）の死因を疑う恋人・尚子。五味
　　　　　康祐原作《両面で待つな》の映画化作品。

　　　飢えた牙
　　　　監督／堀池清　原案／川瀬治（瀬川昌治）　脚本／大川久男　撮影／中尾利太郎
　　　　音楽／菊川迪夫
　　　　出演／沢本忠雄、香月美奈子、内藤武敏、梅野泰靖、土方弘、山田禅二、松本染升、野呂圭介、
　　　　　　　上野山功一、河上信夫（後に喜史朗）、木島一郎、里（後に大門）実、黒田剛、三浜元、
　　　　　　　村上和也、光沢（後に光）でんすけ、木崎順、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、菊田一郎、
　　　　　　　大須賀更生、他
　　　　…密輸団の仲間だと疑われ自殺した横浜の税関吏だった父の汚名を返上しようとしている笹川三
　　　　　郎（梅野泰靖）・四郎（沢本忠雄）兄弟だったが、横浜税関で働くことになった四郎に対し、
　　　　　三郎は密輸団の一味になっていた。しかし、兄弟の世話をしてくれた父の上司・桑島（松本染
　　　　　升）こそが密輸団の黒幕だったことを知り、兄弟がこれを倒すというのが大筋。香月美奈子さ
　　　　　んの役は、三郎の恋人・はるみ。

　　　拳銃無頼帖抜き射ちの竜
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　脚本／山崎巌　撮影／永塚一栄　音楽／山本直純
　　　　出演／赤木圭一郎、浅丘ルリ子、宍戸錠、香月美奈子、沢本忠雄、菅井一郎、西村晃、
　　　　　　　藤村有弘、二本柳寛、草薙幸二郎、天草四郎、長尾敏之助、長弘、高品格、雨宮節子、
　　　　　　　黒田剛、花村典克（後に彰則）、緑川宏、山之辺潤一、小泉郁之助、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）、川辺健三、速水脩二、玉井謙介、本目雅昭、
　　　　　　　柴田新（後に新三）、鈴村益代、黒木広美、柳田妙子、斉藤倫子、阿部幸四郎、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕　●　横田陽子（後に横田楊子）？〔クレジットなし〕、
　　　　　　　石丘伸吾？〔同〕、島村謙二（後に謙次）〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、
　　　　　　　大森安行〔同〕、本間節子〔同〕、田中滋〔同〕、三宅洋？〔同〕、淡月梨花？〔同〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、月玲子〔同〕、西田佐智子（後に佐知子）〔同〕、
　　　　　　　木城ゆかり〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、村上和也〔同〕、木崎順？〔同〕、
　　　　　　　福田文子〔同〕、清水千代子〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、
　　　　　　　鈴木俊子〔同〕、佐川明子？〔同〕、北岡みさ子〔同〕、沢美鶴〔同〕、
　　　　　　　織田俊彦〔同〕、他
　　　　…城戸禮原作作品。赤木圭一郎さんの初のシリーズものとなる“拳銃無頼帖”シリーズ第1作。
　　　　　“抜き射ちの竜”と称される拳銃使い・剣崎竜二（赤木圭一郎）は麻薬中毒になっていたとこ
　　　　　ろを“コルトの銀”という殺し屋（宍戸錠）に助けられ、復帰、ついには麻薬組織を壊滅させ
　　　　　るというのが大筋。浅丘ルリ子さんの役は、ファッションモデル兼キャバレー“SUN-FUN”
　　　　　のホステスの石井みどり。西村晃さんや藤村有弘さんがお得意の怪しげな中国人に扮していま
　　　　　す。台本の表紙には元々の題名として、『抜き射ちの竜 0.5秒に賭けろ』とあるようです。
　　　　　英語題名は“Ryuji The Gun Slinger”。90年エクセレント・クリエイティブ／松竹『のぞみ
　　　　　・ウィッチィズ』では、宍戸錠さんが特別出演で主人公の青年の父で麻薬Gメンに扮しておら
　　　　　れます。藤谷美紀さん扮するヒロインである隣家の娘・望を植え込みから覗き見ていてバレま
　　　　　す。望に指鉄砲で「バンバンバン！」と言われた宍戸錠さんは、チッチッチッと銃を抜きなが
　　　　　ら、「俺のツラに色を着けたのは、おめえで三人目だぜ。前の二人は墓の下でおネンネしてら
　　　　　あ…。知らねえか…」（爆）。30年後にセルフパロディをするなんて！（笑）。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／yujiroさん》

　　　　　→詳細データ　

　　→トニーとジョーPart1　

　　　刑事物語殺人者〔ころし〕を挙げろ
　　　　監督／小杉勇,,　脚本／松村基生　撮影／間宮義雄　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／益田喜頓、青山恭二、筑波久子、稲垣美穂子、松下達夫、長尾敏之助、松本染升、
　　　　　　　若水ヤエ子、深江章喜、小泉郁之助、花村典克（後に彰則）、野呂圭介、高野誠二郎、
　　　　　　　長弘、隅田恵子、木城ゆかり、早川名美（後に由記）、久木登喜子（後に香取環）、
　　　　　　　弓月真理、水谷謙二（後に謙之）、衣笠一夫（後に真寿男）、二木草之助、川村昌之、
　　　　　　　宮原徳平、高瀬敏光、関口悦郎、榎木兵衛　●　東郷秀美〔クレジットなし〕、
　　　　　　　河瀬正敏〔同〕、露木護〔同〕、千代田弘〔同〕、青木富夫〔同〕、山之辺潤一〔同〕、
　　　　　　　高山千草〔同〕、橘田良江〔同〕、今村弘〔同〕、久遠利三〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、
　　　　　　　三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、他
　　　　…“刑事物語”シリーズ第2作。高利貸しの山下由利江（隅田恵子）を最新式のサイレンサー付
　　　　　きの拳銃で撃った犯人・黒柳丈吉（深江章喜）を追う三原署の刑事・佐藤源造（益田喜頓）と
　　　　　その息子で、警視庁の部長刑事・保郎（青山恭二）の父子刑事。亡き拳銃ブローカーの妹であ
　　　　　る恋人のマリ（筑波久子）を連れて逃げる丈吉を隅田川の地下水道に追い詰めることに…。稲
　　　　　垣美穂子さんの役は、保郎の恋人で女医の久美子。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　学生野郎と娘たち
　　　　監督／中平康　脚本／山内久　撮影／山崎善弘　音楽／黛敏郎
　　　　出演／長門裕之、芦川いづみ、中原早苗、清水まゆみ、岡田真澄（後に眞澄）、清水将夫、
　　　　　　　仲谷昇、賀原夏子、殿山泰司、下元勉、伊藤孝雄、武藤章生、山田昭一、杉幸彦、
　　　　　　　波多野憲、高田敏江、岩崎千恵、峰品子（後に大原洋子／東映）、南寿美子、天路圭子、
　　　　　　　田中筆子、楠侑子、中川一二三、安田（後に森）千永子、葵真木子、千代侑子、
　　　　　　　島村葉子、堺美紀子、須田喜久代、佐々木すみ江、木下雅弘、穂積隆信、稲垣隆史、
　　　　　　　須藤孝（後に野村隆）、林茂朗、今村弘、川村昌之、立岡光（後に晃）、淡月梨花、
　　　　　　　黒木広美、加代あけ美、藤沢健男、内藤安彦、水谷貞男、三宅洋、守屋徹、竹脇次代　●
　　　　　　　小野寺応侑〔クレジットなし〕、志方稔〔同〕、井田武（後にいだたけ志）〔同〕、
　　　　　　　福田文子〔同〕、英原穣二〔同〕、二木草之助〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、
　　　　　　　桧多加子？〔同〕、宮川敏彦〔同〕、山崎育子（後に礼子）？〔同〕、神山勝〔同〕、
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）〔同〕、緑川宏〔同〕、田村茂子？〔同〕、朝香奈緒美〔同〕、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）〔同〕、小坂翠？〔同〕、他
　　　　…曽根綾子原作作品。『“キャンパス一一〇〔110〕番”より学生野郎と娘たち』という表記
　　　　　の文献もありますが、タイトルバックでは“学生野郎と娘たち”のみ。私立芳土〔ホウド〕大
　　　　　学に在籍する新劇の演出家志望の山本安夫（長門裕之）、大学に籍だけを置いていて“モータ
　　　　　ークラブ海賊”なる店でバイクを貸して稼ぎイタリアへ行くことを夢見る吉野（岡田真澄〔後
　　　　　に眞澄〕）、行動派の女子学生で“国定忠治”と呼ばれる佐藤ノエミ（中原早苗）、実家は立
　　　　　川の薬局で、“CARIOCA CLUB”でアルバイトをする宝部晃子（芦川いづみ）、フェンシン
　　　　　グをする由枝（清水まゆみ）、いったん働いてから入学して高利貸しをしている西怜子（楠侑子
　　　　　）、ノエミの相棒の石田松子（岩崎千恵）など、学生たちの姿を描いています。芦川いづみさ
　　　　　ん扮する晃子は、“CARIOCA CLUB”の息子・靖夫（波多野憲）に犯され（その後、シャワ
　　　　　ーを浴びる靖夫が口笛で吹くのは『豚と軍艦』の主題曲。音楽担当は同じく黛敏郎さんです）
　　　　　、コールガールに転落、ついには靖夫を裸婦（？）のブロンズ像で撲殺し、睡眠薬を飲んでガ
　　　　　ス自殺をしてしまいます。芦川いづみさんにしては珍しい役ですね（犯された時、何度も平手
　　　　　打ちをされ、泣き叫ぶ芦川いづみさんというのも珍しい）。峰品子（後に大原洋子／東映）さ
　　　　　んの役は、芳土大学の生徒で演劇部の英子〔エイコ〕、安田（後に森）千永子さんの役は、山
　　　　　本の下宿先である囲碁と麻雀屋“共存クラブ”の出戻り娘で山本と夫婦になった後、クリーニ
　　　　　ング屋の店員と駆け落ちする笹子。また峰品子（後に大原洋子／東映）さんは、この後、東映
　　　　　に移籍され、大原洋子と改名、60年11月公開の東映東京『特ダネ三十時間笑う誘拐魔曲り
　　　　　角の女』や61年ニュー東映東京『次郎長社長と石松社員』、東映東京『特ダネ三十時間東京
　　　　　租界の女』などに出演されることになります。《情報提供／由美子さん／ツカさん／keiさん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　トップ屋取材帖 影のない妖婦
　　　　監督／井田探　脚本／星川清司　撮影／柿田勇　音楽／山本直純
　　　　出演／水島道太郎、筑波久子、二本柳寛、待田京介、中村万寿子、高品格、
　　　　　　　ビーチェス・ブラウン、葵真木子、三田容子、弘松三郎、山田禅二、
　　　　　　　久木登紀子（後に香取環）、エミー・瀬尾、斎藤久美子、桧多加子、柳田妙子、
　　　　　　　本目雅昭、速水脩二、宮川敏彦、井田武（後にいだたけ志）、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、大庭喜義、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　玉井謙介〔クレジットなし〕、、川村昌之〔同〕、星虎二〔同〕、緑川宏？〔同〕、
　　　　　　　大森安行〔同〕、白井鋭〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、佐久間玲子？〔同〕、
　　　　　　　森みどり〔同〕、他
　　　　…島田一男原作《東京0号灯台》を映画化。黒木三郎事務所の所長でトップ屋の黒木三郎（水島道
　　　　　太郎）と助手の猪俣ユリ（葵真木子）が活躍する“トップ屋取材帖”シリーズ第4作。東京湾
　　　　　に停泊中の貨物船“VAN LINSCHOTEN”号をアジトにして暗躍する、死んだはずの黒木と同
　　　　　僚だった元・日本特務機関員“万里の虎”こと遠野大三（二本柳寛）率いる香港の売春組織と
　　　　　戦う話。筑波久子さんの役は、“万里の虎”の妹と言うが実は遠野の愛人である有楽町のバー
　　　　　“城”のマダム・千代、ビーチェス・ブラウンさんの役は、黒木の旧知の特務機関の給仕だっ
　　　　　たロシア人女性で、キャバレー“ロクサーヌ”のヌードダンサーになるターニャ、待田京介さ
　　　　　んの役は、東都日報社会部の西村。《情報提供／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　海から来た流れ者
　　　　監督／山崎徳次郎　原案／原健三郎　脚本／山崎巌、大川久男　撮影／姫田真佐久
　　　　音楽／大森盛太郎
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、葉山良二、筑波久子、川地民夫、宍戸錠、二本柳寛、弘松三郎、
　　　　　　　木浦佑三、杉幸彦、深見泰三、小泉郁之助、木島一郎、榎木兵衛、神山勝、
　　　　　　　須藤孝（後に野村隆）、村田寿男、岩下浩、河野弘、天路圭子、須田喜久代、
　　　　　　　木城ゆかり、佐久間玲子、和田怜子（後に玲子）、水谷郷子、鈴村益代、福田トヨ、
　　　　　　　近江大介、二木草之助、荒井岩衛、小林亘、寺尾克彦、渡井嘉久夫、白井鋭、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕　●　石丘伸吾〔クレジットなし〕、立川博〔同〕、
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）〔同〕、北出桂子？〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、
　　　　　　　坂巻祥子〔同〕、漆沢政子？〔同〕、西田佐智子（後に佐知子）〔同〕、
　　　　　　　久遠利三〔同〕、二階堂郁夫〔同〕、志方稔〔同〕、宮川敏彦〔同〕、
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）〔同〕、花村典克（後に彰則）〔同〕、柳田妙子〔同〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、古田祥〔同〕、
　　　　　　　川村昌之〔同〕、大治誠（後に大路達三）〔同〕、上釜孝允〔同〕、本目雅昭〔同〕、他
　　　　…25歳の麻薬Gメンである野村浩次（小林旭）が全国を巡って悪人をやっつける“流れ者”シ
　　　　　リーズ第1作。“渡り鳥”シリーズと併行して作られています。ここでの浅丘ルリ子さんの役
　　　　　は、大島にある藤田建設の娘で東海汽船バスのバスガイドの藤田礼子。宍戸錠さんはこではま
　　　　　だ、悪玉であるかのように見えて実は主人公の味方になるという、いつものパターンの役では
　　　　　なく（その役回りはここでは葉山良二さん）、キャバレー“Red Fire”を営む悪玉・神戸〔
　　　　　カンベ〕昭三。ラストは三原山の噴火口に落ちて行きます（！）。英語題名として、“The
　　　　　Guitarist from The Sea”や“Devil's Treasure”などがあるようです。また、東南アジア諸
　　　　　国での公開に際しての題名として“Secret Service with Love”があるようです。しかし、
　　　　　Secret Serviceですか？…（笑）。
　　　　　　《情報提供／サム・スペードさん／NOBOさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　3月

　　　十代の狼
　　　　監督／若杉光夫　脚本／原源一　撮影／井上莞　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／青山恭二、梅野泰靖、吉行和子、杉山俊夫、佐野浅夫、垂水悟郎、原ひさ子、大滝秀治、
　　　　　　　内藤武敏、伊藤周子、斉藤美和、中川一二三、田中敬子、本田悠美子、花柳ルカ、
　　　　　　　金井仁美、木下雅弘、中野孝治、日野道夫、波多野憲、安田公利、山本勝、斉藤雄一、
　　　　　　　山根久幸、他
　　　　…角田喜久雄原作《汚れたハンカチ》の映画化作品。交番から盗まれた拳銃による殺人事件に、
　　　　　愚連隊のチンピラ・鉄夫（青山恭二）と同郷で町工場で働く恋人の由枝（吉行和子）が巻き込
　　　　　まれていく話。

　　　白銀城の対決
　　　　監督／斎藤武市　脚本／直居欽哉、横山保明　撮影／高村倉太郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／石原裕次郎、長門裕之、金子信雄、大坂志郎、北原三枝、白木マリ（後に万理）、
　　　　　　　中原早苗、高品格、内田良平、近藤宏、松下達夫、土方弘、内藤武敏、深江章喜、
　　　　　　　亀谷雅敬、矢野間啓治、近藤俊一、高野誠二郎、黒田剛、鴨田喜由、鈴木三右衛門、
　　　　　　　阪井幸一郎（後に幸一朗）、島村謙二（後に謙次）、英原穣二、瀬山孝司、古田祥、
　　　　　　　柴田新（後に新三）、柳瀬志郎、衣笠一夫（後に真寿男）、原恵子、清水千代子、
　　　　　　　夏今日子、高橋一雄、山口吉弘、佐藤圭司、藤井昭雄、大須賀更生、中村裕二、伊木力、
　　　　　　　岡村佶、時照明、倉田栄三、沢美鶴、田畑善彦　峰三平〔技斗〕　●
　　　　　　　大森安行？〔クレジットなし〕、大庭喜儀？〔同〕、本目雅昭〔同〕、高橋明〔同〕、
　　　　　　　荒木良平？〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、
　　　　　　　緑川宏？〔同〕、吉田勇男（後に朗人）？〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、
　　　　　　　二木草之助〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、里（後に大門）実〔同〕、
　　　　　　　玉井謙介〔同〕、速水脩二〔同〕、東郷秀美〔同〕、戸波四郎（後に志朗）〔同〕、
　　　　　　　式田賢一〔同〕、大治誠（後に大路達三）〔同〕、村上和也〔同〕、河瀬正敏〔同〕、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、川村昌之〔同〕、漆沢政子〔同〕、他
　　　　…元・城北大学のスキー選手で、今では東洋索道という会社でロープウェイの建設技士をしてい
　　　　　る伊庭俊介（石原裕次郎）。六年前の全日本学生スキー選手権大会の時、伊庭と一緒に行った
　　　　　万座で雪崩に遭い、兄・陽一（内田良平）を失い、自分も足を骨折して不自由な体になってし
　　　　　まったことから主人公を恨むようになった馬そり業者の山ノ内運送の社長・鬼頭達男（長門裕
　　　　　之）との確執と和解を描いています。
　　　　　「スポーツだって人生だって結果が問題じゃないんだ。一番大事なことは、どう戦い、どう生
　　　　　きるかってことなんだよ」
　　　　　…北原三枝さんの役は、小学校の教師・三谷佳子〔ヨシコ〕、白木マリ（後に万理）さんの役
　　　　　は、元・芸者でバー“シュプール”のママ・由利、中原早苗さんの役は、鬼頭達男の妹で芸者
　　　　　・千代香こと順子。ロケ地情報としましては、タイトルバックのスキー場は、志賀高原の麓・
　　　　　上林スキー場で、現在、ジャンプ台はないそうです。劇中のスキー滑走シーンは、志賀高原横
　　　　　手山スキー場だそうです。“Duel onThe Silver Peak”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／yujiroさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん／ちゃんゆうさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　刑事物語灰色の暴走
　　　　監督／小杉勇,,　脚本／渡辺桂司　撮影／中尾利太郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／益田喜頓、沢本忠雄、青山恭二、清川虹子、待田京介、中川姿子、武藤章生、
　　　　　　　長尾敏之助、楠侑子、松本染升、松下達夫、弘松三郎、上野山功一、長弘、関口悦郎、
　　　　　　　高野誠二郎、紀原耕（後に土耕）、柴田新（後に新三）、川村昌之、山中大成、
　　　　　　　柳田妙子、三杉健　●　花柳礼奈（後に路加奈子）〔クレジットなし〕、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、
　　　　　　　大庭喜儀？〔同〕、小野寺応侑〔同〕、石川恵一〔同〕、朝香奈緒美〔同〕、
　　　　　　　斎藤久美子〔同〕、織田俊彦〔同〕、浜口竜哉〔同〕、露木護〔同〕、本目雅昭〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、新村猛〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、
　　　　　　　高山千草〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、
　　　　　　　福田文子〔同〕、佐久間玲子〔同〕、井田武（後にいだたけ志）〔同〕、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）〔同〕、村上和也〔同〕、上釜孝充〔同〕、本間節子〔同〕、
　　　　　　　宇都宮嘉晃〔同〕、他
　　　　…“刑事物語”シリーズ第3作。深夜の東都信用金庫を襲った富永（待田京介）と黒川（上野山
　　　　　功一）、本間（武藤章生）が、金庫の鍵を開けている最中にパトカーが到着。黒川と本間は主
　　　　　犯格の太刀（弘松三郎）の車で逃走するが、乗り遅れた富永はその間に金庫から現金を奪って
　　　　　逃走、警官の発砲に傷を負いながら弟分の高木勉（沢本忠雄）が勤める丸善石油のガソリンス
　　　　　タンドに逃げ込むことに。警官一人が射殺されたので、所轄の刑事・佐藤源造（益田喜頓）が
　　　　　、以前更正させた勉が富永を匿っていることを知って…という展開。中川姿子さんの役は、勉
　　　　　の恋人で自動車修理工場の娘・ミッキー（実のお父さん譲りの？タップダンスを披露されます
　　　　　）、楠侑子さんの役は、富永の恋人で三軒茶屋にある小料理屋“きよ”の女将・清江。
　　　　　　《情報提供／keiさん／由美子さん／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　六三制愚連隊
　　　　監督／西河克巳（克己）　脚本／山崎巌　撮影／岩佐一泉　音楽／池田正義
　　　　出演／和田浩治、清水まゆみ、小高雄二、稲垣美穂子、岡田真澄（後に眞澄）、小沢昭一、
　　　　　　　平尾昌章（後に昌晃）、守屋浩〔東宝〕、杉山俊夫、藤村有弘、永井智雄、木下雅弘、
　　　　　　　神戸瓢介、刈屋ヒデ子、高橋とよ、稲垣隆史、松崎（後に若松）俊二郎、
　　　　　　　荒井昭一（後に沖昭司／歌手）、小沢直好（後に直平）、大高賢一、浅沼創一、鈴木勇、
　　　　　　　井東柳晴、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、水木京二（後に京一）、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）、高緒弘志、堺美紀子、須田喜久代、野呂圭介、福田文子、
　　　　　　　山崎育子（後に礼子）、斎藤久美子、高城（後に滝）瑛子、夏今日子、桧多加子、
　　　　　　　重盛輝江（後にてる江）、三船好重、ピーター・ウィリアムス、ポール・ラッファロー、
　　　　　　　E・F・ロッセ、田村茂子、中浜照子、峰和子、高瀬将敏〔技斗〕、
　　　　　　　堀威夫とスイング・ウエスト　●　本目雅昭〔クレジットなし〕、高橋明〔同〕、
　　　　　　　谷川玲子（写真のみ）〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）？〔同〕、北出桂子〔同〕、
　　　　　　　橘田良江〔同〕、清水千代子〔同〕、他
　　　　…立川基地へ米空軍の飛行機で降り立ったロサンゼルスから来たヘンリー・岡山（和田浩治）が
　　　　　、横浜にある聖トーマス学院という男子校の高校に入学し、“土佐犬”と呼ばれるフットボー
　　　　　ル部キャプテン・松本良太（松崎〔後に若松〕俊二郎）や、同じ部員の“ミッキー”こと御木
　　　　　本賢二（杉山俊夫）たちと一緒に、“ミッキー”が交流を持つ麻薬組織と戦う話。清水まゆみ
　　　　　さんの役は、主人公の乗った車が通った時に自転車でコケて知り合い、彼を好きになる女子高
　　　　　校生で、日本橋の置屋“藤の家”の芸者見習いの原マリ子、稲垣美穂子さんの役は、主人公の
　　　　　腹違いの兄で、やはり組織の一員である志田文夫（21歳。小高雄二）の恋人で、“CENTRAL
　　　　　ゲームセンター”にあるコーヒーコーナーに勤務する関美枝、岡田真澄（後に眞澄）さんの役
　　　　　は、街の似顔絵描きに化けている麻薬捜査官の神埼順平、刈屋ヒデ子さんと山崎育子（後に礼
　　　　　子）さんの役は、“ミッキー”の不良仲間。主題歌“癪な雨だぜ”は、劇中、フットボール部
　　　　　員・守山茂に扮している守屋浩さんとバンド“堀威夫（60年に引退、ホリプロの前身・堀プ
　　　　　ロダクションを創業）とスイング・ウエスト”（ヴォーカルのはずの佐川ミツオ〔後に満男〕
　　　　　さんも座ってピアノかオルガンでも弾いている感じ）によって劇中で歌われます。タイトルバ
　　　　　ックでの男性グループの主題歌の曲名は不明。挿入歌として歌われる“初恋ブルース”（歌／
　　　　　平尾昌章〔後に昌晃〕）は大ヒット（レコード発売時に“ミヨちゃん”と改題。「♪ボクの可
　　　　　愛いミヨちゃんは～」）して、後年にはザ・ドリフターズが大ヒットさせたあの歌です。
　　　　　　《情報提供／渚さん／keiさん／ツカさん／NOBOさん／yujiroさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　香港秘令0号
　　　　監督／吉村廉　脚本／秋元隆太　撮影／峰重義　音楽／渡辺宙明
　　　　出演／水島道太郎、香月美奈子、木浦佑三、弘松三郎、大滝秀治、千草春美、沢井杏介、
　　　　　　　石丘伸吾、曽我部勉、シャン・ペイ・ザヘリ、雪丘恵介、相原巨典、石丘伸吾、木崎順、
　　　　　　　二階堂郁夫、沢井杏介、小泉郁之助、宮崎準、久遠利三、伊豆見雄（後に英輔）、
　　　　　　　三浜元、千代田弘、菊田一郎、阿部幸四郎〔技斗〕、他
　　　　…山川武彦（木浦佑三）の手助けで脱走した偽札造りの名人・井原良一（水島道太郎）は、可愛
　　　　　がっていた弟分・富田雄二（石丘伸吾）が失踪していることを知る。弟分に預けた偽札の原版
　　　　　は香港に返さないと秘令0号により、自分が抹殺されかねない。弟分の愛人である踊り子・近
　　　　　藤陽子（千種春美）も殺されていて、良一は堀尾（大滝秀治）率いる堀尾組が、自分を原版を
　　　　　盗んだ犯人に仕立てようとしていることに気付き、復讐しようとする。最後には実は刑事であ
　　　　　った山川が香港から来たブラウン（シャン・ペイ・ザヘリ）までも逮捕して、組織は壊滅する
　　　　　。香月美奈子さんの役は、主人公の恋人で雄二の妹・美奈子。森川哲郎原作作品。

　　　打倒〔KNOCKDOWN〕
　　　　監督／脚本／松尾昭典　脚本／宮田輝明　撮影／藤岡粂信　音楽／山本直純
　　　　出演／赤木圭一郎、稲垣美穂子、和田悦子〔新人〕、大坂志郎、岡田真澄（後に眞澄）、
　　　　　　　二谷英明、殿山泰司、高品格、山田禅二、浜村純、天草四郎、清川玉枝、武藤章生、
　　　　　　　雪丘恵介、深江章喜、小泉郁之助、鏑木はるな、初井言栄、神戸瓢介、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、紀原耕（後に土耕）、佐藤慶、須藤孝（後に野村隆）、
　　　　　　　川辺健三、高野誠二郎、林茂朗、木島一郎、花村典克（後に彰則）、山中大成、
　　　　　　　石丘伸吾、早野輝、高緒弘志、渡井嘉久夫、若松俊二郎、立川博、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、淡月梨花、久木登紀子（後に香取環）、
　　　　　　　夏今日子、和田怜子（後に玲子）、黒木広美、高城（後に滝）瑛子、
　　　　　　　宍戸エイ二（漢数字の二。後に郷エイ治）、桜井和夫、大越俊晴〔出演拳斗選手〕、
　　　　　　　三瓶昭〔同〕、諸原秀雄〔同〕、村田和夫〔同〕、斉藤英二郎〔同〕、中内三郎〔同〕、
　　　　　　　川口豊〔同〕、岩井延三〔同〕、柏崎忠〔同〕、石渡戸春雄〔レフェリー〕、
　　　　　　　手崎弘幸〔同〕、ジョー・イーグル〔同〕、ジム・ポサデス〔同〕、茂野貞夫〔同〕、
　　　　　　　郡司信夫〔解説〕阿部幸四郎〔技斗〕　●　本目雅昭〔クレジットなし〕、
　　　　　　　三宅洋？〔同〕、本目雅昭〔同〕、秋山弘二（後に耕志）〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、
　　　　　　　花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、二階堂郁夫〔同〕、福田文子〔同〕、
　　　　　　　葵真木子〔同〕、斎藤久美子〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、久遠利三〔同〕、
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）〔同〕、須田喜久代〔同〕、石塚乃笛〔同〕、三杉健〔同〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、田中滋〔同〕、渡のり子？〔同〕、東郷秀美〔同〕、
　　　　　　　宮川敏彦〔同〕、山口吉弘〔同〕、榎木兵衛〔同〕、小柴隆（後に尋詩）〔同〕、
　　　　　　　倉田栄三？〔同〕、速水脩二〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、他
　　　　…京南大学（加山雄三さん主演の東宝映画“若大将”シリーズ以前です）のボクシング部員から
　　　　　プロボクサーになった高野昭（赤木圭一郎）が、自分や太平洋電気で研究をしていた兄・雄介
　　　　　（二谷英明）を罠にかけたスポーツライターの中原悟郎（岡田真澄〔後に眞澄〕）を懲らしめ
　　　　　るという、石原裕次郎さん主演の『勝利者』に似た展開の作品です。稲垣美穂子さんの役は、
　　　　　高野兄弟の叔父・敬六（殿山泰司）の娘で昭に好意を抱く美知子。昭の友人である京南大学の
　　　　　生徒で赤坂の料亭“〔タカハ〕”の娘・三谷ひろ子に扮した新人の和田悦子さんは、和田浩治
　　　　　さんの実のお姉さんです。赤木圭一郎さんと和田悦子さんが鉄橋を歩くシーンの村山貯水池や
　　　　　葉山の大浜海岸などがロケ地として登場します。《情報提供／yujiroさん／NOBOさん／由美子さん》

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　　　ある脅迫
　　　　監督／蔵原惟繕　脚本／川瀬治（瀬川昌治）　撮影／山崎善弘　音楽／佐藤勝
　　　　出演／金子信雄、白木マリ（後に万理）、西村晃、草薙幸二郎、山田禅二、浜村純、小園蓉子、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、河合健二、青木富夫、花村典克（後に彰則）、新井麗子、
　　　　　　　水谷謙之、久遠利三、川村昌之、山中大成、清水千代子　●
　　　　　　　久木登紀子（後に香取環）？〔クレジットなし〕、阪井幸一朗〔同〕、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、木崎順〔同〕、露木護〔同〕、今村弘〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、山崎育子（後に礼子）？〔同〕、
　　　　　　　柴田新（後に新三）〔同〕、他
　　　　…多岐川恭原作作品。新潟銀行直江津支店の庶務課の行員・中池又吉（西村晃）は、中学校時代
　　　　　の同級生ながら、頭取の娘・久美子（小園蓉子）を妻にしているため本店に栄転となる滝田恭
　　　　　助（金子信雄）の悪事の証拠をつかむ。友人とは名ばかりで、いつも虐げられ、妹である芸者
　　　　　・梅葉こと〔ユキエ〕（白木マリ〔後に万理〕）までも滝田に弄ばれた中池が、復讐を実行す
　　　　　るというのが大筋。この作品のポスターは、白木マリ（後に万理）さんのアップの画像が使わ
　　　　　れていて、なかなか珍しいものなのではないでしょうか。《情報提供／由美子さん／ツカさん》

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　　　二階堂卓也・銀座無頼帖 銀座旋風児〔ギンザマイトガイ〕目撃者は彼奴〔きゃつ〕だ
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　脚本／織田清司　撮影／永塚一栄　音楽／山本直純
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、青山恭二、白木マリ（後に万理）、小沢昭一、二本柳寛、
　　　　　　　相馬千恵子、楠侑子、内田良平、沢井杏介、天路圭子、雨宮節子、島村葉子、浜村純、
　　　　　　　松本染升、小泉郁之助、花村典克（後に彰則）、二階堂郁夫、雪丘恵介、川辺健三、
　　　　　　　二木草之助、緑川宏、宮崎準、近江大介、本目雅昭、速水脩二、今川英二、
　　　　　　　荒井昭一（後に沖昭司／歌手）、志方稔、田中滋、荒木良平、三笠謙（後に池沢竜）、
　　　　　　　高田栄子、久木登紀子（後に香取環）、加代あけ美、家根谷美代子（後に水城英子）、
　　　　　　　花柳礼奈（後に路加奈子）、斉藤倫子、柳田妙子、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　露木護〔クレジットなし〕、玉井謙介〔同〕、式田賢一〔同〕、蒲生晃治〔同〕、
　　　　　　　里（後に大門）実〔同〕、上釜孝允〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、佐川明子？〔同〕、
　　　　　　　本間節子？〔同〕、朝香奈緒美〔同〕、坂巻祥子〔同〕、神山勝〔同〕、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、他
　　　　…“銀座旋風児〔ギンザマイトガイ〕”と呼ばれ、二階堂卓也装飾美術研究所を営む商業デザイ
　　　　　ナーの二階堂卓也（小林旭）が活躍するシリーズ第3作。金融機関のもめ事から起こる連続殺
　　　　　人を追います。刑事が射殺され、その弾丸が前年、ゴルフ場で庶民経済会の前会長〔ウエムラ
　　　　　〕が射殺された事件と関係があることが判り、ユニオン銃砲店の野原秀雄（二本柳寛）が浮か
　　　　　び上がって来る。終盤は、銃砲店主催の伊豆競猟大会が舞台となり、ついには黒幕が逮捕され
　　　　　ることに。庶民経済会の宴席に二階堂卓也の助手・明子（浅丘ルリ子）が芸者に化けて（〔ハ
　　　　　マリュウ〕名義）潜入するシーンがあり、二階堂卓也は宴席の客である二世の白川という男に
　　　　　成り済まして出席するのですが、本物が現われるので、変装をはずします。すると、庶民経済
　　　　　会の社員の一人が、「銀座旋風児！」（笑…しかも周りの芸者衆がキャーキャーと黄色い歓声
　　　　　をあげます）。また今回の情報屋は“政吉”（彼は北海道で独立したらしい）ではなく、〔ヒ
　　　　　デ〕（小沢昭一）。白木マリ（後に万理）さんの役は、目撃者の会社員の恋人で、芸者・錦弥
　　　　　〔キンヤ〕、楠侑子さんの役は、野崎の部下・田川礼子、青山恭二さんの役は、東都タイムス
　　　　　の社会部記者・荒木浩司（名前が第1作と同じに戻っています）。“He's The Witness”の
　　　　　英語題名があるそうです。《情報提供／NOBOさん／ツカさん》

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　　　闇に光る眼
　　　　監督／春原政久　脚本／阿部桂一　撮影／山崎安一郎　音楽／奥村一
　　　　出演／川地民夫、中川姿子、高原駿雄、深江章喜、草薙幸二郎、楠侑子、梅野泰靖、大町文夫、
　　　　　　　杉山俊夫、木下雅弘、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、嵯峨善兵、深水吉衛、
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）、井東柳晴、山之辺潤一、谷川玲子、久松晃（後に洪介）、
　　　　　　　阪井幸一朗、八代康二（後に康次）、東郷秀美、伊豆見雄（後に英輔）、佐藤圭司、
　　　　　　　岩出十一郎、衣笠一夫（後に真寿男）　●　松丘清司？〔クレジットなし〕、
　　　　　　　本間節子〔同〕、志方稔？〔同〕、倉田栄三〔同〕、田畑善彦〔同〕、織田俊彦〔同〕、
　　　　　　　野呂圭介？〔同〕、二木草之助〔同〕、高野誠二郎〔同〕、千代田弘〔同〕、
　　　　　　　三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、英原穣二〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、花村典克（後に彰則）〔同〕、大森安行〔同〕、
　　　　　　　水谷謙之〔同〕、水木京二（後に京一）？〔同〕、近江大介？〔同〕、高山千草〔同〕、
　　　　　　　佐川明子〔同〕、大治誠（後に大路達三）〔同〕、井田武（後にいだたけ志）〔同〕、他
　　　　…島田一男原作《俺は見ている》の映画化作品。庄司刑事（高原駿雄）の弟である医師志望の高
　　　　　校生・庄司繁夫（川地民夫）が、暴力団・東西組に利用され、殺人事件に巻き込まれるという
　　　　　のが大筋。東西組は組長の長五郎（山之辺潤一）が病気で体が不自由なため、組の兄貴分で朝
　　　　　日商事株式会社の社長・政吉（深江章喜）が好きなように組を操っていて…。中川姿子さんの
　　　　　役は、部長刑事の娘で、遠藤刑事（梅野泰靖）の恋人・中村貴美子、楠侑子さんの役は、喫茶
　　　　　店“ロンバート”のマダムで、通称“あねさん”である故・東西組二代目組長の未亡人（長五
　　　　　郎の義理の娘）・静江。《情報提供／由美子さん／NOBOさん／中森さん》

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　　4月

　　　あじさいの歌
　　　　監督／滝沢英輔　脚本／池田一朗　撮影／横山実　音楽／斎藤高順
　　　　出演／石原裕次郎、芦川いづみ、中原早苗、北林谷栄、轟夕起子、大坂志郎、小高雄二、
　　　　　　　殿山泰司、東野英治郎、杉山徳子（後にとく子）、南寿美子、田中筆子、青木富夫、
　　　　　　　片桐恒男、山田禅二、渡のり子、鈴村益代、福田文子、加野敬子（後に加納千嘉）、
　　　　　　　須藤孝（後に野村隆）、高野誠二郎　●　谷川玲子〔クレジットなし〕、
　　　　　　　千代田弘〔同〕、三宅洋？〔同〕、糸賀靖雄？〔同〕、榎木兵衛〔同〕、澄川透〔同〕、
　　　　　　　深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、葵真木子？〔同〕、黒木広美〔同〕、
　　　　　　　高山千草〔同〕、上原一二（後に一二三）？〔同〕、川村昌之〔同〕、鈴木俊子〔同〕、
　　　　　　　江端朱実？〔同〕、戸波四郎（後に志朗）〔同〕、
　　　　　　　山本◯（戸の下に衣）都子（後にトミ）〔同〕、他
　　　　…石坂洋次郎原作作品。捻挫をした城東殖産社長である倉田源十郎（東野英治郎）を背負って屋
　　　　　敷まで送った商業美術家（建築かインテリアのデザイナーでしょうか）の河田藤助（石原裕次
　　　　　郎）は、豪邸に二人暮らしをする彼の娘・けい子（芦川いづみ）と知り合う。あじさいの花壇
　　　　　の前で彼女の写真を撮った藤助は、そのタイトルを“あじさいの歌”として発表、注目される
　　　　　ことに。主人公と世間知らずのけい子、藤助の友人の新聞記者・島村幸吉（小高雄二）の妹で
　　　　　けい子の教育係になる女子大生・のり子（中原早苗）らが繰り広げる青春模様を描いています
　　　　　。中では、のり子のマネをして、けい子がデパートでも値切るので、慌ててのり子が連れ帰る
　　　　　という微笑ましいシーンもあります。また、主人公とけい子は、けい子の母で連れ込み宿“み
　　　　　すず”の女将である長沢いく子（轟夕起子）に会うために大阪へも出かけます。その他のロケ
　　　　　地情報としましては、舞台となるお屋敷（設定では東京都世田谷区でしょう。藤助のアパート
　　　　　は代々木あるいは千駄ケ谷にある雅荘）は、横浜・野毛山公園に隣接する高台の元横浜銀行頭
　　　　　取邸だそうで、美術スタッフ総出の大改修を行なったとか。あじさいの花は撮影時期には開花
　　　　　していなかったため造花だとか。また、横浜や東京の深川にも出かけます。中で、小学校を出
　　　　　た後は、三人の家庭教師に勉強を教わっているという世間知らずで無垢なけい子が藤助に尋ね
　　　　　ます。
　　　　　「あのー…河田さんに教えていただきたいことがあるんです。あたしは外の世間の娘さんたち
　　　　　　に比べて綺麗なのでしょうか？、それとも見映えがしないんでしょうか？」
　　　　　…他の女優さんの口から発せられたら、こんなイヤミなセリフはないかもしれませんが、芦川
　　　　　いづみさんがおっしゃるわけですから全く問題はありません（笑）。世間の娘さんより遥かに
　　　　　お綺麗ですっ！（爆）。“Blossoms of Love”の英語題名があるようです。その後、66年
　　　　　にNTVで同題名でテレビドラマが制作されています。残念ながら（？…笑）東宝の制作で、
　　　　　内藤（後に喜多嶋）洋子さんや石坂浩二さん、加東大介さん、長谷川稀世さん、藤原釜足さん
　　　　　、山田五十鈴さんなどの出演。《情報提供／yujiroさん／ちゃんゆうさん／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　今夜の恋に生きるんだ
　　　　監督／山内亮一　脚本／若井基成　撮影／柿田勇　音楽／池田正義
　　　　出演／沢本忠雄、稲垣美穂子、二本柳寛、南風夕子、上野山功一、
　　　　　　　藤田功（後に曽根幸明〔作曲家〕）、曽我部勉、加原武門、長弘、木崎順、黒田剛、
　　　　　　　菊田一郎、高緒弘志、他
　　　　…キャバレー“五番街”の北見美子（稲垣美穂子）は、社長である田島英之助（二本柳寛）に騙
　　　　　され、運び屋に仕立てられる。田島の部下で美子の恋人である牧達男（沢本忠雄）は、警察か
　　　　　らの追求を逃れるため、美子を始末しようとした田島の部下・小山淳（上野山功一）と対決、
　　　　　麻薬組織を壊滅させるというのが大筋。主人公の親友の歌手・藤川功に扮した藤田功（後に曽
　　　　　根幸明〔作曲家〕）さんの歌う歌謡曲を映画化しています。

　　　けものの眠り
　　　　監督／鈴木清順　脚本／池田一朗　撮影／峰重義　音楽／鏑木創
　　　　出演／長門裕之、吉行和子、芦田伸介、西村晃、小沢昭一、草薙幸二郎、下元勉、信欣三、
　　　　　　　山岡久乃、楠侑子、初井言栄、深江章喜、河上信夫（後に喜史朗）、
　　　　　　　伊藤寿章（後に澤村昌之助）、野呂圭介、神山勝、上野山功一、久松晃（後に洪介）、
　　　　　　　木島一郎、衣笠一夫（後に真寿男）、玉村駿太郎、千代侑子、高田栄子、福田文子、
　　　　　　　重盛輝江（後にてる江）、小坂翠（厳密には“羽”の下に“卆”）、岩崎重野、原恵子、
　　　　　　　関口悦郎、英原穣二、伊豆見雄（後に英輔）、久遠利三、大庭喜儀、古田祥、玉井謙介、
　　　　　　　ポール・ラッフアロー　●　露木護〔クレジットなし〕、安藤繁子〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、東郷秀美〔同〕、
　　　　　　　大森安行？〔同〕、坂巻祥子〔同〕、本目雅昭〔同〕、二階堂郁夫〔同〕、
　　　　　　　木崎順？〔同〕、澄川透〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、水木京二（後に京一）〔同〕、
　　　　　　　柴田新（後に新三）〔同〕、大倉節美〔同〕、緑川宏〔同〕、
　　　　　　　三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、加代あけ美〔同〕、他
　　　　…東都食品化学退社後、港栄商会の経理部長となっていた実直な初老のサラリーマン・植木順平
　　　　　（芦田伸介）が麻薬組織に買収され、密輸に手をつけ、失踪する。その娘の啓子（吉行和子）
　　　　　は恋人の東洋新聞の遊軍記者・笠井正太郎（長門裕之）に相談をする。最後には、騙されてい
　　　　　たことに気付いた順平が、組織のアジトである箱根の日輪教本部に乗り込み、黒幕である日輪
　　　　　教の教祖・永峰竜玄（下元勉）を倒し、建物に火を放ち自分も死ぬというのが大筋。楠侑子さ
　　　　　んの役は、麻薬組織の幹部・小松弘（草薙幸二郎）の内縁の妻で、渋谷のバー“エメラルド”
　　　　　から横浜のバー“ブルームーン”のホステスになる小松（本名・〔タジマ〕）弘子、千代侑子
　　　　　さんの役は、バー“エメラルド”のホステス・あけみ。菊村到原作作品。“Sleep of the
　　　　　Beast”の英語題名があるようです。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　刑事物語銃声に浮かぶ顔
　　　　監督／小杉勇,,　脚本／高橋二三　撮影／間宮義雄　音楽／松村禎三
　　　　出演／益田喜頓、青山恭二、南風夕子、刈屋ヒデ子、丘野美子、岩下浩、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、弘松三郎、長尾敏之助、嵯峨善兵、高野誠二郎、早野輝、
　　　　　　　近江大介、石丘伸吾、関口悦郎、花村典克（後に彰則）、速水脩二、本目雅昭、
　　　　　　　荒井昭一（後に沖昭司／歌手）、志方稔、余川久幸、荒井岩衛、漆沢政子、
　　　　　　　久木登紀子（後に香取環）、福田文子、清水文夫、立川博、山口吉弘　●
　　　　　　　斉藤倫子？〔クレジットなし〕、河瀬正敏〔同〕、山崎育子（後に礼子）〔同〕、
　　　　　　　上釜孝充〔同〕、朝香奈緒美〔同〕、和田怜子（後に玲子）〔同〕、本間節子？〔同〕、
　　　　　　　玉井謙介〔同〕、森みどり？〔同〕、広瀬優〔同〕、高山千草〔同〕、
　　　　　　　久遠利三〔同〕、他
　　　　…“刑事物語”シリーズ第4作。三年ぶりに出所して来た森下守（岩下浩）は車に轢き逃げされ
　　　　　病院に搬送されるが、その後、逃亡する。それと同時に勤続25年の表彰を翌日に迎えようと
　　　　　していた隅田署の刑事・佐藤源造（益田喜頓）の拳銃が盗まれる。源造の拳銃を盗んだのは、
　　　　　森下が轢き逃げされた時の目撃者である船上生活者・光造（河上信夫〔後に喜史朗〕）の息子
　　　　　・洋一（近江大介）。洋一は拳銃を売人に売り、その売人から森下が拳銃を買い、自分を狙っ
　　　　　たボスに復讐しようとしていた。佐藤源造とその息子で警視庁の刑事である保郎（青山恭二）
　　　　　は、森下を消そうとした昔の仲間の金融業者・神崎（弘松三郎）とそのボスであるトルコ風呂
　　　　　“アリババ”の社長・海老原（嵯峨善兵）をついに逮捕する…というのが大筋。南風夕子さん
　　　　　の役は、神崎の愛人・あけみ、丘野美子さんの役は、森下の恋人で、殺されるファッションモ
　　　　　デルのみさお、刈屋ヒデ子さんの役は、洋一の恋人・村上さち子。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　邪魔者は消せ
　　　　監督／牛原陽一　脚本／熊井啓　撮影／姫田真佐久　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／赤木圭一郎、清水まゆみ、葉山良二、金子信雄、近藤宏、渡辺美佐子、内田良平、
　　　　　　　清水将夫、高品格、穂積隆信、木浦佑三、杉山俊夫、待田京介、浜村純、高田敏江、
　　　　　　　天路圭子、小泉郁之助、野呂圭介、雪丘恵介、河合健二、深水吉衛、稲垣隆史、
　　　　　　　鴨田喜由、紀原耕（後に土耕）、神山勝、木崎順、八代康二（後に康次）、木島一郎、
　　　　　　　青木富夫、河野弘、須藤孝（後に野村隆）、榎木兵衛、露木護、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、白井鋭、小柴隆（後に尋詩）、古田祥、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）、鈴村益代、三田容子、福田文子、山崎育子（後に礼子）、
　　　　　　　加代あけ美、小林亘、三浜元、玉井謙介、大須賀更生、三井利夫、
　　　　　　　ヴェルナル・バーレー、マイク・ダネン（ダニーン）、ゲルバル・アルバート、
　　　　　　　ペドロ・小宮山（フェルナンデス）、峰三平〔技斗〕　●
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）〔クレジットなし〕、今村弘〔同〕、
　　　　　　　三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、大治誠（後に大路達三）〔同〕、川村昌之〔同〕、
　　　　　　　田中滋？〔同〕、大庭喜儀〔同〕、北出桂子？〔同〕、朝香奈緒美？〔同〕、
　　　　　　　水木京二（後に京一）〔同〕、浜口竜哉〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、
　　　　　　　黒田剛〔同〕、花村典克（後に彰則）〔同〕、柳瀬志郎〔同〕、笛田直一？〔同〕、
　　　　　　　速水脩二〔同〕、伊丹慶治〔同〕、本目雅昭〔同〕、近江大介〔同〕、
　　　　　　　二木草之助〔同〕、蒲生晃治〔同〕、河瀬正敏〔同〕、平塚仁郎〔同〕、
　　　　　　　菊田一郎〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）？〔同〕、斉藤倫子？〔同〕、
　　　　　　　柴田新（後に新三）？〔同〕、東郷秀美〔同〕、一色英司〔同〕、他
　　　　…麻薬組織に通称・“やさぐれの〔アキ〕”という拳銃使いとして潜入している関東信越地区麻
　　　　　薬取締官事務所の麻薬Gメン・秋津信太郎（赤木圭一郎）が、日本と香港で荒稼ぎをする麻薬
　　　　　王のクレイグ・ベンデル（ヴェルナル・バーレー）と日本のボスで、岩瀬運輸の社長・岩瀬宗
　　　　　輔（金子信雄）やその仲間の横倉陽（内田良平）、真島卓三（清水将夫）、谷村診療所の医師
　　　　　・谷村均二（浜村純）、対立組織のボス・矢部透（高品格）やその子分・佐川義行（野呂圭介
　　　　　）たちを追い詰める話。ラスト、バスケットボールの中に仕込まれたプラスチック爆弾を巡る
　　　　　ハラハラドキドキが用意されています。清水まゆみさんの役は、主人公の恋人で、クラブにホ
　　　　　ステスとして潜入する麻薬取締官事務所の事務員・桜井道子、渡辺美佐子さんの役は、麻薬組
　　　　　織の一員でバー“ESPOIR〔エスポワール〕”のマダム・三輪厚子、葉山良二さんの役は、刑
　　　　　事・松田貞夫、杉山俊夫さんの役は、主人公の弟分になる流し（？）の杉田政、第四期ニュー
　　　　　フェイスで赤木圭一郎さんと同期である山崎育子（後に礼子）さんの役は、政の恋人（バイク
　　　　　で二人乗りしています）。いつもなら宍戸錠さんが演じそうな元・大阪の刑事である長塚直二
　　　　　役を穂積隆信さんが演じています（夫が逮捕された時に飛び降り自殺した妻・敏子役は高田敏
　　　　　江さん）。劇中、麻薬管理官事務所で道子と話す秋津。
　　　　　「俺が今やっているようなことでも誰かやる者がいないと。ケシの赤い花を憎む者が一人でも
　　　　　いなかったら、ペイで苦しむ者の数が絶えやしない。社会のバチルスみたいな奴らを…邪魔者
　　　　　は徹底的に消しちまわなければ、いつまで経っても僕たちの生活は良くなりゃしないんだ」。
　　　　　熊井啓さんが、主題歌“ふたりの渚”の作詞も担当されています。ロケ地情報としましては、
　　　　　赤木圭一郎さんと渡辺美佐子さんが歩くのは、浜離宮恩賜庭園（水上バス発着所も見えます）
　　　　　や有楽町・日劇の見える道など、清水まゆみさんと歩く海岸は、湘南海岸公園だそうです。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／yujiroさん》

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　　　トップ屋取材帖 影を捨てた男
　　　　監督／井田探　脚本／星川清司　撮影／中尾利太郎　音楽／山本直純
　　　　出演／水島道太郎、香月美奈子、岡田真澄（後に眞澄）、佐野浅夫、深江章喜、山田禅二、
　　　　　　　リン・フィスク、嵯峨善兵、河上信夫（後に喜史朗）、葵真木子、宮原徳平、星虎二、
　　　　　　　玉村駿太郎、雪丘恵介、今村弘、本目雅昭、渡井嘉久夫、山口吉弘、
　　　　　　　井田武（後にいだたけ志）、小林亘、久木登紀子（後に香取環）、柳田妙子、大庭喜儀、
　　　　　　　モーリス・ヴェラヴェル、竹部薫〔振付〕、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　山之辺潤一〔クレジットなし〕、大治誠（後に大路達三）〔同〕、三杉健〔同〕、他
　　　　…島田一男原作《死神の寝台》の映画化作品。トップ屋の黒木三郎（水島道太郎）と助手の猪俣
　　　　　ユリ（葵真木子）が活躍する“トップ屋取材帖”シリーズ第5作。主人公が手に入れた金髪女
　　　　　性の整形前と整形後の写真を発端に、謎の国際賭博団に挑む話。香月美奈子さんの役は、赤岩
　　　　　医院の看護婦・弓狩美佐（実は賭博団の極東地区のボスの座を狙っている悪女）、久木登紀子
　　　　　（後に香取環）さんの役は、赤岩医院の院長・赤岩周平（河上信夫〔後に喜史朗〕）が一緒に
　　　　　タクシーで帰って来る夜の女。《情報提供／中森さん》

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　　　渡り鳥いつまた帰る
　　　　監督／斎藤武市　原作／原健三郎　脚本／山崎巌、大川久男　撮影／高村倉太郎
　　　　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、中原早苗、川地民夫、内田良平、高品格、弘松三郎、
　　　　　　　楠侑子、小泉郁之助、玉村駿太郎、青木富夫、島津雅彦、こまどり姉妹〔コロムビア〕、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）、瀬山孝司、岡村佶、時照明、光沢（後に光）でんすけ、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕、南田洋子、金子信雄　●　千代田弘〔クレジットなし〕、
　　　　　　　沢美鶴〔同〕、福田文子？〔同〕、夏今日子？〔同〕、倉田栄三〔同〕、
　　　　　　　久松成次郎〔同〕、平塚仁郎〔同〕、漆沢政子〔同〕、二木草之助〔同〕、
　　　　　　　神山勝〔同〕、東郷秀美〔同〕、上釜孝允〔同〕、露木護〔同〕、黒木広美〔同〕、
　　　　　　　近江大介？〔同〕、森みどり？〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、榎木兵衛〔同〕、
　　　　　　　糸賀靖雄〔同〕、久遠利三〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、他
　　　　…“渡り鳥”シリーズ第3作。今回の舞台は佐渡の鉱山。浅丘ルリ子さんの役は、悪玉・榊原（
　　　　　金子信雄）が狙う高見鉱山の鉱山主の妹・高見則子、宍戸錠さんの役は、弟を殺した男を追う
　　　　　“ハジキの哲”こと日下部哲。悪玉に主人公・滝伸次（小林旭）を殺すように命じられるとダ
　　　　　イスを振って、「いけねぇ、（ダイスの）目が良くねぇや…」（笑）。“Return of The
　　　　　Vagabond”の英語題名があるそうです。《情報提供／ツカさん》

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　　　白い閃光
　　　　監督／脚本／古川卓巳　脚本／浅野辰雄　撮影／松橋梅夫　音楽／三保敬太郎
　　　　出演／小高雄二、香月美奈子、二本柳寛、木浦佑三、木下雅弘、佐野浅夫、河合健二、
　　　　　　　八代康二（後に康次）、長弘、市村博、河野弘、緑川宏、川村昌之、
　　　　　　　荒井昭一（後に沖昭司／歌手）、碓水晃、藤沢健男、須藤孝（後に野村隆）　●
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔クレジットなし〕、久遠利三〔同〕、本目雅昭〔同〕、
　　　　　　　川倉泰彦（後に矢頭昌宏）？〔同〕、英原穣二〔同〕、時照明〔同〕、
　　　　　　　山本◯（戸の下に衣）都子（後にトミ）？〔同〕、近江大介〔同〕、木崎順〔同〕、
　　　　　　　阪井幸一朗〔同〕、衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、田中滋〔同〕、高山千草〔同〕、
　　　　　　　澄川透〔同〕、朝加真由美〔同〕、小坂翠？〔同〕、水木京二（後に水木京一）〔同〕、
　　　　　　　松丘清司〔同〕、二階堂郁夫〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、宇都宮嘉晃？〔同〕、
　　　　　　　倉田栄三〔同〕、三浜元〔同〕、他
　　　　…トーハツ／東京発動機株式会社のオートバイのテストライダー・朝見達郎（小高雄二）は白バ
　　　　　イ警官である兄が、砂利トラックにわざと追突させられて重傷を負ったと知り、犯人を追うた
　　　　　め、砂利トラックの運転手に転職する。友人の麻布玲子（香月美奈子）の弟・律（市村博）は
　　　　　オートレーサーで八百長を強いられていたが、わざと負けて山奥の砂利砕石場に身を隠すこと
　　　　　に。達郎は真犯人の砂利トラックの運転手・“街道の政”（木浦佑三）を追い詰めるが、“街
　　　　　道の政”は達郎との関係を知って律を倉庫に閉じ込め、続いてはトラックに乗せた朝見を殴っ
　　　　　て気絶させて走り出す。倉庫からの律の電話で警察はトラックを追い、朝見は格闘の末に“街
　　　　　道の政”を捕まえることになる…というのが大筋。

　　　　　→詳細データ　

　　　青年の樹
　　　　監督／舛田利雄　脚本／山田信夫　撮影／山崎善弘　音楽／黛敏郎
　　　　出演／石原裕次郎、北原三枝、芦川いづみ、芦田伸介、小高雄二、笹森礼子〔新人〕、
　　　　　　　宮城千賀子、近藤宏、清水将夫、梅野泰靖、草薙幸二郎、大森義夫、浜田寅彦、伊達信、
　　　　　　　和田悦子〔新人〕、細川ちか子、武藤章生、深江章喜、河上信夫（後に喜史朗）、
　　　　　　　加原武門、小泉郁之助、神戸瓢介、片桐恒夫、相原巨典、新井麗子、山田禅二、
　　　　　　　伊丹慶治、神山勝、木島一郎、黒田剛、衣笠一夫（後に真寿男）、
　　　　　　　八代康二（後に康次）、澄川透、山之辺潤一、花村典克（後に彰則）、井東柳晴、
　　　　　　　柳瀬志郎、須藤孝（後に野村隆）、宮原徳平、林茂朗、水木京二（後に京一）、
　　　　　　　近江大介、榎木兵衛、二木草之助、英原穣二、津田秀水、三杉健、柴田新（後に新三）、
　　　　　　　大森安行、古田祥、小柴隆（後に尋詩）、石丘伸吾、東郷秀美、里（後に大門）実、
　　　　　　　　今村弘、久遠利三、荒井岩衛、高橋明、川村昌之、本目雅昭、川辺健三、山中大成、
　　　　　　　若松俊二郎、一色英司、渡井嘉久夫、浜口龍哉（竜哉）、大須賀更生、河瀬正敏、
　　　　　　　高山千草、月玲子、山崎明子、式田賢一、井田幸雄、佐藤幸平、中島助男、長谷川敏公、
　　　　　　　デュポン・マチソン、花柳完〔振付〕、峰三平〔技斗〕、大坂志郎、滝沢修　●
　　　　　　　藤井昭雄〔クレジットなし〕、田村茂子〔同〕、田中滋〔同〕、蒲生晃治〔同〕、
　　　　　　　寺尾克彦〔同〕、織田俊彦〔同〕、斎藤久美子〔同〕、小野寺応侑〔同〕、
　　　　　　　石川恵一〔同〕、露木護〔同〕、紀原土耕〔同〕、戸波四郎（後に志朗）〔同〕、
　　　　　　　小林亘〔同〕、新村猛〔同〕、井田武（後にいだたけ志）〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、
　　　　　　　緑川宏〔同〕、平塚仁郎？〔同〕、押見史郎〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、
　　　　　　　岩手征四郎〔同〕、田畑善彦〔同〕、本間節子？〔同〕、清水千代子〔同〕、
　　　　　　　加代あけ美〔同〕、村上和也〔同〕、吉田勇男（後に朗人）？〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、早川名美（後に由記）〔同〕、高田栄子〔同〕、
　　　　　　　坂巻祥子〔同〕、鈴村益代〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、大庭喜儀〔同〕、
　　　　　　　秋山弘二（後に耕志）〔同〕、大治誠（後に大路達三）〔同〕、高野誠二郎〔同〕、
　　　　　　　三浜元〔同〕、立川博〔同〕、玉井謙介〔同〕、時照明〔同〕、谷川玲子〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、
　　　　　　　三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、佐治田恵子？〔同〕、他
　　　　…石原慎太郎原作作品。東京学院大学（銅像にある創始者の名前は、大鳥信之）に入学した横浜
　　　　　の沖仲仕の元締めである和久組の息子・和久武馬（石原裕次郎）が、政界の汚職に関係してク
　　　　　ラスメートの料亭“川北”の娘である山形明子（芦川いづみ）の母親・えい子（宮城千賀子）
　　　　　の自殺事件の真相を暴いたり、父である組長・達之助（芦田伸介）が殺され、元の幹部である
　　　　　“人斬りの辰”（大坂志郎）までが敵対する川名組に刺殺されたことから、組を新しく建て直
　　　　　して問題を解決するという話です。組を解散することに決めた主人公が言います。
　　　　　「血を血で返そうとする…君たちじゃない、組織がそれをさすんだ。今限り和久組は消えてな
　　　　　　くなる。今後誰一人、和久組の名を口に出すことは許さん。一個の人間として生きてくれ」
　　　　　“憎しみの連鎖を断ち切る”という現代にも通じるテーマが、もう50年ばかり前に日活映画
　　　　　の中で提示されているわけです。そして、“群れない”ということの大切さ。北原三枝さんの
　　　　　役は、明子の姉である香世、笹森礼子さんの役は、和久組の沖仲仕の娘で、芸者・雪葉こと中
　　　　　野雪子、和田悦子さんの役は、主人公の同級生・須藤雅之（小高雄二）と結婚を発表するやは
　　　　　り同級生の水島広美。ちなみに後に日活に入社される西尾三枝子さんが、女優になろうと思わ
　　　　　れたきっかけとなった作品がこの作品だそうです（特に芦川いづみさんが牛乳を飲まれるシー
　　　　　ン。西尾三枝子さんご本人のお話より）。

▲本編からではなく予告編から。
　　　　　…ロケ地情報としましては、ラグビー部員姿の石原裕次郎さんと和服姿の北原三枝さんが、丸
　　　　　の内ビル街を背景に話をする屋上のある建物は、大手町の千代田電電ビルのようです。他の作
　　　　　品にも登場しますね。“The Day of Youth”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／yujiroさん／ちゃんゆうさん／NOBOさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　→ストーリー解説　

　　5月

　　　美しき別れの歌
　　　　監督／森永健次郎　脚本／高橋二三　撮影／山崎安一郎　音楽／牧野由多可
　　　　出演／宇野重吉、笹森礼子〔新人〕、二谷英明、堀恭子、波多野憲、山田禅二、相馬千恵子、
　　　　　　　広岡三栄子、堺美紀子、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、田中筆子、千代田弘、
　　　　　　　ポール・ラッファロー、他
　　　　…土岐雄三原作作品。翌年に定年をひかえた商社の支店長・江口洋助（宇野重吉）とその娘で、
　　　　　28歳までは結婚せず、英語とタイプをマスターして外国へ行くのが夢であるOLの敦子（笹森
　　　　　礼子）。敦子が自分の友人の今井啓子（堀恭子）に紹介した山路良一（二谷英明）を愛してし
　　　　　まったことに気付くというのが大筋。

　　　素っ飛び小僧
　　　　監督／西河克己　脚本／中西隆三　撮影／岩佐一泉　音楽／池田正義
　　　　出演／和田浩治、清水まゆみ、葉山良二、白木マリ（後に万理）、岡田真澄（後に眞澄）、
　　　　　　　小沢昭一、山内明、守屋浩、待田京介、高品格、嵯峨善兵、内田良平、長尾敏之助、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、雪丘恵介、野呂圭介、井東柳晴、加原武門、田中筆子、
　　　　　　　福田トヨ、南里磨美（後に椿まみ／歌手）、サンテ・ジャベリー、モリス・グリエル、
　　　　　　　ポール・シューマン、花村典克（後に彰則）、木島一郎、上野山功一、
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）、緑川宏、山之辺潤一、島村謙二（後に謙次）、近江大介、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、川村昌之、石丘伸吾、川辺健三、露木譲、
　　　　　　　山中大成、石川恵一、沢美鶴、山口吉弘、織田俊彦、加村裕之、谷田部靖、高緒弘志、
　　　　　　　式田賢一、佐藤圭司、三宅洋、押見史郎、曽我部勉、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　早川名美（後に由記）〔クレジットなし〕、
　　　　　　　ペドロ・小宮山（後にフェルナンデス）〔同〕、東郷秀美〔同〕、久遠利三〔同〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、二木草之助？〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、他
　　　　…和田浩治さん主演の“小僧”シリーズ第1作。“早射ちジミー”“早射ち小僧”の異名を持つ
　　　　　拳銃使い・〔ジロウ〕（和田浩治）が広島の原爆で両親を失い、生き別れになった兄を探しな
　　　　　がら悪玉を倒す姿を描いています。葉山良二さんの役は、実は主人公の兄である殺し屋“フラ
　　　　　ッシュ谷”こと谷一郎、清水まゆみさんの役は、ファッションモデルの〔シマ・〕道子（苗字
　　　　　の“篠”表記は間違い）、白木マリ（後に万理）さんの役は、チャーリー・張〔チャン〕とい
　　　　　う会長を殺してすり代わった道子の兄である“シマカツ”こと〔シマ・〕勝造（山内明）の愛
　　　　　人で、クラブ“フウジャテン”のダンサー・令子。岡田真澄（後に眞澄）さんが張に雇われた
　　　　　黒づくめにアイパッチという怪しい殺し屋に、小沢昭一さんは、五条というヤクザのスカウト
　　　　　マンに扮しています。ところでここに出ている南里磨美（後の松尾嘉代さんであるという間違
　　　　　った文献もあるので、要注意）という新人女優（？）さんは、ハワイ生まれで祖父がイタリア
　　　　　人という情報もありますが、はっきりしません。当時、笹森礼子さん、吉永小百合さんととも
　　　　　に“日活パールライン”という括りで売り出そうとされていたようです。しかしこの“パール
　　　　　ライン”という名称も曖昧で、他の人もその括りに入っているように書かれている文献もあり
　　　　　ます。後に、“ダイヤモンドライン”（石原裕次郎・小林旭・赤木圭一郎・和田浩治）が宍戸
　　　　　錠さんを加えて五人になった時（これもとても微妙で、わずかな期間です）、“パールライン
　　　　　”は、芦川いづみ・中原早苗・浅丘ルリ子・笹森礼子・清水まゆみ・吉永小百合という六人で
　　　　　構成されていたようです。この当時の広報誌などの内容はあまり信用出来ません（笑）。
　　　　　　《情報提供／渚さん／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　特捜班5号
　　　　監督／野村孝　脚本／秋元隆太　撮影／藤岡粂信　音楽／松村禎三
　　　　出演／青山恭二、稲垣美穂子、小園蓉子、高品格、二本柳寛、深江章喜、上野山功一、
　　　　　　　榎木兵衛、松下達夫、杉幸彦、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、新村猛、守屋徹、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、柴田新（後に新三）、川辺健三、
　　　　　　　玉村駿太郎、河瀬正敏、久遠利三、黒田剛、藤田征四郎、エド・キーン、
　　　　　　　阿部幸四郎〔技斗〕、他
　　　　…六千万円を強奪した銀行ギャングだが、車が電車と衝突して全員死亡、しかし奪われた六千万
　　　　　円が紛失する。横浜に現われた船員風の男・青木菊次（青山恭二）、実は“特捜班5号”が消
　　　　　えた六千万円を追ってギャング団に乗り込むというのが大筋。

　　　拳銃無頼帖電光石火の男
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　脚本／松浦健郎　撮影／永塚一栄　音楽／山本直純
　　　　出演／赤木圭一郎、浅丘ルリ子、二谷英明、宍戸錠、白木マリ（後に万理）、藤村有弘、
　　　　　　　菅井一郎、高品格、吉永小百合〔新人〕、杉山俊夫、雪丘恵介、嵯峨善兵、長弘、
　　　　　　　柳瀬志郎、二木草之助、二階堂郁夫、黒田剛、本目雅昭、速水脩二、玉井謙介、緑川宏、
　　　　　　　古田祥、今川英司、沢美鶴、荒木良平、山口吉弘、志方稔、ロリター・アレックス、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕　●　平塚仁郎〔クレジットなし〕、浜口竜哉〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、鈴村益代〔同〕、橘田良江〔同〕、本間節子〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔同〕、上釜孝允〔同〕、斉藤倫子〔同〕、高橋明？〔同〕、
　　　　　　　新村猛〔同〕、山之辺潤一〔同〕、坂巻祥子〔同〕、横田陽子（後に楊子）？〔同〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、若葉めぐみ（後に椿麻里）〔同〕、式田賢一〔同〕、
　　　　　　　立川博〔同〕、梅田晃宏〔同〕、三宅洋〔同〕、岡村佶〔同〕、世良馨〔同〕、
　　　　　　　立花泰子〔同〕、小野武雄〔同〕、山川朔太郎？〔同〕、高緒弘志〔同〕、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、他
　　　　…“拳銃無頼帖”シリーズ第2作。赤木圭一郎さん扮する主人公はシリーズ第1作とは別人で、
　　　　　ハイライト興業の丈二。三年ばかりの刑期を終えて四日市に戻って来ます。浅丘ルリ子さんの
　　　　　役は、主人公の元の恋人で、喫茶店“異邦人”のマダム・圭子、宍戸錠さんの役は、ハイライ
　　　　　ト興業に新しく雇われている殺し屋・五郎、二谷英明さんの役は、主人公の高校の先輩で四日
　　　　　市警察の刑事・大津昇。ハイライト興業のライバルである大津組の息子でもあります。また吉
　　　　　永小百合さんの日活初出演作で、“異邦人”のウェイトレス・節子に扮していて、心なしかお
　　　　　盆を運ぶ手も緊張で震えているような？（笑）。《情報提供／NOBOさん／yujiroさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　　　→トニーとジョー（Part2）　

　　　　　→日活映画以外の吉永小百合さんの出演作品　

　　　素晴らしき遺産
　　　　監督／春原政久　脚本／高橋二三　撮影／柿田勇　音楽／奥村一
　　　　出演／益田喜頓、沢本忠雄、小沢昭一、二谷英明〔ナレーターも〕、森川信、堀恭子、
　　　　　　　沢村みつ子（後に美司子）、若水ヤエ子、由利徹、佐山俊二、小桜京子、南利明、
　　　　　　　早野輝、柳寿子、紀原耕（後に土耕）、伊豆見雄（後に英輔）、清水義之、村田寿男　●
　　　　　　　里（後に大門）実〔クレジットなし〕、高山千草〔同〕、橘田良江〔同〕、
　　　　　　　清水千代子〔同〕、坂巻祥子〔同〕、柳瀬志郎〔同〕、林浩子（後に泰江）〔同〕、
　　　　　　　蒲生晃治〔同〕、井田武（後にいだたけ志）〔同〕、時照明〔同〕、守屋徹〔同〕、
　　　　　　　本間節子〔同〕、大倉節美？〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、
　　　　　　　林茂朗〔同〕、鈴村益代〔同。写真のみ〕、須田喜久代〔同〕、
　　　　　　　柴田新（後に新三）〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、他
　　　　…藤田敏夫原作作品。林田質店の主人・林田万次郎（益田喜頓）は、お花の稽古をせず、風月流
　　　　　花道教授である師匠（柳寿子）たちと花札博打をする長女・文子（堀恭子）や“カネカルチョ
　　　　　”なるマネーゲームで金を稼いでいる次女の大学生・マチ子（沢村みつ子〔後に美司子〕）、
　　　　　車好きの大学生である次男・辰治（沢本忠雄）たちのことで頭を悩ませている。実はそれは万
　　　　　次郎のケチのせい。唯一、孝行息子の長男・信一（二谷英明）も山で遭難。ところがその万次
　　　　　郎が交通事故死して、遺言で遺産は山岳遭難救助連盟に寄付されることになり、残ったのは店
　　　　　の営業権だけになり…。ロケ地としては東京タワーの展望台なども登場します。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　静かな脱獄者
　　　　監督／阿部豊　脚本／池田一朗　撮影／伊佐山三郎　音楽／池田正義
　　　　出演／小高雄二、中原早苗、渡辺美佐子、佐野浅夫、金子信雄、清水将夫、安部徹、下條正巳、
　　　　　　　垂水悟郎、楠侑子、小園蓉子、丹波哲郎、木浦佑三、上野山功一、弘松三郎、
　　　　　　　久木登紀子（後に香取環）、待田京介、木島一郎、加原武門、宮原徳平、神山勝、
　　　　　　　林茂朗、花村典克（後に彰則）、他
　　　　…藤原審爾原作作品。昭和32年、豪雨にまぎれて小西（小高雄二）ら七人の男が脱獄する。彼ら
　　　　　の一人で元・銀行員の佐野正一（下條正巳）は、横領して隠している三千万円を死ぬ前に娘と
　　　　　ともに小西に託し、小西は佐野の遺言通り、仲間に分ける。三年後、小西は香港から帰国、日
　　　　　本に送り込んで行方不明になった麻薬を探す仕事を最後に足を洗うつもりでいたが…。渡辺美
　　　　　佐子さんがヤクザの愛人・石井カネに扮しています。

　　　僕は泣いちっち
　　　　監督／堀池清　脚本／西島大　撮影／松橋梅夫　音楽／菊川迪夫
　　　　出演／川地民夫、中川姿子、守屋浩（コロムビア）、近藤宏、山田禅二、南風洋子、木島一郎、
　　　　　　　大須賀更生、二階堂郁夫、柳瀬志郎、緑川宏、村上和也、川村昌之、菊田一郎、
　　　　　　　里（後に大門）実、木城ゆかり、菅乃梨子、夏今日子、久木登紀子（後に香取環）、
　　　　　　　千代田弘〔技斗〕　●　市原久照（後に久）〔クレジットなし〕、糸賀靖雄？〔同〕、
　　　　　　　大川隆〔同〕、新村猛？〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）？〔同〕、
　　　　　　　宇都宮嘉晃？〔同〕、田中滋〔同〕、本目雅昭〔同〕、二木草之助？〔同〕、
　　　　　　　加代あけ美〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）？〔同〕、北出桂子〔同〕、
　　　　　　　佐川明子〔同〕、高山千草〔同〕、高橋明〔同〕、他
　　　　…甲州運輸の定期便トラックの運転をしている古賀二郎（川地民夫）の兄で同じく運転手の一郎
　　　　　（近藤宏）は、新しいトラックを買うために密輸品の運搬を定期便トラックを使って行なって
　　　　　いた。トラックを買った時点で密輸から足を洗うつもりだったが、バー“Blanche”のママ
　　　　　・加代（南風洋子）に睡眠薬入りのカクテルを飲まされ、二郎の婚約者で、洋裁学校に通う久
　　　　　本治子（中川姿子）を乗せてトラックを運転したところ、事故を起こして死んでしまう。事故
　　　　　の原因が自分にあると思い込んだ治子は、二郎の前から姿を消し、加代のアパートに身を潜め
　　　　　る。実は密輸組織の一員である加代は、言葉巧みに治子に香港行きをすすめ、他の四人の女た
　　　　　ちとともに香港のナイトクラブに売り飛ばすため横浜港から船に乗せる。加代たちの悪事に気
　　　　　付いた二郎が、歌手志望の流し・守田利夫（守屋浩）と協力して事件を解決するまでを描いて
　　　　　います。《情報提供／由美子さん／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　海を渡る波止場の風
　　　　監督／山崎徳次郎　原作／原健三郎　脚本／山崎巌、大川久男　撮影／姫田真佐久
　　　　音楽／大森盛太郎
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、青山恭二、白木マリ（後に万理）、山内明、高品格、
　　　　　　　南風夕子、武藤章生、深江章喜、深見泰三、野呂圭介、山之辺潤一、河野弘、
　　　　　　　八代康二（後に康次）、鈴木三右衛門、英原穣二、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、露木護、
　　　　　　　荒井岩衛、倉田栄三、柴田新（後に新三）、石丘伸吾、川村昌之、渡井嘉久夫、
　　　　　　　浜口竜哉、高緒弘志、東郷秀美、スリー・キャッツ（コロムビア）、
　　　　　　　水上早苗（コロムビア）、竹部薫〔振付〕、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　糸賀靖雄〔クレジットなし〕、坂巻祥子〔同〕、久松成次郎〔同〕、高橋明〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、川辺健三？〔同〕、立川博〔同〕、押見史郎〔同〕、
　　　　　　　千代田弘〔同〕、宮沢尚子？〔同〕、漆沢政子？〔同〕、谷川玲子？〔同〕、
　　　　　　　北出桂子〔同〕、澄川透？〔同〕、岡村佶？〔同〕、速水脩二？〔同〕、他
　　　　…“流れ者”シリーズ第2作。桜島付近で災害復興資金とともに消息を絶ったセスナのパイロッ
　　　　　ト・野村光彦（青山恭二）は、悪玉に偽装の公金横領の罪を着せられることに。その事件を解
　　　　　決するため、鹿児島にやってきた主人公・野村浩次（小林旭）は、実は光彦の兄だった…。浅
　　　　　丘ルリ子さんの役は、光彦の婚約者・塚越尚子、宍戸錠さんの役は、金庫破りの“ロックの五
　　　　　郎”こと奥山五郎。英語題名として、“The Volcano Wind”“Wind of Volcano”などがあ
　　　　　るようです。《情報提供／NOBOさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　トップ屋取材帖 消えた弾痕
　　　　監督／井田探　脚本／山口純一郎　撮影／中尾利太郎　音楽／山本直純
　　　　出演／水島道太郎、香月美奈子、岡田真澄（後に眞澄）、佐野浅夫、南風夕子、山田禅二、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、嵯峨善兵、雪丘恵介、葵真木子、紀原耕（後に土耕）、
　　　　　　　宮原徳平、星虎二、玉村駿太郎、横田陽子（後に楊子）、斎藤久美子、柳田妙子、
　　　　　　　岩崎重野、桧多加子、山崎育子（後に礼子）、菅乃梨子、久木登紀子（後に香取環）、
　　　　　　　今村弘、三杉健、本目雅昭、井田武（後にいだたけ志）、山口吉弘、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、大庭喜儀、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　石丘伸吾？〔クレジットなし〕、時照明〔同〕、サヤ・千鶴〔同〕、清水千代子〔同〕、
　　　　　　　高山千草〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、
　　　　　　　三船好重？〔同〕、田中滋〔同〕、八代康二（後に康次）〔同〕、高田栄子〔同〕、
　　　　　　　志方稔〔同〕、沢美鶴〔同〕、玉井謙介〔同〕、式田賢一〔同〕、古田祥〔同〕、他
　　　　…島田一男原作《吸血河岸》の映画化作品。トップ屋の黒木三郎（水島道太郎）と助手の猪俣ユ
　　　　　リ（葵真木子）が活躍する“トップ屋取材帖”シリーズ第6作（最終作）。チェコスロバキア
　　　　　で開発されたらしい体温で溶けて証拠を残さないという塩化ナトリウム弾で殺人を犯す武器密
　　　　　輸団を追う話。香月美奈子さんの役は、武器密輸団のボスでクラブ“ゼロ”のマダム・松村三
　　　　　輪子、南風夕子さんの役は、自称・ファッションデザイナーの宮地那津子。
　　　　　　《情報提供／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　6月

　　　君は狙われている
　　　　監督／井田探　脚本／江崎実生、長谷部潤　撮影／峰重義　音楽／山本直純
　　　　出演／小高雄二、筑波久子、梅野泰靖、堀恭子、雪丘恵介、小泉郁之助、弘松三郎、
　　　　　　　久木登紀子（後に香取環）、井東柳晴、玉村駿太郎、木島一郎、
　　　　　　　ジョージ（オスマン）・ユセフ、リーン・バルトーク、黒田剛、榎木兵衛、久遠利三、
　　　　　　　三杉健、今村弘、荒井岩衛、木崎順、小林亘、石丘伸吾、川村昌之、宮川敏彦、
　　　　　　　菊田一郎、渡井嘉久夫、河瀬正敏、淡月梨花、福田文子、横田陽子（後に楊子）、
　　　　　　　山崎育子（後に礼子）、柳田妙子、大庭喜儀、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　藤沢健男〔クレジットなし〕、小野寺応侑？〔同〕、式田賢一〔同〕、
　　　　　　　ヂェピー・ヘックス？〔同〕、加代あけ美〔同〕、田畑善彦〔同〕、高緒弘志？〔同〕、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、朝香奈緒美〔同〕、黒木広美？〔同〕、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、斉藤倫子？〔同〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、他
　　　　…東都日報の記者・村山三郎（小高雄二）は赤坂ボウリングセンターの事務員・野々宮夏子（堀
　　　　　恭子）の美つ石〔みついし〕断崖からの転落死の真相を追う。夏子の妹・秋子（堀恭子。二役
　　　　　）から聞いた夏子の友人で、ゴルフ場の従業員である北田和江（久木登紀子〔後に香取環〕）
　　　　　を訪ねた村山は男たちに襲われ、大磯の別荘に和江とともに監禁される。その後、この別荘の
　　　　　主人である東亜貿易振興会の副会頭・国木田（井東柳晴）を殺した容疑をかけられた村山は、
　　　　　真相を追ううち、松浦エミ（筑波久子）、実はヘンリー山中という男性名の国際麻薬取締官と
　　　　　協力して、麻薬密輸組織を壊滅するというのが大筋。《情報提供／由美子さん／中森さん》

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　　　俺は銀座の騎兵隊
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　原作／原健三郎　脚本／山崎巌　撮影／永塚一栄
　　　　音楽／三保敬太郎
　　　　出演／和田浩治、清水まゆみ、守屋浩〔コロムビア〕、岡田真澄（後に眞澄）、二本柳寛、
　　　　　　　筑波久子〔洋舞〕、近藤宏、刈屋ヒデ子、杉山俊夫、待田京介、神戸瓢介、高原駿雄、
　　　　　　　初井言栄、天路圭子、南里磨美（後に椿まみ／歌手）、雨宮節子、雪丘恵介、杉幸彦、
　　　　　　　黒田剛、高緒弘志、荒木良平、志方稔、式田賢一、大庭喜義、島村謙二（後に謙次）、
　　　　　　　柳田妙子、小野武男、大高賢一、小沢直好（後に直平）、宍戸（後に郷）エイ治、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕　●　千代田弘〔クレジットなし〕、戸波四郎（後に志朗）〔同〕、
　　　　　　　鈴村益代〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、
　　　　　　　岩手征四郎〔同〕、本間節子〔同〕、斉藤倫子？〔同〕、守屋徹〔同〕、時照明〔同〕、
　　　　　　　三和完児〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、漆沢政子〔同〕、朝香奈緒美〔同〕、
　　　　　　　小野寺応侑〔同〕、加代あけ美〔同〕、福原恵美子？〔同〕、田中滋〔同〕、
　　　　　　　本目雅昭〔同〕、久松成次郎？〔同〕、大須賀更生？〔同〕、他
　　　　…チンピラスリのグループと知り合いになった長崎で被爆した孤児・千鳥〔チトリ〕三郎（和田
　　　　　浩治）は、彼らの住むオンボロバスが土地買収に巻き込まれていることを知る。悪玉たちは遊
　　　　　覧船で売春を行なうため、その船着き場の予定地を狙っていて、主人公とスリグループ、刑事
　　　　　・倉田堂造（高原駿雄）、木村公司を経営する木村善太（二本柳寛）とその部下で金融業のサ
　　　　　ン商事を営む神山〔コウヤマ〕良平（近藤宏）、香港から来た組織の幹部・マックレーン（岡
　　　　　田真澄〔後に眞澄〕）たちの悪玉一味が戦います。清水まゆみさんの役は、父親の借金のカタ
　　　　　に神山に使われている娘ながら、主人公の味方になる水原ユミ子（17歳と八カ月だそうで、
　　　　　主人公より一カ月年長らしい）、筑波久子さんの役は、キャバレー“赤い馬”のダンサー、刈
　　　　　屋ヒデ子さんの役は、チンピラスリグループのリーダーで靴磨きの川田良則（杉山俊夫）の仲
　　　　　間の銀座の花売り娘・久子、南里磨美（後に椿まみ／歌手）さんの役は、テレビの画面でハワ
　　　　　イアンを歌う歌手・南里磨美（本人？）、守屋浩さんの役は、銀座二丁目にあるバー“レピー
　　　　　ト”のボーイ・守山正一。ラスト、和田浩治さんと清水まゆみさんが銀座で馬に乗ります。パ
　　　　　ーマネントセットの、いわゆる“日活銀座”（当時は日活撮影所内に本物の銀座通りそっくり
　　　　　のセットがあった）での撮影シーンに実際の有楽町寄りの晴海通りでの撮影シーンを合体させ
　　　　　ているらしく、左手に不二家（フランスキャラメルの広告が見える）と、奥に和光の時計台が
　　　　　しっかり写っています。ロングの絵柄は後姿ですが、体型から見てご本人ではないか、とのこ
　　　　　と。その他のロケ地情報としましては、松坂屋デパートの屋上や店内もしっかり登場します。
　　　　　また、悪玉が取り引きのための暗号のフィルムの代わりに主人公に騙されてつかまされるのは
　　　　　、三人の赤ん坊を抱いたジェリー・リュイスさんの写真（笑）。
　　　　　　《情報提供／渚さん／まるこさん／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　地図のない町
　　　　監督／脚本／中平康　脚本／橋本忍　撮影／山崎善弘　音楽／黛敏郎
　　　　出演／葉山良二、吉行和子、南田洋子、宇野重吉、小沢昭一、山内明、滝沢修、安部徹、
　　　　　　　梅野泰靖、下條正巳、高野由美、佐野浅夫、浜村純、嵯峨善兵、庄司永健（永建）、
　　　　　　　三崎千恵子、宮阪将嘉、中西妙子、稲垣隆史、早野寿郎、小泉郁之助、片桐恒男、
　　　　　　　玉村駿太郎、弘松三郎、潮京以子（後に佐々木景子）、須田喜久代、三船好重、
　　　　　　　佐川明子、石塚乃笛、柳瀬志郎、二木草之助、青木富夫、英原穣二、宮原徳平、
　　　　　　　柴田新（後に新三）、瀬山孝司、倉田栄三、藤沢健男、近江大介、榎木兵衛　●
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）〔クレジットなし〕、淡月梨花？〔同〕、
　　　　　　　山崎育子（後に礼子）〔同〕、久松成次郎？〔同〕、福原恵美子？〔同〕、
　　　　　　　林浩子（後に泰江）〔同〕、玉井謙介？〔同〕、速水脩二？〔同〕、
　　　　　　　水木京二（後に京一）〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、石川恵一〔同〕、戸波四郎（後に志朗）〔同〕、
　　　　　　　加村裕之？〔同〕、斎藤久美子〔同〕、福田文子〔同〕、高田栄子〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、里（後に大門）実〔同〕、佐川明子〔同〕、澄川透〔同〕、
　　　　　　　早川名美（後に由記）〔同〕、鈴村益代〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、
　　　　　　　山之辺潤一〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、三杉健〔同〕、守屋徹〔同〕、
　　　　　　　石丘伸吾？〔同〕、谷川玲子〔同〕、田中滋〔同〕、橘田良江〔同〕、小林亘〔同〕、
　　　　　　　田畑善彦〔同〕、式田賢一〔同〕、高山千草〔同〕、小野武雄〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、
　　　　　　　川村昌之〔同〕、八代康二（後に康次）〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、
　　　　　　　高橋明〔同〕、三浜元〔同〕、他
　　　　…梓組の子分たちに妹・佐紀子（吉行和子）を凌辱され、幼なじみの小室加代子（南田洋子）も
　　　　　借金のカタに組長の梓米吉（滝沢修）の妾にされてしまった若い医師・戸崎慎介（葉山良二）
　　　　　は復讐を誓っていた。梓組がスラム街である東雲町一帯を買い占めようと画策し、住民たちを
　　　　　脅迫するので、ついに慎介は立ち上がるが…という船山馨原作《殺意の影》の映画化作品。中
　　　　　では、映画館で『狂った果実』が上映されていて、石原裕次郎さんの姿や声、北原三枝さんの
　　　　　声が登場します。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　刑事物語前科なき拳銃
　　　　監督／小杉勇　脚本／長谷川公之、宮田達男　撮影／間宮義雄　音楽／松村禎三
　　　　出演／益田喜頓、青山恭二、中川姿子、南風夕子、佐野浅夫、高品格、深江章喜、山田禅二、
　　　　　　　花村典克（後に彰則）、長尾敏之助、早野輝、木下雅弘、小泉郁之助、関口悦郎、
　　　　　　　野呂圭介、上野山功一、紅沢葉子、弘松三郎、榎木兵衛、二階堂郁夫、東郷秀美、
　　　　　　　藤井昭雄、守屋徹、高橋寛、小柴隆（後に尋詩）、福田文子、夏今日子、椿とみ、
　　　　　　　橘田良江、朝香奈緒美、北出桂子、立花泰子、山崎育子（後に礼子）、漆沢政子　●
　　　　…“刑事物語”シリーズ第5作。場外馬券売場の強盗殺人事件を巡って、佐藤源造（益田喜頓）
　　　　　・保郎（青山恭二）の父子刑事が、ゲルニカという珍しいスペイン製の銃を追うというのが大
　　　　　筋。小林旭さん主演の『やくざの詩』での敵の証拠となる銃もこの銃でしたね。中川姿子さん
　　　　　の役は、犯人の一人・本多信吉（木下雅弘）の恋人で、浅草のヌード喫茶“パリジェンヌ”の
　　　　　ホステス・〔モチダ・〕ミドリ、南風夕子さんの役は、犯人の一人・横田八郎（深江章喜）の
　　　　　恋人で、民謡酒場“つがる”の民謡の歌姫・〔アツタ・〕サヨ子。《情報提供／NOBOさん》

　　　男の怒りをぶちまけろ
　　　　監督／松尾昭典　脚本／竹森竜馬、中西隆三　撮影／岩佐一泉　音楽／鏑木創
　　　　出演／赤木圭一郎、浅丘ルリ子、二谷英明、渡辺美佐子、金子信雄、西村晃、内田良平、
　　　　　　　藤村有弘、土方弘、木浦佑三、南寿美子、武藤章生、嵯峨善兵、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、野呂圭介、木下雅弘、小泉郁之助、青木富夫、伊丹慶治、
　　　　　　　雪丘恵介、花村典克（後に彰則）、上野山功一、宮原徳平、緑川宏、柳瀬志郎、澄川透、
　　　　　　　木島一郎、英原穣二、水木京二（後に京一）、川辺健三、伊豆見雄（後に英輔）、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、三笠謙（後に池沢竜）、
　　　　　　　柴田新（後に新三）、今村弘、松丘清司、石丘伸吾、川村昌之、東郷秀美、
　　　　　　　里（後に大門）実、本目雅昭、谷川玲子、久木登紀子（後に香取環）、加代あけ美、
　　　　　　　山口吉弘、立川博、三宅洋、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、和田玲子、
　　　　　　　山崎育子（後に礼子）、峰和子、東京シックス・ビューティズ、スゴー・芳明〔振付〕、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕　●　森みどり？〔クレジットなし〕、三浜元〔同〕、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、早川名美（後に由記）〔同〕、
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、立花泰子〔同〕、
　　　　　　　梅田晃宏〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、宇都宮嘉晃〔同〕、高山千草〔同〕、
　　　　　　　深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、柳田妙子？〔同〕、速水脩二？〔同〕、
　　　　　　　志方稔〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）？〔同〕、大須賀更生〔同〕、
　　　　　　　二木草之助〔同〕、夏今日子？〔同〕、荒木良平〔同〕、漆沢政子〔同〕、
　　　　　　　斎藤久美子〔同〕、久遠利三〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、木城ゆかり〔同〕、黒木広美〔同〕、鈴村益代？〔同〕、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）〔同〕、須田喜久代〔同〕、露木護〔同〕、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、重盛輝江（後にてる江）〔同〕、
　　　　　　　浜口竜哉〔同〕、宮川敏彦〔同〕、時照明？〔同〕、北出桂子〔同〕、他
　　　　…大阪行きの飛行機に乗る日香交易公司の取締役・密田有造（伊丹慶治）から世界第三位という
　　　　　時価二億円のダイヤ“ピタゴラス（？）”の入ったカバンを奪い、落下傘で脱出した有本（内
　　　　　田良平）と弟分の橋場（土方弘）。この二人が乗った田島運送のトラックに、車が故障したた
　　　　　め便乗させてもらった毎朝新聞社会部の記者・三沢十郎（赤木圭一郎）が事件の真相を追うと
　　　　　いうのが大筋。有本たちは、運転手の小泉（木浦佑三）と助手の坂口（木下雅弘）、三沢をト
　　　　　ラックごと東京埠頭に沈めますが、三沢だけは事件屋・村西三次（二谷英明）に助けられ…。
　　　　　藤村有弘さん扮する中国人拳銃ブローカー・〔リャン〕の怪しさが相変わらずイイです（笑）
　　　　　。浅丘ルリ子さんの役は、殺された小泉の妹で、事件解決に協力するショーダンサーのリーダ
　　　　　ー・章子〔アキコ〕（彼女が仲間たちとダンスの練習をしているビルの屋上は新宿あたり）、
　　　　　渡辺美佐子さんの役は、新宿のキャバレー“トレモロ”のマダム（元・ダンサー）で、経営者
　　　　　の稲上勇二（金子信雄）や有本、橋場たちのボスである会長・筧順造（西村晃）の愛人・〔チ
　　　　　ノ・〕礼子。クレジットなしで、星ナオミさんと椎名伸枝さんが章子率いるダンスチームのメ
　　　　　ンバーとして出演されています（吹き替えというわけではなく、星ナオミさんと椎名伸枝さん
　　　　　は本当に“東京シックス・ビューティズ”なるグループのメンバーだったのでしょうか？）。
　　　　　これが、現時点で確認されている、星ナオミさんが初めて日活映画に顔を出された作品という
　　　　　ことになります。劇中、兄に死なれ、天涯孤独となった章子を訪ねた三沢が言います。
　　　　　「ひとりぼっちのあなたがどうしてるか気になったもんで、ちょっと寄ってみたんです。でも
　　　　　　良かった、元気そうで…」。
　　　　　…こんな甘いマスクの二枚目にそんなことを言われたら、ちょっと胸キュン？（笑）。英語題
　　　　　名として、“The Lost Diamond”があります。《情報提供／NOBOさん／yujiroさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　俺は流れ星
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　原作／松浦健郎　脚本／今村文人　撮影／永塚一栄
　　　　音楽／山本直純
　　　　出演／川地民夫、稲垣美穂子、香月美奈子、フランク・永井（フランク永井）〔ビクター〕、
　　　　　　　伊藤寿章（後に澤村昌之助）、長弘、沢井杏介、上野山功一、島村謙二（後に謙次）、
　　　　　　　河野弘、速水脩二、中田博久、郷エイ治、古田祥、二階堂郁夫、今川英二、玉井謙介、
　　　　　　　谷田部靖、荒木良平、三宅洋、志方稔、浜口竜哉、式田賢一、山口吉弘、大倉節美、
　　　　　　　黒木理圭（後に広美）、三枝伸子、家根谷美代子（後に水城英子）、斉藤倫子、
　　　　　　　宇都宮嘉晃、三杉健〔技斗〕　●　清水文夫？〔クレジットなし〕、
　　　　　　　大治誠（後に大路達三）〔同〕、高山千草〔同〕、河瀬正敏〔同〕、時照明？〔同〕、
　　　　　　　菊田一郎〔同〕、今村弘〔同〕、東郷秀美〔同〕、八代康二（後に康次）〔同〕、他
　　　　…サックス奏者の沢健次（川地民夫）は、同じサックス奏者の一郎（沢井杏介）とその恋人のダ
　　　　　ンサー・ミナ（香月美奈子）を東京から逃がしてやることに。…一年後、ある港町に流れ着い
　　　　　た健次は、愚連隊に絡まれている三崎道子（稲垣美穂子）を地元の三崎組の娘とは知らずに助
　　　　　ける。同じ頃、三崎組との抗争から新興ヤクザであるコパ興業の“ゲン”（郷エイ治）を助け
　　　　　たことから健次はコパ興業に雇われ、二つの組織の抗争に巻き込まれることになるというのが
　　　　　大筋。タイトル曲を、レコード会社にスカウトされて東京に行くことになる、コパ興業が営む
　　　　　キャバレー“コパ”のボーイ・夏井に扮したフランク永井さんが歌っています。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　密航0〔ゼロ〕ライン
　　　　監督／鈴木清順　脚本／横山保朗　撮影／峰重義　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／長門裕之、小高雄二、清水まゆみ、中原早苗、小沢昭一、木浦佑三、高品格、東恵美子、
　　　　　　　永井智雄、嵯峨善兵、杉幸彦、相原巨典、雪丘恵介、河合健二、初井言栄、小泉郁之助、
　　　　　　　石崎克巳、野呂圭介、玉村駿太郎、久松晃（後に洪介）、河野弘、柳瀬志郎、宮原徳平、
　　　　　　　柴田新（後に新三）、島村謙二（後に謙次）、林茂朗、榎木兵衛、二木草之助、
　　　　　　　千代侑子、横田陽子（後に楊子）、福田文子、佐久間玲子、
　　　　　　　小坂翠（厳密には“羽”の下に“卆”）、高山千草、黒木理圭（後に広美）、
　　　　　　　高田栄子、古田祥、小柴隆（後に尋詩）、石丘伸吾、河瀬正敏、川村昌之、松丘清司、
　　　　　　　宮元三（後に戸波志朗）、速水脩二、東郷秀美、大須賀更生、高緒弘志、山中大成、
　　　　　　　藤井昭雄、日下部徹也、小野武雄、峰三平〔技斗〕　●　久遠利三〔クレジットなし〕、
　　　　　　　里（後に大門）実〔同〕、木崎順〔同〕、八代康二（後に康次）〔同〕、露木護〔同〕、
　　　　　　　緑川宏？〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、千代田弘〔同〕、本間節子〔同〕、
　　　　　　　漆沢政子？〔同〕、鈴村益代〔同〕、本目雅昭〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、
　　　　　　　高橋明〔同〕、澄川透〔同〕、立花泰子？〔同〕、吉田勇男（後に朗人）？〔同〕、
　　　　　　　立川博〔同〕、田中滋〔同〕、浜口竜哉〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、
　　　　　　　岩手征四郎〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、石塚乃笛？〔同〕、
　　　　　　　天路圭子？〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、橘田良江〔同〕、
　　　　　　　花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、ポール・ラッファロー？〔同〕、藤沢健男？〔同〕、
　　　　　　　朝香奈緒美？〔同〕、他
　　　　…友人や仲間を裏切ってでもスクープをモノにする極東新聞の記者・香取耕一（長門裕之）と、
　　　　　香取の大学での同窓生でライバルの日東新聞に勤める仁科達男（小高雄二）が東京と香港を結
　　　　　ぶ“密航0ライン”を追い、国際密輸組織の内幕を暴くため潜入する姿をドキュメンタリータ
　　　　　ッチで描いています。清水まゆみさんの役は、香取の妹で仁科の恋人である後楽園球場のウグ
　　　　　イス嬢・寿美子、中原早苗さんの役は、香取の同窓生で密売組織の一員・佐伯敏雄（河合健二
　　　　　）の妹・玲子、千代侑子さんの役は、麻薬の運び屋のヌードモデルである渡辺愛子。曽我部道
　　　　　太原作《亡命の町》を脚色。“Clandestine Zero Line”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／keiさん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　お嬢さんの散歩道
　　　　監督／堀池清　脚本／関屋清、浦山桐郎　撮影／藤岡粂信　音楽／奥村一
　　　　出演／笹森礼子、松尾嘉代〔新人〕、沢本忠雄、清水将夫、土方弘、宮城千賀子、伊藤孝雄、
　　　　　　　雪丘恵介、井東柳晴、二木草之助、木崎順、堺美紀子、神戸瓢介、千代田弘、菊田一郎、
　　　　　　　糸賀靖雄、山崎育子（後に礼子）、高美アリサ、花柳徳泉〔舞踊振付〕　●
　　　　　　　和田玲子〔クレジットなし〕、深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、安藤繁子〔同〕、
　　　　　　　漆沢政子〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、水木京二（後に京一）〔同〕、
　　　　　　　佐川明子〔同〕、岩手征四郎〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、鹿島貞夫（後に千波丈太郎）〔同〕、森みどり？〔同〕、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）？〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、高野誠二郎〔同〕、
　　　　　　　坂巻祥子〔同〕、木城ゆかり〔同〕、衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、他
　　　　…田園調布駅から徒歩でわずかにある里見家が舞台。里見家は、生命保険会社の部長である英輔
　　　　　（清水将夫）と妻で近代舞踊の会を主催する華子（宮城千賀子）、華子の姪で身寄りのない靖
　　　　　子（松尾嘉代）、テリアのパイパーとで暮らしている。しかし、夫妻はすれ違いが多く、また
　　　　　靖子は城南大学の学生である恋人・青野（伊藤孝雄）がいるのに華子に縁談を勧められ元気が
　　　　　ない。そこへ若葉会から明るく元気なお手伝いさん・“まり子”こと豊田〔トヨダ・マリ〕（
　　　　　笹森礼子）がやって来るので、一家の雰囲気が変わる。まり子にも犬の散歩を通じて知り合っ
　　　　　た、お互い名前を告げないまま付き合うことになる（そこで“お嬢さん”と呼ばれる）ボーイ
　　　　　フレンドが出来るが、実はそれは靖子の縁談の相手で、華子の知人・〔イシカワ〕（堺美紀子
　　　　　）の甥で九州から会社の関係で出てきている宏平（沢本忠雄）。彼はまり子がてっきり里見家
　　　　　のお嬢さんだと思い込んで…。まり子は、パイパーを“田園調布愛犬コンテスト”で優勝させ
　　　　　たり、競馬好きの英輔にダービーで勝ち馬券を獲らせたり（以前、競走馬を持っている家で働
　　　　　いていた）、靖子と青野の仲を里見夫妻に承諾させたり、華子を金銭面で利用している《週刊
　　　　　サロン》の編集者・丹羽（土方弘）の悪事を暴いたりと大活躍します。まり子と宏平が国会議
　　　　　事堂の前で待ち合わせをして植物園やプールなどに出かけますが、そこでは笹森礼子さんの水
　　　　　着姿が登場しますので、これは貴重かも？（笑）。《情報提供／由美子さん／keiさん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　赤い夕陽の渡り鳥
　　　　監督／斎藤武市　原作／原健三郎　脚本／山崎巌、大川久男　撮影／高村倉太郎
　　　　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、白木マリ（後に万理）、大坂志郎、近藤宏、深江章喜、
　　　　　　　島津雅彦、河上信夫（後に喜史朗）、楠侑子、青木富夫、紀原耕（後に土耕）、黒田剛、
　　　　　　　神山勝、瀬山孝司、阪井幸一朗、村瀬辰也、光沢（後に光）でんすけ、荒井岩衛、
　　　　　　　小林亘、白井鋭、宮川敏彦、露木護、須藤孝（後に野村隆）、沢美鶴、田畑善彦、
　　　　　　　大庭喜儀、岡村佶、梅田晃宏、押見史郎、倉田栄三、久松成次郎、夏今日子、
　　　　　　　斎藤久美子、五十嵐久子、田村茂子、黒木理圭（後に広美）、時照明、
　　　　　　　井上ひろし〔コロムビア〕、高瀬将敏〔技斗〕　●　加代あけ美〔クレジットなし〕、
　　　　　　　北出桂子〔同〕、木崎順〔同〕、鹿島貞夫（後に千波丈太郎）〔同〕、立川博〔同〕、
　　　　　　　新村猛？〔同〕、東郷秀美〔同〕、藤沢健男〔同〕、浜田義則〔同〕、上釜孝允〔同〕、
　　　　　　　浜口竜哉〔同〕、葵真木子〔同〕、柳田妙子〔同〕、橘田良江〔同〕、
　　　　　　　斉藤倫子？〔同〕、宇都宮嘉晃〔同〕、大須賀更生〔同〕、他
　　　　…“渡り鳥”シリーズ第4作。舞台は会津磐梯。浅丘ルリ子さんの役は、乗っ取られかけている
　　　　　牧場（と、もうここまで書けばストーリーの解説は必要ないですよね？…笑）の娘・二宮靖子、
　　　　　宍戸錠さんの役は、地元のヤクザの元へ東京のボスから派遣されてくる“ハジキの政”。英語
　　　　　題名は、“The Rambler in The Sunset”だとか。《情報提供／ラジニ・タイラーさん／ NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　7月

　　　刑事物語小さな目撃者
　　　　監督／小杉勇　脚本／高橋二三　撮影／間宮義雄　音楽／松村禎三
　　　　出演／益田喜頓、青山恭二、中川姿子、南寿美子、佐野浅夫、弘松三郎、松岡高史、宮崎準、
　　　　　　　杉幸彦、田中筆子、山田禅二、長尾敏之助、花村典克（後に彰則）、紅沢葉子、
　　　　　　　野呂圭介、漆沢政子、三船好重、片桐恒男、小泉郁之助、他
　　　　…“刑事物語”シリーズ第6作。向島の日新製薬工場で守衛夫婦（野呂圭介・漆沢政子）が惨殺
　　　　　され、小売価格960万円相当の薬品・広範囲抗生物質ジュンマイシンVが盗まれる。守衛夫婦
　　　　　の幼い息子・宏（松岡高史）が事件の目撃者で…。薬品を密売する人たちを追う向島署の佐藤
　　　　　源造（益田喜頓）・保郎（青山恭二）父子の刑事の活躍を描いています。中川姿子さんの役は
　　　　　、雀荘の店員で、犯人の一人である学生・長谷川（杉幸彦）の恋人・弓子、南寿美子さんの役
　　　　　は、ファッションモデルで主犯・浜田（宮崎準）の恋人・アケミ。ロケ地情報としては、警察
　　　　　署の前に“史跡西ヶ原一里塚”の石碑があり、この塚は東京23区内で唯一現存する一里塚。
　　　　　北区西ヶ原にあり、石碑の向かいには実際に滝野川警察署がありますので、“向島署”の玄関
　　　　　付近のロケは滝野川警察署玄関で行われたようです。《情報提供／NOBOさん》

　　　霧笛が俺を呼んでいる
　　　　監督／山崎徳次郎　脚本／熊井啓　撮影／姫田真佐久　音楽／山本直純
　　　　出演／赤木圭一郎、芦川いづみ、葉山良二、西村晃、吉永小百合〔新人〕、堀恭子、内田良平、
　　　　　　　二本柳寛、深江章喜、天路圭子、沢井杏介、木島一郎、深水吉衛、弘松三郎、野呂圭介、
　　　　　　　木崎順、八代康二（後に康次）、柴田新（後に新三）、英原穣二、柳瀬志郎、原恵子、
　　　　　　　須田喜久代、福田文子、川辺健三、河瀬正敏、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、大須賀更生、志方稔、世良馨、加村裕之、
　　　　　　　藤沢健男、峰三平〔技斗〕　●　家根谷美代子（後に水城英子）〔クレジットなし〕、
　　　　　　　加代あけ美〔同〕、橘田良江〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、和田玲子〔同〕、
　　　　　　　木城ゆかり〔同〕、谷川玲子〔同〕、榎木兵衛〔同〕、戸波四郎（後に志朗）〔同〕、
　　　　　　　黒木広美〔同〕、小坂翠？〔同〕、本間節子〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、
　　　　　　　荒木良平〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、清水千代子？〔写真のみ〕〔同〕、
　　　　　　　高山千草〔写真のみ〕〔同〕、里（後に大門）実〔写真のみ〕〔同〕、
　　　　　　　佐川明子〔写真のみ〕〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）〔写真のみ〕〔同〕、
　　　　　　　大森安行〔同〕、鹿島貞夫（後に千波丈太郎）〔同〕、斉藤倫子〔同〕、新村猛〔同〕、
　　　　　　　糸賀靖雄〔同〕、他
　　　　…エンジンの故障で一週間出航が遅れることになった“すずらん丸”の二等航海士・杉敬一（赤
　　　　　木圭一郎）が、初めて訪れた横浜で少年院時代からの親友・浜崎守雄（葉山良二）を探すと、
　　　　　自殺したと聞いて驚く。その死に疑問を抱いた杉が、浜崎の恋人である歌手・美也子（芦川い
　　　　　づみ）と一緒に真相を追うことになるというのが大筋。実は浜崎は身代りに他人を殺し、死ん
　　　　　だことにして身を隠し麻薬組織を営んでいた…。大団円の後、神奈川県警加賀町警察署の刑事
　　　　　・森本（西村晃）に行き先を尋ねられると、
　　　　　「そうさな、霧笛にでも聞いてみな。どうやら霧笛が俺を呼んでるらしいぜ」
　　　　　…というクサいセリフを吐きます（同様のセリフは劇中、もう一回登場）。そしてラスト、主
　　　　　人公は美也子に「ごきげんよう！」（こんなセリフも一般人は言わないぞ！…笑）と言い放ち
　　　　　去って行きます。吉永小百合さんの役は、浜崎の妹で、先天性股関節炎という病気で入院して
　　　　　いるゆき子。歌手に扮した芦川いづみさんがシャンソンを歌うのも珍しい（本人の声だという
　　　　　説や吹き替えだという説もありますが…おそらく吹き替え）。“The Call Of The Foghorn”の
　　　　　英語題名があるようです。《情報提供／NOBOさん／杉浦五郎さん／yujiroさん》

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　　　天下を取る
　　　　監督／牛原陽一　脚本／松浦健郎　撮影／横山実　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／石原裕次郎、長門裕之、中原早苗、北原三枝、滝沢修、小沢昭一、益田喜頓、
　　　　　　　笹森礼子〔新人〕、金子信雄、藤村有弘、横山運平、三島雅夫、東恵美子、清水将夫、
　　　　　　　伊藤寿章（後に澤村昌之助）、山田禅二、相原巨典、原恵子、初井言栄、嵯峨善兵、
　　　　　　　鴨田喜由、澄川透、榎木兵衛、近江大介、瀬山孝司、須藤孝（後に野村隆）、
　　　　　　　光沢（後に光）でんすけ、柳瀬志郎、青木富夫、島三佳子、柳寿子、佐久間玲子、
　　　　　　　植田照美、千代侑子、黒木広美、柳田妙子、久城葉子、葵真木子、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）、水木京二（後に京一）、小林亘、山中大成、一色英司、古田祥、
　　　　　　　佐藤圭司、平塚仁郎、峰三平〔技斗〕　●　押見史郎〔クレジットなし〕、
　　　　　　　本目雅昭〔同〕、坂巻祥子〔同〕、小野武雄〔同〕、小野寺応侑〔同〕、
　　　　　　　和田玲子？〔同〕、加代あけ美〔同〕、二木草之助〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、
　　　　　　　高野誠二郎〔同〕、藤井昭雄〔同〕、緑川宏〔同〕、田畑善彦〔同〕、沢美鶴〔同〕、
　　　　　　　加村裕之〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、守屋徹〔同〕、千代田弘〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、高田栄子〔同〕、大治誠（後に大路達三）〔同〕、
　　　　　　　伊丹慶治〔同〕、本間節子〔同〕、北出桂子〔同〕、英原穣二〔同〕、白井鋭〔同〕、
　　　　　　　三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、五十嵐久子？〔同〕、中井景（プロデューサー）〔同〕、
　　　　　　　漆沢政子〔同〕、久松成次郎〔同〕、菊田一郎〔同〕、他
　　　　…源氏鶏太原作作品。東洋物産株式会社の鉄鋼課に配属された新入社員・大門大太〔ダイタ〕（
　　　　　石原裕次郎）は、人事係長の尾山（益田喜頓）に社内を案内された時、不在をいいことに社長
　　　　　の椅子に座ってみせる大物。同期入社の“カメちゃん”こと亀村兵治〔ヒョウジ〕（長門裕之
　　　　　）は、自分が参謀になるので、大太に天下を取らないかと持ちかける。バーで東洋財閥の本社
　　　　　の会長・鬼平五左衛門（滝沢修）と知り合ったり、会長の妾の子だと嘘をつくチンピラ・“バ
　　　　　シンの五郎”（小沢昭一）の相手をしたり、沼津で土地買収の件を片付けたり、悪玉の袋井専
　　　　　務（金子信雄）や鉄鋼課の新課長・西野秀夫（藤村有弘）を解雇させたりと、大奮闘をして出
　　　　　世する話。大阪へも出張、当時の特急列車“つばめ”の食堂車の様子なども楽しい。北原三枝
　　　　　さんの役は、人事係長（益田喜頓）の娘で同じく鉄鋼課の新入社員である尾山沢子、笹森礼子
　　　　　さんの役は、新橋のトリスバー“サクランボ”の従業員で“バシンの五郎”の妻らしいキミ子
　　　　　。クラブ“湖”のホステス・ユリ子に扮するのは中原早苗さんで、恒例のヒロインのライバル
　　　　　役。中原さんが華やかで綺麗だからこそ、ヒロインがより際立つのですね。磯田重工業の社長
　　　　　（三島雅夫）に言い寄られているユリ子がゲタを放って、表が出たら天下を取る（主人公を取
　　　　　るということ）、裏が出たら社長に貞操を…と占うのですが、そっと目を開けると、そこには
　　　　　ゲタを持った沢子が立っています。ユリ子が言います。
　　　　　「あなたが淀君さんね」
　　　　　実は沢子は、大阪への列車の中へ大太宛ての電報を淀君名義で打っていたのでした。この自信
　　　　　たっぷりに見える（笑）北原三枝さんの様子も見ものです。ラスト、社長になった年老いた主
　　　　　人公たちが出てきますが、それは公園で昼寝をしていて見る夢だったというオチがあります。
　　　　　このロケ場所は皇居前広場だそうです。また、新入社員の一人に扮する美人・黒木広美さんは
　　　　　61年頃に日活を離れて（61年頃まではクレジットなしでの出演あり）、ファッションモデル
　　　　　として成功されています。英語題名として“The White Collar Dreamer”があるようです。
　　　　　その後、69年にNET（現・EX）で『喧嘩太郎』の題名で（ちょとややこしい）テレビドラマ
　　　　　として制作されています。主人公の大太に扮しているのは杉良太郎さん、亀村に扮しているの
　　　　　は砂塚秀夫さん。共演／大坂志郎、宍戸錠、山本陽子、西尾三枝子、松原智恵子、沢村貞子、
　　　　　進藤英太郎、橘和子、西恵子、和田浩治、吉沢京子、他。
　　　　　　《情報提供／yujiroさん／ちゃんゆうさん／NOBOさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん／MIKIさん》

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　　　若い突風
　　　　監督／脚本／西河克巳　原作／原健三郎　脚本／山崎巌　撮影／伊佐山三郎　音楽／池田正義
　　　　出演／和田浩治、守屋浩、清水まゆみ、金子信雄、二本柳寛、藤村有弘、清水将夫、内田良平、
　　　　　　　杉山俊夫、山田禅二、雪丘恵介、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、楠侑子、加原武門、
　　　　　　　上野山功一、衣笠一夫（後に真寿男）、紀原耕（後に土耕）、榎木兵衛、山之辺潤一、
　　　　　　　近江大介、林茂朗、久遠利三、糸賀靖雄、藤井昭雄、水木京一、葵真木子、清水千代子、
　　　　　　　山崎育子（後に礼子）、斎藤久美子、重盛輝江（後にてる江）、碓氷晃、式田賢一、
　　　　　　　C・C・ルーグ、エディー・モハンダーズ（エディ・住吉）、水上早苗（コロムビア）、
　　　　　　　葉村道子〔振付〕、村岡チーム〔踊〕、高瀬将敏技〔技斗〕　●
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔クレジットなし〕、森みどり〔同〕、
　　　　　　　花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、市原久照（後に久）？〔同〕、小野武雄？〔同〕、
　　　　　　　早川名美（後に由記）？〔同〕、浜口竜哉〔同〕、柳田妙子？〔同〕、他
　　　　…山手タクシーに勤めた長谷健次（和田浩治）が、彼の父・省造（清水将夫）が勤めている横浜
　　　　　税関から押収された麻薬を巡って麻薬密輸組織と戦う話。途中、昔の海軍の要塞跡へ行くシー
　　　　　ンがあり、海中でのシーンが結構長く出てきます。運転手仲間・安さん（藤村有弘）は実は関
　　　　　東甲信越方面担当の麻薬Gメン・〔サワモト・ヤスオ〕。清水まゆみさんの役は、山手タクシ
　　　　　ーなどを営む高田興業の娘・高田良子〔リョウコ〕、楠侑子さんの役は、バー“RUBY QUEEN
　　　　　”のマダム・高木ミサ子で、実は良子の異母姉。中では上野山功一さんが、眼帯（真ん中に黒
　　　　　い円が描かれています）にパイプをくわえた、怪しげな風体の悪玉の子分・梶に扮しています
　　　　　。劇中、“THE MAN FOUR FINGER”という洋画（多分、架空の作品でしょう）の看板が映
　　　　　りますが、和田浩治さんが“第四の男”という引っかけかもしれません？？？。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／NOBOさん》

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　　　浅草姉妹
　　　　監督／森永健次郎　脚本／小林桂三郎　撮影／山崎安一郎　音楽／山本直純
　　　　出演／沢本忠雄、稲垣美穂子、南風夕子、天草四郎、こまどり姉妹〔コロムビア〕、
　　　　　　　三崎千恵子、木島一郎、神戸瓢介、久松晃（後に洪介）、菊田一郎、林茂朗、
　　　　　　　千代田弘〔技斗〕　●　高田栄子〔クレジットなし〕、能登谷恵美子？〔同〕、
　　　　　　　榎木兵衛〔同〕、佐川明子〔同〕、守屋徹〔同〕、漆沢政子〔同〕、三浜元〔同〕、
　　　　　　　小野武雄〔同〕、山口吉弘〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、英原穣二〔同〕、
　　　　　　　鹿島貞夫（後に千波丈太郎）？〔同〕、川村昌之？〔同〕、橘田良江〔同〕、他
　　　　…“ダイヤルのノブ”という通り名だった頃、金庫破りをして少年院に入り、出所後は村岡常吉
　　　　　（天草四郎）が営む浅草六区にある小料理屋“おくやま”の板前として働いて三年になる戦災
　　　　　孤児・前田信夫（沢本忠雄）。しかし、神戸で銀行襲撃に失敗して指名手配中の昔の兄貴分・
　　　　　柏木専造（木島一郎）から再び金庫破りの片棒を担ぐように脅され…。稲垣美穂子さんの役は
　　　　　、主人公の恋人で小料理屋“おくやま”の娘で店を手伝っている村岡京子、南風夕子さんの役
　　　　　は、柏木の愛人・ルミ。こまどり姉妹さんが三味線の流しの姉妹に扮してタイトル曲を歌って
　　　　　います。《情報提供／NOBOさん／中森さん》

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　　　爆破命令
　　　　監督／野村孝　脚本／秋元隆太　撮影／萩原泉　音楽／松村禎三
　　　　出演／二谷英明、香月美奈子、永井智雄、待田京介、木浦佑三、小泉郁之助、長弘、
　　　　　　　玉村駿太郎、久松晃（後に洪介）、花村典克（後に彰則）、紀原耕（後に土耕）、
　　　　　　　久遠利三、須田喜久代、千代侑子、阿部幸四郎〔技斗〕　●
　　　　　　　東郷秀美〔クレジットなし〕、大森安行〔同〕、小柴隆（後に尋詩）〔同〕、
　　　　　　　三浜元？〔同〕、守屋徹〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、神山勝〔同〕、
　　　　　　　松丘清司？〔同〕、漆沢政子〔同〕、夏今日子？〔同〕、福原恵美子〔同〕、
　　　　　　　宮川敏彦？〔同〕、河瀬正敏〔同〕、他
　　　　…夜の国道を走る大型トラックが突然爆破し、現場には麻薬王・王英漢の旅券が落ちていた。香
　　　　　港の組織から、陳丁堂という男が爆破命令を出した犯人を探しにやって来た。国際犯罪捜査の
　　　　　特捜班は、陳をマークし事件の真相を探る…というのが大筋ですが、実は陳は入国前に逮捕さ
　　　　　れていて、特捜班の刑事・井上（二谷英明）が、陳になりすまして真犯人を探していたのだっ
　　　　　たという話。香月美奈子さんの役は、半月前に行方不明になった父親を探しているノースウェ
　　　　　スト航空のスチュワーデス・内海紀子。“早撃ちの武〔タケ〕”に扮しているのが、いつもは
　　　　　気の弱い男の役が多い木浦佑三さんなのが意外（肺病なのか、いつも咳をしていますが、これ
　　　　　はどこかで見たような…笑）。《情報提供／由美子さん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　東京の暴れん坊
　　　　監督／斎藤武市　原作／松浦健郎　脚本／石郷岡豪　撮影／高村倉太郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、中原早苗、藤村有弘、近藤宏、小沢昭一、小川虎之助、森川信、
　　　　　　　十朱久雄、三島雅夫、相原巨典、小園蓉子、田中筆子、新井麗子、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、弘松三郎、千代侑子、福田トヨ、堺美紀子、原恵子、
　　　　　　　神戸瓢介、小泉郁之助、井東柳晴、野呂圭介、花村典克（後に彰則）、津田秀水、
　　　　　　　黒田剛、青木富夫、光沢（後に光）でんすけ、瀬山孝司、大須賀更生、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）、倉田栄三、久松成次郎、須藤孝（後に野村隆）、清水千代子、
　　　　　　　斎藤久美子、夏今日子、五十嵐久子、田村茂子、時照明、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　糸賀靖雄〔クレジットなし〕、田中滋〔同〕、久木登紀子（後に香取環）〔同〕、
　　　　　　　坂巻祥子〔同〕、斉藤倫子〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、
　　　　　　　平塚仁郎〔同〕、近江大介〔同〕、川村昌之〔同〕、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）〔同〕、
　　　　　　　ウィリアム・バッソン〔同〕、ジョルジュ・ムニネ？〔同〕、加代あけ美〔同〕、
　　　　　　　守屋徹〔同〕、中平哲弥（後に哲仟）？〔同〕、谷川玲子〔同〕、石丘伸吾〔同〕、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）〔同〕、菊田一郎〔同〕、立川博〔同〕、
　　　　　　　神山勝〔同〕、林浩子（後に泰江）〔同〕、岡村佶？〔同〕、大倉節美？〔同〕、
　　　　　　　花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、本間節子〔同〕、渡のり子〔同〕、高田栄子〔同〕、
　　　　　　　佐川明子〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、早川名美（後に由記）〔同〕、
　　　　　　　鈴木俊子〔同〕、澄川透〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、立花泰子〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔同〕、鈴村益代〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、緑川宏〔同〕、衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、
　　　　　　　田畑善彦〔同〕、荒井岩衛〔同〕、三宅洋〔同〕、北出桂子〔同〕、本目雅昭？〔同〕、
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）〔同〕、藤竜也？？？〔同〕、他
　　　　…銀座のフランス料理の“レストランジロウ”（改装前は“キッチンジロウ”）の若旦那・清
　　　　　水次郎（小林旭）が様々な事件を解決していくコメディタッチの“暴れん坊”（あるいは“銀
　　　　　座の次郎長”）シリーズ第1作。レギュラーである銭湯“松の湯”の娘・松田秀子に浅丘ルリ
　　　　　子さんが扮しています。秀子と息子を政略結婚させて、時価五億円の“松の湯”の土地を乗っ
　　　　　取ろうとする東西産業の社長・浅井（三島雅夫）やヤクザ組織“台風クラブ”の会長・風巻鉄
　　　　　兵（弘松三郎）と戦い、中村清と名乗る浅井の三男・隆三（相原巨典）に騙され妊娠、自殺未
　　　　　遂をしたバー“アルマン”のホステス・トシ子（千代侑子）の仇も討ちます（隆三の結婚式会
　　　　　場で、花嫁を秀子からトシ子に入れ替える）。“キッチンジロウ”に車で突っ込んだことをき
　　　　　っかけに次郎に力を貸してくれる元・総理大臣の“一本槍の先生”こと一本槍鬼左衛門（小川
　　　　　虎之助）やバー“アルマン”のママ・リラ子（中原早苗。後に演じる女優さんは、宮城千賀子
　　　　　さんや小園蓉子さんに変わりますが）もシリーズ中のレギュラーです。“The Tokyo Mighty
　　　　　guy”という英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／娯楽映画研究家佐藤利明さん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　野郎！地獄へ行け
　　　　監督／井田探　脚本／山村映司、犬伏太市　撮影／柿田勇　音楽／奥村一
　　　　出演／小高雄二、稲垣美穂子、永井智雄、梅野泰靖、楠侑子、下條正巳、野呂圭介、高品格、
　　　　　　　上野山功一、木島一郎、早野寿郎、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、雪丘恵介、久遠利三、
　　　　　　　玉村駿太郎、冬木京三（後に喬三）、紀原耕（後に土耕）、長弘、小林亘、今村弘、
　　　　　　　大庭喜義、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、エビナ・あきら、玉井謙介、早野輝、山口吉弘、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕、他
　　　　…ビル建設現場での鉄骨落下事故で死んだ恋人・桜井良子（稲垣美穂子）の父親の死の真相を追
　　　　　う新聞記者・小石川健吉（小高雄二）は、キャバレー“シルバー”にピアノ弾きとして潜入す
　　　　　る。そこで、自称・香港の殺し屋“サブ”こと潜入麻薬Gメンの馬場三郎（梅野泰靖）ととも
　　　　　に麻薬密輸団と戦うことになるというのが大筋。楠侑子さん扮するアケミは、キャバレー“シ
　　　　　ルバー”のホステスでしょうか。“野郎地獄へ行け”とタイトル表記のある文献もありますが
　　　　　？？？。

　　8月

　　　拳銃無頼帖不敵に笑う男
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　脚本／山崎巌　撮影／横山実　音楽／山本直純
　　　　出演／赤木圭一郎、笹森礼子、宍戸錠、青山恭二、吉永小百合〔新人〕、藤村有弘、南風夕子、
　　　　　　　二本柳寛、山田禅二、深江章喜、緑川宏、瀬山孝司、河野弘、深水吉衛、雨宮節子、
　　　　　　　椎名伸枝、星ナオミ、淡月梨花、柳田妙子、坂巻祥子、加代あけ美、エミー・瀬尾、
　　　　　　　古田祥、東郷秀美、志方稔、里（後に大門）実、荒木良平、沢美鶴、山口吉弘、
　　　　　　　玉井謙介、山根照雄（後に九段吾郎）、式田賢一、鹿島貞夫（後に千波丈太郎）、
　　　　　　　佐治田恵子、和田玲子、天宮輝〔振付〕、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　菅井一郎〔クレジットなし〕、朝香奈緒美〔同〕、木城ゆかり〔同〕、
　　　　　　　花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、
　　　　　　　斉藤倫子〔同〕、宇都宮嘉晃〔同〕、平塚仁郎〔同〕、岡村佶？〔同〕、
　　　　　　　黒木広美？〔同〕、木田ヨシコ〔同〕、山中大成？〔同〕、二階堂郁夫？〔同〕、
　　　　　　　森みどり〔同〕、漆沢政子〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、他
　　　　…城戸禮原作作品。“拳銃無頼帖”シリーズ第3作。舞台は金沢。赤木圭一郎さんの役は、やは
　　　　　り第2作までの主人公とは別人で、“早撃ちの竜”こと壇竜四郎。宍戸錠さんの役は、東京か
　　　　　ら来る拳銃使い（ダイヤモンドの鑑定人でもある）の“コルトの謙”、笹森礼子さんの役は、
　　　　　壇竜四郎の殺された恋人・ユリの妹（顔は瓜二つらしい）で、横安江アーケードで洋裁店“タ
　　　　　ケウチ”を営む佐伯博子（佐伯名義なのに店名が“タケウチ”なのは「？？？」ですが…笑）
　　　　　吉永小百合さんの役は、壇竜四郎の妹・則子。出所した壇竜四郎が死んだ恋人の妹と自分の妹
　　　　　が住む街に巣くう二大勢力の組織を一掃する話。ラスト、警察に連行される“コルトの謙”が
　　　　　手錠をかけられたまま壇竜四郎に送る無言の挨拶（？）がカッコいい！。Web@作者が最も
　　　　　お気に入りの助演作品における宍戸錠さんのキャラクターです（四六時中、ポップコーンを食
　　　　　べているところも愉快）。星ナオミさんの公称デビュー作でしょう。キャバレー“サンシャイ
　　　　　ン”で赤いドレスを着ている踊り子の一人に扮されています。ロケ地情報としましては、七尾
　　　　　市和倉あたりでも撮影が行なわれ、終盤の洞窟のある海岸は、珠洲市の真浦隧道あたりだそう
　　　　　です。また船場組の子分の一人に扮する山根照雄さんは、後に大映に移って九段吾郎と改名、
　　　　　64年の『ど根性物語銭の踊り』などからクレジットありで出演されています。“The Man with
　　　　　A Sinister Laugh”の英語題名あり。《情報提供／NOBOさん／yujiroさん》

　　　　　→詳細データ＋アルファ　

　　　喧嘩太郎
　　　　監督／舛田利雄　脚本／松浦健郎　撮影／山崎善弘　音楽／真鍋理一郎
　　　　出演／石原裕次郎、芦川いづみ、白木マリ（後に万理）、中原早苗、二谷英明、三津田健、
　　　　　　　芦田伸介、藤村有弘、東野英治郎、安部徹、内藤武敏、松本染升、深見泰三、嵯峨善兵、
　　　　　　　神山繁、山田禅二、武藤章生、河上信夫（後に喜史朗）、天路圭子、広岡三栄子、
　　　　　　　三崎千恵子、武田正憲、河合健二、福田トヨ、青木富夫、衣笠一夫（後に真寿男）、
　　　　　　　八代康二（後に康次）、木島一郎、神山勝、玉村駿太郎、島津雅彦、黒田剛、英原穣二、
　　　　　　　瀬山孝司、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、近江大介、榎木兵衛、柳瀬志郎、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）、上野山功一、水木京二（後に京一）、川村昌之、松丘清司、
　　　　　　　川辺健三、二階堂郁夫、山中大成、久遠利三、渡のり子、木城ゆかり、
　　　　　　　久木登紀子（後に香取環）、福田文子、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、若松俊二郎、
　　　　　　　大須賀更生、石丘伸吾、本目雅昭、加村裕之、三宅洋、佐藤幸平、山本和男、三浦和義、
　　　　　　　松谷好美、勝沢孝由、阿部幸四郎、峰三平〔技斗〕　●
　　　　　　　大治誠（後に大路達三）？〔クレジットなし〕、岩手征四郎〔同〕、平塚仁郎〔同〕、
　　　　　　　高野誠二郎〔同〕、岡村佶〔同〕、小坂翠？〔同〕、浜田義則？〔同〕、
　　　　　　　和田玲子〔同〕、宇都宮嘉晃？〔同〕、五十嵐久子？〔同〕、本間節子〔同〕、
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）〔同〕、立川博〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、
　　　　　　　押見史郎〔同〕、小野寺応侑〔同〕、中平哲弥（後に哲仟）〔同〕、
　　　　　　　オスマン・ユセフ〔同〕、エディー・住吉？〔同〕、真理アンヌ〔同〕、
　　　　　　　森みどり〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、
　　　　　　　舛田利雄（監督）〔同〕、東郷秀美？〔同〕、林浩子（後に泰江）〔同〕、
　　　　　　　花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、
　　　　　　　斉藤倫子〔同〕、大庭喜儀〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、倉田栄三〔同〕、
　　　　　　　河瀬正敏〔同〕、高橋明〔同〕、小林亘〔同〕、戸波四郎（後に志朗）〔同〕、
　　　　　　　福原恵美子？〔同〕、山之辺潤（後に潤一）〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、
　　　　　　　早川名美（後に由記）〔同〕、黒木広美〔同〕、大倉節美〔同〕、佐治田恵子〔同〕、
　　　　　　　露木護〔同〕、大森安行〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、時照明〔同〕、
　　　　　　　立花泰子？〔同〕、小野武雄〔同〕、伊達満〔同〕、玉井謙介〔同〕、志方稔〔同〕、
　　　　　　　佐川明子？〔同〕、北出桂子〔同〕、小林旭〔同。映画のシーンから引用〕、
　　　　　　　宍戸錠〔同〕、他
　　　　…“喧嘩太郎”とあだ名される無類の喧嘩好きである第百商事のサラリーマン・宇野太郎（石原
　　　　　裕次郎）が会社を巡る不正を解決したりと、大活躍をします。小石川警察署から警視庁捜査第
　　　　　二課へ出向する婦警・深沢雪江（芦川いづみ）や東洋物産の社長・岩下隆介（三津田健）の娘
　　　　　・秀子（中原早苗）、秀子の同級生で新橋の〔ワカノヤ〕の芸者・万弥（白木マリ〔後に万理
　　　　　〕。本名は〔アリモト・カズエ〕）などとの恋愛模様も描かれています。主人公と雪江が、ま
　　　　　ず丸ノ内日活でデートをして（ここで流れる映画のシーンは、小林旭さんと宍戸錠さん共演の
　　　　　“渡り鳥”シリーズ第2作『口笛が流れる港町』と“銀座旋風児”シリーズ第3作『～銀座旋
　　　　　風児目撃者は彼奴だ』。映画館の表には、『赤い夕陽の渡り鳥』と赤木圭一郎さん主演の『
　　　　　霧笛が俺を呼んでいる』のポスターあり）、その後、東京水道橋の後楽園遊園地へ。ジェット
　　　　　コースターの苦手な芦川いづみさんは本当に気分が悪くなられたそうです。また、タイトルバ
　　　　　ックでは主人公の幼い頃から成人するまでの行状が映し出されますが、中学生の頃、女の子を
　　　　　いじめる生徒たちと喧嘩をするという部分があり、ここで中学生の主人公に扮しているのが、
　　　　　水の江滝子プロデューサーの甥だという三浦和義さんです。そして、高輪プリンスホテルのプ
　　　　　ールサイドで行なわれるパーティーの席に赤い民族衣裳を着てチラッと顔を見せておられるの
　　　　　は、真理アンヌさんです（ご本人による確認済み）。“The Tough Guy”という石原裕次郎
　　　　　さんそのもの（笑）の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／yujiroさん／NOBOさん／ちゃんゆうさん／keiさん／緑一色さん》

　　　　　→詳細データ　

　　→ロケ地をご紹介！　

　　　金語楼の 俺は殺し屋だ
　　　　監督／小杉勇　脚本／高橋二三　撮影／山崎安一郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／柳家金語楼〔東宝〕、香月美奈子、宮城千賀子、南利明、杉幸彦、武藤章生、青木富夫、
　　　　　　　嵯峨善兵、弘松三郎、久野四郎、上野山功一、井東柳晴、長尾敏之助、松岡高史、
　　　　　　　宮川敏彦、早野輝、衣笠一夫（後に真寿男）、時照明、菅原道夫（後に義夫）、
　　　　　　　高野誠二郎、エビナ・あきら、深町真喜子（後に真樹子）、朝香奈緒美、エミー・瀬尾、
　　　　　　　漆沢政子、大月小夜美〔振付〕、日活ファミリークラブダンシングチーム　●
　　　　　　　菅井一郎？？？〔クレジットなし〕、榎木兵衛〔同〕、本間節子？〔同〕、
　　　　　　　二木草之助〔同〕、八代康二（後に康次）〔同〕、澄川透〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、
　　　　　　　露木護〔同〕、宇都宮嘉晃〔同〕、小野武雄〔同〕、田中滋〔同〕、一色英司〔同〕、
　　　　　　　紀原土耕〔同〕、高田栄子〔同〕、斉藤倫子〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、東郷秀美〔同〕、
　　　　　　　ウィリアム・バッソン〔同〕、玉井謙介〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、
　　　　　　　今村弘〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、柳田妙子？〔同〕、山口吉弘〔同〕、
　　　　　　　今川英二〔同〕、他
　　　　…“俺は殺し屋だ！”という表記の文献もありますが、タイトルバックでは“！”はありません
　　　　　。退職金150万円を地下鉄でスラれて身投げしようとしていたサラリーマン・山下敬吉（柳
　　　　　家金語楼）は、クラブ“アトミック”を営むミキ（宮城千賀子）の率いる都鳥一家に招かれて
　　　　　香港から来た世界的な殺し屋“苦が虫の金造”に瓜二つだったことから、金造の身代わりをす
　　　　　ることになる…というのが大筋。香月美奈子さんの役は、敬吉の娘で銀行員からクラブ“アト
　　　　　ミック”のダンサーになる弓子。《情報提供／由美子さん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　疾風小僧
　　　　監督／西河克己　原作／松浦健郎　脚本／中西隆三　撮影／岩佐一泉　音楽／池田正義
　　　　出演／和田浩治、吉永小百合〔新人〕、清水まゆみ、清水将夫、藤村有弘、由利徹、守屋浩、
　　　　　　　内田良平、刈屋ヒデ子、嵯峨善兵、深江章喜、山岡久乃、加原武門、鍵山順一、
　　　　　　　柴田新（後に新三）、近江大介、林茂朗、石丘伸吾、野呂圭介、木島一郎、
　　　　　　　須藤孝（後に野村隆）、川村昌之、山中大成、今村弘、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、川辺健三、榎木兵衛、
　　　　　　　山之辺潤（後に潤一）、式田賢一、久遠利三、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）、山口吉弘、福田文子、三船好重、曽我部勉、守屋徹、三宅洋、
　　　　　　　糸賀靖雄、佐藤圭司、立川博、松田智加子とピンク・パールズ、高瀬将敏〔技斗〕、
　　　　　　　葉山良二、大坂志郎　●　押見史郎〔クレジットなし〕、林浩子（後に泰江）〔同〕、
　　　　　　　時照明〔同〕、福原恵美子？〔同〕、織田俊彦〔同〕、高緒弘志〔同〕、
　　　　　　　花村典克（後に彰則）〔同〕、高山千草〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、
　　　　　　　田畑善彦〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、上原一二（後に一二三）〔同〕、
　　　　　　　橘田良江？〔同〕、露木護〔同〕、澄川透〔同〕、新村猛？〔同〕、鈴村益代〔同〕、
　　　　　　　谷川玲子〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、清水千代子？〔同〕、二木草之助〔同〕、
　　　　　　　本間節子〔同〕、斉藤倫子〔同〕、東郷秀美〔同〕、秋山弘二（後に耕志）〔同〕、
　　　　　　　斎藤久美子〔同〕、山崎育子（後に礼子）〔同〕、夏今日子〔同〕、
　　　　　　　黒木広美？〔同〕、他
　　　　…“小僧”シリーズ第2作。主な舞台は旭川と東京。団長（藤村有弘）率いる極東サーカスで曲
　　　　　撃ちの芸を見せていた“疾風小僧”こと“サブ”（和田浩治）が、青函連絡船の中で知り合っ
　　　　　た“ヒゲの六条”（大坂志郎）という拳銃使いと一緒に、香港の麻薬ルートのボス・王徳仁（
　　　　　嵯峨善兵）と手を組んで、ライバルである旭川の笠井組の組長・笠井（清水将夫）を始末した
　　　　　黒須（内田良平）率いる東京の黒須組（営むキャバレーは“五番街”）と戦うというのが大筋
　　　　　。清水まゆみさんの役は、旭川のキャバレー“カムイコタン”で歌うアイヌ娘・イヨケ、吉永小
　　　　　百合さんの役は、射殺された笠井の娘で、後に東京でスタンドバー“カルタゴ”を開く秀子、
　　　　　葉山良二さんの役は、笠井組の代貸で“カルタゴ”のバーテンになる青木、刈屋ヒデ子さんの
　　　　　役は、極東サーカスの一員・ミカ、山岡久乃さんの役は、王徳仁の秘書（？）でチャイナドレ
　　　　　ス姿の道子（“渡り鳥シリーズ”などでは、白木マリ〔後に万理〕さんが演じておられるよう
　　　　　な役です）。監督の意向で（？）、急遽、清水まゆみさんと吉永小百合さんの役柄が入れ替え
　　　　　られ、清水まゆみさんが若干おかんむりだったという噂を耳にします（笑）。でもどう見ても
　　　　　出番の多い第一ヒロインは清水まゆみさんです。《情報提供／渚さん／NOBOさん／keiさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ＋荒唐無稽なガンプレイの解説　

　　　この髭百万ドル
　　　　監督／春原政久　脚本／高橋二三　撮影／中尾利太郎　音楽／原六朗
　　　　出演／益田喜頓、堀恭子、葵真木子、中川姿子、八波むと志、南利明、由利徹、榎木兵衛、
　　　　　　　加代あけ美、神戸瓢介、山田周平、八代康二（後に康次）、青木富夫、松本染升、
　　　　　　　小泉郁之助、伊豆見雄（後に英輔）、紀原耕（後に土耕）、衣笠一夫（後に真寿男）、
　　　　　　　広瀬優、早野輝、阿部幸四郎、他
　　　　…梅田慶吉原作作品。髭が自慢の元陸軍少尉・獅子丸陣八（益田喜頓）は、過去の栄光のみで生
　　　　　きていて、今では、雑誌記者である長女・京子（堀恭子）や自動車のセールスウーマンである
　　　　　次女・日出子（葵真木子）、ボクサーの恋人である三女・邦子（中川姿子）という三人の娘に
　　　　　こき使われている毎日だが、ひょんなことから製薬会社の新製品“デポ青春”の広告のモデル
　　　　　に起用され、有名人になり、娘たちとの立場が逆転するというのが大筋の人情喜劇。
　　　　　　《情報提供／由美子さん》

　　　一匹狼
　　　　監督／牛原陽一　脚本／滝口速太　撮影／峰重義　音楽／松村禎三
　　　　出演／小高雄二、芦川いづみ、南田洋子、二谷英明、沢本忠雄、芦田伸介、二本柳寛、
　　　　　　　木浦佑三、土方弘、波多野憲、近藤宏、待田京介、武藤章生、青木富夫、小泉郁之助、
　　　　　　　木島一郎、長弘、深見泰三、柳瀬志郎、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）、榎木兵衛、木崎順、宮原徳平、澄川透、谷川玲子、木城ゆかり、
　　　　　　　小林亘、一色英司、露木護、小柴隆（後に尋詩）、高瀬将敏〔技斗〕、●
　　　　　　　山崎育子（後に礼子）〔クレジットなし〕、田中滋〔同〕、黒木広美〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、里（後に大門）実〔同〕、速水脩二〔同〕、新村猛〔同〕、
　　　　　　　志方稔〔同〕、若水朋子〔同〕、斉藤倫子〔同〕、二木草之助〔同〕、千代田弘〔同〕、
　　　　　　　北出桂子〔同〕、斎藤久美子？〔同〕、大治誠（後に大路達三）〔同〕、他
　　　　…元・上野の浮浪児で少年鑑別所出身だが、恋人でドライブインの店員・田辺和子（芦川いづみ
　　　　　）のおかげで今や佐田運送の運転手をしている津村昭二（小高雄二）。二人は孤児同士という
　　　　　境遇で、ある日、昭二はチンピラに絡まれたことから、バー“キャラバン”を営む戸倉（芦田
　　　　　伸介）に拳銃と空手の腕前を見込まれてしまい…。二谷英明さんの役は、出所して来る戸倉組
　　　　　の大幹部・荻野英夫、南田洋子さんの役は、その愛人でバー“キャラバン”のホステス・ナオ
　　　　　ミ。《情報提供／keiさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　小雨の夜に散った恋
　　　　監督／吉村廉　原案／西島大　脚本／野口泰彦、太刀岡孝見　撮影／松橋梅夫　音楽／河辺公一
　　　　出演／川地民夫、稲垣美穂子、和田悦子、木浦佑三、堺美紀子、山崎育子（後に礼子）、
　　　　　　　加代あけ美、柳寿子、小泉郁之助、神山勝、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、関口悦郎、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、水木京二（後に京一）、内藤捷雄、
　　　　　　　藤井昭雄、宮原徳平、井東柳晴、秋山弘二（後に耕志）、千代田弘、他
　　　　…継母の信枝（堺美紀子）を嫌う立花洋子（和田悦子）と彼女を巡る不良青年たちの姿を描いて
　　　　　いるようです。川地民夫さんの役は、洋子を救う元・バンドマンで少年院帰りのキャンデー売
　　　　　り、実は洋子の兄である佐伯茂、稲垣美穂子さんの役は、青少年を補導する医学生・村上隆子
　　　　　。彼女の叔父である小杉（小泉郁之助）は刑事で、茂を補導したことがあるようです。

　　9月

　　　南海の狼火〔のろし〕
　　　　監督／山崎徳次郎　原作／原健三郎　脚本／山崎巌　撮影／高村倉太郎　音楽／大森盛太郎
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、白木マリ（後に万理）、岡田真澄（後に眞澄）、
　　　　　　　金子信雄、菅井一郎、堀恭子、楠侑子、内田良平、弘松三郎、中田博久、木下雅弘、
　　　　　　　河野弘、宮崎準、八代康二（後に康次）、水木京二（後に京一）、久遠利三、荒井岩衛、
　　　　　　　白井鋭、二木草之助、大森安行、小林亘、高橋明、大須賀更生、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、里（後に大門）実、須田喜久代、
　　　　　　　久木登紀子（後に香取環）、山崎育子（後に礼子）、斎藤久美子、立川博、
　　　　　　　大治誠（後に大路達三）、大庭喜儀、三宅洋、寺尾克彦、水上早苗（コロムビア）、
　　　　　　　竹部薫〔振付〕、高瀬将敏〔技斗〕　●　小柴隆（後に尋詩）〔クレジットなし〕、
　　　　　　　式田賢一〔同〕、田村茂子〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、朝香奈緒美〔同〕、
　　　　　　　黒木広美〔同〕、橘田良江〔同〕、小野武雄〔同〕、柳田妙子〔同〕、坂巻祥子〔同〕、
　　　　　　　三浜元？〔同〕、林浩子（後に泰江）？〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、
　　　　　　　緑川宏？〔同〕、衣笠一夫（後に真寿男）〔同〕、
　　　　　　　家根谷美代子（後に水城英子）？〔同〕、他
　　　　…“流れ者”シリーズ第3作。四国・宇和島（闘牛も出てきます）を舞台に主人公・野村浩次（
　　　　　小林旭）の活躍を描いています。浅丘ルリ子さんの役は、乗っ取り騒ぎの渦中にある真珠養殖
　　　　　業者“須賀真珠”の娘で洋装店に勤めている須賀清子、宍戸錠さんの役は、悪徳ボスをゆすり
　　　　　に来る“坊主の政”。主題歌は「♪夜がまた来る～」で有名な“さすらい”（ただし劇中で歌
　　　　　われるのは、二番と三番の歌詞だけで、一番の歌詞「♪夜がまた来る～」は出て来ません）。
　　　　　小林旭さんご本人が最もお好きな歌なのだとか。“The Rambler on A Pearl Farm”という
　　　　　英語題名があるようです。《情報提供／娯楽映画研究家佐藤利明さん／由美子さん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　狂熱の季節
　　　　監督／蔵原惟繕　脚本／山田信夫　撮影／間宮義雄　音楽／黛敏郎
　　　　出演／川地民夫、郷エイ治〔新人〕、長門裕之〔特別出演〕、草薙幸二郎、松本典子、
　　　　　　　千代侑子、新井麗子、小園蓉子、深江章喜、黒田剛、神山勝、川村昌之、松丘清司、
　　　　　　　谷川玲子、重盛輝江（後にてる江）、高山千草、清水千代子、モーリス・グリエ、
　　　　　　　ウィリアム・バッソン、ベン・リード、チコ・ローランド　●
　　　　　　　朝香奈緒美？〔クレジットなし〕、光沢（後に光）でんすけ〔同〕、倉田栄三〔同〕、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）？〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、瀬山孝司〔同〕、
　　　　　　　高野誠二郎〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、速水脩二？〔同〕、
　　　　　　　宮沢尚子？〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、大倉節美〔同〕、山中大成？〔同〕、
　　　　　　　花村典克（後に彰則）〔同〕、時照明〔同〕、石丘伸吾〔同〕、島田容子？〔同〕、
　　　　　　　清水喜代子？〔同〕、杉山和子？〔同〕、山田喜芳？〔同〕、矢沢嘉健？〔同〕、
　　　　　　　宮川満夫？〔同〕、井上久？〔同〕、他
　　　　…河野典生原作《狂熱のデュエット》の映画化作品。少年鑑別所を出た明〔メイ。ただし相手に
　　　　　よって“アキオちゃん”だったり、“アキラ”だったり〕（川地民夫）と勝〔マサル。彼も明
　　　　　は“カツ”と言ったり〕（郷エイ治）は明の旧知の売春婦・ユキ（千代侑子）を拾って海へ出
　　　　　かける。そこで明を鑑別所に送った新聞記者・柏木（長門裕之）と恋人で画家の砂田文子〔フ
　　　　　ミコ〕（松本典子）を発見、文子をさらって砂浜で暴行するが、柏木と文子の結び付きは崩れ
　　　　　ない…。宍戸錠さんの実弟である郷エイ治さんの公称デビュー作（…もちろんそれまでにエキ
　　　　　ストラ出演のような出演はあります）。タイトルは『狂った果実』と『太陽の季節』を合体さ
　　　　　せたという話もあるとか（笑）。“The Warped Ones”“The Weird Love Makers”“Wild
　　　　　Love-Makers”の英語題名があるようです。《情報提供／由美子さん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　摩天楼の男
　　　　監督／野村孝　脚本／星川清司、熊井啓　撮影／山崎善弘　音楽／松村禎三
　　　　出演／二谷英明、白木マリ（後に万里）、清水まゆみ、山内明、丹波哲郎、吉行和子、西村晃、
　　　　　　　土方弘、山田禅二、木浦佑三、草薙幸二郎、ユセフ・トルコ、高原駿雄、深見泰三、
　　　　　　　松本染升、神戸瓢介、花村典克（後に彰則）、相原巨典、深水吉衛、長弘、
　　　　　　　久松晃（後に洪介）、柳瀬志郎、星ナオミ、椎名伸枝、鏑木はるな、山田美智子、
　　　　　　　久遠利三、速水脩二、本目雅昭、宮元三（後に戸波志朗）、宮川敏彦、東郷秀美、
　　　　　　　河瀬正敏、鹿島貞夫（後に千波丈太郎）、倉田栄三、田畑善彦、織田俊彦、岡村佶、
　　　　　　　浜田義則、高緒弘志、漆沢政子、柳田妙子、宇都宮嘉晃、石崎吉嗣、峰三平〔技斗〕、
　　　　　　　千代田弘〔同〕　●　佐川明子〔クレジットなし〕、新村猛〔同〕、小野武雄〔同〕、
　　　　　　　水木京二（後に京一）〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、田中滋〔同〕、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、三杉健〔同〕、榎木兵衛〔同〕、英原穣二〔同〕、
　　　　　　　北岡みさ子？〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、木崎順〔同〕、澄川透〔同〕、
　　　　　　　清水千代子〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、
　　　　　　　森みどり〔同〕、三浜元〔同〕、重盛輝江（後にてる江）〔同〕、村上知也〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、朝香奈緒美〔同〕、他
　　　　…城戸禮原作作品。二谷英明さんの役は、雷神ダム建設工事を請け負う三浦建設の新任の工事監
　　　　　督・竜崎三四郎、清水まゆみさんの役は、少年に化けてダム工事の現場に入り込む《グラフ東
　　　　　京》のカメラマンの井川ユリ、丹波哲郎さんの役は、三浦建設の組頭・大牟田源吉、白木マリ
　　　　　（後に万里）さんの役は、下津の町にあるバー“チェリー”のマダム・吟子、星ナオミさんの
　　　　　役は、“チェリー”のホステス。ポスターでは清水まゆみさん扮するユリは、いかにも探検隊
　　　　　というような恰好をされていますが、劇中には登場しません。荒くれ者たちの集まる建設現場
　　　　　にやって来た主人公が、工事の邪魔をするライバル会社やその用心棒で元プロレスラーの“獅
　　　　　子熊”（ユセフ・トルコ）などと戦うというのが大筋。竜崎三四郎などという、いかにも城戸
　　　　　禮作品らしい役名から見ても、元は赤木圭一郎さんために用意された脚本のようですね。
　　　　　　《情報提供／keiさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　借りは返すぜ
　　　　監督／古川卓巳　原案／松浦健郎　脚本／石井喜一　撮影／松橋梅夫　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／青山恭二、稲垣美穂子、南風夕子、伊藤孝雄、近藤宏、高品格、上野山功一、福田文子、
　　　　　　　若水朋子、横田陽子（後に楊子）、藤田功（後に曽根幸明〔作曲家〕）、曽我部勉、
　　　　　　　伊藤寿章（後に澤村昌之助）、沢井杏介、雪丘恵介、ペドロ・小宮山、井東柳晴、
　　　　　　　高緒弘志、立川博、ブラック・キャッツ、高瀬将敏〔技斗〕、他
　　　　…神戸で何者かに救われた良次（青山恭二）は、その後、銀座のキャバレーでバーテンになって
　　　　　いた。麻薬密輸に利用されそうになるが、それを拒否する良次。悪玉が麻薬中毒の権藤（伊藤
　　　　　孝雄）に良次殺しを命令するが、権藤こそ神戸で良次を助けた男で、二人は協力して悪玉を追
　　　　　い詰めるという話。稲垣美穂子さんの役は、権藤の昔の愛人で、洋装店で働くルミ。

　　　海の情事に賭けろ
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　脚本／滝口速太、柳瀬観　撮影／永塚一栄　音楽／鏑木創
　　　　出演／赤木圭一郎〔二役〕、笹森礼子、中原早苗、南田洋子、三島雅夫、高品格、深江章喜、
　　　　　　　待田京介、高野由美、近藤宏、天路圭子、和田悦子、雨宮節子、若原初子、杉幸彦、
　　　　　　　雪丘恵介、河上信夫（後に喜史朗）、郷エイ治、三杉健、沢美鶴、二階堂郁夫、志方稔、
　　　　　　　玉井謙介、黒田剛、鈴木俊子、五十嵐久子、夏今日子、橘田良江、斉藤倫子、
　　　　　　　福原恵美子、森みどり、佐川明子、荒木良平、平塚仁郎、式田賢一、世良馨、蒲生晃治、
　　　　　　　大橋シスターズ、高瀬将敏〔技斗〕　●　里（後に大門）実？〔クレジットなし〕、
　　　　　　　英原穣二〔同〕、朝香奈緒美？〔同〕、金井克代（後に克予）？〔同〕、
　　　　　　　宇都宮嘉晃〔同〕、守屋徹〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、他
　　　　…長光太原作《蘭曲》の映画化作品。日活映画お得意のヨットが登場する作品で、何しろ主人公
　　　　　である大学生・栗谷〔クリヤ〕剛一（赤木圭一郎）は、海に漂流していて（殺し屋に襲われて
　　　　　船から落ちた）、社長令嬢の牧蘭子（中原早苗）のヨットに救われるという登場の仕方なので
　　　　　すから。密輸に絡んで、新宿の水野組から足を洗おうとした自分と瓜二つの男…実は生き別れ
　　　　　た双子の弟である加東勇二（赤木圭一郎・二役）に入れ替わって、その組織を壊滅させるとい
　　　　　うのが大筋。笹森礼子さんの役は、栗谷剛一の恋人である同じ大学生の殿村杏子。ただしここ
　　　　　での第一ヒロインは中原早苗さんです。南田洋子さんの役は、新宿歌舞伎町のキャバレー“サ
　　　　　ブリナ”のホステスで加東勇二の愛人である河村百合子。ロケ地情報としましては、千葉県の
　　　　　安房勝山の海水浴場や館山北条海岸などで撮影が行なわれたようです。
　　　　　　《情報提供／keiさん／NOBOさん／yujiroさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　やくざ先生
　　　　監督／脚本／松尾昭典　脚本／山田信夫　撮影／藤岡粂信　音楽／鏑木創
　　　　出演／石原裕次郎、北原三枝、北林谷栄、宇野重吉、芦田伸介、新田昌玄、宮城千賀子、
　　　　　　　小夜福子、殿山泰司、佐野浅夫、河上信夫（後に喜史朗）、
　　　　　　　伊藤寿章（後に澤村昌之助）、杉山俊夫、山田禅二、近藤宏、深江章喜、雪丘恵介、
　　　　　　　小泉郁之助、相原巨典、市村博、伊丹慶治、安田（後に森）千永子、青木富夫、
　　　　　　　木島一郎、紀原耕（後に土耕）、阪井幸一朗、黒田剛、澄川透、榎木兵衛、高野誠二郎、
　　　　　　　島三佳子、葵真木子、福田文子、宮原徳平、伊豆見雄（後に英輔）、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、瀬山孝司、島村謙二（後に謙次）、
　　　　　　　亀山靖博、山崎雅美、広田進司、鈴木勇、杉山元、栗原勇、小沢直好（後に直平）、
　　　　　　　浅沼創一、石崎克己（克巳）、永井文夫、玉井謙介、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、
　　　　　　　英原穣二、劇団若草、劇団ひまわり、峰三平〔技斗〕　●
　　　　　　　糸賀靖雄〔クレジットなし〕、浜口竜哉〔同〕、小野武雄〔同〕、谷川玲子〔同〕、
　　　　　　　菅原道夫（後に義夫）〔同〕、八代康二（後に康次）〔同〕、須田喜久代〔同〕、
　　　　　　　鈴木俊子〔同〕、佐川明子〔同〕、早川名美（後に由記）〔同〕、川村昌之〔同〕、
　　　　　　　立川博〔同〕、橘田良江〔同〕、山崎育子（後に礼子）？〔同〕、田中滋〔同〕、
　　　　　　　石丘伸吾〔同〕、露木護〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、若水朋子？？？〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、二木草之助〔同〕、石塚乃笛？〔同〕、本目雅昭〔同〕、他
　　　　…西村滋原作作品。戦災孤児や不良少年を収容している東京郊外にある相良市（？）の愛隣学園
　　　　　に就職した新田悠三（石原裕次郎）と子供たちの交流を描いています（主人公もこの学園の出
　　　　　身）。なかなか心を開かない弘二（亀山雅博）や盗み癖のある“チャリ助”（杉山俊夫）、そ
　　　　　の他、子供たちに手を焼いたり、新米の非行少年・滝田次郎（市村博）と対決したり、次郎を
　　　　　ヤクザの世界に入れようとする、新田の旧知のヤクザ・北村（深江章喜）と対決したりします
　　　　　。子供の死や脱走、石田園長（宇野重吉）の交通事故死などがあり、最後には、自衛隊の飛行
　　　　　場建設のために学園は取り壊しになり、補助要員として赴任していた主人公は教員の資格を持
　　　　　っていないので解雇されることに。しかし主人公は、散り散りに収容されることになった子供
　　　　　たちのために、受け入れ先を作ることを約束し、去っていくというのが大筋。何度も失敗して
　　　　　、そのたびに辞表を書く主人公に対して、園長が言います。
　　　　　「軽々しく辞表を出すというのは、おまえに真実がなかったからだ」。
　　　　　北原三枝さんの役は、少年たちの世話をするおとよ（北林谷栄）の姪で、愛隣学園の養護教員
　　　　　・三浦道子。主人公が解雇されることになった時に言います。
　　　　　「少年たちに必要なのは規則や資格じゃありません。血の通った人間です。少年たちを愛する
　　　　　　ことの出来る人間です！」。
　　　　　安田（後に森）千永子さんの役は、生徒の一人である喜八（石崎克巳）に会いに来る商売女（
　　　　　？）・珠子。“Professor Gangster”“The Reformer”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん／ちゃんゆうさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　闇を裂く口笛
　　　　監督／森永健次郎　脚本／原源一　撮影／姫田真佐久　音楽／山本直純
　　　　出演／沢本忠雄、笹森礼子、高山秀雄〔新人〕、飯田蝶子、高田敏江、草薙幸二郎、加原武門、
　　　　　　　武藤章生、木島一郎、伊丹慶治、玉村駿太郎、小泉郁之助、高野誠二郎、近江大介、
　　　　　　　菊田一郎、高田保（後に矢頭健男→矢頭保／写真家）、藤沢健男、宮原徳平、
　　　　　　　三杉健〔技斗〕　●　榎木兵衛〔クレジットなし〕、大須賀更生〔同〕、小林亘〔同〕、
　　　　　　　二階堂郁夫〔同〕、石丘伸吾〔同〕、清水千代子？〔同〕、高山千草〔同〕、
　　　　　　　大倉節美〔同〕、漆沢政子〔同〕、渡辺節子？〔同〕、林浩子（後に泰江）〔同〕、
　　　　　　　黒木広美〔同〕、和田玲子〔同〕、他
　　　　…幼い頃、家出して今では日友会というヤクザ組織の組員となっている波川清（高山秀雄）と盲
　　　　　目の母親・たき（飯田蝶子）が、故郷にダム湖が出来たおかげで入った立ち退き料を相続する
　　　　　ため巡り会うが…。日友会から脅されて清に成り済ますことになった清の友人である貧しい大
　　　　　学生・川村新一（沢本忠雄）や清の義姉・幸江（高田敏江）の妹である道子（笹森礼子）もこ
　　　　　の騒動に巻き込まれることいなるというのが大筋。《情報提供／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　10月

　　　十六歳
　　　　監督／滝沢英輔　脚本／三木克巳（井手俊郎）　撮影／横山実　音楽／佐藤勝
　　　　出演／浅丘ルリ子、葉山良二、長門裕之、渡辺美佐子、白木マリ（後に万理）、山岡久乃、
　　　　　　　西村晃、殿山泰司、東恵美子、南寿美子、小泉郁之助、山中大成、
　　　　　　　伊藤寿章（後に澤村昌之助）、浜村純、レイ・ニューカム、トニイ・ブルニング、
　　　　　　　チコ・ローランド、佐藤正三郎、花谷武彦、謝春国、重盛輝江（後にてる江）、
　　　　　　　鈴木俊子、エミー・瀬尾、野口英明、三瓶吉宣、千代田弘、松下良治、木波（木浪）茂、
　　　　　　　佐藤綾子、鈴木美喜子、牧野恭子、沢井加津江、島田容子　●
　　　　　　　小池美恵子？〔クレジットなし〕、久木登紀子（後に香取環）〔同〕、
　　　　　　　宇都宮嘉晃〔同〕、川村昌之〔同〕、早川名美（後に由記）〔同〕、三船好重〔同〕、
　　　　　　　絹川京子？〔同〕、菊田一郎〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、
　　　　　　　鈴村益代？〔同〕、衣笠一夫？（後に真寿男）〔同〕、黒木広美？〔同〕、
　　　　　　　深町真喜子（後に真樹子）？〔同〕、野村隆〔同〕、玉井謙介？〔同〕、高橋明〔同〕、
　　　　　　　今村弘〔同〕、山崎育子（後に礼子）〔同〕、大倉節美〔同〕、北岡みさ子？〔同〕、
　　　　　　　二木草之助〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、高野誠二郎〔同〕、紀原土耕〔同〕、
　　　　　　　山之辺潤一〔同〕、他
　　　　…打木村治原作作品。米軍基地に近い埼玉県の寒村の農家の娘・玉川せん子（浅丘ルリ子）は、
　　　　　バドミントン部の主将を務める明るい中学二年生。父・金造（殿山泰司）は米兵のオンリーで
　　　　　ある旗美加代（渡辺美佐子）に改装した納屋を貸して家計の足しにしている。バドミントン部
　　　　　の部長である教師・中根有治（葉山良二）はせん子に愛情を抱いていたが、同僚の本間節郎（
　　　　　長門裕之）が横恋慕をしていて、ある夜、せん子を犯してしまう。米軍基地へのデモに参加し
　　　　　た美加代はパトロンに捨てられ、せん子も妊娠してしまい…。公開を記念して行なわれたミス
　　　　　“十六歳”コンテストの中部代表になった松原智恵子さんが入社されることになります。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　ある恋の物語
　　　　監督／中嶋義次　原作／松浦健郎　脚本／竹森琢　撮影／中尾利太郎　音楽／山本直純
　　　　出演／小高雄二、稲垣美穂子、香月美奈子、岡田真澄（後に眞澄）、アイ・ジョージ、近藤宏、
　　　　　　　高品格、嵯峨善兵、上野山功一、福田トヨ、榎木兵衛、坂本スミ子、小泉郁之助、
　　　　　　　石丘伸吾、菊田一郎、柴田新（後に新三）、佐藤圭司、島津雅彦、広瀬優、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、阿部幸四郎〔技斗〕、他
　　　　…香港に行ったオリオン興業のボスに代わって、小さな港町のクラブ“オリオン”を預かる幹部
　　　　　の土井三郎（小高雄二）。ギター弾きの会田丈二（アイ・ジョージ）とともに足を洗おうとし
　　　　　ている三郎を、同じ幹部の望月（近藤宏）は蹴落とそうとしている。香港の社長の使いという
　　　　　藤本（岡田真澄〔後に眞澄〕）を怪しみながらも客分として置くことに。実は藤本は香港です
　　　　　でに社長を殺している犯人。敵の大東クラブに寝返った望月が、丈二と幼なじみの村秋子（稲
　　　　　垣美穂子）を誘拐する。二人を取り戻しに行った帰り、三郎は藤本と対決することに。香月美
　　　　　奈子さんの役は、ホステス・ナミ。アイ・ジョージさんがタイトル曲を歌っています。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん》

　　　英雄候補生
　　　　監督／牛原陽一　原作／原健三郎　脚本／山崎巌　撮影／峰重義　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／和田浩治、清水まゆみ、守屋浩、二谷英明、近藤宏、深江章喜、藤村有弘、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、刈屋ヒデ子、小泉郁之助、木島一郎、雪丘恵介、片桐恒男、
　　　　　　　野呂圭介、長弘、榎木兵衛、柳瀬志郎、花村典克（後に彰則）、市村博、
　　　　　　　須藤孝（後に野村隆）、水木京二（後に京一）、杉山元、林茂朗、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）、千代田弘、八代康二（後に康次）、葵真木子、山崎礼子、
　　　　　　　小林亘、関口悦郎、清水隆平、一色英司、田畑善彦、河瀬正敏、立川博、志方稔、
　　　　　　　大庭喜儀、押見史郎、メリー・真珠、トミー・藤山、峰三平〔技斗〕、轟夕起子、
　　　　　　　小沢栄太郎　●　緑川宏〔クレジットなし〕、高田栄子〔同〕、玉井謙介？〔同〕、
　　　　　　　黒木広美〔同〕、坂巻祥子？〔同〕、英原穣二〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、本間節子〔同〕、
　　　　　　　藤沢健男？〔同〕、寺尾克彦〔同〕、荒井岩衛〔同〕、岩手征四郎〔同〕、
　　　　　　　三宅洋？〔同〕、福田文子？〔同〕、阪井幸一朗〔同〕、久遠利三〔同〕、
　　　　　　　糸賀靖雄〔同〕、時照明〔同〕、高緒弘志〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）〔同〕、小野武雄？〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、
　　　　　　　三浜元？〔同〕、高野誠二郎？〔同〕、他
　　　　…高知が舞台。松舞組の組長・大次郎（小沢栄太郎）が殺されたため、跡目を継がせようという
　　　　　ことで息子の松舞龍太（和田浩治）が東京から呼び戻される（列車の窓にダッコちゃんが…当
　　　　　時、流行ったのですね）。龍太が父を殺した犯人を追い、山の砕石場とウラン鉱を巡ってキャ
　　　　　バレー“TEXAS”の社長・三沢（近藤宏）一味と戦う話で、もちろん父を殺したのも三沢だ
　　　　　ったと判明する。大団円の後、襲名式の場で龍太の母・かね（轟夕起子）は組の解散を宣言、
　　　　　龍太は高知空港で、松舞組の代貸・“イダテンの源”（藤村有弘）の娘でレコード店の店長で
　　　　　ある吉田京子（清水まゆみ）とお別れをします。ここで、守屋浩さんが歌う“南国土佐を後に
　　　　　して”が流れます。これはスケールの小さな“渡り鳥”シリーズ？（笑）。また、劇中、龍太
　　　　　が行なうのが、拳銃の弾丸を当ててのヴィブラフォン（鉄琴）の演奏で、曲は守屋浩さんの“
　　　　　僕は泣いちっち”。二谷英明さんの役は、東京からくるジョーという拳銃使い。また、“イダ
　　　　　テンの源”からお金を貰って道子（刈屋ヒデ子）と千吉（杉山元）と一緒に主人公に絡む三平
　　　　　に扮している清水隆平さんは、清水まゆみさんの実の弟さんだそうです。
　　　　　　《情報提供／渚さん／NOBOさん》

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　　　すべてが狂ってる
　　　　監督／鈴木清順　脚本／星川清司　撮影／萩原泉　音楽／三保敬太郎、前田憲夫
　　　　出演／川地民夫、彌津良子〔新人〕、吉永小百合〔新人〕、中川姿子、芦田伸介、奈良岡朋子、
　　　　　　　初井言栄、宮城千賀子、穂積隆信、上野山功一、柳瀬志郎、林茂朗、時照明、山本勝、
　　　　　　　沢井杏介、石岡伸吾、守屋徹、菊田一郎、坂下文夫、藤井昭雄、大須賀更生、古田祥、
　　　　　　　高田栄子、福田文子、花柳礼奈（後に路加奈子）、久世晴美、高杉祐三子、水野祚子、
　　　　　　　仙頭哲、森原武範、大庭（後に大川）隆、秋山忠央、富松アケミ、坂本九、
　　　　　　　ダニー飯田とパラダイスキング、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　西村晃（映画のワンシーン）〔クレジットなし〕、小野武雄〔同〕、石川恵一〔同〕、
　　　　　　　織田俊彦〔同〕、森みどり〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、押見史郎〔同〕、
　　　　　　　宮原徳平〔同〕、ウィリアム・バッソン〔同〕、井田武（後にいだたけ志）〔同〕、
　　　　　　　阪井幸一朗〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、
　　　　　　　石崎克巳〔同〕、北出桂子〔同〕、他
　　　　…一条明原作《ハイティーン情婦》の映画化作品。不良グループの少年・杉田次郎（川地民夫）
　　　　　が身を持ち崩し、最後には盗んだオープンカーでトラックにぶつかって死ぬという話。禰津良
　　　　　子さんの役は、次郎を慕う不良グループの一人・谷敏美、中川姿子さんの役は、敏美の友人で
　　　　　、坂本九さんが歌うジャズ喫茶“ガイ”でボーイのアルバイトをする大学生・小野安夫（上野
　　　　　山功一）と同棲して流産する女子大生・下条悦子、福田文子さんの役は、不良グループに新し
　　　　　く加わる〔ミツル〕、吉永小百合さんの役は、三星重工業の重役の娘で東新自動車工業の工員
　　　　　・布目豊（沢井杏介）の妹である典子。吉永小百合さんの出演は、二シーンだけです。“The
　　　　　Madness of Youth”“Everything Goes Wrong”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　大草原の渡り鳥
　　　　監督／斎藤武市　原作／原健三郎　脚本／山崎巌　撮影／高村倉太郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／小林旭、宍戸錠、浅丘ルリ子、白木マリ（後に万理）、木浦佑三、垂水悟郎、江木俊夫、
　　　　　　　佐々木考丸、弘松三郎、木下雅弘、黒田剛、河上信夫（後に喜史朗）、青木富夫、
　　　　　　　矢頭健助（後に健男→矢頭保／写真家）、雪丘恵介、相馬幸子、野呂圭介、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）、渡井喜久雄（後に嘉久夫）、瀬山孝司、沢美鶴、川村昌之、
　　　　　　　光沢（後に光）でんすけ、紀原耕（後に土耕）、千代侑子、五十嵐久子、田村茂子、
　　　　　　　清水千代子、林浩子（後に泰江）、高山千草、岡村佶、糸賀靖雄、
　　　　　　　伊藤久男〔コロムビア〕、松岡ユキ〔同〕、三條万里子、中村友武、江川明、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕、南田洋子、金子信雄　●　福田文子〔クレジットなし〕、
　　　　　　　金井克代（後に克予）？〔同〕、守屋徹〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）〔同〕、柳田妙子？〔同〕、中平哲弥（後に哲仟）？〔同〕、
　　　　　　　小野武雄〔同〕、北岡みさ子？〔同〕、三浜元〔同〕、高緒弘志〔同〕、
　　　　　　　黒木広美〔同〕、須藤孝（後に野村隆）？〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、
　　　　　　　神山勝〔同〕、小柴隆（後に尋詩）？〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）？〔同〕、
　　　　　　　水川国也〔同〕、他
　　　　…“渡り鳥”シリーズ第5作。舞台は北海道の夕張、釧路あたり。清里硫黄精錬所を営む清里大
　　　　　造（佐々木孝丸）とその息子・茂（木浦佑三）、大造の姪で民芸品の店も営む民芸の研究者・
　　　　　清里順子（浅丘ルリ子）が乱開発から守っているアイヌの集落を奪おうとする悪玉・高堂（金
　　　　　子信雄）。前作で死んだ悪玉と母親であるキャバレー“ブラックベア”のマダム・和枝（南田
　　　　　洋子）の元に送り届ける約束をした信夫少年を連れた滝伸次（小林旭）が騒動に関わります。
　　　　　信夫少年に扮するのは、後にフォーリーブスのメンバーとなる江木俊夫さんで、いつもながら
　　　　　の達者な演技を見せてくれます。景色からしてほとんど西部劇ですが、決して“無国籍”な内
　　　　　容ではありません。高堂から金を得ようとしてやって来た網走刑務所帰りの“ハートの政”に
　　　　　扮した宍戸錠さんが最もお気に入りの一本だそうです。“The Rambler Rides Again”“Rider
　　　　　with A Guiter”などの英語題名があるようです。《情報提供／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　刑事物語知り過ぎた奴は殺す
　　　　監督／小杉勇　脚本／宮田達男　撮影／間宮義雄　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／益田喜頓、香月美奈子、青山恭二、南風夕子、山田禅二、森塚敏、松下達夫、土方弘、
　　　　　　　長尾敏之助、上野山功一、花村典克（後に彰則）、高野誠二郎、若原初子、宮崎準、
　　　　　　　早野輝、吉田勇男（後に朗人）、市原久照（後に久）、石川恵一、高緒弘志、松岡高史、
　　　　　　　二木草之助、漆沢政子、森みどり、若水朋子、大庭喜儀、
　　　　　　　ファミリークラブダンシングチーム、雨宮輝〔振付〕　●
　　　　　　　山之辺潤一〔クレジットなし〕、田中滋〔同〕、新村猛〔同〕、平塚仁郎〔同〕、
　　　　　　　井田武（後にいだたけ志）〔同〕、小野武雄？〔同〕、金井克代（後に克予）？〔同〕、
　　　　　　　川村昌之〔同〕、北出桂子〔同〕、浜口竜哉？〔同〕、玉井謙介〔同〕、
　　　　　　　清水文夫？〔同〕、高橋明〔同〕、他
　　　　…“刑事物語”シリーズ第7作。銀行帰りの野口産業の社長・野口正彦（長尾敏之助）から現金
　　　　　600万円を奪った須田二郎（上野山功一）と関谷（森塚敏）だったが、二郎の以前の職場だ
　　　　　った工場での同僚で、今では靴磨きをしている田中元市（土方弘）が犯行を目撃していて…。
　　　　　600万円を巡る連続殺人を佐藤源造（益田喜頓）と保郎（青山恭二）の親子刑事が追うこと
　　　　　になります。香月美奈子さんの役は、野口の秘書で二郎の愛人でもある福本君江、南風夕子さ
　　　　　んの役は、関谷の愛人であるキャバレーのホステス・ミサ子。ラストには東京湾でのモーター
　　　　　ボートによるアクションもあります。《情報提供／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　幌馬車は行く
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　原作／中江良夫　脚本／直居欽哉、窪田篤人　撮影／永塚一栄
　　　　音楽／山本直純
　　　　出演／赤木圭一郎、笹森礼子、水島道太郎、芦田伸介、楠侑子、小園蓉子、堀恭子、郷エイ治、
　　　　　　　待田京介、武藤章生、大町文夫、雪丘恵介、神山勝、相原巨典、木崎順、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、葵真木子、速水脩二、
　　　　　　　本目雅昭、古田祥、里（後に大門）実、露木護、三杉健、千代田弘、
　　　　　　　柴田新（後に新三）、今村弘、玉井謙介、今川英二、志方稔、荒木良平、
　　　　　　　鹿島貞夫（後に千波丈太郎）、瀬川雅人、橘田良江、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　河瀬正敏〔クレジットなし〕、他
　　　　…開花に合わせて山岳地帯を旅をする“山善”（芦田伸介）率いる養蜂隊が登場する西部劇調の
　　　　　一編。その養蜂隊に負傷した青年・野上〔・ユウジ〕（赤木圭一郎）が助けられるが、実は彼
　　　　　は列車強盗団の一人。彼が列車強盗団のリーダー格の鬼島〔オニジマ〕（水島道太郎）や“マ
　　　　　サ”こと“柄政〔ガラマサ〕”（郷エイ治）たちから養蜂隊を守ることになるというのが大筋
　　　　　。笹森礼子さんの役は、“山善”の孫娘・十美〔トミ〕、楠侑子さんの役は、鬼島の愛人で、
　　　　　バー“アンカー”のマダム・あけみ、小園蓉子さんの役は、養蜂隊の一員・小沢加代、堀恭子
　　　　　さんの役も養蜂隊の一員で妊娠中の島田妙子、葵真木子さんの役も養蜂隊の一員・ユキ子。こ
　　　　　こに出ている瀬川雅人という子役の少年は、テレビドラマの実写版『鉄腕アトム』でアトムを
　　　　　演じた少年です。富山市八尾町福島にある越中八尾という国鉄（現・JR日本の高山本線）の
　　　　　駅や、野上と十美が川下りをする砺波市にある庄川峡（船でしか行けないことで有名な大牧温
　　　　　泉観光旅館も登場）、氷見市、天狗平高原などのロケ地が出てきます。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／由美子さん／yujiroさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　あした晴れるか
　　　　監督／脚本／中平康　脚本／池田一朗　撮影／岩佐一泉　音楽／黛敏郎
　　　　出演／石原裕次郎、芦川いづみ、渡辺美佐子、中原早苗、東野英治郎、宮城千賀子、西村晃、
　　　　　　　安部徹、三島雅夫、藤村有弘、杉山俊夫、殿山泰司、草薙幸二郎、信欣三、高野由美、
　　　　　　　清川玉枝、安田（後に森）千永子、宮坂将嘉、庄司永建、嵯峨善兵、新井麗子、
　　　　　　　刈屋ヒデ子、堺美紀子、神戸瓢介、玉村駿太郎、日野道夫、弘松三郎、星ナオミ、
　　　　　　　椎名伸枝、林茂朗、柴田新（後に新三）、二階堂郁夫、近江大介、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）、須藤孝（後に野村隆）、大森安行、東郷秀美、高緒弘志、
　　　　　　　宇都宮嘉晃、倉田栄三、峰三平〔技斗〕　●　久遠利三〔クレジットなし〕、
　　　　　　　南城郷〔同〕、浜田義則〔同〕、日下部徹也？〔同〕、守屋徹〔同〕、英原穣二〔同〕、
　　　　　　　山崎育子（後に礼子）〔同〕、森みどり〔同〕、須田喜久代〔同〕、坂巻祥子〔同〕、
　　　　　　　福田文子〔同〕、高田栄子〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、加村裕之〔同〕、
　　　　　　　志方稔〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、秋山弘二（後に耕志）〔同〕、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）？〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、寺尾克彦〔同〕、
　　　　　　　澄川透〔同〕、小野寺応侑）〔同〕、林浩子（後に泰江）〔同〕、北出桂子〔同〕、
　　　　　　　清水千代子〔同〕、久城葉子？〔同〕、斉藤倫子〔同〕、絹川京子？〔同〕、
　　　　　　　朝香奈緒美〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、井田武（後にいだたけ志）〔同〕、
　　　　　　　黒木広美？〔同〕、高橋明〔同〕、式田賢一〔同〕、石丘伸吾〔同〕、
　　　　　　　大治誠（後に大路達三）〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）？〔同〕、荒井岩衛？〔同〕、
　　　　　　　柳寿子？〔同〕、北岡みさ子〔同〕、金井克代（後に克予）〔同〕、
　　　　　　　福原恵美子？〔同〕、本間節子〔同〕、新村猛？〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、
　　　　　　　加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、佐久間健太郎〔同〕、山口吉弘〔同〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、高野誠二郎〔同〕、露木護〔同〕、山之辺潤一〔同〕、
　　　　　　　本目雅昭〔同〕、二木草之助〔同〕、三船好重〔同〕、千代田弘〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、他
　　　　…伯父が専務をする東京青果市場で働く三杉耕平（石原裕次郎）は写真大学を卒業したカメラマ
　　　　　ン。さくらフィルム社の宣伝部から“東京探険”というテーマで写真撮影を依頼され、助手と
　　　　　して社から無理やり押し付けられた黒縁メガネのキャリアウーマン・矢巻みはる（芦川いづみ
　　　　　）とで都内を巡り写真撮影を敢行することになります。そんな中、昼は洋品店“Chidori”の
　　　　　店員で夜は銀座のバー“HOBNOB”のホステスをしている梶原セツ子（中原早苗）の父親で元
　　　　　・博打打ちの花売りである清作（東野英治郎）を悪玉から救ったりするというのが大筋。ここ
　　　　　ではコメディリリーフとして登場される芦川いづみさんが面白く、またとてもチャーミングで
　　　　　す。最後には主人公が“アフリカ探険”という仕事を依頼されることに…。星ナオミさんの役
　　　　　は、お約束（？…笑）、銀座のバー“HOBNOB”のホステス。菊村到原作作品。“Wait for
　　　　　Tomorrow”の英語題名があるようです。《情報提供／yujiroさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　→黒縁メガネでも美人は美人　

　　　よせよ恋なんて
　　　　監督／吉村廉　原作／松浦健郎　脚本／石井喜一　撮影／松橋梅夫　音楽／河辺公一
　　　　出演／小高雄二、香月美奈子、守屋浩、禰津良子、下條正巳、八代康二（後に康次）、
　　　　　　　北岡みさ子、衣笠一夫（後に真寿男）、二階堂郁夫、清水文夫、菊田一郎、河辺公一、
　　　　　　　宮原徳平、久遠利三、沢井杏介、秋山弘二（後に耕志）、小柴隆（後に尋詩）、
　　　　　　　緑川宏、他
　　　　…キャバレー“ドミノ”のピアノ弾きだった湊新治（小高雄二）は、会長の愛人を死なせてしま
　　　　　った社長の赤沢（下條正巳）の身代りになって、横浜から姿を消す。浜松で幼なじみの森川雅
　　　　　子（香月美奈子）に匿われていた新治の元へ追っ手がやってきて、ピアノ弾きにとっては命よ
　　　　　り大切な手を潰す。再び横浜に戻った新治は赤沢らと対決することになるというのが大筋。雅
　　　　　子の弟・次郎に扮した守屋浩さんがタイトル曲を歌っています。禰津良子さんの役は、次郎の
　　　　　恋人でもある歌手の布田杏子。

　　11月

　　　竜巻小僧
　　　　監督／西河克己　原作／脚本／松浦健郎　脚本／中西隆三　撮影／藤岡粂信　音楽／池田正義
　　　　出演／和田浩治、清水まゆみ、小高雄二、ジェリー・藤尾（ジェリー藤尾）、二本柳寛、
　　　　　　　安部徹、由利徹、南利明、佐山俊二、夢路いとし、高野由美、南寿美子、松本染升、
　　　　　　　相原巨典、鴨田喜由、鈴木三右ヱ門、野呂圭介、神戸瓢介、田中明夫、
　　　　　　　ハナ肇〔クレージー・キャッツ〕、安田信（後に伸）〔同〕、植木等〔同〕、
　　　　　　　谷啓〔同〕、犬塚弘〔同〕、櫻井センリ〔同〕、坂本九、長弘、榎木兵衛、山之辺潤一、
　　　　　　　阪井幸一朗、木島一郎、柳瀬志郎、三船好重、福田トヨ、黒田剛、
　　　　　　　光沢（後に光）でんすけ、若松俊二郎、杉山元、山口吉弘、大路達三、守屋徹、
　　　　　　　久遠利三、矢頭健男（後に矢頭保／写真家）、沢美鶴、式田賢一、曽我部勉、
　　　　　　　宇都宮嘉晃、高緒弘志、白川ひかる、田代ヒロ〔ハニー・ペア〕、棚倉千栄子〔同〕、
　　　　　　　峰三平〔技斗〕　●　糸賀靖雄〔クレジットなし〕、須藤孝（後に野村隆）〔同〕、
　　　　　　　大庭喜儀〔同〕、川村昌之〔同〕、佐久間健太郎〔同〕、立花泰子？〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔同〕、エミー・瀬尾？〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、
　　　　　　　平塚仁郎〔同〕、川倉泰彦（後に矢藤昌宏）？〔同〕、金井克代（後に克予）〔同〕、
　　　　　　　松丘清司〔同〕、紀原耕（後に土耕）〔同〕、押見史郎〔同〕、露木護〔同〕、
　　　　　　　花柳礼奈（後に路加奈子）？〔同〕、鈴木瑞穂？〔同〕、他
　　　　…“小僧”シリーズ第3作（最終作）。兵庫県の有馬温泉と神戸が主な舞台。父を探す“竜巻小
　　　　　僧”こと“トミー”（和田浩治）が、革命家だという“ヒゲの七条”（ジェリー藤尾。マシン
　　　　　ガンに軍服、半ズボンというカストロ風のスタイルでイイ雰囲気）たちと、瀬戸内海のある島
　　　　　のそばの海底の密輸船から引き揚げられた二億円相当の金塊を巡って、神戸のキャバレー“黒
　　　　　い城”を営む悪玉・森下社長（安部徹）たちと戦うというのが大筋。清水まゆみさんの役は、
　　　　　実は主人公と異母妹で、サルベージ船・第二〔・シオカゼ〕丸の船長（二本柳寛）の娘・村上
　　　　　英子。母・和枝（高野由美）が営む有馬温泉の旅館“中の坊”に住んでいます。小高雄二さん
　　　　　の役は、森下社長が雇った殺し屋“ジョージ”こと実は英子の兄・五郎、南寿美子さんの役は
　　　　　、キャバレー“黒い城”のマダム・静江。クレジットタイトルとエンディングに流れる「♪遥
　　　　　かなる山よ雲よ緑の丘よ～」という歌（曲）は、曲名こそ不明ですが、シリーズを通して登場
　　　　　します。“小僧のテーマ”とでも名付けますか？（笑）。また、珍しくも（東宝映画ではない
　　　　　のに）、ハナ肇とクレージー・キャッツ（主人公の知り合いという設定）によるコミカルな演
　　　　　奏が披露されます。また、ロケ地としましては、須磨のロープウェイや公園が登場します。
　　　　　　《情報提供／渚さん／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　ガラスの中の少女
　　　　監督／若杉光夫　脚本／青山民雄　撮影／井上莞　音楽／木下忠司
　　　　出演／吉永小百合、浜田光昿（後に光夫）、信欣三、轟夕起子、大森義夫、小夜福子、
　　　　　　　草薙幸二郎、稲垣隆史、佐野浅夫、南風洋子、日野道夫、斉藤美和、鈴村益代、澄川透、
　　　　　　　高野誠二郎、村田寿男、大滝秀治、高田栄子、黒田郷子、斎藤久美子、谷田部靖、
　　　　　　　白井鋭、林茂朗、山田昭一、山根久幸、水原英子、石田桂子、多勢マユミ、中村歌、
　　　　　　　吉田雅俊　●　村岡章〔クレジットなし〕、大塚興一（？）〔同〕、他
　　　　…沖中（母親が再婚したためで、旧姓は島田）靖代（吉永小百合）と文通する中学校時代の同級
　　　　　生で大友玩具製作所の貧しい工員・広江陽一（浜田光夫）。お互いに好意を持つようになる二
　　　　　人だが、靖代は、母・里子（轟夕起子）が再婚した大学教授（当初は助教授）の父・杉太郎（
　　　　　信欣三）の、自分に対する邪悪な感情を知り苦悩し、陽一も貧しさから来る両親の無理解から
　　　　　家出し、ついには二人が湖で心中するというのが大筋。二人が何度も待ち合わせをする駅は、
　　　　　東京都新宿区四谷一丁目にある四ッ谷駅。後年、後藤久美子さんでリメイクされましたね。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／NOBOさん／ツカさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん／ちゃんゆうさん》

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　　　錆びた鎖
　　　　監督／斎藤武市　脚本／池田一朗、秋元隆太　撮影／高村倉太郎　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／赤木圭一郎、笹森礼子、小高雄二、白木マリ（後に万理）、宮城千賀子、藤村有弘、
　　　　　　　近藤宏、西村晃、高原駿雄、杉山俊夫、松本染升、山田禅二、高野由美、
　　　　　　　河上信夫（後に喜史朗）、相原巨典、神戸瓢介、河合健二、花村典克（後に彰則）、
　　　　　　　野呂圭介、雪丘恵介、弘松三郎、青木富夫、瀬山孝司、光沢（後に光）でんすけ、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）、島村謙二（後に謙次）、榎木兵衛、
　　　　　　　高田保（後に矢頭健男→後に矢頭保／写真家）、黒田剛、水木京二（後に京一）、
　　　　　　　河瀬正敏、三笠謙（後に池沢竜）、古田祥、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、沢美鶴、
　　　　　　　露木護、二階堂郁夫、菊田一郎、田端（田畑）善彦、倉田栄三、岡村佶、加村裕之、
　　　　　　　清水千代子、高瀬将敏〔技斗〕、大坂志郎、三島雅夫、小沢栄太郎　●
　　　　　　　糸賀靖雄〔クレジットなし〕、川村昌之〔同〕、大森安行〔同〕、澄川透〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、山之辺潤一〔同〕、
　　　　　　　今村弘〔同〕、高田栄子〔同〕、高山千草〔同〕、花柳礼奈（後に路加奈子）〔同〕、
　　　　　　　小泉郁之助〔同〕、八代康二（後に康次）〔同〕、緑川宏〔同〕、神山勝〔同〕、
　　　　　　　松丘清司〔同〕、石川恵一〔同〕、鈴村益代〔同〕、鈴木俊子〔同〕、
　　　　　　　小野寺応侑〔同〕、小野武雄？〔同〕、紀原耕（後に土耕）？〔同〕、時照明〔同〕、
　　　　　　　須田喜久代〔同〕、本目雅昭〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、宮川敏彦？〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔同〕、三浜元〔同〕、蒲生晃治〔同〕、玉井謙介？〔同〕、
　　　　　　　村上和也〔同〕、高野誠二郎？〔同〕、深江章喜〔同〕、他
　　　　…横浜港の荷役を請け負う長岡企業株式会社の利権を乗っ取ろうとする手形金融業者である水原
　　　　　商事の社長・水原泰三（大坂志郎）とその仲間の松井保（近藤宏）率いる松井興業、黒幕の荷
　　　　　役業者である馬場企業の社長・馬場吉太郎（三島雅夫）とその仲間の手形金融の男・三田村平
　　　　　之進（藤村有弘）を、殺された社長（小沢栄太郎）の息子の長岡健一（小高雄二）と弟の英二
　　　　　（赤木圭一郎）が倒すというのが大筋。笹森礼子さんの役は、健一の婚約者で、従妹の冬木美
　　　　　枝、白木マリ（後に万理）さんの役は、長岡企業の社長秘書で健一の愛人である沢井加奈子、
　　　　　宮城千賀子さんの役は、海岸通りにあるキャバレー“スタンキイ”のマダムで、英二の実母で
　　　　　ある井上正緒。ロケ地情報としましては、横浜駅前や南京町あたりも登場、横浜港や横浜市中
　　　　　区住吉町四丁目あたりでも撮影が行なわれたようです。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／NOBOさん／yujiroさん》

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　　　情熱の花
　　　　監督／脚本／堀池清　脚本／勝目貴久　撮影／柿田勇　音楽／河辺公一、宮川泰
　　　　出演／沢本忠雄、稲垣美穂子、ザ・ピーナッツ（伊藤エミ、伊藤ユミ）、亀山靖博〔新人〕、
　　　　　　　木浦佑三、木下雅弘、雪丘恵介、三崎千恵子、松下達夫、上野山功一、山中大成、
　　　　　　　菊田一郎、二木草之助、高山秀雄、本庄美智子、神山勝、亀谷雅敬、野中繁夫、
　　　　　　　中田敏夫、市川好郎（後に好朗）、手塚央、竹田春究、田中英司、山崎雅美、
　　　　　　　小沢直好（後に直平）、小沢茂美、山本一男、益子年栄、新井英雄、有川賢士、
　　　　　　　窪田幸一郎、森本有吾、新沢光一　●　佐久間健太郎？〔クレジットなし〕、
　　　　　　　本目雅昭〔同〕、福田文子？〔同〕、橘田良江？〔同〕、小坂翠？〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、他
　　　　…警視庁少年補導課の秋津多美子（稲垣美穂子）とその恋人で、警視庁音楽隊のトランペット奏
　　　　　者・須川伸二（沢本忠雄）が、教護院“東京学園”に収容されている不良少年たちに音楽大会
　　　　　に出場させることで更正をはかろうとするというのが大筋。ザ・ピーナッツが本人たちに扮し
　　　　　てタイトル曲や挿入歌を歌っています。《情報提供／NOBOさん》

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　　　大暴れ風来坊
　　　　監督／山崎徳次郎　原作／原健三郎　構成／山崎巌　脚本／中久保信成、市川佐登志
　　　　撮影／伊佐山三郎　音楽／大森盛太郎
　　　　出演／小林旭、宍戸錠、浅丘ルリ子、藤村有弘、南風洋子、白木マリ（後に万理）、高品格、
　　　　　　　北沢彪、弘松三郎、市村博、雪丘恵介、玉村駿太郎、河野弘、
　　　　　　　冬木京二（正しくは京三。後に喬三）、花村典克（後に彰則）、久松晃（後に洪介）、
　　　　　　　英原穣二、小林亘、緑川宏、阪井幸一郎（後に幸一朗）、木島一郎、柳寿子、高橋明、
　　　　　　　松丘清司、小柴隆（後に尋詩）、大路達三、立川博、石丘伸吾、荒井岩衛、木城ゆかり、
　　　　　　　エミー・瀬尾、秋山のり代、絵島五十鈴、月笛てる恵、水上早苗（コロムビア）、
　　　　　　　竹部玲子〔振付〕、高瀬将敏〔技斗〕　●　時照明〔クレジットなし〕、藤野宏〔同〕、
　　　　　　　福原恵美子？〔同〕、北出桂子〔同〕、佐川明子〔同〕、朝香奈緒美？〔同〕、
　　　　　　　横田陽子（後に楊子）？〔同〕、須田喜久代〔同〕、谷川玲子？〔同〕、
　　　　　　　北岡みさ子〔同〕、小野寺応侑〔同〕、佐藤圭司〔同〕、押見史郎〔同〕、
　　　　　　　森坂秀樹？〔同〕、葵真木子〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、
　　　　　　　五十嵐久子？〔同〕、橘田良江〔同〕、柳田妙子〔同〕、佐久間健太郎〔同〕、
　　　　　　　本間節子〔同〕、秋山弘二（後に耕志）〔同〕、寺尾克彦？〔同〕、他
　　　　…“流れ者”シリーズ第4作。舞台は松山。土地を買収して東洋のモナコを作ろうとする悪玉たち
　　　　　を主人公・野村浩次（小林旭）が退治するという一編。石油を運ぶタンクローリーの大爆発（
　　　　　日活の特撮陣によるミニチュアワークですが）や、キャバレーや造船所などでのアクションが
　　　　　見ものです。浅丘ルリ子さんの役は、南海石油の運送業務を引き受ける瀬川運輸の社長令嬢・
　　　　　瀬川玲子、宍戸錠さんの役は、“ズーズー弁の政”こと拳銃使いの“十字架の政”、白木マリ
　　　　　（後に万理）さんの役は、“銀馬車”のダンサー・ローズ奈美、南風洋子さんの役は、玲子の
　　　　　父・芳造（北沢彪）の愛人でキャバレー“銀馬車”のマダム・蘭子。“The Angry Rambler”
　　　　　という英語題名があるようです。また東南アジアでの公開題名は、“A Man from Osaka”…
　　　　　大阪から来たのは、藤村有弘さん扮する悪玉なのでは？（同じ関西汽船のフェリーに乗ってい
　　　　　たので、主人公も大阪から来たのかな？）。
　　　　　　《情報提供／サム・スペードさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん／NOBOさん》

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　　　くたばれ愚連隊
　　　　監督／鈴木清順　原作／原健三郎　脚本／山崎巌　撮影／永塚一栄　音楽／大森盛太郎
　　　　出演／和田浩治、清水まゆみ、小沢栄太郎、禰津良子〔新人〕、東恵美子、細川ちか子、
　　　　　　　内海突破、土方弘、高品格、弘松三郎、近藤宏、亀山靖博、杉山元、
　　　　　　　小沢直好（後に直平）、伊東（井東）柳晴、久松晃（後に洪介）、若原初子、
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）、白井鋭、高田栄子、エミー・瀬尾、時照明、阪井幸一朗、
　　　　　　　福田文子、大庭喜儀、高緒弘志、大関進〔東芝〕、有明ユリ〔東芝〕、
　　　　　　　峰三平〔技斗〕　●　須田喜久代〔クレジットなし〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、
　　　　　　　新村猛〔同〕、藤野宏？〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、佐川明子？〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔同〕、三船好重〔同〕、早川名美（後に由記）？〔同〕、
　　　　　　　加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、絹川京子？〔同〕、榎木兵衛〔同〕、
　　　　　　　深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、金井克代（後に克予）〔同〕、糸賀靖雄〔同〕、
　　　　　　　浜口竜哉〔同〕、森みどり？〔同〕、福原恵美子？〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、他
　　　　…脇見運転の車が作業場に突っ込んで来たため死んだ“装飾・看板レインボウアート社”の社長
　　　　　・相馬大作（紀原耕〔後に土耕〕）に代わり、その娘でビルの屋上にあるパーラーでウェイト
　　　　　レスをしているミヨ（禰津良子）やその仲間であるホテル・ニュー東洋のドアボーイ・三平（
　　　　　亀山靖博）たちと協議して店を続けようとした見習い・松平定夫（和田浩治）。しかし、銭湯
　　　　　で背中にある淡路島型のアザを淡路島の旧家である淡路松平家六十一代目の奥方・松平郁代（
　　　　　細川ちか子）の弁護人で、その身の周りの世話をする井関三四郎（高品格）に見られたことか
　　　　　ら、松平家の死んだ当主の愛人の子供であると判明、跡取りとして島に呼ばれることに。そこ
　　　　　で土地買収を行なう悪玉で極東観光の社長・南條（近藤宏。実は相馬大作を死なせた事故の原
　　　　　因を作ったのも彼）の一味を倒すというのが大筋。終盤、主人公が南條の秘書兼愛人で実は母
　　　　　親である前原由紀（東恵美子）の乗る電車をジープで追うシーンがありますが、昭和40年頃
　　　　　までは、淡路島に電車が走っていたそうで、珍しい映像なのかもしれません。

　　　　　…清水まゆみさんの役は、やはり郁代の世話をする井関の娘・和子、福田文子さんの役は、松
　　　　　平家のお手伝いさん。開巻早々、車の中の白い犬のぬいぐるみがピンク色になったり（南條が
　　　　　愛人とキスするので）、続いて青色になったり（交通事故を起こすので）しますが、こういう
　　　　　のを映画ライターさんは「鈴木清順監督ならでは」…などと最もらしいことを書くのかもしれ
　　　　　ません（笑）。“Fighting Delinquents”の英語題名があるようです。《情報提供／渚さん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　刑事物語犯行七分前
　　　　監督／小杉勇,,　脚本／高橋二三　撮影／間宮義雄　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／益田喜頓、香月美奈子、青山恭二、深江章喜、南風夕子、宮崎準、上野山功一、
　　　　　　　山田禅二、長尾敏之助、近江大介、花村典克（後に彰則）、早野輝、
　　　　　　　吉田勇男（後に朗人）、杉幸彦、漆沢政子、早川名美（後に由記）、高田栄子、
　　　　　　　若水朋子、森みどり、家根谷美代子（後に水城英子）、柳田妙子　●
　　　　　　　秋山耕志〔クレジットなし〕、小野寺応侑〔同〕、他
　　　　…“刑事物語”シリーズ第8作。舞台は、隅田署の刑事・佐藤源造（益田喜頓）の出身地らしい
　　　　　草津温泉。佐藤源造とその息子で警視庁捜査一課の部長刑事である保郎（青山恭二）が、草津
　　　　　郵便局の郵便配達車を襲う強盗の手引きをさせられた臨時雇いの局員・久保田稔（深江章喜）
　　　　　とその妻で草津温泉の一井旅館の仲居・弘子（香月美奈子）を追い、主犯である遠州（宮崎準
　　　　　）や神風（上野山功一）、当り屋のハチ（近江大介）たち強盗犯を逮捕するというのが大筋。
　　　　　南風夕子さんの役は、草津のバー“かよ”のマダム・加代。《情報提供／NOBOさん／中森さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　雨に咲く花
　　　　監督／脚本／中島義次　撮影／中尾利太郎　音楽／山本直純
　　　　出演／中原早苗、川地民夫、井上ひろし、千代侑子、堀恭子、郷エイ治、土方弘、柳瀬志郎、
　　　　　　　原恵子、鈴村益代、久木登紀子（後に香取環）、斎藤久美子、北岡みさ子、
　　　　　　　花柳礼奈（後に路加奈子）、小泉郁之助、相原巨典、市村博、高野誠二郎、木崎順、
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）、石丘伸吾、二木草之助、三浜元、神山勝、二階堂郁夫、梅田晃宏、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）、沢美鶴、田畑善彦、千代田弘〔技斗〕、他
　　　　…ひろし（井上ひろし）や芳公（郷エイ治）たち不良仲間と映画のチケットを売りつけている河
　　　　　原修吉（川地民夫）が、雨宿りをしていた片桐ゆみ（中原早苗）をナンパする。彼女の父は無
　　　　　実の殺人容疑で勾留されていて、主人公が真相を追い、悪玉のボスと戦うことになるというの
　　　　　が大筋。井上ひろしさんがタイトル曲を歌っています。《情報提供／NOBOさん》

　　12月

　　　拳銃無頼帖明日なき男
　　　　監督／野口博志（後に晴康）　構成／脚本／松浦健郎　脚本／朝島靖之助　撮影／藤岡粂信
　　　　音楽／山本直純
　　　　出演／赤木圭一郎、笹森礼子、宍戸錠、山田禅二、郷エイ二（エイ治）、木下雅弘、宮崎準、
　　　　　　　河野弘、雪丘恵介、深水吉衛、八代康二（後に康次）、二木草之助、
　　　　　　　花村典克（後に彰則）、黒田剛、衣笠一夫（後に真寿男）、緑川宏、英原穣二、
　　　　　　　伊豆見雄（後に英輔）、柴田新（後に新三）、玉井謙介、今村弘、古田祥、松丘清司、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）、鈴村益代、今川英二、若松俊二郎、志方稔、式田賢一、
　　　　　　　荒木良平、里（後に大門）実、高瀬将敏〔技斗〕、南田洋子、藤村有弘、水島道太郎　●
　　　　　　　新村猛〔クレジットなし〕、速水脩二〔同〕、秋山弘二（後に耕志）〔同〕、
　　　　　　　小柴隆（後に尋詩）〔同〕、守屋徹〔同〕、三浜元？〔同〕、山之辺潤一〔同〕、
　　　　　　　織田俊彦〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、他
　　　　…城戸禮原作作品。“拳銃無頼帖”シリーズ第4作（最終作）。ライバルの“コルトの譲”（宍
　　　　　戸錠）が入院したと騙されて岐阜へ来る“抜き射ちの竜”こと壇竜四郎（赤木圭一郎）が、麻
　　　　　薬を扱う二つのヤクザ組織と戦う話。巻頭、留置場で壇竜四郎と“コルトの譲”が出会うシー
　　　　　ンでなかなか粋な掛け合いを見せてくれます。笹森礼子さんの役は、組織を抜けたヤクザ・三
　　　　　島（郷エイ治）と駆け落ちしようとする道子、藤村有弘さんの役は、道子の兄で片方の組織・
　　　　　有村興業のボスの怪しい三国人（恒例ですね…笑）・有村。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ＋アルファ　

　　　都会の空の用心棒
　　　　監督／野村孝　脚本／池田一朗、小川英　撮影／横山実　音楽／池田正義
　　　　出演／小林旭、浅丘ルリ子、稲垣美穂子、杉山俊夫、ジェリー藤尾、二本柳寛、高原駿雄、
　　　　　　　武藤章生、深江章喜、木浦佑三、加原武門、浜村純、雪丘恵介、杉幸彦、千代侑子、
　　　　　　　長弘、野呂圭介、鴨田喜由、小泉郁之助、郷エイ治、瀬山孝司、久遠利三、宮原徳平、
　　　　　　　守屋徹、山口吉弘、木島一郎、菊田一郎、倉田栄三、曽我部勉、
　　　　　　　金井克代（後に克予）、ブルー・キャナリーズ〔テイチク〕、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　川村昌之〔クレジットなし〕、岡村佶〔同〕、藤野宏〔同〕、宮川敏彦〔同〕、
　　　　　　　小野寺応侑？〔同〕、本間節子〔同〕、高見真由美？〔同〕、松丘清司〔同〕、
　　　　　　　林浩子（後に泰江）？〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、藤沢健男〔同〕、
　　　　　　　小野武雄〔同〕、黒木広美？〔同〕、立石日佐子〔同〕、露木護〔同〕、
　　　　　　　鹿島貞夫（後に千波丈太郎）〔同〕、織田俊彦〔同〕、坂巻祥子？〔同〕、
　　　　　　　榎木兵衛〔同〕、荒井岩衛？〔同〕、立川博〔同〕、岩手征四郎〔同〕、
　　　　　　　石川恵一〔同〕、他
　　　　…中央アルプスの竜神岳へ救助に向かった西武デパートの屋上にある西武航空のヘリポートのヘ
　　　　　リコプター操縦士・速水八郎（小林旭）が、死んだ遭難者・兵頭駿一（木浦佑三）の持ってい
　　　　　たフィルムを手に入れ、そこに写る土地売買の契約書に絡む土地払い下げの汚職事件に巻き込
　　　　　まれていくというのが大筋。浅丘ルリ子さんの役は、西武航空の通信士・秋山ゆかり、稲垣美
　　　　　穂子さんの役は、殺された兵頭の恋人で亀井区役所に勤務する吉沢久美子。“Heroes from
　　　　　The Sky”の英語題名があるそうです。翌年に『都会の空の非常線』という続編があります。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　善人残酷物語
　　　　監督／春原政久　脚本／高橋二三　撮影／山崎安一郎　音楽／松井八郎
　　　　出演／益田喜頓、笹森礼子、田代みどり、青山恭二、高野由美、初井言栄、嵯峨善兵、
　　　　　　　堺美紀子、下條正巳、天路圭子、山田禅二、杉山俊夫、由利徹、南利明、新井麗子、
　　　　　　　久木登紀子（後に香取環）、上野すみ恵、松本克平、紀原耕（後に土耕）、早野輝、
　　　　　　　八代康二（後に康次）、他
　　　　…実直で勤勉な郵便集配人・森野石松（益田喜頓）の娘・みどり（笹森礼子）は実は実子ではな
　　　　　く、石松は結婚すらしたことがないのだった。二十年前に、とり子（天路圭子）に求婚するは
　　　　　ずだった駅前で、見知らぬ赤ん坊を預けられ、彼女を育ててきたのだ。みどりは恋人の青木光
　　　　　男（青山恭二）の紹介で、花屋で働くことになるが、その店のマダムこそ生みの母親。みどり
　　　　　は獄死した松井教授の忘れ形見で、それを知った光男の父で議員候補の伝造（嵯峨善兵）は、
　　　　　二人の仲を反対していたのに、みどりを利用しようとして…。“美しい少女”という役柄の田
　　　　　代みどりさんの映画デビュー作だとか。川内康範原作作品。《情報提供／NOBOさん》

　　　コルトが背中を狙ってる
　　　　監督／古川卓巳　脚本／川内康範、大野康豊　撮影／峰重義　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／葉山良二、芦川いづみ、小高雄二、中川姿子、西村晃、安部徹、楠侑子、紅沢葉子、
　　　　　　　伊藤寿章（後に澤村昌之助）、小泉郁之助、土方弘、上野山功一、
　　　　　　　矢頭健男（後に矢頭保／写真家）、澄川透、小林亘、本目雅昭、鴨田喜由、川村昌之、
　　　　　　　沢美鶴、田端（田畑）善彦、押見史郎、加村裕之、河瀬正敏、
　　　　　　　エディ・モハンダース（エディ・住吉）、横田陽子（後に楊子）、世良馨、
　　　　　　　榊原舞踊団（日本コロムビア）、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　真理アンヌ〔クレジットなし〕、谷川玲子〔同〕、ペドロ・フェルナンデス〔同〕、
　　　　　　　山口吉弘〔同〕、山之辺潤一〔同〕、朝香奈緒美〔同〕、坂巻祥子〔同〕、
　　　　　　　深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、新村猛？〔同〕、高田栄子？〔同〕、
　　　　　　　北出桂子？〔同〕、森みどり〔同〕、黒木広美？〔同〕、須田喜久代〔同〕、
　　　　　　　清水千代子〔同〕、久遠利三〔同〕、古田祥〔同〕、立川博〔同〕、他
　　　　…香港と東京を結ぶ宝石の密輸ルートを狙う悪玉で宝石店・輝光堂を営む谷源次郎（安部徹）と
　　　　　、彼の部下だが、手を切ろうとする河上譲司（葉山良二）の対決を描いています。芦川いづみ
　　　　　さんの役は、譲司の弟分で谷に射殺された野原健一（上野山功一）の妹・千里、中川姿子さん
　　　　　の役は、譲司の妹で大学生の栄子、楠侑子さんの役は、中国人の密輸商人・劉尭徳（西村晃）
　　　　　の愛人で、マダンカン民族舞踊団の団員・彩玉、小高雄二さんの役は、栄子の恋人だが殺し屋
　　　　　の中山五郎（実は密輸取締官）。また、巻頭のシーンでノースウェスト航空の飛行機からマダ
　　　　　ンカン民族舞踊団の一行が降りてくるのですが、一番最初に降りてくるインド人女性は、どう
　　　　　やら真理アンヌさんのようです（ご本人談）。川内康範原作作品。
　　　　　　《情報提供／mathewさん／緑一色さん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　美しき抵抗
　　　　監督／森永健次郎　脚本／原源一　撮影／間宮義雄　音楽／八洲秀章
　　　　出演／沢本忠雄、吉永小百合、浜田光昿（後に光夫）、香月美奈子、高野由美、堀恭子、
　　　　　　　梅野泰靖、沢阿由美、北沢彪、天路圭子、小泉郁之助、久松晃（後に洪介）、
　　　　　　　須藤孝（後に野村隆）、高野誠二郎、伊藤寿章（後に澤村昌之助）、澄川透、
　　　　　　　二階堂郁夫、守屋徹、菊田一郎、二木草之助、三村和子　●
　　　　　　　藤野宏〔クレジットなし〕、小柴隆（後に尋詩）〔同〕、木崎順〔同〕、
　　　　　　　織田俊彦〔同〕、金井克代（後に克予）？〔同〕、吉田勇男（後に朗人）〔同〕、
　　　　　　　浜口竜哉〔同〕、橘田良江？〔同〕、山之辺潤（後に潤一）〔同〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、三笠謙（後に池沢竜）〔同〕、
　　　　　　　市原久照（後に久）〔同〕、他
　　　　…大学の研究室で医学の研究に没頭して家庭を顧みない松波家の厳格な父・亮輔（北沢彪）と、
　　　　　その父に従順な母・ゆき子（高野由美）。そんな家庭に育った三姉妹、長女で工場の食堂で栄
　　　　　養士をしている智恵子（香月美奈子）、次女でA�S製薬の英文タイピストである都紀子（沢
　　　　　阿由美）、三女で速記の勉強をしている〔カヤマ〕高校の演劇サークルの生徒である久美子（
　　　　　吉永小百合）は、父に抵抗する。沢本忠雄さんの役は、松波家の隣家に住む大学生で、都紀子
　　　　　に好意を寄せる良雄、浜田光昿（後に光夫）さんの役は、久美子と同じ演劇サークルの生徒・
　　　　　三川。《情報提供／由美子さん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　闘牛に賭ける男
　　　　監督／脚本／舛田利雄　脚本／山田信夫　撮影／山崎善弘　音楽／佐藤勝
　　　　出演／石原裕次郎、北原三枝、二谷英明、芦田伸介、安部徹、高原駿雄、三津田健、
　　　　　　　エリサ・モンテス〔特別出演〕、アントニオ・ベラ、マリア・カルメン、
　　　　　　　トニー・ミハリヤス、アルフォンソ・ロハス、松下達夫、三崎千恵子、紅沢葉子、
　　　　　　　新井麗子、加原武門、雪丘恵介、天草四郎、深水吉衛、小泉郁之助、井東柳晴、長弘、
　　　　　　　神山勝、山之辺潤一、高野誠二郎、鴨田喜由、福田トヨ、堺美紀子、須田喜久代、
　　　　　　　谷川玲子、久木登紀子（後に香取環）、高山千草、渡のり子、原恵子、
　　　　　　　衣笠一夫（後に真寿男）、八代康二（後に康次）、木島一郎、柳瀬志郎、
　　　　　　　須藤孝（後に野村隆）、島村謙二（後に謙次）、津田秀水、宮原徳平、英原穣二、
　　　　　　　久遠利三、柴田新（後に新三）、小柴隆（後に尋詩）、本目雅昭、速水脩二、東郷秀美、
　　　　　　　瀬山孝司、石丘伸吾、松丘清司、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）、山崎礼子、夏今日子、
　　　　　　　五十嵐久子、立花泰子、大倉節美、カルヴィン・W・ウイッター、
　　　　　　　ジョルジュ・ムニュエール、エルネスト・アイヴィー、ホセ・マリア・カランデール、
　　　　　　　勝田保世〔スペイン音楽考証〕、益田隆舞踊団、益田隆〔振付〕　●
　　　　　　　小野武雄〔クレジットなし〕、佐久間健太郎〔同〕、菅原道夫（後に義夫）〔同〕、
　　　　　　　榎木兵衛〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、澄川透〔同〕、林茂朗〔同〕、
　　　　　　　緑川宏〔同〕、秋山弘二（後に耕志）〔同〕、井田武（後にいだたけ志）〔同〕、
　　　　　　　上原一二（後に一二三）〔同〕、市原久照（後に久）〔同〕、鈴木俊子〔同〕、
　　　　　　　紀原耕（後に土耕）〔同〕、漆沢政子〔同〕、家根谷美代子（後に水城英子）〔同〕、
　　　　　　　森みどり〔同〕、二階堂郁夫〔同〕、金井克代（後に克予）〔同〕、斉藤倫子〔同〕、
　　　　　　　織田俊彦〔同〕、白井鋭〔同〕、大森安行〔同〕、重盛輝江（後にてる江）〔同〕、
　　　　　　　ウィリアム・バッソン〔同〕、福原恵美子？〔同〕、横田陽子（後に楊子）〔同〕、
　　　　　　　柳田妙子〔同〕、三浜元〔同〕、今川英二〔同〕、水の江滝子〔同〕、
　　　　　　　深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、石塚乃笛？〔同〕、武藤章生〔同〕、
　　　　　　　若水朋子？？？〔同〕、大庭喜儀？〔同〕、他
　　　　…北見徹（石原裕次郎）は日本新聞社事業部から同・会津若松支社を経て一ヶ月後に退社、その
　　　　　後、アメリカの古いテレビ映画の買い付けを始め、大学時代の友人・山川信悟（高原駿雄）と
　　　　　一緒に世界テレビ株式会社を創業、世界テレビ倒産後は闘牛の日本興行に尽力したという経歴
　　　　　の持ち主。現在はスペインから闘牛興行を呼んで、一山当てようというプロモーターのような
　　　　　ことをしています。北原三枝さんの役は、財閥の娘で、新劇の劇団“灯〔ともしび〕”の女優
　　　　　・佐倉冴子（24歳）。スペインで北見に再会した冴子の回想が間にはさみ込まれる形式で物
　　　　　語は進みます。彼女は江藤良二〔りょうじ〕（二谷英明）という江藤財閥の次男と婚約したけ
　　　　　れど、主人公と出会って心が揺れ動くことになります。回想。雨に濡れる北見。
　　　　　北見「僕はね、普通の人間より体温が高いんだ。だからいつも何かブチ当たるものがないと生
　　　　　　　　きて行けないんだ…」
　　　　　上野駅の回想。冴子が北見と結婚することを決め、旅立とうとした時、北見の仕事の予定変更
　　　　　の知らせが入ります。引き留める冴子。
　　　　　冴子「汽車はもう動いたんです。私たちは出発したんです！」
　　　　　北見「そんなことよりもっと…」
　　　　　冴子「そんなこと？」
　　　　　それでも北見は動き始めた列車から降りようとします。
　　　　　冴子「降りたらおしまいよ。何もかもおしまいよ！」
　　　　　そして現在。空港で江藤と一緒に北見を見送った冴子、
　　　　　冴子「私は…私の女は死んでしまったのだ。あの上野駅で…」
　　　　　結局、この後、冴子は北見の仕事を邪魔するために嘘を付くことになり、それでも北見は闘牛
　　　　　を日本に呼ぶ契約を取り付けます。冴子は北見とも江藤とも別れ、アメリカへ旅立つことに…
　　　　　。この作品が北原三枝さんの石原裕次郎さんとの最後の共演作にして引退映画ということにな
　　　　　ります。“The Man at The Bullfight”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／ちゃんゆうさん／NOBOさん／ツカさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　俺の故郷は大西部〔ウェスタン〕
　　　　監督／西河克己　原作／野村耕三　脚本／山崎巌、西河克己　撮影／伊佐山三郎
　　　　音楽／池田正義
　　　　出演／和田浩治、清水まゆみ、守屋浩、東野英治郎、杉山俊夫、近藤宏、E・H・エリック、
　　　　　　　殿山泰司、浜村純、野呂圭介、青木富夫、光沢（後に光）でんすけ、千代侑子、
　　　　　　　ユセフ・トルコ、衣笠一夫（後に真寿男）、矢頭健男（後に矢頭保／写真家）、
　　　　　　　榎木兵衛、山口吉弘、水木京二（後に京一）、川村昌之、木島一郎、オベル・ワイアン、
　　　　　　　ダグラス・ロジャース、ジム・ライリー、ロバート・ダンハム（ダン・ユマ）、
　　　　　　　ヘンリー・モフター、大森俊雄とスヰング・ウエスト、高瀬将敏（技斗）、
　　　　　　　平尾昌章（後に昌晃）〔キング〕、井上ひろし〔コロムビア〕、
　　　　　　　田代みどり〔テイチク〕、かまやつ・ヒロシ（後にムッシュかまやつ）〔テイチク〕、
　　　　　　　森山加代子〔東芝〕　●　ポール・シューマン〔クレジットなし〕、鴨田喜由〔同〕、
　　　　　　　森みどり〔同〕、小柴隆（後に尋詩）〔同〕、織田俊彦〔同〕、三浜元〔同〕、
　　　　　　　八代康二（後に康次）〔同〕、伊豆見雄（後に英輔）〔同〕、東郷秀美〔同〕、他
　　　　…1880年、テキサスのトゥムストーンの街（なかなか凝った西部の酒場のシーンで、30人く
　　　　　らいの外国人が集められています）で事件が起こり、そして現代。ワイアット・アープ（ダグ
　　　　　ラス・ロジャース）の子孫でテキサスにあるYES牧場を営む父（キネ旬のデータでは名前はト
　　　　　ム。オベル・ワイアン）から先祖伝来の銃と保安官バッジ、小遣いの500ドルを渡され、日
　　　　　本にいる恩人で警視庁の元刑事・松山（鴨田喜由）に10万ドルを渡す役目を担った主人公・
　　　　　ジョージ三原（和田浩治）。来日した彼がワイアット・アープが倒したクライトンの孫・クラ
　　　　　イトン三世（E・H・エリック）やOK商会の社長・遠藤（殿山泰司）とその子分たちと戦う話
　　　　　。清水まゆみさん（この作品では特に可愛く魅力的）の役は、幼い頃に兄（最後まで否定して
　　　　　いますが、多分、杉山俊夫さん扮する達夫らしい）と生き別れて、町田（東野英治郎）が園長
　　　　　である孤児の施設・大川学園で育ったマリ、田代みどりさんの役は、本人（歌手）、千代侑子
　　　　　さんの役は、遠藤の愛人でヌードモデルもするストリッパー・〔エミ〕。ラスト、富士山の裾
　　　　　野にあるOK牧場ならぬ大川学園の“大川牧場”で戦うなど、面白い趣向がいろいろあります
　　　　　。燃えさかる小屋の軒の上で主人公がクライトン三世と格闘するあたり、和田浩治さんも吹き
　　　　　替えなしですし、投げ縄使いもなかなか上手いのです。《情報提供／渚さん／由美子さん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　　…1960年は、全国の映画館数が戦後最高の7663館になったそうですが、1960年度の興行ベ
　　　　　スト10は、
　　　　　1. 『天下を取る』（3億2392万円。当時、大卒者の初任給が1万円くらいでしょう）
　　　　　2. 『波濤を越える渡り鳥』（3億12万円）
　　　　　3. 『闘牛に賭ける男』（2億9133万円）
　　　　　4. 『喧嘩太郎』（2億7699万円）
　　　　　5. 『娘・妻・母』〔東宝〕（2億7561万円）
　　　　　6. 『あじさいの歌』（2億7037万円）
　　　　　7. 『水戸黄門』〔東映〕（2億6694万円）
　　　　　8. 『名もなく貧しく美しく』〔東宝〕（2億5154万円）
　　　　　9. 『太平洋の嵐』〔東宝〕（2億5100万円）
　　　　　10. 『新吾二十番勝負』〔東映〕（1億7789万円）となっています。圧倒的な強さで日活映
　　　　　画が健闘していますね。

　　　　→制作予定作品情報あれこれ（1960年）　

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LAST UP DATE ◆ 2022年8月3日