日活映画（1970年度分）

日活映画（1970年度分）

使用している画像、その他の権利は全て、原権利者に帰属します。
映画・テレビドラマファン同志の楽しみのみを唯一の目的としたものであり、
利益を得たり、権利を侵害しようとするものではありません。

注）　他掲示板への転送など、画像の二次的な使用は厳禁いたします。

ここでは1970年に公開された日活映画を紹介します。

注）出演者の欄の最後に●のある作品は、クレジットを抜けなく順に全員分、書き写しています。
また、詳細データの項目のない作品は、未見を含む未検証の作品で、キネマ旬報など既存の資料を
元に作成しておりますので、抜けや誤植、解説部分の間違いなどが含まれているかもしれません。
ご了承いただきたいと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　1月

　　　牡丹と竜
　　　　監督／マキノ雅弘　脚本／遠藤三郎、山上次郎　撮影／横山実、北泉成　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／高橋英樹、和泉雅子、田崎潤〔東宝〕、安部徹、水島道太郎、世志凡太、弘松三郎、
　　　　　　　柳瀬志郎、木島一郎、木浦佑三、榎木兵衛、河上喜史朗、宮原徳平、加原武門、
　　　　　　　衣笠真寿男、天坊剛（準）、新井麗子、重盛輝江（後にてる江）、森みどり、
　　　　　　　三船好江（好重）、福田トヨ、松原和仁、辰馬伸、柴田新三、小泉郁之助、荒井岩衛、
　　　　　　　千代田弘、伊豆見英輔、光でんすけ、水木京二（後に京一）、近江大介、本目雅昭、
　　　　　　　桂小かん、高橋明、小林亘、伊丹慶治、山岡正義、田畑善彦、中平哲仟、沢美鶴、
　　　　　　　岩手征四郎、式田賢一、水川国也、有村道宏、土田義雄、矢藤昌宏、小出宏、榊功、
　　　　　　賀川修嗣（後に幸史郎）、北上忠行、谷口芳昭、深町真喜子（後に真樹子）、佐川明子、
　　　　　　　小杉勇、小林旭　●　菅原義夫〔クレジットなし〕、高田栄子〔同〕、瀬山孝司〔同〕、
　　　　　　　澄川透〔同〕、佐藤了一〔同〕、横田楊子〔同〕、吉田朗人〔同〕、浜口竜哉〔同〕、
　　　　　　　加納愛子（後に千嘉）〔同〕、谷川玲子〔同〕、池沢竜〔同〕、熱海弘到〔同〕、
　　　　　　　安藤繁子〔同〕、河合英二郎〔同〕、上原一二三〔同〕、伊達満〔同〕、他
　　　　…昭和初期、“人斬り竜”こと最上竜一（高橋英樹）は、妻のおりん（和泉雅子）と死別し、残
　　　　　された子供・竜夫（松原和仁）を連れて旅に出て、テキヤの結城組の組長・結城平蔵（小杉勇
　　　　　）に気に入られ、世話になる。竜一は関東大震災後の東京へテキヤの修行に出て、そこで知り
　　　　　合った今はなき神源一家の元組員で一匹狼のテキヤ・城戸幸次郎（小林旭）や新宿の露天商・
　　　　　金次（世志凡太）たちと一緒に露店組合の設立を計る。ついには、悪玉ヤクザである黒岩組の
　　　　　組長・黒沼大伍（安部徹）やその客分・猪熊伝七（水島道太郎）と戦うことになるというのが
　　　　　大筋。マキノ雅弘監督が自ら撮った東映『日本侠客伝・斬り込み』のリメイク作品だそうです
　　　　　。和泉雅子さんは、結城平蔵の娘・お弓にも扮しています。“Peonies and Dragons”“The
　　　　　Dragon's Claw”などの英語題名があるようです。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　関東義兄弟 （ニューセンチュリー＝日活）
　　　　監督／脚本／内川清一郎　撮影／萩原泉　音楽／大森盛太郎
　　　　出演／村田英雄、里見浩太郎（後に浩太朗）、北島三郎、梶芽衣子、
　　　　　　　菊ひろ子（後に鹿内寛子）、小松みどり、香川桂子、富田仲次郎、天野新士、
　　　　　　　浦里はるみ、郡司良、清水彰、岡泰正、東大二郎、飯田徹也、中島ひろみ、浅井美帆、
　　　　　　　河野弘、宮島誠、伊吹総太郎、最上龍二郎、藤森達雄（後に真田健一郎）、御影伸介、
　　　　　　　高瀬敏光、北上銀、菊地健一、石橋正次、堀辺（後に堀部？）隆一、北村晃一、
　　　　　　　青沼三朗、前沢迪雄、友野多介、安田隆、久保晶、山本正幸、村上美枝、加藤欣子、
　　　　　　　花原照子、内海洋雀〔振付〕、河野光揚〔刺青〕、伊吹総太郎〔殺陣〕、辰巳柳太郎　●
　　　　　　　青木敏夫〔クレジットなし〕、谷口芳昭〔同〕、佐藤了一〔同〕、他
　　　　…外注作品なので、ほとんど日活の俳優さんは出演していませんが、梶芽衣子さんだけが出向さ
　　　　　れたようですね（やはり干されていた？…笑）。昭和五年頃の関東のある町が舞台。長屋の住
　　　　　人・佳代子（梶芽衣子）は、悪玉の大宝寺一家の親分・大宝寺仙蔵（富田仲次郎）が乗った車
　　　　　に弟の健坊をはねられる。知り合いである千場一家の親分・千場正五郎（辰巳柳太郎）がその
　　　　　治療費を出させようとするが、仙蔵は子分の神馬源太郎（里見浩太郎〔後に浩太朗〕）たちに
　　　　　命じて千場一家の賭場を荒させる。仙蔵が工場建設を請け負うため、県会議員の諏訪（清水彰
　　　　　）に芸者になった佳代子をあてがおうとするが、刑務所帰りの侠客・御所車宗四郎（村田英雄
　　　　　）に救われる。その後、正五郎が闇討ちに遭って殺されるので、宗四郎は正五郎の実の息子で
　　　　　あることを知った源太郎とともに大宝寺一家に殴り込み、ついに仙蔵を倒すというのが大筋。
　　　　　北島三郎さんの役は、千場一家の子分で四年の兵役が終わり満州から帰って来る大屋喜三郎、
　　　　　菊ひろ子（後に鹿内寛子）さんの役は、御所車宗四郎の恋人で芸者置き屋“つたや”の芸者・
　　　　　梅若、小松みどりさんの役は、“つたや”の女将・蔦（香川桂子）の娘・小百合。石橋正次さ
　　　　　んが、長屋の住人に扮して出演されています。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　やくざの横顔
　　　　監督／小沢啓一　脚本／中西隆三　撮影／高村倉太郎　音楽／真鍋理一郎
　　　　出演／渡哲也、香山美子〔松竹〕、内田良平、今井健二、青木義朗、丘みつ子、麻生れい子、
　　　　　　　植村謙二郎、沖雅也、大滝秀治、福山象三（後に升三）、チコ・ローランド、
　　　　　　　富永美沙子、木島一郎、八代康二（後に康次）、杉山元、長浜鉄平、久遠利三、
　　　　　　　鈴村益代、久本有紀、野村隆、市村博、晴海勇三、大浜詩郎、本目雅昭、高橋明、
　　　　　　　菊田一郎、伊豆見英輔、荒井岩衛、熱海弘到、岩手征四郎、中平哲仟、小島克巳、
　　　　　　　谷口芳昭、榊功、前田武彦（後に大前田武）、小林亘、田端善彦、大谷木洋子、
　　　　　　　浜口竜哉、青木敏夫、八木修一、渡辺修、山田信子、渕の上由子、山内豊彦、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）〔技斗〕、中村竹弥、宍戸錠　●
　　　　　　　佐藤了一〔クレジットなし〕、水木京二（後に京一）〔同〕、近江大介〔同〕、
　　　　　　　高山千草〔同〕、久松洪介〔同〕、山岡正義〔同〕、庄司三郎〔同〕、溝口拳〔同〕、
　　　　　　　北上忠行〔同〕、賀川修嗣（後に幸史郎）〔同〕、千代田弘〔同〕、伊丹慶治〔同〕、
　　　　　　　中庸子？〔同〕、橘田良江？〔同〕、吉田朗人？〔同〕、菅原義夫〔同〕、
　　　　　　　伊達満〔同〕、横田楊子？〔同〕、山之辺潤一〔同〕、有村道宏〔同〕、他
　　　　…川内康範原作《赤い夕陽に》の映画化作品。九州・若松を縄張りとする本堂組の組長・本堂太
　　　　　平（中村竹弥）の息子である哲平（渡哲也）は、兄を殺した敵対する新和組の親分と実行犯ら
　　　　　しい子分を裁判所の前で射殺する。四年後に出所、“かめりや丸”の船長・黒木勇次（宍戸錠
　　　　　）に雇われ、船員となって横浜へ。そこで哲平を仇と狙う若松の組と結託した横浜の組織・早
　　　　　崎海運に襲われ、また父が殺されたことも知る。父を殺した元・本堂組の“不知火の政”（今
　　　　　井健二）や早崎海運の社長（実は黒木を密輸に巻き込もうとして、彼の妻に借金を背負わせた
　　　　　結果、自殺させている）・早崎大次（福山象三）たちを倒すまでを描いています。香山美子さ
　　　　　んの役は、神戸から来た殺し屋・山田銀造（内田良平）の愛人・りつ子、丘みつ子さんの役は
　　　　　、哲平の元の恋人で、旅行社“ジャパンエクスプレス”に勤める恭子（弟・貞夫に扮するのは
　　　　　沖雅也さん）、麻生れい子さんの役は、黒木の旧友である海員ホテルのオーナー・佐川（青木
　　　　　義朗）の姪で、大学生の〔レイコ〕。最後の大乱闘で、哲平は敵の一人を刺そうとしますが、
　　　　　黒木に「置いてけぼりはひどいぜ」と止められます。後始末は佐川が引き受けることに。
　　　　　黒木「どうだ、もう一度、南の潮風で血の匂いを吹き飛ばしてくるか？」
　　　　　哲平「…じゃあ、俺たちの船へ行くか」
　　　　　『やくざの横顔』などというタイトルとは全く違って、ムードアクションの雰囲気を継承した
　　　　　作品です。青木義朗さんもいつもの（笑）悪役ではなく、イイ感じですよ。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　盛り場仁義
　　　　監督／長谷部安春　脚本／藤井鷹史（長谷部安春）、横田与志、鈴木三千夫　撮影／上田宗男
　　　　音楽／鏑木創
　　　　出演／北島三郎、里見浩太郎（後に浩太朗）、岡崎二朗、三波伸介、川地民夫、梶芽衣子、
　　　　　　　丘みつ子、白木マリ（後に万理）、市川和子、睦五郎（後に五朗）、沖雅也、天野新士、
　　　　　　　今井健二、秋とも子、浅井美帆、戸上城太郎、坊屋三郎、上田吉二郎、杉山俊夫、
　　　　　　　原田千枝子、白石奈緒美、重盛輝江（後にてる江）、久本有紀、原恵子、長弘、市村博、
　　　　　　　亀山靖博、高野誠二郎、加原武門、河野弘、青木富夫、鴨田喜由、瀬山孝司、大浜詩郎、
　　　　　　　中平哲仟、山本正幸、荒井岩衛、田畑善彦、溝口拳、岩手征四郎、沢美鶴、水川国也、
　　　　　　　千々岩靖弘、河野光揚〔刺青〕、沢田岩〔技斗〕、二谷英明　●
　　　　　　　光でんすけ〔クレジットなし〕、菅原義夫〔同〕、榊功〔同〕、青木敏夫〔同〕、
　　　　　　　大谷木洋子〔同〕、高山千草〔同〕、山岡正義〔同〕、近江大介〔同〕、
　　　　　　　伊丹慶治〔同〕、小島克巳〔同〕、橘田良江〔同〕、伊達満〔同〕、
　　　　　　　上原一二三〔同〕、土田義雄〔同〕、吉田朗人〔同〕、河合英二郎〔同〕、
　　　　　　　市原久〔同〕、安藤繁子〔同〕、加納愛子（後に加納千嘉）〔同〕、熱海弘到〔同〕、
　　　　　　　佐藤了一〔同〕、澄川透〔同〕、佐川明子〔同〕、北上忠行〔同〕、千代田弘〔同〕、
　　　　　　　久松洪介？〔同〕、山之辺潤一〔同〕、他
　　　　…元は銭屋組に所属していた中根秀夫〔秀雄という表記の文献もあり〕（北島三郎）とその弟分
　　　　　になった流れ者の“温州”こと里村浩司（里見浩太郎〔後に浩太朗〕）と網走帰りの“オイチ
　　　　　ョ”こと大市与太郎（三波伸介）が北海道から東京の盛り場に戻って来る。弟分だった加地幸
　　　　　吉（川地民夫）に連れられて行った元の組は銭屋土建と名前を変えている。中根は妹の千鶴子
　　　　　（市川和子）の夫で、銭屋組での兄貴分・倉田隆（今井健二）が率いる新興勢力の誠心会に入
　　　　　ることになる。しかし、あくどい誠心会を敵に回すことになり、仲間を殺されながらも、中根
　　　　　はついには誠心会の上部組織である竜心会の会長・黒坂京之助（戸上城太郎）や結託する滝田
　　　　　組の滝田弘道（加原武門）を倒すというのが大筋。梶芽衣子さん扮する背中に鶴の彫り物があ
　　　　　る賭博師・笠間弥生が魅力的！。丘みつ子さんの役は、銭屋組の組長の娘で今では銭屋土建の
　　　　　事務員である銭屋明子、秋とも子さんの役は、銭屋土建で働く井沢タケシ（沖雅也）の恋人・
　　　　　井上雅美、白木マリ（後に万理）さんの役は、中根秀夫の愛人でお茶漬けの店“初枝”の女将
　　　　　・初枝、二谷英明さんの役は、以前、銭屋組に世話になったという北海道のヤクザの組長・向
　　　　　井。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　2月

　　　女の警察国際線待合室
　　　　監督／丹野雄二　脚本／中西隆三、佐藤道雄　撮影／山崎善弘　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／小林旭、青江三奈、岡崎二朗、戸部夕子、川口恒、由利徹、カルーセル麻紀、牧紀子、
　　　　　　　渋沢詩子、左時枝、天王寺虎之助、明星雅子、久万里由香、大堀早苗、
　　　　　　　大門節恵（後に大山節子？）、加賀邦男、梅野泰靖、天坊準、武藤章生、柳瀬志郎、
　　　　　　　弘松三郎、マイク・ダニーイン（ダニーン）、青木富夫、小柴尋詩、
　　　　　　　島村謙二（後に謙次）、紀原土耕、平塚仁郎、高樹蓉子、高田栄子、宮沢尚子、中庸子、
　　　　　　　大谷木洋子、西城（西條？）琴江、小松原リエ、光でんすけ、本目雅昭、小島克巳、
　　　　　　　高本一夫、司由香里、漆沢政子〔振付〕、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）〔技斗〕、
　　　　　　　長門裕之　●　鈴木瑞穂（ナレーション）〔クレジットなし〕、伊丹慶治〔同〕、
　　　　　　　池沢竜〔同〕、牧まさみ？〔同〕、佐藤サト子？〔同〕、伊豆見英輔〔同〕、
　　　　　　　土田義雄〔同〕、菅原義夫〔同〕、市原久〔同〕、山之辺潤一〔同〕、伊達満〔同〕、
　　　　　　　坂巻祥子〔同〕、高山千草〔同〕、他
　　　　…“女の警察”シリーズ第3作。篝〔カガリ〕正秋（小林旭）が一流ホステスに育てた小森佐和
　　　　　子（左時枝）が失踪、シンガポールで麻薬漬けの娼婦となって発見されたことから、女性をさ
　　　　　らって麻薬中毒にして海外へ売り飛ばしている帝国物産の専務・田淵（加賀邦男）とU.S.産
　　　　　業の極東総支配人・ブラウン（マイク・ダニーン）たちが作る人身売買組織や街のボスでクラ
　　　　　ブ“チーラン”の経営者・根本（梅野泰靖）たちと戦うことになるというのが大筋。“他の店
　　　　　のホステスを引き抜かない”という暗黙の了解があることで、“チーラン”のバーテンが銀座
　　　　　の法律を知らないのかと言います。すると主人公が一言。
　　　　　「その法律を誰がこしらえたか、おまえ、知らないのか？…この俺だよ」。
　　　　　長門裕之さんの役は、主人公の知人である商社マン・滝島、岡崎二朗さんの役は、弟分になる
　　　　　流し・三郎、牧紀子さんの役は、クラブ“りえ”のマダム・理恵、渋沢詩子さんの役は、三郎
　　　　　の恋人でクラブ“ミーナ”に移籍するホステス・〔タマムラ・〕英子、久万里由香さんの役は
　　　　　、アルバイトで“ミーナ”のホステスをしているフィリピン人留学生・リタ（エキゾチックな
　　　　　魅力満点！）、明星雅子さんの役も同ホステス・かなみ、大堀早苗さんの役も同ホステス・ル
　　　　　ミ、カルーセル麻紀さんの役も同ホステス・〔マキ〕、青江三奈さんの役は、“ミーナ”のマ
　　　　　ダム・美奈。中では、実質的な第一ヒロインである、元・銀座のかねまつ靴店の店員からホス
　　　　　テスになる矢代夕子に扮する戸部夕子さんの変身ぶりが魅力的です。“Appointment with
　　　　　Danger”という英語題名があるようです。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　鉄火場慕情
　　　　監督／小沢啓一　脚本／棚田吾郎　撮影／横山実　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／松原智恵子、内田良平、梶芽衣子、山本豊三、青木義朗、深江章喜、奈良岡朋子、
　　　　　　　加藤和夫、鷹亮子、天坊準、木浦佑三、榎木兵衛、杉山俊夫、木島一郎、青木富夫、
　　　　　　　宮原徳平、八代康二（後に康次）、小泉郁之助、英原穣二、久遠利三、久松洪介、
　　　　　　　鈴村益代、須田喜久代、荒井岩衛、大浜詩郎、中平哲仟、岩手征四郎、伊丹慶治、
　　　　　　　吉田朗人、本目雅昭、桂小かん、宮沢尚子、倉沢暎子、高山千草、青木敏夫、谷口芳昭、
　　　　　　　水木歌也〔振付〕、河野光揚〔刺青〕、笛田直一〔所作指導〕、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）〔技斗〕、加藤嘉、堀雄二、田村高廣　●
　　　　　　　近江大介〔クレジットなし〕、小林亘？〔同〕、庄司三郎？〔同〕、高橋明〔同〕、
　　　　　　　千代田弘〔同〕、河合英二郎〔同〕、土田義雄〔同〕、上原一二三〔同〕、
　　　　　　　中庸子〔同〕、橘田良江〔同〕、水川国也〔同〕、池沢竜〔同〕、市原久〔同〕、
　　　　　　　伊達満〔同〕、谷川玲子〔同〕、伊豆見英輔〔同〕、白井鋭？〔同〕、澄川透？〔同〕、
　　　　　　　山岡正義〔同〕、小島克巳〔同〕、佐藤了一〔同〕、山之辺潤一〔同〕、
　　　　　　　菅原義夫？〔同〕、有村道宏〔同〕、他
　　　　…水運業を仕切る相馬紀之助（堀雄二）率いる伊勢徳一家と、新興の悪玉・舛川利助（深江章喜
　　　　　）率いる舛川組が対立している昭和初期の霞ヶ浦の牛堀。伊勢徳の親分は後継者を養女の節子
　　　　　（松原智恵子）と決めていたが、紀之助の実子である弟の忠男（山本豊三）に義理立てした節
　　　　　子は家を出て置き屋“分春駒”の芸者・駒代になっている。節子は流れ者の小田切清二郎（田
　　　　　村高廣）に惚れるが、実業家の小出義則（加藤和夫）が横槍を入れて来て、舛川に命じて伊勢
　　　　　徳一家を襲わせ、そのケガが元で紀之助は死んでしまう。最後には、舛川に渡世の義理で使わ
　　　　　れていた清二郎も節子の味方となり、伊勢徳一家の代貸である並木秀三（内田良平）とともに
　　　　　節子は舛川と小出を倒すことに…。梶芽衣子さんの役は、朝鮮で知り合った清二郎を追って来
　　　　　た花札のイカサマ師・お杉。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　やくざ非情史血の決着 （創映プロ＝日活）
　　　　監督／萩原遼　脚本／吉寺弾　撮影／星信夫　音楽／小沢秀夫
　　　　出演／安藤昇、内田良平、山本豊三、高橋俊行、香川良介、山路義人、二本柳寛、明智十三郎、
　　　　　　　南川直、神代昌子、小笠原弘、逗子とんぼ、井上正彦、井波健、沢田克巳、山田晴生、
　　　　　　　笠達也、木之本恵美、小柳ナナ、丸山麗子、清水のり子、斉川一夫、川崎信雄、剛竜二、
　　　　　　　若林章、飯塚実、錠辰夫、林寛一、安川勝久（安川技斗会）〔技斗〕、
　　　　　　　嵯峨（瑳峨）三智子、大友柳太朗〔特別出演〕　●
　　　　　　　小笠原章二郎？〔クレジットなし〕、他
　　　　…“やくざ非情史”シリーズ第3作（最終作）。やはりシリーズ第2作に続いて、外注作品なの
　　　　　でしょう、日活の俳優さんがほとんど出演されていません。東北の地方都市では、国道工事の
　　　　　利権を巡り、博徒である吉井剛造（二本柳寛）率いる吉井一家と土木請負業の金沢宗之助（南
　　　　　川直）率いる金沢一家が対立していた。吉井は客分の“関東常”こと林田常吉（安藤昇）に金
　　　　　沢一家の親分殺しを依頼し、“関東常”も渡世の義理からこれを斬る。三年後、出所した“関
　　　　　東常”は料亭の女将をしている金沢一家の長女・鈴代（瑳峨三智子）に出会い、満州帰りの流
　　　　　れ者・“兵隊タケ”こと三田村〔・タケゾウ〕（大友柳太朗）とも知り合う。金沢一家が苦労
　　　　　をしていると知った“関東常”は、再び町に戻り、“兵隊タケ”とともに吉井一家に殴り込む
　　　　　ことになるというのが大筋。《情報提供／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　富士山頂 （石原プロ＝日活）
　　　　監督／村野鐵太郎　脚本／国弘威雄　撮影／金宇満司　音楽／黛敏郎、肥後一郎
　　　　出演／石原裕次郎、渡哲也、山崎努、芦田伸介、星由里子〔東宝〕、市原悦子、浜田光夫、
　　　　　　　山内明、信欽三（後に欣三）、清水将夫、佐藤允、加藤武、中谷一郎、本郷淳、
　　　　　　　玉川伊佐男、露口茂、神山繁、田中邦衛、武藤章生、小瀬格、酒井修、金井進二、
　　　　　　　青山良彦、樋浦勉、藤山浩一（後に藤山浩二）、古谷一行、鈴木瑞穂、
　　　　　　　松江（松枝）錦治、渡辺晃三、小野田巧、平田重四郎、永田裕康、榎木兵衛、小柴尋詩、
　　　　　　　山本清、山崎直衛、山根久幸、金内喜久夫、今福正雄（後に将雄）、佐藤京一、新倉博、
　　　　　　　後藤武彦、水戸義弘、倉田侑治、黒田剛、大田黒亘、猪垣泰祐、神山勝、橋本力、
　　　　　　　九段吾郎、平塚仁郎、白井鋭、伊豆見英輔、水木京二（後に京一）、岩手征四郎、
　　　　　　　桂小かん、瀬山孝司、光でんすけ、近江大介、式田賢一、本目雅昭、石崎啓二、
　　　　　　　矢頭（後に矢藤）昌宏、二宮淑江、宇野重吉、東野英治郎、勝新太郎　●
　　　　　　　玉井謙介〔クレジットなし〕、露木護〔同〕、織田俊彦〔同〕、小林亘〔同〕、
　　　　　　　里（後に大門）実？〔同〕、宮沢尚子？〔同〕、橘田良江〔同〕、他
　　　　…富士山頂にレーダーを取り付ければ日本列島の南方800km先の台風が察知出来るということ
　　　　　から、このレーダーを過酷な自然条件の中、取り付ける作業を行なう男たちを描いています。
　　　　　石原裕次郎さんの役は、三菱電機技術部員の梅原悟郎、渡哲也さんの役は、レーダードームを
　　　　　山頂まで運ぶ朝日ヘリの操縦士・加田雄平、星由里子さんの役は、梅原の妻・美津子。しかし
　　　　　勝新太郎さん扮する富士山に荷物を運ぶ馬方の組合長の役名は朝吉ですからねぇ…まさかあの
　　　　　人じゃないですよね？（笑）。《情報提供／ツカさん／ちゃんゆうさん》

　　　　　→詳細データ　

　　3月

　　　あばれ丁半
　　　　監督／江崎実生　脚本／宮下教雄　撮影／安藤庄平　音楽／坂田晃一
　　　　出演／高橋英樹、和泉雅子、内田良平、玉川良一、川地民夫、須賀不二男、植村謙二郎、
　　　　　　　吉行和子、佐野浅夫、武藤章生、笹一平、笹八平、加原武門、木浦佑三、柳瀬志郎、
　　　　　　　晴海勇三、鈴村益代、三船好重、黒田剛、長弘、島村謙二（後に謙次）、荒井岩衛、
　　　　　　　沢美鶴、水川国也、八代康二（後に康次）、伊丹慶治、田畑善彦、熱海弘到、溝口拳、
　　　　　　　榊功、本目雅昭〔方言指導〕、笛田直一〔所作指導〕、山口博義〔技斗〕　●
　　　　　　　矢藤昌宏？〔クレジットなし〕、池沢竜〔同〕、市原久〔同〕、土田義雄〔同〕、
　　　　　　　中平哲仟〔同〕、伊達満〔同〕、加納愛子（後に千嘉）〔同〕、上原一二三〔同〕、
　　　　　　　深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、白井鋭〔同〕、千代田弘〔同〕、瀬山孝司〔同〕、
　　　　　　　小見山玉樹〔同〕、近江大介〔同〕、伊豆見英輔〔同〕、河合英二郎〔同〕、
　　　　　　　吉田朗人〔同〕、久松洪介〔同〕、谷川玲子〔同〕、織田俊彦〔同〕、山岡正義〔同〕、
　　　　　　　坂巻祥子〔同〕、橘田良江〔同〕、有村道宏〔同〕、北上忠行〔同〕、谷口芳昭〔同〕、
　　　　　　　西城琴江？〔同〕、青木敏夫〔同〕、大谷木洋子〔同〕、山之辺潤一〔同〕、
　　　　　　　澄川透〔同〕、菅原義夫〔同〕、高山千草〔同〕、岩手征四郎〔同〕、
　　　　　　　西原泰江？〔同〕、他
　　　　…舞台は昭和二年から。凄腕の博徒である島木弥三郎（高橋英樹）が善玉の朝倉組と悪玉の赤澤
　　　　　組が対立する上州・高崎を訪れる。弥三郎は渡世の義理で殺めてしまった三輪伊之助（木浦佑
　　　　　三）の代わりに朝倉組を代表して奉納賭博の胴元になり、赤澤組が雇った初老の博徒・鬼頭淳
　　　　　之助（加原武門）との勝負に勝つ。イカサマをせず堂々と戦って負けた鬼頭が責任を取って自
　　　　　殺するので、博徒渡世に失望した弥三郎が旅に出た間に、朝倉組の二代目・朝倉庄太郎（川地
　　　　　民夫）と弥三郎を慕っていた代貸しの娘・三輪由紀江（和泉雅子）の婚礼が行なわれるが、そ
　　　　　こで初代親分の仙蔵（植村謙二郎）が赤澤組の刺客に殺される。跡目を継いだ庄太郎が縄張り
　　　　　をかけた奉納賭博の胴元になり、そこへ舞い戻った弥三郎が赤澤組を代表する博打打ち・氷室
　　　　　才次（内田良平）を倒す。しかし庄太郎が殺されるので、弥三郎は友人の博徒・早坂駒吉（玉
　　　　　川良一）と一緒に赤澤組に殴り込みをかけるというのが大筋。吉行和子さんの役は、駒吉が惚
　　　　　れる鬼頭の娘で“さくら楼”の女郎になっている勢津。《情報提供／天網恢々さん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　斬り込み
　　　　監督／澤田幸弘　脚本／永原秀一　撮影／高村倉太郎　音楽／鏑木創
　　　　出演／渡哲也、郷エイ治、岡崎二朗、藤竜也、沖雅也、青木伸子、青木義朗、曽根晴美、
　　　　　　　小堀明男（後に阿吉男）、人見きよし、藤健次（ミノルフォン）、初井言栄、高城淳一、
　　　　　　　柳瀬志郎、柴田新三、高橋明、澄川透、市村博、雪丘恵介、長弘、榎木兵衛、高樹蓉子、
　　　　　　　大浜詩郎、溝口拳、前田武彦（後に大前田武）、菅原義夫、青木敏夫、
　　　　　　　ザ・モップス（東芝）、笛田直一〔所作指導〕、山口博義〔技斗〕、中村竹弥、
　　　　　　　杉良太郎、扇ひろ子（コロムビア）　●　久松洪介〔クレジットなし〕、市原久〔同〕、
　　　　　　　伊達満〔同〕、近江大介〔同〕、河合英二郎〔同〕、伊豆見英輔〔同〕、中庸子〔同〕、
　　　　　　　西原泰江〔同〕、瀬山孝司〔同〕、荒井岩衛？〔同〕、本目雅昭〔同〕、
　　　　　　　庄司三郎〔同〕、田畑善彦〔同〕、中平哲仟〔同〕、他
　　　　…川崎市にある郷田組の郷田政二郎（中村竹弥）は組長の座を植松芳樹（高城淳一）に譲って隠
　　　　　居、もう一方の組織・佐伯港運と共存共栄していた。若頭の花井浩（郷エイ治）は妻・朋子（
　　　　　扇ひろ子）に小料理屋“山菜料理朋子”を経営させ、ノミ屋も営み、次郎（岡崎二朗）、直人
　　　　　（藤竜也）、雅美（沖雅也）、猛〔タケシ。通称は“モウ”〕（藤健次）、和夫（大浜詩郎）
　　　　　たちを率いている。東京の大組織・関東連合会の幹部である椿悟郎〔五郎表記の文献もあり〕
　　　　　（青木義朗）たち一味が乗り込んで来て、挑発に乗った和夫が一味の組員（柳瀬志郎）を刺殺
　　　　　してしまい、落とし前として郷田組は連合会の傘下に入ることを迫られる。花井は直人たちに
　　　　　連合会会長・松永孝行（小堀明男〔後に阿吉男〕）を襲撃させるが、突然現われた庄司新（渡
　　　　　哲也）に止められる。庄司は郷田とは旧知の仲で、やはり連合会に組を潰された一匹狼のヤク
　　　　　ザ。連合会は邪魔な郷田を始末するよう、植松に命令する。植松はその役を花井に押し付け、
　　　　　花井は直人たち四人に…いかにも、という汚い上下関係（笑）。それでも仕方なく、直人たち
　　　　　は郷田を殺す。連合会は直人の幼なじみである佐伯アキラ（杉良太郎）の佐伯港運をも手に入
　　　　　れようとして、猛を白井（曽根晴美）に殺させ、それを佐伯港運のせいにして抗争を始めよう
　　　　　とするが、花井たちはその汚い手口に怒り、ついに造反する。しかし、連合会の報復は手早く
　　　　　、次郎や雅美、朋子が殺される。花井は直人と庄司とともに、わざとらしく開かれている猛の
　　　　　葬儀に出席している植松や椿、松永たちを襲い、ついに彼らを殺す。ここでは渡哲也さんと曽
　　　　　根晴美さんのドスによる対決が見ものでしょうか。渡哲也さんはスケジュールが一週間しかな
　　　　　かったらしく、出番はとても短いのですが、カッコいい役で、作品自体もなかなかの佳作です
　　　　　。青木伸子さんの役は、直人たちに引っかけられて犯されるけれども、次郎の恋人になる岩手
　　　　　県出身の娘・真弓。ちなみに藤健次さんは、高倉一志名義で、スリー・ファンキーズ（長沢純
　　　　　、高橋元太郎）というグループのメンバーでした（後に手塚しげおさんと交代）。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　愛の化石 （石原プロ＝日活）
　　　　監督／岡本愛彦　脚本／岡本愛彦、鈴木岬一　撮影／奥村祐治　音楽／三木たかし
　　　　出演／浅丘ルリ子、高橋悦史、渚まゆみ、川地民夫、清水将夫、垂水悟郎、
　　　　　　　石原佑利子（後に加藤博子）、寺尾聰、小柴尋詩、小出宏、新倉博、園田健夫、
　　　　　　　二宮淑江、宮沢尚子、牧まさみ、小松原リエ、原田千枝子、長島恵子、上手由美、
　　　　　　　田宮二郎　●
　　　　…ベトナム帰りの報道カメラマン・日比野三郎（高橋悦史）は、恋人の雑誌記者・庄司ジュン子
　　　　　（渚まゆみ）に提示された仕事として、ヨーロッパ帰りの新進気鋭のテキスタイルデザイナー
　　　　　・沢由紀（浅丘ルリ子）を撮ることになる。カメラマンと被写体の関係であった二人がともに
　　　　　恋人と別れ、結び付く様子を描いています。田宮二郎さんの役は、由紀が契約している繊維メ
　　　　　ーカー“ロンシャン株式会社”の企画担当部長・原田、石原佑利子（後に加藤博子）さん（石
　　　　　原裕次郎さんと何か関係がある？）の役は、沢由紀の秘書。《情報提供／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　4月

　　　非行少年 若者の砦
　　　　監督／脚本／藤田敏八　脚本／来栖三郎　撮影／萩原憲治　音楽／稲垣次郎、玉木宏樹
　　　　出演／地井武男、石橋正次、江原真二郎、梶芽衣子、南田洋子、伊丹十三、加藤和夫、
　　　　　　　田武謙三、小松方正、稲垣次郎、隅田和世、木島一郎、久遠利三、雪丘恵介、英原穣二、
　　　　　　　露口（正しくは露木）護、田村孝二、中庸子、西原泰江、重盛輝江（後にてる江）、
　　　　　　　小見山玉樹、藤田漸、川崎由紀子、高本一夫、鈴木義郎、土田義雄、駒田次利、上地宝、
　　　　　　　山村俊夫、大上正喜、ビル・アッシュ、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）〔技斗〕、
　　　　　　　松原智恵子　●　池沢竜〔クレジットなし〕、伊達満〔同〕、山之辺潤一？〔同〕、
　　　　　　　山岡正義〔同〕、上原一二三〔同〕、佐川明子〔同〕、坂巻祥子〔同〕、市原久〔同〕、
　　　　　　　大谷木洋子〔同〕、白井鋭〔同〕、河合英二郎〔同〕、橘田良江？〔同〕、
　　　　　　　織田俊彦〔同〕、谷川玲子〔同〕、加納愛子（後に千嘉）？〔同〕、他
　　　　…立原正秋原作《美しき城》の映画化作品。少年院を出て、今では真面目に殿岡自動車整備工場
　　　　　で働く石見〔イワミ〕次郎（地井武男）は、バーのマダム・諸越ふさ（南田洋子）から息子で
　　　　　ある鎌倉北高校の生徒・依田祐一（石橋正次）の家庭教師を頼まれる。ラスト、卑劣な大人た
　　　　　ちに腹を立て、傷害事件を起こす祐一は、次郎に「先生、待っててくれるだろうな？」と問う
　　　　　が、次郎が「てめえの牙はてめえで磨け！、自分を守るにはそれしかないんだ！」と一喝する
　　　　　シーンが印象的。松原智恵子さんの役は、祐一の異母姉（本妻の娘）で財閥の娘である依田聖
　　　　　子、隅田和世さんの役は、祐一の幼なじみで葉山高校の二年生・木見早苗、梶芽衣子さんの役
　　　　　は、祐一の異母兄・依田隆彦（江原真二郎）の婚約者である秋山瞭子。“A Young Man's
　　　　　Stronghold”の英語題名があるようです。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　日本最大の顔役
　　　　監督／松尾昭典　脚本／佐治乾、中野顕彰　撮影／岩佐一泉　音楽／嵐野英彦
　　　　出演／小林旭、ジェリー藤尾、深江章喜、藤竜也、郷エイ治、梶芽衣子、由利徹、井上昭文、
　　　　　　　安部徹、近藤宏、山田禅二、日野道夫、榎木兵衛、町田祥子、柳瀬志郎、河野弘、
　　　　　　　小泉郁之助、青木富夫、加原武門、衣笠真寿男、木島一郎、市村博、亀山靖博、
　　　　　　　晴海勇三、井波健、白井鋭、桂小かん、フランツ・グリューバー（グルーバー）、
　　　　　　　マイク・ダニイン（ダニーン）、中平哲仟、高橋明、伊豆見英輔、瀬山孝司、露木護、
　　　　　　　水川国也、園田健夫、土田義雄、森みどり、橘田良江、西原泰江、牧まさみ、
　　　　　　　前田武彦（後に大前田武）、小島克巳、笛田直一〔所作指導〕、河野光揚〔刺青〕、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕、宍戸錠　●　波多野憲？〔クレジットなし〕、伊達満〔同〕、
　　　　　　　近江大介〔同〕、山之辺潤一？〔同〕、菅原義夫〔同〕、谷口芳昭？〔同〕、
　　　　　　　庄司三郎〔同〕、小宮山玉樹〔同〕、賀川修嗣（後に幸史郎）〔同〕、吉田朗人〔同〕、
　　　　　　　溝口拳〔同〕、有村道宏〔同〕、山岡正義〔同〕、小林亘？〔同〕、矢藤昌宏〔同〕、
　　　　　　　中庸子〔同〕、加納愛子（後に千嘉）〔同〕、大谷木洋子〔同〕、田畑善彦〔同〕、
　　　　　　　本目雅昭〔同〕、沢美鶴〔同〕、式田賢一〔同〕、荒井岩衛〔同〕、池沢竜〔同〕、
　　　　　　　佐藤了一？〔同〕、織田俊彦〔同〕、熱海弘到〔同〕、他
　　　　…終戦直後の神戸。三国人グループと抗争を起こしたことで黒木〔・テツヤ〕（小林旭）は進駐
　　　　　軍のMPから“占領目的違反者”とされ追われることになる。黒木は、大矢根組の組員である
　　　　　雨宮（ジェリー藤尾）と三国人にリンチされているところを主人公に助けられ、後に大矢根組
　　　　　の組員となる復員兵の石垣（井上昭文）を連れて神戸を離れ、福岡・北海道・東京と渡り歩く
　　　　　。彼らは、対日講和条約が結ばれた昭和26年に再び神戸に戻ってくるが、その頃には街は二代
　　　　　目組長の北川岩男（安部徹）率いる陣野組に牛耳られていた。ある日、黒木は陣野組の凶弾に
　　　　　倒れるが、一命を取り止め、その時、全国から黒木を慕うヤクザたちが神戸に終結してくるの
　　　　　で、恐れをなした陣野組は逃げ腰になり、壊滅していくというのが大筋。大矢根組の幹部・原
　　　　　政信に扮した深江章喜さんが、主人公を助けて活躍するというのが珍しいのではないでしょう
　　　　　か？。宍戸錠さんの役は、北川と舎弟の杯を交わし陣野組の客人となりながらも、あくどい北
　　　　　川に愛想をつかして主人公と手を結ぶことになる三国人グループのボスだった金山、梶芽衣子
　　　　　さんの役は、歌謡界のホープという評判の歌手・滝川美奈子、町田祥子さんの役は、神戸の病
　　　　　院の看護婦だったが、後に売春バー“幸”のホステスでシャブ中になっている明子、藤竜也さ
　　　　　んの役は、北海道の久保山興行社の組員・境。《情報提供／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　残酷おんな情死
　　　　監督／西村昭五郎　脚本／山崎巌、下川正　撮影／安藤庄平　音楽／真鍋理一郎
　　　　出演／真理アンヌ、大堀早苗、岡崎二朗、杉江広太郎（後に杉山弘太郎）、高野真二、
　　　　　　　田中春男、西恵子、弘松三郎、木島一郎、杉山俊夫、井波健、相原巨典、長弘、
　　　　　　　秋とも子、黒木佑、高橋明、露木護、椿麻里子（正しくは？麻里）、
　　　　　　　坂巻祥子、木村英行（後に英幸）、浜口竜哉、溝口拳、佐藤了一、高本一夫　●
　　　　　　　織田俊彦？〔クレジットなし〕、光でんすけ〔同〕、小島克巳？〔同〕、
　　　　　　　北上忠行〔同〕、熱海弘到〔同〕、谷口芳昭？〔同〕、他
　　　　…松井興業に囲われている自殺癖のある高級コールガール・倉井万代子〔マヨコ〕（真理アンヌ
　　　　　）と、面白いことを求めて田舎から東京に出てきたという家出娘・斉田千恵（大堀早苗）はレ
　　　　　ズの関係を結びながら、ついには松井興業から追われ逃避行を続けます。岡崎二朗さんの役は
　　　　　、松井興業のチンピラで万代子と一緒に“メイゾン市ヶ谷”に住む矢部栄次、西恵子さんと秋
　　　　　とも子さんの役は、スナック“ミッドナイト”にたむろする六本木族の女性たち。万代子たち
　　　　　を拉致した栄次は、造成地で千恵をレイプしますが、万代子が同行の松井興業の男から奪った
　　　　　ドスによって刺殺されてしまいます。なおも逃避行を続ける万代子と千恵は、火山に向かい、
　　　　　山小屋で一夜を過ごした後、周りに火を放ち心中してしまいます。真理アンヌさんの美しい肢
　　　　　体を堪能してください（笑）。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　5月

　　　女番長〔スケバン〕野良猫ロック （ホリ企画＝日活）
　　　　監督／長谷部安春　脚本／永原秀一　撮影／上田宗男　音楽／鈴木邦彦
　　　　出演／和田アキ子、梶芽衣子、和田浩治、藤竜也、ケン・サンダース、范文雀、久万里由香、
　　　　　　　小磯マリ、島敏光、吉川英司、十勝花子、柳美樹、富田ジョージ、島津ゆう子、
　　　　　　　大橋由香（後にユカ）、市村博、亀山靖博、杉山元、鴨田喜由、平塚仁郎、本目雅昭、
　　　　　　　水川国也、高本一夫、田畑善彦、富沢政司、青木富夫、衣笠真寿男、沢美鶴、瀬戸ユキ、
　　　　　　　北上忠行、鈴木義郎、矢藤昌宏、小島克己、島倉義孝、遠藤信子、佐藤ひろ子、
　　　　　　　牧まさみ、荒木順子、藤田漸、斉藤好男、睦五郎（後に五朗）、中丸忠雄、
　　　　　　　ザ・モップス〔特別出演〕、オリーブ〔同〕、
　　　　　　　アンドレ・カンドレ（後に井上陽水）〔同〕、オックス〔同〕　●
　　　　…“野良猫ロック”シリーズ第1作（ただしこのシリーズに登場人物の共通性はない）。ゴーゴ
　　　　　ー喫茶“サンダーバード”をアジトにするメイ（梶芽衣子）とその片腕・ユリ子（范文雀）、
　　　　　妹分・マリ（久万里由香）、花子（十勝花子）、ユカ（大橋由香）、ミキ（柳美樹）たち（巻
　　　　　頭の対決シーンでラリっていて帰されるのが、ゆうこ〔島津ゆう子〕なら、彼女も仲間でしょ
　　　　　う）のグループが、西新宿を根城にする“黒シャツ団”の勝也（藤竜也）やその愛人であるト
　　　　　シエ（小磯マリ）、その仲間たちと対立しています。そこへふらりとバイクで街に現われた流
　　　　　れ者のスケバン（？）・アコ（和田アキ子。他の女性とは風格が違います…笑）。彼女はメイ
　　　　　たちに加勢することに。当時、まだ開発中だった西新宿あたりの原っぱが時代を感じさせます
　　　　　。藤竜也さんが乗るフェロー・バギー（ダイハツの車ですね）やアコの乗るバイクが西新宿の
　　　　　広場や地下道を暴れ回ったり、ゲリラ撮影ではないかと思われる絵柄も面白い。ヒロインの妹
　　　　　分に扮した久万里由香さんが可愛く、“黒シャツ団”の背後にいるヤクザ組織・青勇会も新宿
　　　　　支部長・権藤（中丸忠雄）や幹部の花田（睦五郎〔後に五朗〕）など、迫力のある顔ぶれが揃
　　　　　っています。青勇会に取り立ててもらおうとするメイの恋人・矢上道夫（和田浩治）の存在な
　　　　　どを絡めて、土曜の午後から月曜の朝までという短い時間の中で起こる様々な事件を描いた佳
　　　　　作。“Female Juvenile Delinquent Leader: Stray Cat Rock”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　ハレンチ学園 （日東プロ・ピロ企画＝日活）
　　　　監督／丹野雄二　脚本／山崎巌、鴨井達比古　撮影／高村倉太郎　音楽／山本直純
　　　　出演／宍戸錠、なべおさみ、藤村俊二、うつみみどり（後に宮土理）、川口恒、岡崎二朗、
　　　　　　　石井均、ミッキー安川、左卜全、小松方正、三遊亭歌奴（後に圓歌）、小松政夫、
　　　　　　　十朱久雄、世志凡太、上田吉二郎、大泉滉、由利徹、大谷淳、小桜京子、
　　　　　　　武智豊子（後に武知杜代子）、雷門ケン坊、星野みどり、渡辺史郎、
　　　　　　　児島みゆき（後に美ゆき）、弘松三郎、久遠利三、浜口竜哉、紀原土耕、園田健夫、
　　　　　　　光でんすけ、榎木兵衛、鈴村益代、高山千草、深町真喜子（後に真樹子）、大谷木洋子、
　　　　　　　橘田良江、池沢竜、賀川修嗣（後に幸史郎）、山岡正義、中庸子、宮沢尚子、牧まさみ、
　　　　　　　劇団日本児童、劇団太陽、劇団こじか、劇団いろは、
　　　　　　　渡井喜久雄（後に嘉久夫）〔技斗〕　●　阿部進〔出演者としてのクレジットはなし〕、
　　　　　　　倉園朱美？〔クレジットなし〕、増田ひろ子〔同〕、池田ひろ子〔同〕、
　　　　　　　桂知子？〔同〕、他
　　　　…シリーズ第1作。卒業式でのしらけムードから学校の制度を変えようとする聖ハレンチ学園の
　　　　　教師たちと、それに反抗する生徒たちを描く、永井豪原作の人気マンガの映画化作品。後半の
　　　　　エピソードは、伊豆の温泉へ旅行に出かける騒動を描いています。それにしても、主役である
　　　　　はずの“十兵衛”こと柳生みつ子役の児島みゆき（後に美ゆき）さんや、そのボーイフレンド
　　　　　である同級生の山岸八十八役の雷門ケン坊さんのクレジットの位置がとても下のほうですよね
　　　　　（笑）。宍戸錠さんの役は、新任の体育教師・“マカロニ”こと馬加呂・仁。馬で棺桶を引い
　　　　　てテキサスからやってきたらしく、棺桶の中には機関銃ならぬ、組み立て式の鉄棒が入ってい
　　　　　ます（笑）。宍戸錠さんは、テレビ版には多分、出演されていなかったと思います（記憶が薄
　　　　　れていますが）。うつみみどり（後に宮土理）さんの役は、日本教育大学で教育心理学を学ん
　　　　　だ新任教師・西尾みどり、藤村俊二さんの役は、教師・“ヒゲゴジラ”こと吉永百合夫（原作
　　　　　では、吉永さゆり。何しろ日活映画ですから、改名しないわけには…笑）。後にロマンポルノ
　　　　　に出演するようになった桂知子さんが出ておられるとも聞きますが？。また、児島美ゆきさん
　　　　　は、元々、本名である“美ゆき”表記のつもりだったのに、なぜだか平仮名でクレジットされ
　　　　　てしまわれたようです。「本人的には一度も改名してないんです」ということ。
　　　　　　《情報提供／ツカさん／NOBOさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　花の特攻隊あゝ戦友よ
　　　　監督／森永健次郎　脚本／中西隆三　撮影／山崎善弘　音楽／池田正義
　　　　出演／杉良太郎、浜田光夫、藤竜也、長谷川明男、川口恒、岡崎二朗、郷エイ治、沖雅也、
　　　　　　　曽根晴美、中畑道子、梶芽衣子、玉川良一、森塚敏、伊藤るり子、三ツ木清隆、
　　　　　　　青木義朗、加藤嘉、鴨田喜由、小柴尋詩、前野霜一郎、平塚仁郎、佐原新治、筒井敬一、
　　　　　　　菊田一郎、水川国也、原田君事、北上忠行、松原和仁、椿麻里、谷川玲子、
　　　　　　　木村英行（後に英幸）、小島克巳、青木敏夫、大泉隆二、鈴木義郎、桜井幸恵、
　　　　　　　芥川隆行〔ナレーター〕、南原宏治、内田良平、和泉雅子、丹波哲郎　●
　　　　　　　高野誠二郎〔クレジットなし〕、高山千草〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、
　　　　　　　安藤繁子〔同〕、宮沢尚子〔同〕、賀川修嗣（後に幸史郎）〔同〕、織田俊彦〔同〕、
　　　　　　　庄司三郎〔同〕、氷室政司〔同〕、露木護〔同〕、菅原義夫？〔同〕、白井鋭〔同〕、
　　　　　　　伊豆見英輔〔同〕、田畑善彦〔同〕、熱海弘到〔同〕、山之辺潤一〔同〕、
　　　　　　　伊丹慶治〔同〕、久松洪介？〔同〕、他
　　　　…昭和19年、土浦の海軍航空隊にある飛行予備校へ入った浜村真吉（杉良太郎）や斉藤（浜田
　　　　　光夫）、内藤（藤竜也）、山田勝彦（長谷川明男）、大久保（川口恒）、小野（沖雅也）、花
　　　　　沢（岡崎二朗）などの若者たちのそれぞれの行く末を描いています。南九州特攻基地へ移され
　　　　　た真吉は、離陸する時に操縦ミスを行なって特攻に失敗、その後、人間爆弾機“桜花”部隊に
　　　　　加わり、終戦の二日前に出撃することになります。和泉雅子さんの役は、真吉の恋人・田川三
　　　　　保、梶芽衣子さんの役は、花沢に恋する特攻基地そばにある女郎屋の女郎、伊藤るり子さんの
　　　　　役は、斉藤の恋人で、隊を脱走した斉藤と心中する冬子。川内康範原作《花の特攻隊》の映画
　　　　　化作品。“Cherry Blossoms in the Air”の英語題名があるようです。

　　　　　→詳細データ　

　　　喜劇女もつらいわ （新国劇映画＝日活）
　　　　監督／脚本／江崎実生　脚本／才賀明　撮影／萩原泉　音楽／坂田晃一
　　　　出演／高田美和、浜田光夫、宍戸錠、渋沢詩子、岡崎友紀〔東宝〕、清川虹子、森川信、
　　　　　　　京唄子、鳳啓助、てんぷくトリオ（三波伸介、伊東四朗、戸塚睦夫）、
　　　　　　　トリオ・スカイライン（東八郎、原田健二、小島三児）、正司敏江・玲児、左卜全、
　　　　　　　臼間香世、杉山俊夫、天坊準、秋とも子、岡崎みのり、野沢まり、八木孝子、飯田徹也、
　　　　　　　武田博志、他
　　　　…下町に向かい合わせにある寿司屋“江戸っ子鮨”の娘・上田光子（高田美和）とレストラン“
　　　　　フランセ”の息子・西野和男（浜田光夫）は好き同士なのに片親同士の松造（森川信）と咲江
　　　　　（清川虹子）の仲が悪くて…という、よくあるパターンの話。そして、やはりパターン通り、
　　　　　最後は親同士も結婚するというのが大筋。宍戸錠さんの役は、和男の友人？（未確認）で競馬
　　　　　好きの林竜太、岡崎友紀さんの役は、その妹？（未確認）・圭子。秋とも子さんの役名は、冷
　　　　　奴（笑）なので芸者さんでしょうか？。

　　　盛り場流し唄新宿の女
　　　　監督／武田一成　脚本／山村英司、来栖三郎　撮影／萩原憲治　音楽／鏑木創
　　　　出演／山本陽子、大信田礼子、月亭可朝、藤圭子〔RCAビクター〕、宮城千賀子、
　　　　　　　冨士真奈美（後に眞奈美）、藤竜也、木村功、小松政夫、内田稔、山田禅二、弘松三郎、
　　　　　　　雪丘恵介、大泉滉、山本勝、嶺田則夫、久保幸一、八代康二（後に康次）、青木伸子、
　　　　　　　西恵子、福田トヨ、隅田和世、原田千枝子、牧まさみ、橘田良江、中庸子、叶レナ、
　　　　　　　大橋由香、長浜鉄平、玉井謙介、浜口竜哉、大倉賢二、速水真二、藤田漸、中森晶三、
　　　　　　　中森貫太、河野光揚〔刺青〕、北林早苗　●　白井鋭〔クレジットなし〕、
　　　　　　　瀬山孝司〔同〕、千代田弘〔同〕、池沢竜〔同〕、久松洪介〔同〕、露木護〔同〕、
　　　　　　　前田武彦（後に大前田武）〔同〕、小島克巳〔同〕、北上忠行〔同〕、安藤繁子〔同〕、
　　　　　　　加納愛子（後に千嘉）〔同〕、水川国也〔同〕、土田義男〔同〕、伊豆見英輔〔同〕、
　　　　　　　賀川修嗣（後に幸史郎）〔同〕、他
　　　　…この作品以降、日活の配給作品は大映と組んだ“ダイニチ配給”となります。本条沙知子（北
　　　　　林早苗）は父・清一（山田禅二）が交通事故で作った借金のため、相原マサ（宮城千賀子）が
　　　　　営むクラブ“ピロット”で働くことに。沙知子を店に紹介した中学校の同級生である高橋礼子
　　　　　（山本陽子）は学生運動家の恋人と別れ、別の店に移りますが、大堀勝（山本勝）の結婚詐偽
　　　　　に遭って自殺します。沙知子は近くのバー“ロック”のマネージャー・波川透（藤竜也）に彼
　　　　　のボスである舟木総業社長の舟木（木村功）を紹介される。舟木は沙知子の実家の土地が道路
　　　　　計画の区画内にあることを知り、それを手に入れようとする。結局、舟木商事から舟木建設で
　　　　　勤めていた波川が舟木に代わって、贈賄および都市計画法違反容疑で逮捕されます。孤独の身
　　　　　になった沙知子は、一人で夜の新宿の町で生きていく覚悟をするというのが大筋。ポスターで
　　　　　も大きく写っているのは山本陽子さんですが、作品を見る限り、北林早苗さんの主演作品のよ
　　　　　うです。大信田礼子さんの役は、沙知子の妹で、別の店へ移るホステス・真理子、藤圭子さん
　　　　　の役は、流しの藤圭子（本人という設定でしょう）、冨士真奈美（後に眞奈美）さんの役は、
　　　　　“ピロット”のホステス・西川きよ子、西恵子さんの役は、同ホステス・平田みどり、大橋由
　　　　　香さんの役も、同ホステス・堂本ユカリ。隅田和世さんの役は、相原マサの娘で高校生から後
　　　　　に“ピロット”のホステスになる奈々。川内康範原作《赤い血の恋》の映画化作品。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　6月

　　　鮮血の記録
　　　　監督／野村孝　脚本／山崎巌、山口清一郎　撮影／峰重義　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／小林旭、岡田英次、水野久美、岡崎二朗、青木義朗、杉江廣太郎（後に杉山弘太郎）、
　　　　　　　郷エイ治、河村有紀、高樹蓉子、新井麗子、伊藤るり子、弘松三郎、柳瀬志郎、長弘、
　　　　　　　木島一郎、紀原土耕、雪丘恵介、原恵子、鈴村益代、椿麻里、西原泰江、森みどり、
　　　　　　　平塚仁郎、荒井岩衛、光でんすけ、小林亘、伊豆見雄（後に英輔）、中平哲仟、溝口拳、
　　　　　　　熱海弘到、前田武彦（後に大前田武）、北上忠行、桂小かん、小島克巳、佐藤了一、
　　　　　　　高本一夫、重岡康夫、ジョン・シューイ、フランツ・クリーバー、
　　　　　　　臼田幸江〔コロムビア〕、大和いつえ、木島一郎〔軍事指導〕、高瀬将敏〔技斗〕、
　　　　　　　田村高廣、中村竹弥　●　深町真喜子（後に真樹子）〔クレジットなし〕、
　　　　　　　安藤繁子〔同〕、上原一二三〔同〕、中庸子〔同〕、菅原義夫〔同〕、庄司三郎〔同〕、
　　　　　　　賀川修嗣（後に幸史郎）〔同〕、市原久〔同〕、伊丹慶治　〔同〕、久松洪介？〔同〕、
　　　　　　　山之辺潤一〔同〕、池沢竜？〔同〕、横田楊子〔同〕、佐川明子〔同〕、
　　　　　　　谷川玲子〔同〕、他
　　　　…野尻稔原作《焔の記録》を映画化（主人公の名前が原作者名だということは、実話！？）。昭
　　　　　和19年、ビルマのインパールで参謀・町田精一郎（岡田英次）は自分が助かるため、無謀な
　　　　　命令で数百名の部下を犠牲にし、その責任を大尉・野尻稔（小林旭）に転化して逃亡する。そ
　　　　　の汚名のため野尻の母親は自殺、許婚者・由香（水野久美）も姿を消す。復員後、町田を探す
　　　　　野尻は昭和22年、東京のある闇市に流れ着く。倉畑義人（青木義朗）率いる倉畑組に因縁を付
　　　　　けられている機械工場の社長・北村（中村竹弥）を助けた野尻は、軍隊時代の部下で“組合長
　　　　　”と呼ばれる原（田村高廣）と再会、闇市で働くことに。倉畑組は原の仲間にバクチで借金を
　　　　　作らせ、邪魔な野尻を追い払うよう原に持ちかける。原から進駐軍物資の横流しをして借金返
　　　　　済をするという虚偽の計画を打ち明けられた野尻は、進駐軍に捕まり沖縄で就労させられる。
　　　　　昭和26年、刑期を終えた野尻は、沖縄で知り合った高月二郎（岡崎二朗）の世話になりながら
　　　　　、裏切った原を探し出す。原から倉畑の背後には政財界にうって出ようとしている町田がいる
　　　　　ことを知る。通信関係の特許を持つ北村製作所が手形をだまし取られるが、野尻が倉畑の事務
　　　　　所を襲撃、手形を取り返す。倉畑の差し金で、高月は車を激突させ死に、その後、原は単身で
　　　　　町田の殺害を試みるが敵に捕まり殺される。野尻はゴルフ場で町田に復讐を遂げようとするが
　　　　　、町田の愛人となっていた由香がそれをさえぎる（日活映画において、ちょっと得心の行かな
　　　　　い女性です…笑）。しかし由香は野尻への愛をしたためた遺書を残し自殺。野尻は町田産業発
　　　　　足の祝賀会に乗り込み（このシーンが最初に巻頭に出てきます）、倉畑らを殺し、自分も傷だ
　　　　　らけになりながら、ついに町田を倒すことに…。劇中、昭和天皇による終戦時の玉音放送や東
　　　　　條英機の画像なども登場します。伊藤るり子さんの役は、高月の妹で実家の居酒屋“こし路”
　　　　　を手伝う紀子、高樹蓉子さんの役は、野尻の妹・勝子。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　怪談昇り竜
　　　　監督／脚本／石井輝男　脚本／曽根義忠　撮影／北泉成　音楽／鏑木創
　　　　出演／梶芽衣子、ホキ・徳田、佐藤允、砂塚秀夫、大辻伺郎（後に司郎）、加藤嘉、
　　　　　　　高樹蓉子〔新人〕、土方巽、柳瀬志郎、柴田新三、加原武門、晴海勇三、長弘、
　　　　　　　久遠利三、青木伸子、大谷木陽子（洋子）、牧まさみ、原田千枝子、山辺信子、
　　　　　　　西原泰江、荒井岩衛、桂小かん、田畑善彦、大浜詩郎、溝口拳、熱海弘到、高橋明、
　　　　　　　伊豆見英輔、水川国也、小林亘、瀬山孝司、近江大介、沢美鶴、北上忠行、青木敏夫、
　　　　　　　高瀬将敏〔技斗〕、安部徹、内田良平　●　本目雅昭〔クレジットなし〕、
　　　　　　　千代田弘〔同〕、加納愛子（後に千嘉）〔同〕、橘田良江〔同〕、中庸子〔同〕、
　　　　　　　中平哲仟〔同〕、前田武彦（後に大前田武）〔同〕、澄川透〔同〕、有村道宏〔同〕、
　　　　　　　水木京二（後に京一）〔同〕、山岡正義〔同〕、大庭喜儀？〔同〕、坂巻祥子〔同〕、
　　　　　　　伊達満〔同〕、榊功？〔同〕、菅原義夫〔同〕、小見山玉樹〔同〕、庄司三郎〔同〕、
　　　　　　　池沢竜〔同〕、安藤繁子〔同〕、河合英二郎〔同〕、高山千草〔同〕、佐川明子〔同〕、
　　　　　　　谷川玲子〔同〕、土田義雄〔同〕、上原一二三〔同〕、賀川修嗣（後に幸史郎）〔同〕、
　　　　　　　露木護〔同〕、高本一夫〔同〕、他
　　　　…扇ひろ子さん主演の『昇り竜～』シリーズを継いだ作品だとする文献もありますが？（笑）。
　　　　　関東立花一家二代目・立花明美（梶芽衣子）が敵の郷田組組長（加原武門）を斬ろうとした時
　　　　　、誤って彼の妹・藍子（ホキ・徳田）の目を斬ってしまったことから、彼女が可愛がっていた
　　　　　黒猫のたたりに悩まされることになるという、石井輝男監督が演出した怪しい（笑）任侠もの
　　　　　です。郷田組に殴り込んだヒロインとその子分たちが背中を見せて一列に並ぶと、それぞれの
　　　　　彫り物が合体して一匹の竜の姿になって、うごめくあたり、面白い絵柄です（同監督の『昇り
　　　　　竜鉄火肌』でも同じ趣向は出てきます。後年、そんなマンガもあったような？）。佐藤允さ
　　　　　んの役は、元・立花一家の幹部だった三井丈太郎（加藤嘉）が営む食堂“福寿亭”に住み込む
　　　　　ことになる一匹狼の流れ者・谷正一、高樹蓉子さんの役は、三井丈太郎の娘・千恵、青木伸子
　　　　　さんの役は、ヒロインと監獄で知り合い、後に関東立花一家に居候することになる女性たちの
　　　　　一人・〔ヨウコ〕。海外での公開題名として“Tattooed Swordswoman”“The Haunted
　　　　　Life of a Dragon-Tattooed Lass”“The Blind Woman's Curse”などがあるようです。併
　　　　　映作品はダイニチ配給のため、大映映画『怪談累が淵』。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　7月

　　　女の警察乱れ蝶 （アローエンタープライズ＝日活）
　　　　監督／小沢啓一　原作／梶山季之　脚本／中西隆三　撮影／横山実　音楽／鏑木創
　　　　出演／小林旭、青江三奈、水野久美、内田良平、郷エイ治、三田村元、北原義郎、内田朝雄、
　　　　　　　牧紀子、松本めぐみ、夏純子、佳川ヨコ、喜多野純、太田とも子、麻生れい子、
　　　　　　　江角英明、柳瀬志郎、マイク・ダニー（ダニーン）、北城寿太郎〔大映〕、木島一郎、
　　　　　　　小笠原章二郎、丸山修、玉村駿太郎、桂小かん、千代田恵美、高野誠二郎、酒井三郎、
　　　　　　　中平哲仟、大前田武、溝口拳、北上忠行、高本一夫、長縄満雄、鵬玲子　●
　　　　　　　橘田良江？？？〔クレジットなし〕、他
　　　　…“女の警察”シリーズ第4作（最終作）。現在ではクラブ“カントリー”のママとなっている
　　　　　昔の恋人・志賀悠子（水野久美）と再会した主人公・篝正秋（小林旭）が、彼女の現在のパト
　　　　　ロンで、あくどい引き抜きで有名な総会屋・醍醐太平（内田朝雄）と戦う話。盲目の妹・洋子
　　　　　（松本めぐみ）を人質に取られている総会屋の子分・黒木亮（内田良平）も主人公に加担する
　　　　　。郷エイ治さんの役は、主人公の弟分でクラブ“れじゅぶらん”のマスター・竜村四郎、麻生
　　　　　れい子さんの役は、その恋人でフーテン娘のメイ、青江三奈さんの役は、クラブ“ブルーボア
　　　　　”のママ・美穂、牧紀子さんの役は、行方不明となる同ホステス・木谷則子、夏純子さんの役
　　　　　は、神戸で殺されたクラブ“カントリー”のホステス・河野京子の妹で後に姉の死因を探るた
　　　　　め同ホステスになる礼子。梶芽衣子さんの実妹の太田とも子さんが、歌手でメイのフーテン仲
　　　　　間である〔トモコ〕に扮して出演されています。“Swirling Butterflies”の英語題名がある
　　　　　ようです。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　→夏純子さんについて　

　　　反逆のメロディー
　　　　監督／澤田幸弘　脚本／佐治乾、蘇武路夫　撮影／山崎善弘　音楽／玉木宏樹
　　　　出演／原田芳雄、地井武男、藤竜也、梶芽衣子、富士真奈美（後に冨士眞奈美）、青木義朗、
　　　　　　　深江章喜、須賀不二男、曽根晴美、永山一夫、梅野泰靖、沖雅也、佐藤蛾次郎〔松竹〕、
　　　　　　　柳瀬志郎、玉村駿太郎、二瓶正也、亀山靖博、雪丘恵介、弘松三郎、長弘、高橋明、
　　　　　　　小林亘、本目雅昭、水川国也、田畑善彦、沢美鶴、小泉郁之助、青木伸子、牧まさみ、
　　　　　　　原田千枝子、北上忠行、大前田武、小島克美（克巳）、氷室政司、大泉隆二、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）〔技斗〕　●　伊豆見英輔〔クレジットなし〕、
　　　　　　　賀川修嗣（後に幸史郎）〔同〕、佐藤了一〔同〕、中庸子〔同〕、菅原義夫〔同〕、
　　　　　　　溝口拳〔同〕、織田俊彦〔同〕、浜口竜哉〔同〕、大谷木洋子〔同〕、桂小かん〔同〕、
　　　　　　　河合英二郎〔同〕、玉井謙介〔同〕、二木草之助〔同〕、英原穣二〔同〕、
　　　　　　　池沢竜〔同〕、八代康二（後に康次）〔同〕、千代田弘〔同〕、高野誠二郎〔同〕、
　　　　　　　久遠利三〔同〕、谷川玲子〔同〕、佐川明子〔同〕、橘田良江〔同〕、有村道宏〔同〕、
　　　　　　　伊達満〔同〕、小宮山玉樹？〔同〕、澄川透〔同〕、土田義雄〔同〕、吉田朗人〔同〕、
　　　　　　　山之辺潤一〔同〕、他
　　　　…解散した大阪の淡野〔タンノ〕組の組員だった塚田哲（原田芳雄）が、製鉄工場建設が進む北
　　　　　浦市にやって来る。そこには腹違いの兄・立花（梅野泰靖）率いる立花組があり、服役中の夫
　　　　　に代わって喫茶店“パール”を経営する妻のお竜（富士真奈美〔後に冨士眞奈美〕）が組員た
　　　　　ちを取りまとめていた。そこへ元の淡野組の親分で、多くのヤクザ組織を偽装解散させて、生
　　　　　き残りを目論む淡野大次郎（須賀不二男）が乗り込んで来る。製鉄工場建設には淡野の息がか
　　　　　かった企業が多く関わっていて、哲は手を出さないように釘を刺されるが、哲の弟分になった
　　　　　風来坊の“ゲバ作”（佐藤蛾次郎）が工事現場を爆破したため殺される。淡野は邪魔になる立
　　　　　花組を一掃するため、悪徳刑事・木原（青木義朗）を使って不当な摘発を行なわせる。兄弟分
　　　　　になった矢東〔ヤトウ〕会のヤクザ・星野（地井武男）や出所してきた立花も殺されるので、
　　　　　哲はやはり組を潰され、淡野に恨みを持つ滝川政次（藤竜也）とともに祝賀パーティーに乗り
　　　　　込み、敵を一掃する。しかし、滝川は死に、残った哲も警察の狙撃班の銃弾に倒れることに。
　　　　　梶芽衣子さんの役は、星野の愛人でビリヤード“アキ”を営む亜紀。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　あしたのジョー （新国劇映画＝日活）
　　　　監督／長谷部安春　脚本／馬場当　撮影／上田宗男　音楽／渡辺岳夫
　　　　出演／石橋正次、亀石征一郎、中山昭二、小松政夫、スピーディー早瀬、
　　　　　　　高樹蓉子〔新人〕、山本正明、市村博、浜口竜哉、木下陽夫、杉山元、東大二朗、
　　　　　　　島田太郎、亀井三郎、片山滉、大谷淳、青木富夫、長弘、小島克巳、田畑善彦、
　　　　　　　北上忠行、若原初子、平塚仁郎、高瀬敏光、細川智、小沼和延、加藤正之、伊藤正博、
　　　　　　　芹川洋、亀田秀樹、ピーターみのわ、半藤浩一、軽部香織、溝呂木寿々江、石渡雄幸、
　　　　　　　太刀川寛、伊吹聰太朗、杉山俊夫、見明凡太朗、武藤英司、辰巳柳太郎　●
　　　　　　　衣笠真寿男〔クレジットなし〕、他
　　　　…ちばてつや先生の有名なマンガの映画化ですが、先に舞台版（やはり新国劇）があるようです
　　　　　ね。石橋正次さんが主人公の不良少年で後にバンタム級ボクサーになる矢吹丈に扮し、近年は
　　　　　テレビ時代劇の悪代官役などをよく目にする亀石征一郎さんがライバルである白木ジムのプロ
　　　　　ボクサー・力石徹、辰巳柳太朗さんが主人公のトレーナー・丹下段平、山本正明さんが、主人
　　　　　公と一緒に東光特別少年院に送られ、後に丹下拳斗ジムでの同僚となるマンモス西、高樹蓉子
　　　　　さんがヒロインである白木ジム（白木プロモーション）の令嬢・白木葉子に扮しています（高
　　　　　樹蓉子さん唯一の第一ヒロイン作品でしょう）。原作マンガのストーリーそのままに話は進み
　　　　　ますが、やはり何だかダイジェスト版を見ているようなめまぐるしい展開で、しかも失礼なが
　　　　　ら、出演者の誰一人も原作マンガのイメージを踏襲してはいません（笑）。石橋正次さんが、
　　　　　“あしたの俺は”という、何だか70年代のNTV青春ドラマのテーマ曲のような主題歌を歌い
　　　　　ます。
　　　　　♪生まれた時からひとり者　親の顔さえ知らねえさ
　　　　　　天涯孤独のこの俺にゃ　冷たい世間が友達さ　こぼれる涙が恋人さ
　　　　　　どこへ行っても　どこへ行っても　着いてくる
　　　　　　天涯孤独のこの俺にゃ　冷たい世間が友達さ　こぼれる涙が恋人さ
　　　　　　どこへ行っても　どこへ行っても　着いてくる
　　　　　　《情報提供／ツカさん／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　8月

　　　野良猫ロックワイルドジャンボ （ホリ企画＝日活）
　　　　監督／脚本／藤田敏八　脚本／永原秀一　撮影／安藤庄平　音楽／玉木宏樹
　　　　出演／梶芽衣子、范文雀、地井武男、藤竜也、夏夕介、前野霜一郎、内田良平、
　　　　　　　白木マリ（後に万理）、加藤和夫、夏純子、青木伸子、秋とも子、柳美樹、佐々木賢、
　　　　　　　賀川雅弘、雲井辰雄、佐藤好将、鴨田喜由、野村隆、露木護、小野ひろ美、
　　　　　　　D・ウィッテン、P・ブラウン、和田アキ子〔特別出演〕、
　　　　　　　にしきのあきら（後に錦野旦）、野村真樹（後に将希）　●
　　　　　　　ザ・モップス〔クレジットなし〕、他
　　　　…シリーズ第2作。“ガニ新”（藤竜也）をリーダーに、“C〔シー〕子”（梶芽衣子）、“デ
　　　　　ボ”（前野霜一郎）、“ジロー”（夏夕介）、“タキ”（地井武男）たちが作る“ペリカンク
　　　　　ラブ”という若者のグループが主人公。謎の女・アサ子（范文雀）は宗教団体“正教学会”の
　　　　　幹部で、教祖の愛人だったが、復讐のために教団に集まる信者たちの寄付金・三千万円を強奪
　　　　　しようとタキに持ちかける。ゲーム感覚で伊豆のほうにある教団の本部のある町へ出かけた“
　　　　　ペリカンクラブ”だが、ついには警官隊と戦って（“デボ”が東都高校の校庭から掘り出した
　　　　　旧日本軍の拳銃や軽機関銃を武器として持っている）全滅するというのが大筋。夏純子さんと
　　　　　秋とも子さんの役は、海岸にいる女性、青木伸子さんの役は、焼き鳥屋で“ガニ新”の隣で飲
　　　　　む女の子、白木マリ（後に万理）さんの役は、海岸でチンピラに刺された“ガニ新”を治療す
　　　　　る女医（正教学会の信者で班長）。和田アキ子さんがわずかながらゲスト出演されていますが
　　　　　、前作のフィルムの引用です。ゴーゴークラブのようなところで歌うシーンは、新しく撮影さ
　　　　　れたようです。同じく、ザ・モップスも前作のフィルムの引用で一瞬だけ写ります。また、梶
　　　　　芽衣子さんのギターによる弾き語りで歌われる“海に消えた人”が秀逸。題名は通称“C子の
　　　　　唄”とされていますが、1973年、TBSラジオ『パックインミュージック水曜第2部』担当の
　　　　　アナウンサーだった林美雄さんがこの曲をかける際には“海に消えた人”と紹介され、全国に
　　　　　流れています。中ではタイアップなのか、ガニ新たちがよく食べているのはカルビーのかっぱ
　　　　　えびせんで、登場する看板は、男性化粧品“MANDOM〔マンダム〕”のチャールズ・ブロン
　　　　　ソンさんの看板です。“Stray Cat Rock: Wild Jumbo”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　ハレンチ学園身体検査の巻
　　　　監督／丹野雄二　脚本／山崎巌、鴨井達比古　撮影／萩原憲治　音楽／山本直純
　　　　出演／宍戸錠〔二役〕、高松しげお、藤村有弘、左卜全、林家こん平、石井均、近藤宏、
　　　　　　　伊藤るり子、真理アンヌ、児島みゆき（後に美ゆき〕、大泉滉、
　　　　　　　武智豊子（後に武知杜代子）、小桜京子、宮川和子、大谷淳、榎木兵衛、小笠原章二郎、
　　　　　　　弘松三郎、星野みどり、増田ひろ子、倉園朱美、千葉裕、アタック・一郎、大浜詩郎、
　　　　　　　晴海勇三、光でんすけ、近江大介、牧まさみ、橘かおる、中庸子、大谷木洋子、
　　　　　　　渡井喜久雄（後に嘉久夫）〔技斗〕、なべおさみ、月亭可朝　●
　　　　　　　本目雅昭〔クレジットなし〕、田畑善彦〔同〕、根本義幸？〔同〕、池沢竜？〔同〕、
　　　　　　　池田ひろ子〔同〕、安藤繁子〔同〕、伊達満？〔同〕、加納愛子（後に千嘉）〔同〕、
　　　　　　　上原一二三〔同〕、土田義雄〔同〕、河合英二郎〔同〕、他
　　　　…シリーズ第2作。身体検査の騒動や、新任の体育教師・依田圭子（伊藤るり子）がやって来た
　　　　　り、聖ハレンチ学園のパリ本部からシスター・アントワーヌ（真理アンヌ）たちが視察に訪れ
　　　　　たりします。今回のヒゲゴジラ先生役は、高松しげおさん。最も愉快なエピソードは、「しば
　　　　　らくだったな」と駅馬車で学校に戻ってきた（…この手のシーンのお決まりとして、『真昼の
　　　　　決闘』風に、まず足元が写りカメラは上へパンしていきます）教師・マカロニ（宍戸錠）が、
　　　　　ガンプレイの授業中、生徒の頭の上に乗せた缶を撃ち飛ばします。その缶をもう一度空中で撃
　　　　　って（赤木圭一郎さん主演の『～電光石火の男』などで見られる絵柄です）生徒の頭の上に返
　　　　　すと、マカロニに瓜二つの男（宍戸錠〔二役〕）が小林旭さん主演の“渡り鳥”のテーマとと
　　　　　もに現われます。
　　　　　男　　　「マカロニの…ガキ相手のおハジキ遊びはヤメなよ。みっともねえぜ」
　　　　　マカロニ「て、てめえは一体、誰だ！？」
　　　　　男　　　「俺か…俺は生まれながらの殺し屋だ。石原裕次郎にブン殴られ、小林旭にケッ飛ば
　　　　　　　　　　されていた、十年前の殺し屋のジョーとは俺のことだ！」
　　　　　マカロニ「その十年前の殺し屋のジョーが何の用だ！？」
　　　　　ジョー　「チッチッチッ…大人の遊びを教えに来た」
　　　　　…と、決闘に。校舎の上に立つマカロニ。
　　　　　マカロニ「タマは一発ずつだ！」
　　　　　ジョー　「おめえとやり合うのに二発といらねえや」
　　　　　マカロニ「チェッ、相変わらずキザな野郎だ！」
　　　　　合図は女生徒のスカートが風で煽られ、白いパンティーが見えた時だという（くだらない…笑
　　　　　）。赤や黄色が出る中、ついに白が！。マカロニが抜くのが一瞬早く、彼がクルクルと銃を回
　　　　　して胸元へ入れると、十年前の殺し屋のジョーが倒れます。このシーンを見るだけでも値打ち
　　　　　はありますよ（笑）。また、ごく個人的なことですが、「学生の頃、アルバイトで出演したこ
　　　　　とがある」と聞かされていたWeb＠作者の中学校三年生の時の担任の先生が女子生徒役で出
　　　　　演されています（笑）。バレーボールの授業のシーンや、後に体育館にプロレスのリングが設
　　　　　営されているシーンで、ヒゲゴジラが「あら、聞いちゃうわ、聞いちゃうわ」と言う時、彼の
　　　　　陰に隠れていた黒いバレエスーツ（？）姿の女性が姿を現わしますが（カメラが移動して、す
　　　　　ぐに画面左に消えます）、その女性がそうです。ヘタな女優さんより可愛いので、良い位置に
　　　　　置かれていますよ（笑）。《情報提供／ツカさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　　スパルタ教育くたばれ親父
　　　　監督／舛田利雄　脚本／佐治乾、中野顕彰　撮影／高村倉太郎　音楽／伊部晴美
　　　　出演／石原裕次郎、若尾文子〔大映〕、小池修一、川口英樹、松谷秀子、富松清信、富松重隆、
　　　　　　　田崎潤〔東宝〕、川地民夫、谷村昌彦、小高雄二、青木義朗、有川由紀、加藤博子、
　　　　　　　青木伸子、武藤章生、雪丘恵介、市村博、亀山靖博、八代康二（後に康次）、柴田新三、
　　　　　　　相原巨典、紀原土耕、久遠利三、長浜鉄平、新倉博、白井鋭、玉井謙介、田畑善彦、
　　　　　　　荒井岩衛、橘田良江、横田楊子、重盛輝江（後にてる江）、浜口竜哉、大前田武、
　　　　　　　小見山玉樹、氷室政司、青木敏夫、重岡康夫、牧まさみ、原田千枝子、上手由美、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）〔技斗〕、金田正一（日本テレビ）〔友情出演〕、
　　　　　　　越智正典（日本テレビ）〔友情出演〕、島秀之助（審判指導／セ・リーグ審判部長）、
　　　　　　　渡哲也　●　本目雅昭〔クレジットなし〕、有村道宏〔同〕、山岡正義〔同〕、
　　　　　　　賀川修嗣（後に幸史郎）〔同〕、小林正彦（後に石原プロ専務）〔同〕、
　　　　　　　王貞治選手〔同〕、長嶋茂雄選手〔同〕、末次民夫選手〔同〕、渡辺秀武投手〔同〕、
　　　　　　　水川国也〔同〕、池沢竜〔同〕、吉田朗人〔同〕、河合英二郎〔同〕、伊達満〔同〕、
　　　　　　　露木護〔同〕、舛田利雄（映画監督）〔同〕、加納愛子（後に千嘉）〔同〕、
　　　　　　　市原久〔同〕、坂巻祥子？〔同〕、桂小かん〔同〕、西原泰江〔同〕、佐川明子〔同〕、
　　　　　　　大谷木洋子〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、谷川玲子〔同〕、
　　　　　　　近江大介〔同〕、千代田弘〔同〕、伊丹慶治〔同〕、里（後に大門）実〔同〕、
　　　　　　　谷口芳昭〔同〕、小島克巳〔同〕、中庸子〔同〕、他
　　　　…厳しい指導で有名なプロ野球の一軍の審判員・“ガミさん”こと田上悠三（石原裕次郎）は、
　　　　　家庭でも妻・尚子（若尾文子）と五人の子供たち（小池修一・川口英樹・松谷秀子・富松清信
　　　　　・富松重隆）に厳しい。そこへ一ケ月の出場停止を食らったロッテオリオンズの二軍選手・原
　　　　　和也（渡哲也）が訪れ、“スパルタ教育”を受けるため居候になる。また主人公は、先輩審判
　　　　　員の小島（青木義朗）の娘で英愛学園高校三年生の雅子（有川由紀）を学生運動から連れ戻し
　　　　　、その縁から高校のバスケットボール部のコーチまで引き受けて家庭不在になるので、家族が
　　　　　造反、悠三の父である漁業組合の組合長・義郎（田崎潤）の家へ出かけてしまい、さすがにス
　　　　　パルタな悠三も困ってしまう…という、ホームドラマの形態を取った石原慎太郎原作《スパル
　　　　　タ教育》の映画化作品。主人公が暮らす団地は、助監督だった村川透さんが実際に住んでおら
　　　　　れた団地だそうです。そこで主人公の子供たちがいたずらをする高級外車も村川透さんの車な
　　　　　のだそうです（『トラ・トラ・トラ！』のギャラで購入されたのだとか…笑）。“Spartan
　　　　　Education”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん／ちゃんゆうさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　戦争と人間第一部／運命の序曲
　　　　監督／山本薩夫　脚本／山田信夫　撮影／姫田真佐久　音楽／佐藤勝
　　　　出演（五十音順）／青木富夫、青木義朗、芦田伸介、有村道宏、石原裕次郎、伊豆見英輔、
　　　　　　　伊藤孝雄、井上昭文、岩崎信忠、梅野泰靖、江原真二郎、榎木兵衛、大滝秀治、
　　　　　　　落合義雄、賀川修嗣（後に幸史郎）、桂小かん、加藤剛、鴨田喜由、川副博敏、
　　　　　　　木浦佑三、木島一郎、北九州男、衣笠真寿男、紀原土耕、寄山弘、黒田剛、小泉郁之助、
　　　　　　　河野弘、神山勝、小山源喜、坂口芳貞、佐藤京一、沢美鶴、島村謙次、清水将夫、
　　　　　　　白井鋭、杉江広太郎（後に杉山弘太郎）、杉本孝次、澄川透、瀬山孝司、高橋明、
　　　　　　　高橋悦史、高橋幸治、高橋英樹、滝沢修、滝田祐介、龍岡晋、田村高廣、垂水悟郎、
　　　　　　　丹波哲郎、地井武男、長弘、中谷一郎、長浜鉄平、中平哲仟、
　　　　　　　中村勘九郎〔五代目〕（後に勘三郎〔18代目〕）、南原宏治、二谷英明、野村隆、
　　　　　　　波多野憲、浜田晃、晴海勇三、福崎和宏（後に量啓）、福原秀雄、
　　　　　　　福山象三（後に升三）、藤岡重慶、本目雅昭、三國連太郎、溝口拳、溝呂木但、
　　　　　　　宮原徳平、八代康二（後に康次）、梁正昭、山内明、山田禅二、山本学（後に學）、
　　　　　　　吉田次昭、渡辺晃三、秋とも子、浅丘ルリ子、新井麗子、大橋芳江、岸田今日子、
　　　　　　　栗原小巻、佐藤萬里（後に万理）、三条泰子、隅田和世、関京子、広田治美、
　　　　　　　松原智恵子、水戸光子、吉永倫子、若原初子、鈴木瑞穂〔ナレーター〕、
　　　　　　　俳優座〔協力〕、文学座〔同〕、劇団民藝〔同〕　●　氷室政司〔クレジットなし〕、
　　　　　　　山之辺潤一〔同〕、伊達満〔同〕、河合英二郎〔同〕、菅原義夫〔同〕、
　　　　　　　重盛輝江（後にてる江）〔同〕、横田楊子〔同〕、谷川玲子〔同〕、坂巻祥子〔同〕、
　　　　　　　伊丹慶治〔同〕、英原穣二〔同〕、平塚仁郎〔同〕、庄司三郎〔同〕、高山千草〔同〕、
　　　　　　　池沢竜〔同〕、水川国也〔同〕、園田健夫〔同〕、ロルフ・ジェッサー？〔同〕、
　　　　　　　深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、山岡正義〔同〕、安藤繁子〔同〕、土田義雄〔同〕、
　　　　　　　佐藤了一〔同〕、久遠利三〔同〕、他
　　　　…昭和三年の3・15事件から昭和七年の上海事変勃発までの大陸侵略史を日本・朝鮮・中国そ
　　　　　れぞれの人たちの立場から描いています。石原裕次郎さんは主役ではありませんが、篠崎淳児
　　　　　という大日本帝国奉天総領事館の書記官の役です。浅丘ルリ子さんの役は、軍部と結託する新
　　　　　興財閥・伍代産業株式会社の長女・伍代由紀子、高橋英樹さんの役は、由紀子の恋人になる陸
　　　　　軍参謀本部の中尉・柘植進太郎、松原智恵子さんの役は、匪賊と交渉して運送ルートを作る伍
　　　　　代公司の社員・高畠正典（高橋幸治）の妻になる小渕素子、秋とも子さんの役は、伍代家のお
　　　　　手伝いさん。五味川純平原作作品。ここで伍代家の次女・順子〔ヨリコ〕（第二部では成長し
　　　　　て吉永小百合さんが演じます）に扮しているのは、前進座の女優・いまむらいづみさんの娘さ
　　　　　んで、76年日活『新・どぶ川学級』に出演したり、79年TBSポーラテレビ小説第23作『お
　　　　　りん』でヒロインを演じることになる、後の佐藤万理さんです。“Men and War”の英語題
　　　　　名があるようです。《情報提供／NOBOさん／ツカさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん／ちゃんゆうさん》

　　　　　→詳細データ　

　　9月

　　　大幹部ケリをつけろ
　　　　監督／小沢啓一　脚本／大工原正泰、中西隆三　撮影／横山実　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／渡哲也、大原麗子〔東映〕、范文雀、内田良平、今井健二、青木義朗、地井武男、
　　　　　　　睦五郎（後に五朗）、植村謙二郎、浜田晃、高樹蓉子、長浜鉄平、天坊準、木島一郎、
　　　　　　　久遠利三、小泉郁之助、高野誠二郎、橘田良江、鈴村益代、白井鋭、本目雅昭、
　　　　　　　中平哲仟、高橋明、溝口拳、小島克巳、大前田武、牧まさみ、青木敏夫、高本一夫、
　　　　　　　大泉隆二、谷口芳昭、庄司三郎、河野弘〔刺青〕、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）〔技斗〕　●　山岡正義？〔クレジットなし〕、
　　　　　　　吉田朗人？〔同〕、河合英二郎〔同〕、伊達満？〔同〕、中庸子〔同〕、他
　　　　…朝倉竜次（渡哲也）は、大矢根（植村謙二郎）率いる大矢根組から足を洗う条件として、敵対
　　　　　する高畑組の組長・高畑（久遠利三）を刺殺し、幹部の本田（青木義朗）の左腕に傷を負わせ
　　　　　て入獄する。出所した竜次は、本田は竜次に刺された傷が元で左手は義手になっているが、北
　　　　　洋会という組織の会長に納まり、恋人だった葉子（大原麗子）は弟分・及川辰夫（浜田晃）と
　　　　　駆け落ちして、今では芝浦で堅気の生活を送っていること、入獄前の襲撃の報酬金が葉子にも
　　　　　支払われていず、上部組織である〔チュウブ〕連合への上納金として使われたことを知る。〔
　　　　　チュウブ〕連合の幹部・玉川（内田良平）に掛け合っても無視されるので、怒った竜次は、弟
　　　　　分たちや新浜刑務所で知り合った中里（地井武男）、木戸（睦五郎〔後に五朗〕）と組んで、
　　　　　〔チュウブ〕連合に上納される金を強奪するが、次々と仲間を捕えられてしまい、敵の魔手が
　　　　　葉子たちにまで及ぶので、ついに単身、敵地に乗り込んで行くというのが大筋。范文雀さんの
　　　　　役は、牧村の愛人ながら、出所してきた朝倉竜次の世話をしてひかれ合うことになるバー“ナ
　　　　　イトトレイン”のホステス・水村ユカ、高樹蓉子さんの役は同・ホステスで竜次の弟分である
　　　　　サブ（長浜鉄平）の恋人・マリ、牧まさみさんの役は、玉川の世話をするソープ嬢。出所して
　　　　　きた竜次が、北洋〔ホクヨウ〕会に絡まれているサブたちに出くわし、言います。
　　　　　「北洋会？。何だ、そりゃ。クリーニング屋でも出来たのかい？」（笑）。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　野良猫ロックセックスハンター
　　　　監督／長谷部安春　脚本／大和屋竺、藤井鷹史（長谷部安春）　撮影／上田宗男　音楽／鏑木創
　　　　出演／梶芽衣子、安岡力也、藤竜也、岡崎二朗、有川由紀、秋とも子、高樹蓉子、奈良あけみ、
　　　　　　　美波節子、小磯マリ、英美枝（後に原英美）、青木伸子、弘松三郎、青木富夫、杉山元、
　　　　　　　玉村駿太郎、鴨田喜由、市村博、ケン・サンダース、長弘、大浜詩郎、浜口竜哉、
　　　　　　　光でんすけ、有村道宏、北上忠行、木村英行（後に英幸）、亀山靖博、牧まさみ、
　　　　　　　小見山玉樹、氷室政司、重岡康夫、滝一郎、ギディオン・カタリ、マックス、
　　　　　　　ゴールデンハーフ〔東芝〕、田畑善彦〔技斗〕　●　橘田良江〔クレジットなし〕、他
　　　　…シリーズ第3作。米軍の去った後の基地の町・立川が舞台。マコ（梶芽衣子）をリーダーに、
　　　　　副官らしきユカ（英美枝〔後に原英美〕）とマリ（小磯マリ）・ペコ（秋とも子）・ミキ（青
　　　　　木伸子）・キー子（美波節子）・メグミ（有川由紀）たちのスケバングループ、そして幼い頃
　　　　　に姉を米軍兵にレイプされたその復讐心を屈折させ、混血児狩りを行なう“バロン”（藤竜也
　　　　　）をリーダーとする、進（岡崎二朗）・サキ（亀山靖博）・五郎（杉山元）・カッチン（市村
　　　　　博）・ドンク（浜口竜哉）・秀夫（有村道宏）・ミノル（小見山玉樹）・哲（北上忠行）・ト
　　　　　シ坊（氷室政司）たちの“イーグルス”というグループが闊歩していた。開巻早々登場する、
　　　　　つば広の帽子に黒いマキシコート、黒いパンタロン姿の梶芽衣子さんが抜群にカッコいい！（
　　　　　東映『女囚さそり～』のスタイルは間違いなくここから）。ある日、幼い時に離ればなれにな
　　　　　った妹を探しに来た混血児の〔オカモト〕数馬（安岡力也）が現われ、それぞれが対立するこ
　　　　　とに。ついにバロンたちと対決する決心をした数馬が、マコとともに銃砲店を襲います。「猿
　　　　　を撃ち殺せる鉄砲をよこせ！」。ヒロインたちがたまり場にしているゴーゴークラブで歌い踊
　　　　　るゴールデンハーフは、グループ結成当時のメンバー五人（マリア、エバ、ユミ、ルナ、エリ
　　　　　ー）が揃っています。高樹蓉子さんの役は、最初に数馬が妹ではないかと考えたデパートの宝
　　　　　飾品売り場の店員で、高校を卒業後、おじを頼って北海道から出て来ためぐみ、牧まさみさん
　　　　　の役は、ハーフの男性と河原の土手でデートしている女性。ユカに扮した英美枝さんは、後に
　　　　　原英美名義でロマンポルノに出演されるようになります。“Stray Cat Rock: Sex Hunter”の
　　　　　英語題名があるようです。《情報提供／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　ハレンチ学園タックル・キッスの巻
　　　　監督／林功　脚本／鴨井達比古　撮影／山崎善弘　音楽／鏑木創
　　　　出演／宍戸錠、牧伸二、鳳啓助、京唄子、平凡太郎、世志凡太、左卜全、大泉滉、宮地晴子、
　　　　　　　武智豊子（後に武知杜代子）、正司玲児、正司敏江、児島美ゆき、千葉裕、
　　　　　　　アタック・一郎、増田ひろ子、中川みなみ、大谷淳、河上喜史朗、榎木兵衛、桂小かん、
　　　　　　　晴海勇三、玉井謙介、新山ノリロー、新山トリロー、森みどり、堺美紀子、光でんすけ、
　　　　　　　荒井岩衛、近江大介、小島克巳、池田ひろ子、菊地和子、宮野リエ、高瀬将敏〔技斗〕、
　　　　　　　由利徹、佐山俊二、南州太郎、早野凡平　●　橘田良江〔クレジットなし〕、
　　　　　　　浜口竜哉〔同〕、伊豆見英輔〔同〕、西原泰江〔同〕、原田千枝子〔同〕、
　　　　　　　衣あけみ？〔同〕、谷川玲子〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、
　　　　　　　佐川明子〔同〕、坂巻祥子〔同〕、大谷木洋子〔同〕、安藤繁子〔同〕、
　　　　　　　庄司三郎〔同〕、山岡正義〔同〕、瀬山孝司〔同〕、露木護〔同〕、市原久〔同〕、
　　　　　　　伊達満〔同〕、吉田朗人？〔同〕、他
　　　　…シリーズ第3作。聖ハレンチ学園のPTA参観日で“十兵衛”こと柳生みつ子（児島美ゆき）が
　　　　　ツボ振り（左の股に彫り物もある！）をして丁半博打をする騒動や、みつ子の婿を御前試合（
　　　　　由利徹さん扮する左頭市や、佐山俊二さん扮する老剣士、南州太郎さん、早野凡平さんが登場
　　　　　）で決めようとする騒動、“酷税庁”から学園が差し押さえられてしまう騒動、ヒゲゴジラ（
　　　　　牧伸二）の故郷に宝探しに行く騒動などを描いています。宍戸錠さんの役は、教師“マカロニ
　　　　　”。その他の配役は、みつ子のボーイフレンド・山岸八十八（千葉裕）、その両親で精肉店を
　　　　　営むハナと大八（正司敏江・玲児）、幼い妹・マミ（池田ひろ子）。柳生家は、祖父・宗成（
　　　　　河上喜史朗）、祖母・弥生（武智豊子〔後に武知杜代子〕）、婿養子の父・只則（大泉滉）、
　　　　　母・勝子（榎木兵衛。女装です…笑）。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／ツカさん／娯楽映画研究家佐藤利明さん》

　　　　　→詳細データ　

　　10月

　　　いちどは行きたい女風呂
　　　　監督／江崎実生　脚本／山崎巌　撮影／姫田真佐久　音楽／坂田晃一
　　　　出演／浜田光夫、岡崎二朗、夏純子、深江章喜、長谷川照子、小松方正、由利徹、沖雅也、
　　　　　　　前野霜一郎、土方巽暗黒舞踊団、南雲修治、新井麗子、秋とも子、美波節子、黒田剛、
　　　　　　　久遠利三、柳瀬志郎、八代康二（後に康次）、露木護、余語パン、三船好重、森みどり、
　　　　　　　増田ひろ子、星野みどり　●　中庸子〔クレジットなし〕、山岡正義〔同〕、
　　　　　　　市原久〔同〕、西原泰江〔同〕、有村道宏〔同〕、土田義雄？〔同〕、池沢竜〔同〕、
　　　　　　　坂巻祥子〔同〕、伊豆見英輔〔同〕、白井鋭？〔同〕、小林亘〔同〕、安藤繁子〔同〕、
　　　　　　　菅原義夫〔同〕、小宮山玉樹〔同〕、小島克巳〔同〕、他
　　　　…獣医志望で代々木国際予備校に通う里見正夫（浜田光夫）とその周りの人々が繰り広げる騒動
　　　　　を描いています。正夫の予備校仲間・花咲順（前野霜一郎）の妹で、スナック“SAYOKO”
　　　　　のママ・さよ子に扮した夏純子さんが可愛く、当時の流行りのヘアスタイルだったのか、耳の
　　　　　あたりで髪がクルンとカールしています（笑）。長谷川照子さんの役は、女子中学生たちの先
　　　　　輩格の綾小路君子、秋とも子さんの役は、キャバレー“ビクトリア”のホステス・夏子（実は
　　　　　レズという設定。相手は森みどりさん扮する先輩ホステスの玲子）。沖雅也さん扮する代々木
　　　　　国際予備校の受験ゼミに通う高校生・東雲〔シノノメ〕修次の実家が銭湯です。ラスト、儲け
　　　　　話に乗って騙されてしまった正夫たちが、その相手である三島（深江章喜）が営業部長である
　　　　　犬の総合会社“東洋ケンネル”というペットショップから犬を連れ出し、それが女湯で暴れて
　　　　　、大騒ぎになるあたりが、タイトルに関係しているのでしょう（笑）。
　　　　　　《情報提供／由美子さん／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　ネオン警察ジャックの刺青
　　　　監督／武田一成　脚本／大和屋竺、曽根義忠（後に中生）　撮影／高村倉太郎　音楽／鏑木創
　　　　出演／小林旭、夏純子、郷エイ治、青木義朗、安岡力也、深江章喜、草薙幸二郎、真理アンヌ、
　　　　　　　美波節子、秋とも子、三田村元、武藤章生、雪丘恵介、弘松三郎、二瓶正也、榎木兵衛、
　　　　　　　玉村駿太郎、杉山元、長浜鉄平、沢美鶴、溝口拳、氷室政司、柴田新三、牧まさみ、
　　　　　　　市川魔胡（後に松田暎子）、森みどり、原田千枝子、森本和子（ビクター）、
　　　　　　　村上正洋〔カード指導〕、河野光揚〔刺青〕、山口博義〔技斗〕　●
　　　　　　　内田朝雄（声のみ）〔クレジットなし〕、伊丹慶治〔同〕、池沢竜〔同〕、
　　　　　　　山之辺潤一〔同〕、瀬山孝司〔同〕、近江大介〔同〕、浜口竜哉〔同〕、
　　　　　　　賀川修嗣（後に幸史郎）〔同〕、小宮山玉樹〔同〕、有村道宏〔同〕、小島克巳〔同〕、
　　　　　　　青木敏夫〔同〕、庄司三郎〔同〕、前田武彦（後に大前田武）〔同〕、谷口芳昭〔同〕、
　　　　　　　千代田弘〔同〕、伊達満〔同〕、白井鋭〔同〕、佐藤了一〔同〕、他
　　　　…“ネオン警察”シリーズ第1作。“ジャックの花”こと花村勇治（小林旭）は、ヤクザの争い
　　　　　に割り込み、勝ち目のないほうに加担して報酬を得るという喧嘩屋商売をする男で、相棒の倉
　　　　　原俊太郎（郷エイ治）がいる。誠心連合会傘下である十和田重造（雪丘恵介）率いる十和田組
　　　　　と上岡茂樹（草薙幸二郎）率いる上岡組が、歌舞伎町の縄張りを巡って内ゲバを起こしていて
　　　　　、花村は劣勢の十和田組に加担、倉原は上岡組の用心棒になる。十和田組の組長と代貸・多羅
　　　　　尾（深江章喜）が殺され、連合会から借りていた三千万円を支払わなければならなくなる。倉
　　　　　原が連合会の会長・野田修（青木義朗）と関西の〔タチバナ〕組との密約を盗聴、連合会が上
　　　　　岡組の縄張りも手に入れようとしている証拠をつかむ。そのテープを手に花村は、連合会の親
　　　　　分衆が集まる席に乗り込むが、テープはすり替えられていて、倉原が連合会が雇ったらしい殺
　　　　　し屋・“イシケン”こと白石健二（安岡力也）に殺されるに至って、ついに殴り込みをかける
　　　　　というのが大筋。夏純子さんの役は、主人公が惚れるクラブ歌手（クラブは上岡組の縄張り内
　　　　　にある）で、実は野田の愛人・桜井麗子、真理アンヌさんの役は、倉原が惚れる上岡組が仕切
　　　　　っているソープランドのソープ嬢・美芳、美波節子さんの役は、十和田組の仕切るぼったくり
　　　　　バー“終着駅”のホステス・早苗、秋とも子さんの役も、同・京子。“Sign of The Jack”の
　　　　　英語題名があるようです。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　新宿アウトローぶっ飛ばせ
　　　　監督／脚本／藤田敏八　脚本／永原秀一、蘇武路夫　撮影／萩原憲治　音楽／玉木宏樹
　　　　出演／渡哲也、原田芳雄、梶芽衣子、成田三樹夫〔大映〕、今井健二、沖雅也、高樹蓉子、
　　　　　　　地井武男、深江章喜、山野俊也、前野霜一郎、溝口拳、賀川雅弘、中島葵、
　　　　　　　原田千枝子〔新人〕、紀原土耕、高橋明、田畑善彦、小島克巳、氷室政司、大前田武、
　　　　　　　中平哲仟、光でんすけ、大泉隆二、青木敏夫、谷口芳昭、庄司三郎、中庸子、
　　　　　　　坪井江里子、上手由美、渡井嘉久雄（後に嘉久夫）〔技斗〕　●
　　　　　　　西原泰江〔クレジットなし〕、熱海弘到〔同〕、小宮山玉樹？〔同〕、他
　　　　…出所してきた“死神”こと西神勇次（渡哲也）は、新宿でフーテンをしている財閥の息子・松
　　　　　方直（原田芳雄）と知り合う。彼は新宿を縄張りとするヤクザ組織・友愛互助協会の湯浅（今
　　　　　井健二）に三千万円相当のマリファナを奪われたので、奪還に加勢してほしいと勇次に頼む。
　　　　　直と意気投合した勇次は、元の恋人でBAR“笑子〔ショウコ〕”のママ・笑子（梶芽衣子）
　　　　　とも手を組み、友愛互助協会や湯浅に雇われた凄腕の殺し屋“さそり”（成田三樹夫）と戦う
　　　　　ことに。笑子が殺され、勇次と直は敵の本拠地へ殴り込む。大乱戦の後、ビルの屋上からヘリ
　　　　　コプターで逃げようとする湯浅を捕まえ、“さそり”も倒した勇次と直だったが、乗り込んだ
　　　　　ヘリコプターの操縦士（地井武男）を撃たれ、操縦出来ない二人は…（笑）。“Step on the
　　　　　Gas”の英語題名があるようです。《情報提供／由美子さん／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　11月

　　　女子学園悪い遊び
　　　　監督／江崎実生　脚本／山崎巌　撮影／姫田真佐久　音楽／坂田晃一
　　　　出演／夏純子、岡崎二朗、後藤ルミ、池戸良子、江守徹、小松方正、木島一郎、神山勝、
　　　　　　　山之辺潤一、白井鋭、西原泰江、菊池和子、稲垣伊都子、菅野直行、堀越善一、
　　　　　　　西本雄司、前田司郎、三和清一郎、小島基行、板谷裕実、橘かおる、
　　　　　　　金井千恵（後にしまさより）、小野恵子、長谷川淑子、浜口竜哉、吉川遊土、前川真弓、
　　　　　　　滝上秀子、漆沢政子〔振付〕、田畑善彦〔技斗〕、宮城千賀子、桜むつ子、藤竜也、
　　　　　　　松原智恵子　●　菅原義夫〔クレジットなし〕、伊達満？〔同〕、澄川透〔同〕、
　　　　　　　谷川玲子〔同〕、深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、高山千草〔同〕、橘田良江〔同〕、
　　　　　　　加納愛子（後に千嘉）〔同〕、佐川明子〔同〕、大谷木洋子〔同〕、
　　　　　　　上原一二三？〔同〕、清水国雄〔同〕、庄司三郎〔同〕、北上忠行〔同〕、
　　　　　　　織田俊彦〔同〕、中庸子〔同〕、露木護〔同〕、他
　　　　…“女子学園”シリーズ第1作。白バラ学園に転校してきた辺見涼子（夏純子。どう見ても中学
　　　　　三年生というのには無理があります！。フェロモン出すぎ！…笑）が丁半博打で番長の座を奪
　　　　　い、チンピラヤクザ・相良信太郎（岡崎二朗）と組んで学園を解放しようとするのが大筋。松
　　　　　原智恵子さんの役は、教師・夏川圭子。ポスターには“野田たまき”という名前が書かれてあ
　　　　　りますが、クレジットにはないようです。これは多分、テレサ野田さんのことだと思われます
　　　　　が（本名／野田環、クリスチャンネームがテレサ）、果たして出演されているのかどうかは、
　　　　　未確認です。《情報提供／加護さん（配役宝典 in WEB 井戸端掲示板）／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　土忍記風の天狗
　　　　監督／小沢啓一　脚本／星川清司　撮影／横山実　音楽／鏑木創
　　　　出演／高橋英樹、和泉雅子、夏八木勲、亀石征一郎、深江章喜、小高雄二、郷エイ治、沖雅也、
　　　　　　　岡泰正、渋沢詩子、北島マヤ、高樹蓉子、青木伸子、木島一郎、河野弘、榎木兵衛、
　　　　　　　河上喜史朗、橘田良江、鈴村益代、松野元美、晴海勇三、高橋明、久遠利三、
　　　　　　　小泉郁之助、千葉裕、荒井岩衛、水木京一、沢美鶴、熱海弘到、溝口拳、
　　　　　　　渡井嘉久雄（後に嘉久夫）〔技斗〕、山口博義〔技斗〕　●
　　　　　　　青木義朗？（声の出演）〔クレジットなし〕、中平哲仟〔同〕、小宮山玉樹〔同〕、
　　　　　　　賀川修嗣（後に幸史郎）〔同〕、高山千草〔同〕、山之辺潤一〔同〕、深町真喜子（後に
　　　　　　　真樹子）〔同〕、吉田朗人〔同〕、河合英二郎〔同〕、菅原義夫〔同〕、市原久〔同〕、
　　　　　　　土田義雄〔同〕、加野敬子（後に加納千嘉）〔同〕、佐川明子〔同〕、
　　　　　　　伊豆見英輔〔同〕、他
　　　　…小島剛夕原作作品。“抜け忍”となった幼なじみの玄馬（郷エイ治）を始末した柳生忍群の一
　　　　　人・草薙六平太（高橋英樹）は、やはり“抜け忍”で彦根城下で商人となって暮らす丑蔵（小
　　　　　高雄二）の女房（青木伸子）と幼い娘を見て掟に従うことが出来ず、自分自身が“抜け忍”と
　　　　　なり柳生忍群に追われることになる。ある寒村に辿り着いた六平太は、柳生忍群が放った刺客
　　　　　・卯月喬之介（夏八木勲）と土室東馬（河野弘）や村にあるらしい砂金を狙う諸国雑穀問屋・
　　　　　津乃国屋九右衛門（岡泰正）とその部下である槍を使う“目貫きの岩松”（木島一郎）、鎖鎌
　　　　　を使う浮田丈軒（榎木兵衛）、風鬼甚内（晴海勇三）たち三人の殺し屋、悪徳郡代官・影山道
　　　　　順（久遠利三）とその家臣で津乃国屋とも結託している悪玉・那智半兵衛（深江章喜）たちと
　　　　　戦い、村を守ることになります。海女に化けたくノ一（北島マヤ）に桃色サンゴが獲れるとい
　　　　　う島へ連れて行かれた六平太がくノ一軍団と戦う（水中でも）シーンもなかなか面白く作られ
　　　　　ています。最後は卯月喬之介と日蝕の中で決闘することになり、卯月喬之介の左腕を斬り落と
　　　　　した六平太は、いずこかへ去って行くことになります。和泉雅子さんの役は、村長〔むらおさ
　　　　　〕・治作（河上喜史朗）の孫娘・トキ、沖雅也さんの役は、村の青年・紋次、亀石征一郎さん
　　　　　の役は、世捨て人のように村はずれに住む、諸国を追われて来た元忍者・多羅尾又平、渋沢詩
　　　　　子さんの役は、又平の愛人で、元は京の都の呉服屋の妻だったお陵。“Superman on Gale”
　　　　　“Duel in the Wind”などの英語題名があるようです。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　野良猫ロックマシン・アニマル
　　　　監督／長谷部安春　脚本／中西隆三　撮影／山崎善弘　音楽／たかしまあきひこ
　　　　出演／梶芽衣子、藤竜也、郷エイ治、岡崎二朗、范文雀、山野俊也、亀山靖博、杉山元、
　　　　　　　市村博、大橋由香、高野沙里、黒沢のり子、市川魔胡（後に松田暎子）、
　　　　　　　牧まさみ〔新人〕、瀬山孝司、小島克巳、氷室政司、清水国雄、北上忠行、琢呂満、
　　　　　　　田畑善彦〔技斗〕、青山ミチ〔クラウン〕、沢村和子とピーターパン、
　　　　　　　太田とも子〔キング〕、ズーニーヴー　●　長谷部安春〔クレジットなし〕、
　　　　　　　上原一二三〔同〕、他
　　　　…シリーズ第4作。舞台は横浜。マヤ（梶芽衣子）をリーダーにエマ（黒沢のり子）・レミ（大
　　　　　橋由香）・ジュン（高野沙里）・サリー（市川魔胡〔後に松田暎子〕）・ユカ（牧まさみ）た
　　　　　ちスケバングループと佐倉（郷エイ治）率いる“ドラゴン”と名乗る暴走グループの対立が主
　　　　　軸となっています。そこへノーボディ、略して“ノボ”（藤竜也）と弟分のサブ（岡崎二朗）
　　　　　、そして彼らが匿っている米軍の脱走兵・チャーリー（山野俊也）が山口県の岩国から流れて
　　　　　きます。彼らと顔を合わせた佐倉が威圧的に言います。「気を付けろ、街へ出て来たらな」。
　　　　　ノボとサブはスウェーデンへ密航するのが目的で、チャーリーが持っていたLSD500錠を売
　　　　　りさばいたりするが、知り合ったマヤたちの戦いに加勢することにもなるというのが大筋。結
　　　　　局、チャーリーはMPに捕えられ、サブは“ドラゴン”との戦いで佐倉に撃たれ、乗るはずだ
　　　　　った貨物船の出航に間に合わず、ノボに抱かれて死んでしまいます。范文雀さんの役は、“ド
　　　　　ラゴン”の黒幕で佐倉の兄貴分だった男の妹・ユリ（佐倉がバイクでケガをさせたため、車椅
　　　　　子に乗っている）、青山ミチさんの役は、マヤの昔の仲間で通称“ギリシャ・バー”（店名は
　　　　　“ΠEIPAIEΥΣ”と書かれてあります。どなたか読みや意味は判りませんか？…笑）のマダ
　　　　　ム・ミキ。
　　　　　マヤ「あんた、（名前）何て言うの？」
　　　　　ノボ「ノボ」
　　　　　マヤ「ノボ？」
　　　　　ノボ「ノーバディー、だからノボ」
　　　　　ちなみに挿入歌である“恋はまっさかさま”を歌う太田とも子さんは、梶芽衣子さんの実の妹
　　　　　さん。もう一曲“とおく群衆を離れて”（“はじめに愛があった”という曲のB面）という歌
　　　　　（やはり宇崎竜童さんの作曲）も歌っておられます。『女の警察乱れ蝶』にも出演されてい
　　　　　ます。“Stray Cat Rock: Machine Animal”の英語題名があるようです。
　　　　　　《情報提供／NOBOさん／ツカさん》

　　　　　→詳細データ　

　　12月

　　　ネオン警察女は夜の匂い
　　　　監督／野村孝　脚本／小川英　撮影／峰重義　音楽／小杉太一郎
　　　　出演／小林旭、内田良平、須賀不二男、小松方正、牧紀子、藤江リカ、沖雅也、三田村元、
　　　　　　　日吉ミミ（ビクター）、牧まさみ〔新人〕、青木伸子、前野霜一郎、玉村駿太郎、
　　　　　　　久遠利三、弘松三郎、長弘、紀原土耕、平塚仁郎、庄司三郎、高橋明、溝口拳、小林亘、
　　　　　　　西原泰江、大前田武、谷口芳昭、青木敏夫、高本一夫、佐藤了一、森正親、
　　　　　　　村上正洋〔カード指導〕、河野光揚〔刺青〕、高瀬将敏〔技斗〕　●
　　　　　　　織田俊彦〔クレジットなし〕、深町真喜子（後に真樹子）〔同〕、伊豆見英輔〔同〕、
　　　　　　　露木護〔同〕、市原久〔同〕、賀川修嗣（後に幸史郎）〔同〕、河合英二郎〔同〕、
　　　　　　　山岡正義〔同〕、吉田朗人〔同〕、橘田良江〔同〕、原田千枝子〔同〕、伊達満〔同〕、
　　　　　　　桂小かん〔同〕、田畑善彦〔同〕、土田義雄〔同〕、山之辺潤一〔同〕、
　　　　　　　有村道宏〔同〕、他
　　　　…シリーズ第2作（最終作）。舞台は鶴浜市（架空の都市）。盛り場の利権を巡って対立する二
　　　　　つのヤクザの組織、クラブ“エメラルド”のママで女組長でもある宮園圭子（牧紀子）率いる
　　　　　宮園組と、松村（須賀不二男）率いる新興の暴力団“誠心会”に、主人公・花村勇治（小林旭
　　　　　）と花村同様に圭子に呼び出された結城元（内田良平）がそれぞれ雇われる。しかし実は結城
　　　　　の背後には、二つの組を戦わせて相討ちにさせ、一挙に利権を得ようとしている悪玉の県会議
　　　　　員・中井常太郎（小松方正）が付いていて…。沖雅也さんの役は、バー“バッカス”のバーテ
　　　　　ン・オサム、藤江リカさんさんの役は、主人公に引き抜かれるホステス・春江、日吉ミミさん
　　　　　さんの役は、クラブ“エメラルド”の歌手、青木伸子さんの役は、オサムの恋人の中国料理店
　　　　　の店員・愛子。バー“バッカス”のママ・ヒトミに扮した牧まさみさんの公称のデビュー作だ
　　　　　とか（すでに多くの作品に出演されていますが）。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

　　　女子学園ヤバい卒業 （アカデミープロ＝日活）
　　　　監督／澤田幸弘　脚本／棚田吾郎　撮影／安藤庄平　音楽／玉木宏樹
　　　　出演／夏純子、岡崎二朗、清水元、應蘭芳、城野ゆき、谷村昌彦、玉川伊佐男、田中三津子、
　　　　　　　柳谷寛、後藤ルミ、太刀川寛、新井麗子、池戸良子、有崎由見子、牧まさみ、
　　　　　　　河原優美子、弘松三郎、小野恵子、衣あけみ、坪井江梨子、佐久間三雄、小倉泰子、
　　　　　　　西原泰江、志賀正文（後に圭二郎）、堀口道生、豊島幹久、藤沢義公、遅沢昇、森本勝、
　　　　　　　小池裕紀子、河津清三郎、藤圭子（「演歌の星」より）　●
　　　　　　　佐川明子？〔クレジットなし〕、吉田拓郎〔同〕、橘田良江〔同〕、他
　　　　…“女子学園”シリーズ第2作。区会議員の娘である“チューちゃん”“チュー子”こと久保忠
　　　　　江〔タダエ〕（夏純子）をリーダーとする大沢清美（池戸良子）、内海節子（有崎由見子。柳
　　　　　家金語楼さんの娘さんなので、皆さんも顔を見れば判りますね？）、島崎純子（小野恵子）、
　　　　　曽根貞代（衣あけみ）たち白ばら学園中等部（だから中学生には見えないって！。夏純子さん
　　　　　みたいな色っぽい中学生がいたら、大問題です！）3年2組の五人の不良女子学生たちの物語
　　　　　。岡崎二朗さんの役は、関東釜原組三代目（自称）・小石運次（通称は“運公”…笑）、城野
　　　　　ゆきさんの役は、白ばら学園の卒業生で婦警の杉原三枝子、應蘭芳さんの役は、白ばら学園の
　　　　　園長・矢代友久（清水元）の愛人でサウナ風呂“アマゾン”の経営者でもある千賀、田中三津
　　　　　子さんの約は、白ばら学園の生物の教師でオールドミスの須藤、後藤ルミさんの役は、白ばら
　　　　　学園高等部のリーダー・中川博子。乱交パーティーに参加して運次の子供を妊娠してしまった
　　　　　警察署長（河津清三郎）の姪で高等部の生徒である庄司美香（牧まさみ）を処分した学校に対
　　　　　抗して、ヒロインたちがセックス感度調査を始めると、学校関係者である大人たちの乱れた行
　　　　　動も明るみに出てきて…。清美が家庭教師である高校生・寺本の子供を想像妊娠したり、いろ
　　　　　いろな事件が起こります。巻頭、ヒロインたちが運搬中のトラックの荷台に並べられたジュー
　　　　　スの栓を抜いてストローで飲んでいるのは、ペプシのミリンダオレンジ（懐かしいですね）。
　　　　　藤圭子さん（運次の幼なじみらしい）とクレジットなしでの出演の吉田拓郎さんは本人の役で
　　　　　しょう、それぞれステージと街頭で歌います。《情報提供／NOBOさん》

　　　　　→詳細データ　

★このコーナーは当Webを訪れてくださる多くの日活映画ファンの方の協力を得て、作成しています。
以上、当Webの資料とします。他のWebへの転載など、Web＠作者に無断で持ち出すことを一切禁止します。
使用する場合は必ずWeb＠作者の了解を得てください。誤った情報が含まれる場合もあり、その拡大を防ぐためです。
LAST UP DATE ◆ 2022年7月4日