日活以外の浅丘ルリ子さん

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日活以外の浅丘ルリ子さん

　　　　ここでは日活以外の浅丘ルリ子さんの出演映画をご紹介します。加えて、次のページにて（ペー
　　　　ジの一番下のボタンより）、浅丘ルリ子さんの主なテレビドラマ出演作品も紹介しています。

　　　　世の中には“男”と“女”、そして“女優”という生き物がいると言った人がいますが、もしそ
　　　　うなら、間違いなく“女優”という生き物そのものであろう女優さんです。Web@作者が敬愛
　　　　してやまない女優さんの一人です。「女優業に支障をきたすのなら、子供はいりません」とか「
　　　　その時その時で最も良い状態の自分をお見せします」などというような、嬉しくなるお言葉の似
　　　　合う、日本国を代表する女優さんだと思います。

▲ブタですよ、ブタ（笑）。だけど絵になるんだから凄い！。
しかも妹さんたちからは、愛称“ブーちゃん（本名の信子より）”って…（笑）。

主な出演映画

1967年

　　　日本一の男の中の男（渡辺プロ＝東宝／東宝）
　　　　…牧野未知子（主人公／植木等の勤める世界ストッキング社の会長の孫娘で秘書課長）
　　　　…主人公の母親（老けた浅丘ルリ子さんの写真があったりします。笑）〔二役〕
　　　　出演／植木等、浅丘ルリ子、十朱久雄、岡田真澄（後に眞澄）、東野英治郎、藤岡琢也、
　　　　　　　牟田悌三、藤村有弘、北竜二、水谷良重、木の実ナナ、奥村チヨ、伊東きよ子、谷啓、
　　　　　　　人見明、藤あきみ、佐川亜梨、平尾昌晃、中川さかゆ（後に梨絵）、
　　　　　　　宮内恵子（後に牧れい）、川口節子、浦山珠美、
　　　　　　　メイツガールズ（久美かおり、大室〔現・白鳥〕英美子、他）、他
　　　　★多くは浜美枝さんによって演じられてきた主人公の相手役に日活から浅丘ルリ子さんを招いて
　　　　　作られたシリーズ第5作。豪快なサラリーマン・小野子等（植木等）が活躍するコメディ。こ
　　　　　れは吉永小百合さん主演の『斜陽のおもかげ』に東宝から新珠三千代さんを招いた交換条件の
　　　　　ような形での出演のようです。定刻より30分早く撮影所に現われた浅丘ルリ子さんは、「映
　　　　　画生活十三年とは言っても、日活の箱入りですから、他社出演となるとすごく緊張しちゃいま
　　　　　してね…」「特にこの作品を選んだわけではなく、日活と東宝との間でとてもスムーズに話が
　　　　　運びましたので…」「でも私としては、最初の他社出演ですから、あまり責任の重いものは避
　　　　　けたいという気持ちと、植木さんのものなら興行的にも心配ないし、喜劇には前から興味を持
　　　　　っておりましたので、喜んでお引き受けしたわけです」「植木さんは言葉を交したこともない
　　　　　くらいだし、まさか共演するなんて夢にも…」。植木等さんは、「ボクは女優さんとの共演は
　　　　　苦手なんだが、アクションの日活からおいでなすったとあっちゃあ、一発お手合わせ願いたい
　　　　　とこですよ」。浅丘ルリ子さんと日活との契約は、七月に“他社との出演を条件に専属契約を
　　　　　更新する”ということになったらしく、「他社出演を考え始めて三年目にやっと会社が認めて
　　　　　くれました。これからは東宝に限らず、どしどし他社出演をして、今まで満たされなかった夢
　　　　　を実現したい」「やはり映画の仕事が一番です。最近の女優さんは舞台出演に意欲的ですが、
　　　　　私の場合、舞台には全然と言っていいほど興味を感じません」（当時の新聞記事より）。
　　　　　　《情報提供／由美子さん》

1968年

　　　狙撃（東宝）
　　　　…小高章子（ファッションモデル。蝶の収集が趣味）
　　　　出演／加山雄三、浅丘ルリ子、森雅之、岸田森、藤木孝、小沢昭一、船戸順、サリー・メイ、他
　　　　★大学の射撃部時代の腕を活かした一匹狼の狙撃者・松下徹（加山雄三）が金塊密輸の手助けを
　　　　　したことから敵側の雇った伝説の殺し屋・片倉謙二と戦わなければならなくなるというのが大
　　　　　筋。初老の殺し屋に扮した森雅之さんがカッコよく、彼の持つ銃・モーゼルの威力や、トヨタ
　　　　　2000GTの勇姿を見ることが出来る佳作。主人公が射撃場で知り合うファッションモデルの
　　　　　小高章子（浅丘ルリ子）は、蝶の収集が趣味でニューギニアへ行くことが夢。この実存する蝶
　　　　　の名前は、“オルニトプテラ・メリディオナリス”、和名“ヒレオトリバネアゲハ”。標本価
　　　　　格50～100万円程度の貴重な蝶だそうです。“Sun Above, Death Below”の英語題名があ
　　　　　るようです。

1969年

　　　御用金（フジテレビ、東京映画＝東宝）
　　　　…おりは（女賭博師）
　　　　出演／仲代達矢、中村錦之助（後に萬屋錦之介）、丹波哲郎、司葉子、浅丘ルリ子、東野英治郎、
　　　　　　　夏八木勲、佐藤京一、他
　　　　★天保年間の越前鯖江藩を舞台に、佐渡の御用金を奪おうとする家老（丹波哲郎）やそれを阻止
　　　　　しようとする浪人（仲代達矢）、公儀隠密（中村錦之助〔後に萬屋錦之介〕）などの戦いを描
　　　　　いています。“Official Gold”“Steel Edge of Revenge”の英語題名があるようです。

　　　栄光への5000キロ（石原プロ＝松竹）
　　　　…坂木優子（ファッションデザイナー）
　　　　出演／石原裕次郎、仲代達矢、三船敏郎、浅丘ルリ子、エマニュエル・リヴァ、
　　　　　　　ジャン＝クロード・ドルオー、伊丹十三、他
　　　　★モンテカルロ・ラリーで事故を起こし、レースを断念した五代高之（石原裕次郎）が、日本選
　　　　　手権でアフリカのサファリ・ラリーの出場権を得て、ライバルのピエール（ジャン＝クロード
　　　　　・ドルオー）にも打ち勝ち、優勝するまでを描いています。主人公の恋人・坂木優子（浅丘ル
　　　　　リ子）は、レースに熱中して見送りにも来ない主人公を置いてパリに発ちますが、やはりアフ
　　　　　リカへ。編物をしながら主人公を待つ姿など、浅丘ルリ子さんは、まるで外国人女優さんのよ
　　　　　うな雰囲気です。“Safari 5000”“5,000 Kilometers to Glory”の英語題名があるよう
　　　　　です。

　　　女体〔じょたい〕（大映）
　　　　…浜ミチ（貪欲にのし上がって行く女）
　　　　出演／浅丘ルリ子、岡田英次、岸田今日子、小沢栄太郎、梓英子、伊藤孝雄、川津祐介、
　　　　　　　北村和夫、中条静夫、三笠すみれ、他
　　　　★自らの容姿を武器に生きる貧しい娘・浜ミチ（浅丘ルリ子）の貪欲な生き方とその破滅を描い
　　　　　ています。浅丘ルリ子さんを高く評価していた増村保造監督が、彼女を想定して脚本も書いた
　　　　　佳作。“Vixen”の英語題名があるようです。

1970年

　　　待ち伏せ（三船プロ＝東宝）
　　　　…おくに（風来坊の女）
　　　　出演／三船敏郎、石原裕次郎、勝新太郎、中村錦之助（後に萬屋錦之介）、浅丘ルリ子、
　　　　　　　有島一郎、土屋嘉男、北川（後に喜多川）美佳、中北千枝子、他
　　　　★天保年間。三州峠の茶屋の主人、実は盗賊の首領・玄哲（勝新太郎）は水野越前守より、御用
　　　　　金強奪の命を受けている。しかしそれは嘘で、越前守は、自分の弱味を握る玄哲を抹殺するた
　　　　　め、浪人・鎬刀三郎（三船敏郎）を送り込み、そこへ謎の渡世人・弥太郎（石原裕次郎）も現
　　　　　われる。やがて囮の御用金運搬の行列がやってくる…というサスペンス調の時代劇。“The
　　　　　Ambush”“Ambush at Blood Pass”“Incident at Blood Island”“Incident at
　　　　　Blood Pass”の英語題名があるようです。

　　　ある兵士の賭け（石原プロ＝松竹）
　　　　…滝口節子
　　　　出演／石原裕次郎、三船敏郎、浅丘ルリ子、フランキー堺、新珠三千代、
　　　　　　　デイル・ロバートソン、フランク・シナトラJr.、ダイナ・メリル、藤村有弘、
　　　　　　　石原佑利子、渚まゆみ、信欽三、他
　　　　★フリーのカメラマン・北村（石原裕次郎）が、2週間で1300km余りを歩き、その賭け金を孤
　　　　　児院に寄付するという米兵・アレン大尉（デイル・ロバートソン）に怒りを覚えながら取材を
　　　　　する（朝鮮戦争で誤って一般人夫婦を射殺したのに何を偽善的な、と）が、資金が出来る前に
　　　　　ベトナムの前線で死んだアレンに代わり、自分が歩くことになるというのが大筋。

1971年

　　　愛ふたたび（東宝）
　　　　…みや（金沢の古い薬局の娘で薬剤師の資格を持つ。パリに留学する）
　　　　出演／ルノー・ベルレー、浅丘ルリ子、グラシェラ・ロペス・コロンブレス、桃井かおり、
　　　　　　　石立鉄男、トーマス・ロス、宮口精二、由紀艶子、他
　　　　★パリへ留学したみや（浅丘ルリ子）がレーザー技師のニコ（ルノー・ベルレー）と出会い愛す
　　　　　るようになるというのが大筋。フランス映画『個人教授』（主演／ナタリー・ドロン）で有名
　　　　　になったルノー・ベルレーを起用した作品。浅丘ルリ子さんは決してナタリー・ドロンにひけ
　　　　　をとってはいません。そして桃井かおりさんがヒロインの妹・百代役で、こちらも物凄く雰囲
　　　　　気があります。“To Love Again”の英語題名があるようです。

　　　嫉妬（松竹）
　　　　…永井扶美子（クラブ“扶美”のマダム）
　　　　出演／岩下志麻、浅丘ルリ子、細川俊之、加島潤、中村美代子、槙摩耶、南原宏治、
　　　　　　　高樹蓉子、秋とも子、牧まさみ、他
　　　　★失踪した夫がクラブのママと心中するが、ママだけが生き残り、その謎を追うため、妻がホス
　　　　　テスになって真相を探るというサスペンスもの。藤本義一原作作品の映画化。“Man on a
　　　　　False Flight”の英語題名があるようです。

　　　告白的女優論（現代映画＝ATG）
　　　　…海堂あき（女優。26歳）
　　　　出演／岡田茉莉子、浅丘ルリ子、有馬稲子、木村功、稲野和子、赤座美代子、草野大悟、
　　　　　　　川津祐介、峰岸隆之介（現・徹）、大地喜和子、三國連太郎、菅貫太郎、中野誠也、
　　　　　　　月丘夢路、細川俊之、他
　　　　★岡田茉莉子、浅丘ルリ子、有馬稲子という三大女優を使って、失語症（岡田茉莉子さんのパー
　　　　ト）や自殺癖（有馬稲子さんのパート）、性的恐怖（浅丘ルリ子さんのパート）など、様々な女
　　　　優のトラブルを描く作品。劇中でインタビュアーの“あなたにとって映画とは？”との問いには
　　　　、“私はその中で生きている人間です。客観的には答えられないわ”、“あなたは何故女優にな
　　　　ったのでしょう”という問いには、“他人の人生を生きてみたかったからです”と、ご本人の意
　　　　見ではないのか？と思えるような返答をされます。“Confessions Among Actresses”の英
　　　　語題名があるようです。《情報提供／由美子さん》

1972年

　　　蒼ざめた日曜日（石原プロ＝東宝）
　　　　…飯田由里江（敬虔なクリスチャン）
　　　　…幸子〔ユキコ〕（由里江にそっくりな短大生。
　　　　　　　　　　　　人妻になった後に由里江の恋人・大介／若林豪と再会、彼の子供を妊娠する）
　　　　…しのぶ（由里江にそっくりな芸者で馴染みの客に刺殺される）
　　　　…修道院に入る娘〔四役〕
　　　　出演／浅丘ルリ子、若林豪、山内明、江夏夕子、東恵美子、村井国夫（後に國夫）、
　　　　　　　武田美瑳子、白川恵子、山野俊也、他
　　　　★曾根綾子原作作品。修道院入りした恋人を待ちながら、その間に恋人そっくりの女性と出会い
　　　　　、恋に墜ちる男性を描いた作品で、浅丘ルリ子さんの平凡なOL姿や芸者姿などの七変化が見も
　　　　　の。

　　　影狩り（石原プロ＝東宝）
　　　　…千登世〔チトセ〕（主人公の父の同僚の娘で将来を誓い合っていた）
　　　　出演／石原裕次郎、内田良平、成田三樹夫、浅丘ルリ子、江原真二郎、本田みちこ、丹波哲郎、
　　　　　　　玉川伊佐男、草薙幸二郎、深江章喜、堀井（後に堀）永子、チコ・ローランド、
　　　　　　　武藤章生、苅谷俊介、白川恵子、山岸恵美子、辰巳柳太郎、他
　　　　★さいとうたかをさん原作作品。江戸幕府が地方の弱小藩を壊滅するため放った公儀隠密である
　　　　　“影”に対して、藩から金を貰い“影”専門に殺す室戸十兵衛（石原裕次郎）、日光こと乾〔
　　　　　・タケノシン〕（内田良平）、月光こと日下〔・ゲンノスケ〕（成田三樹夫）の三人。彼らは
　　　　　自分たちの藩を潰された者ばかりで、幕府に恨みを抱いていて、但馬の国・出石藩に雇われる
　　　　　ことになる話。続編『影狩りほえろ大砲』での回想シーンにも登場されています。
　　　　　　《情報提供／由美子さん》

1973年

　　　男はつらいよ・寅次郎忘れな草（松竹）
　　　　…松岡清子（売れない歌手・リリー松岡）
　　　　出演／渥美清、浅丘ルリ子、倍賞千恵子、前田吟、松村達雄、三崎千恵子、太宰久雄、
　　　　　　　佐藤蛾次郎、笠智衆、吉田義夫、毒蝮三太夫、他
　　　　★“男はつらいよ”シリーズ第11作。主人公が出かけた網走の場末のキャバレーで歌うリリー
　　　　　松岡（浅丘ルリ子）と意気投合する話。お互い根無し草のような生き方をしているため、共感
　　　　　する部分も多く、また浅丘ルリ子さんの演技も相俟って、シリーズ中、最高のマドンナとなっ
　　　　　た作品。Web＠作者の私見では、映画的には第17作『男はつらいよ・寅次郎夕焼け小焼け』
　　　　　の出来が良いとは思います。しかし、好きな作品となると、多くの方と同じく、浅丘ルリ子さ
　　　　　んの出演作品を選びますね。“Tora-san 11”“Tora-san's Forget Me Not”の英語題名
　　　　　があるようです。

　　　戦争と人間〔第三部〕完結篇（日活）
　　　　…同役
　　　　出演／芦田伸介、江原真二郎、加藤嘉、北大路欣也、鈴木瑞穂、高橋悦史、高橋英樹、滝沢修、
　　　　　　　波多野憲、藤岡重慶、藤原釜足、山本圭、山本麟一、浅丘ルリ子、絵沢萠子、片桐夕子、
　　　　　　　夏純子、二條朱美、水戸光子、山科ゆり、吉永小百合、市川亜矢子、大谷木洋子、
　　　　　　　堺美紀子、高山千草、田中筆子、栗津號、下川辰平、他
　　　　★この作品は日活がロマンポルノ路線に移行された後に作られました。ソ連軍の参戦から戦後を
　　　　　描いています。“”の英語題名があるようです。“Man and War, Part III”の英語題名が
　　　　　あるようです。

1975年

　　　想い出のかたすみに（文学座、松竹＝松竹）
　　　　…真田亮子（主人公・隆夫／中村雅俊の姉の〔フミエ〕／吉野佳子同級生で福岡在住の人妻
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夫／北村和夫との仲がうまく行かず家出をする）
　　　　出演／中村雅俊、檀ふみ、浅丘ルリ子、水谷豊、大出俊、吉野佳子、松下砂稚子、北村和夫、
　　　　　　　八木昌子、荒木道子、長谷川諭、他
　　　　★遅い初恋を経験する大学生カップル（中村雅俊・檀ふみ）の前に現われた美しい人妻（浅丘ル
　　　　　リ子）を巡る恋愛ものです。音楽を中村雅俊さんが担当しています。
　　　　　　《情報提供／由美子さん》

　　　男はつらいよ・寅次郎相合い傘（松竹）
　　　　…同役
　　　　出演／渥美清、浅丘ルリ子、倍賞千恵子、前田吟、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、笠智衆、
　　　　　　　佐藤蛾次郎、中村はやと、船越英二、吉田義夫、岩崎加根子、久里千春、早乙女愛、他
　　　　★“男はつらいよ”シリーズ第15作。東北へ出かけた主人公が蒸発中のサラリーマン（船越英
　　　　　二）とともに、前作の最後に寿司職人（毒蝮三太夫）と結婚して幸せに暮らしているはずのリ
　　　　　リーと再会する話。“Tora-san 15”“Tora-san's Rise and Fall”の英語題名があるよ
　　　　　うです。

1976年

　　　天保水滸伝（農協映画製作委員会企画、農村映画協会＝大映、農協関係）
　　　　…たか（利根川そばの長部村へ帰郷する娼婦）
　　　　出演／平幹二朗、浅丘ルリ子、香山美子、大竹しのぶ、高橋悦史、ハナ肇、滝沢修、
　　　　　　　高岡健二（現・建治）、加藤武、江藤潤、他
　　　　★大飢饉が続く天保年間、年貢の取り立てやヤクザの勢力拡大に巻き込まれ困る農民に結束を呼
　　　　　びかける農協の始祖・大原幽学を取り上げた農協のキャンペーン映画。
　　　　　　《情報提供／由美子さん》

1978年

　　　渚の白い家（松竹、斎藤耕一プロ＝松竹）
　　　　…倉橋夏子（ハワイ在住の主婦）
　　　　出演／浅丘ルリ子、木村功、名高達郎（現・達男）、大信田礼子、笈田敏夫、
　　　　　　　かまやつひろし（現・ムッシュかまやつ）、ママルナ・ボーデン、ゲーリー・マーシャル、
　　　　　　　ジム・マッキナニー、他
　　　　★夫の転職からハワイに住むことになった主婦が現地の若者と恋に堕ちるというサスペンスメロ
　　　　　ドラマ。

1980年

　　　男はつらいよ・寅次郎ハイビスカスの花（松竹）
　　　　…同役
　　　　出演／渥美清、浅丘ルリ子、倍賞千恵子、前田吟、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、
　　　　　　　中村はやと、笠智衆、佐藤蛾次郎、光石研、江藤潤、他
　　　　★“男はつらいよ”シリーズ第25作。リリーが入院中だと聞き、大嫌いな飛行機に乗って（空
　　　　　港でも柱にしがみついているんですが、綺麗なスチュワーデスさんが通るとフラッと着いて行
　　　　　きます。笑）、主人公が沖縄へ行く話。行った後、音沙汰がないので、“とらや”の人たちが
　　　　　「ハブにでもかまれたんだろ」…このギャグの意味が判る人は、なかなかの寅さんファン。
　　　　　“Tora-san 25”“Tora's Tropical Fever”の英語題名があるようです。

1984年

　　　AGAIN アゲイン
　　　　　（ニュー・センチュリー・プロデューサーズ、キネマ旬報社＝にっかつ、ヘラルド・エース）
　　　　出演／石原裕次郎、小林旭、赤木圭一郎、宍戸錠、渡哲也、吉永小百合、浜田光夫、藤竜也、
　　　　　　　榎木兵衛、他
　　　　★56年の『狂った果実』から69年の『嵐の勇者たち』までの34本の日活映画を繋いだ作品で
　　　　　、浅丘ルリ子さんも数々の名場面の中に登場します。

1986年

　　　鹿鳴館（MARUGEN FILM＝東宝）
　　　　…朝子（伯爵・影山／菅原文太の妻）
　　　　出演／浅丘ルリ子、石坂浩二、菅原文太、中井貴一、尾美としのり、岸田今日子、沢口靖子、
　　　　　　　浅利香津代、横山道代（現・通乃）、三條美紀、高林由紀子、三橋達也、神山繁、
　　　　　　　井川比佐志、渡辺篤史、常田富士男、浜村純、他
　　　　★三島由紀夫原作作品。明治中期、日比谷の鹿鳴館で行なわれる舞踏会と、それを襲撃しようと
　　　　　する自由党残党の姿を描いています。“The Hall of the Crying Deer”“High Society of
　　　　　Meiji”の英語題名があるようです。

1994年

　　　 四十七人の刺客（東宝）
　　　　…おりく（大石内蔵助／高倉健の妻）
　　　　出演／高倉健、中井貴一、宮沢りえ、森繁久弥、石坂浩二、浅丘ルリ子、岩城滉一、松村達雄、
　　　　　　　井川比佐志、黒木瞳、岸田今日子、清水美砂、横山道代（現・通乃）、古手川祐子、
　　　　　　　中村敦夫、石橋蓮司、西村晃、小林稔侍、石倉三郎、宇崎竜童、山本學、神山繁、橋爪淳、
　　　　　　　今井雅之、小林昭二、尾藤イサオ、尾上丑之助、板東英二、佐藤B作、久保明、
　　　　　　　マキノ佐代子、他
　　　　★今さら解説する必要のない赤穂浪士の話です。“47 Ronin”の英語題名があるようです。

1995年

　　　男はつらいよ・寅次郎紅〔くれない〕の花（松竹）
　　　　…同役
　　　　出演／渥美清、浅丘ルリ子、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、下條正巳、三崎千恵子、
　　　　　　　前田吟、太宰久雄、佐藤蛾次郎、関敬六、夏木マリ、田中邦衛、千石規子、宮川大助、
　　　　　　　宮川花子、笹野高史、桜井センリ、犬塚弘、芦屋雁之助、他
　　　　★“男はつらいよ”シリーズ第48作（最終作）。渥美清さんがお亡くなりになって、シリーズの
　　　　　幕を引いたこの作品、マドンナ役がまるで計算でもしたかのように浅丘ルリ子さん扮するリリ
　　　　　ーさんだったというのが印象的ですね。奄美大島が舞台になっています。“Tora-san 48 the
　　　　　final”の英語題名があるようです。

1997年

　　　男はつらいよ・寅次郎ハイビスカスの花特別編（松竹）
　　　　…同役
　　　　出演／渥美清、浅丘ルリ子、倍賞千恵子、吉岡秀隆、前田吟、江藤潤、下條正巳、三崎千恵子、
　　　　　　　笠智衆、太宰久雄、中村はやと、佐藤蛾次郎、関敬六、他
　　　　★CG合成などを多用して、いるはずのない寅さんを画面に出した再編集の特別編で、成人した
　　　　　甥の満男による回想形式を取っています。

2002年

　　　蝶の棲む館 -木曜組曲（光和インターナショナル）
　　　　…重松時子（耽美派の女流作家）
　　　　出演／浅丘ルリ子、加藤登紀子、原田美枝子、鈴木京香、富田靖子、西田尚美、竹中直人、他
　　　　★耽美派の女流作家追悼の集いで、彼女と同居していた編集者・えい子（加藤登紀子）が料理を
　　　　　作って待つ家に、四人の近親者が集り、時子の死の真相が明らかになってくるという心理サス
　　　　　ペンスだとか。“Suite de jeudi”の海外公開題名があるようです。

2006年

　　　博士の愛した数式（アスミック・エース）
　　　　…主人公の博士／寺尾聰の義姉である未亡人
　　　　出演／寺尾聰、深津絵里、斉藤隆成、吉岡秀隆、浅丘ルリ子、茅島成美、井川比佐志、頭師佳孝、
　　　　　　　伊藤紘、他
　　　　★80分間しか記憶がもたない老いた数学者と家政婦たちの話。小川洋子原作作品。

　　　寝ずの番（角川ヘラルド）
　　　　…落語家・橋鶴／長門裕之の一番弟子・橋次／笹野高史の葬儀の弔問客
　　　　出演／中井貴一、木村佳乃、長門裕之、富司純子、高岡早紀、堺正章、桂三枝、浅丘ルリ子、
　　　　　　　中村勘三郎、他
　　　　★監督のマキノ雅彦とは津川雅彦さんのこと。セリフはないそうです。中島らも原作作品。

　　　早咲きの花（シネボイス、角川映画）
　　　　…シュナイダー・植松三奈子（幼い頃、愛知県豊橋で暮らしたカメラマン）
　　　　出演／浅丘ルリ子、北条隆博、いしのようこ、笠菜月、鈴木駿、加藤未央、徳山秀典、北見敏之、
　　　　　　　笹野高史、他
　　　　★2006年7月に愛知県で先行ロードショーされ、2007年に全国公開のようです。公称155本目の
　　　　　出演作品のようです。

2010年

　　　ジーン・ワルツ（東映）
　　　　…三枝茉莉亜（産科医院“マリアクリニック”の院長。末期の肺がんを患っている）
　　　　出演／菅野美穂、田辺誠一、大森南朋、南果歩、風吹ジュン、白石美帆、片瀬那奈、桐谷美玲、
　　　　　　　濱田マリ、大杉漣、西村雅彦、音尾琢真、須賀貴匡、他
　　　　★海堂尊さん原作の産婦人科を舞台にしたミステリーを映像化。

2011年

　　　デンデラ（同製作委員会／東映）
　　　　…斎藤カユ（70歳。姥捨て山に捨てられて、死んだと思われていた女性）
　　　　出演／倍賞美津子、山本陽子、草笛光子、山口果林、白川和子、山口美也子、角替和枝、
　　　　　　　田根楽子、赤座美代子、他
　　　　★死んだはずの50人の老婦人たちが共同体を作り暮らしているという物語で、アクションシー
　　　　　ンもあるのだとか！？。

2019年

　　　男はつらいよ（50）おかえり、寅さん〔仮題〕（松竹）
　　　　…リリー松岡（同役）
　　　　出演／渥美清、吉岡秀隆、後藤久美子、倍賞千恵子、前田吟、夏木マリ、池脇千鶴、
　　　　　　　桜田ひより、美保純、佐藤蛾次郎、北山雅康、橋爪功、小林稔侍、笹野高史、出川哲朗、
　　　　　　　カンニング竹山、濱田マリ、立川志らく、林家たま平、他
　　　　★22年ぶりの新作というのが凄いですよ。

　　　　紫綬褒章受章は、まだまだお若いという印象がありましたが、功績から考えれば、納得です！。

LAST UP DATE ◆ 2019年2月17日