剣闘士たちの反逆（海賊の巻）

海賊の巻

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海賊に関係する主な作品をご紹介

　　　　★ここでは海賊たち（北欧の海で活躍したヴァイキングから、大西洋やカリブの海で活躍したバ
　　　　　ッカーニアまで）が主人公となっている主な作品を1960年代のイタリア映画（本邦劇場公開
　　　　　作と本邦劇場未公開ながらテレビ放映された作品）を中心に紹介します。

▲北京波さんからいただいた60年『マラカイボ大要塞』のポスターです。
Web＠作者も初めて見た稀少なものです。

　　1958年

　　　海賊黒鷹　“THE PIRATE OF THE BLACK HAWK / Il Pirata dello sparviero nero”
　　　　監督／セルジオ・グリエコ／Sergio Grieco
　　　　音楽／ロベルト・ニコロージ／Roberto Nicolosi
　　　　出演／ジェラール・ランドリー／Gerard Landry、ミジャーヌ・バルドー／Mijanou Bardot、
　　　　　　　アンドレ・オーレリ／Andrea Aureli、エロイサ・シアンニ／Eloisa Cianni、
　　　　　　　エットレ・マンニ／Ettore Manni、ピナ・ボーティン／Pina Bottin、
　　　　　　　ジェルマーノ・ロンゴ／Germano Longo、他
　　　　…本邦劇場公開済みのイタリアとフランスの合作作品のようです。マンフレッド／Manfred（ア
　　　　　ンドレ・オーレリ）率いる一味がモンテフォルテ公の領土を奪い、公の娘・エレナ／Eleanor
　　　　　di Monteforte（ミジャーヌ・バルドー）は忠臣リカルド／Richard（ジェラール・ランド
　　　　　リー）に救われる。そのリカルドが、“海賊黒鷹”を名乗り復讐を企てるというのが大筋。ち
　　　　　なみにミジャーヌ・バルドーさんは、名前からも判る通り、ブリジッド・バルドーさんの実妹
　　　　　です。

　　　髑髏砦の血闘　“THE SON OF THE RED PIRATE / Il Figlio del corsaro rosso”
　　　　監督／プリモ・ゼグリオ／Primo Zeglio
　　　　音楽／ロマン・ヴラド／Roman Vlad
　　　　出演／レックス・バーカー／Lex Barker、シルヴィア・ロペス／Sylvia Lopez、
　　　　　　　ヴィラ・シレンティ／Vira Silenti、ルチアーノ・マリン／Luciano Marin、
　　　　　　　ルイジ・ヴィスコンティ／Luigi Visconti、アントニオ・クラスト／Antonio Crast、
　　　　　　　ロベルト・パオレッティ／Roberto Paoletti、リヴィオ・ロレンゾン／Livio Lorenzon、
　　　　　　　フランコ・ファンタジア／Franco Fantasia、
　　　　　　　ジョルジョ・コンスタンティーニ／Giorgio Constantini、他
　　　　…本邦劇場公開済みのイタリア作品。父である“海賊赤衣”を殺した裏切り者のヴァン・ハイス
　　　　　／Van Hais（ジョルジョ・コンスタンティーニ）を捕まえた海賊・エンリコ／Enrico（レッ
　　　　　クス・バーカー）は、父がインディアンの王女に産ませた妹・ネアラ／Neala（ヴィラ・シ
　　　　　レンティ）がいることを聞かされ、稲妻号でマラカイボへ。そのエンリコと部下のメンドーサ
　　　　　／Mendoza（サーロ・ウルツィ）、バレーホ／Barrejo（ロベルト・パオレッティ）たちが
　　　　　悪玉のパナマ総督を倒し、ネアラと総督の妻である侯爵夫人の義理の妹・カルメン／Carmen
　　　　　（シルヴィア・ロペス）を助けるまでを描いています。主演のレックス・バーカーさんは、ア
　　　　　メリカからヨーロッパへやって来た男優で、イタリア映画や西ドイツ（当時）映画に数多く出
　　　　　演しています。そもそもは10代目のターザン役者としても有名で、1949年『ターザン魔法
　　　　　の泉』、50年『ターザンとジャングルの危機／Tarzan and the Slave Girl』（本邦劇場未
　　　　　公開ながらテレビ放映あり）、51年『ターザンと密林の女王〔ジャングル・クィーン〕』、
　　　　　52年『ターザンの憤激』、53年『ターザンと巨象の襲撃』の5作に出演しています。史劇も
　　　　　のへの出演の後も、西部劇（本邦劇場公開済みの62年『シルバーレイクの待伏せ』を皮切り
　　　　　に、63年『アパッチ』『騎兵隊最後の砦』、64年『大酋長ウィネトゥー』『荒野の決断』な
　　　　　どの西ドイツ製の“ウィネトゥー”シリーズなど）やスパイ映画でも主演をしていました。

　　1959年

　　　裸女と海賊　“THE PIRATE AND THE SLAVE GIRL / La Scimitarra del Saraceno”
　　　　監督／ピエロ・ピエロッティ／Piero Pierotti　音楽／ミシェル・コゾリ／Michele Cozzoli
　　　　出演／レックス・バーカー、チェロ・アロンゾ／Chelo Alonso、
　　　　　　　マッシモ・セラート／Massimo Serato、
　　　　　　　グラツィエラ・グラナータ／Graziella Granata、
　　　　　　　ダニエル・ヴァルガス／Daniele Vargas、ブルーノ・コレリ／Bruno Corelli、
　　　　　　　アンナ・アレナ／Anna Arena、フランコ・ファンタジア、
　　　　　　　ジャンニ・リッツォ／Gianni Rizzo、ウーゴ・サッソ／Ugo Sasso、
　　　　　　　アメディオ・トゥルリ／Amedeo Trilli、他
　　　　…本邦劇場公開済みのイタリアとフランスの合作作品のようです。15世紀中頃に地中海で活躍
　　　　　する海賊“ドラッグ”ことドラゴン・ドラクト／Dragon Drakut（レックス・バーカー）の
　　　　　話。チェロ・アロンゾさんの役は、ドラッグの恋人であるミリアム王女／Princess Miriam、
　　　　　マッシモ・セラートさんの役はローズ卿の部下・ディーゴ／Diego、グラツィエラ・グラナ
　　　　　ータさんの役は、ローズ卿の娘・ビアンカ／Bianca。

　　1960年

　　　アドリアの女海賊　“THE QUEEN OF THE PIRATES / La Venere dei pirati”
　　　　監督／マリオ・コスタ／Mario Costa　音楽／カルロ・ルスティケリ／Carlo Rustichelli
　　　　出演／ジャンナ・マリア・カナーレ／Gianna Maria Canale、マッシモ・セラート、
　　　　　　　シーラ・ガベル／Scilla Gabel、モイラ・オルフェイ／Moira Orfei、
　　　　　　　ポール・ミューラー／Paul Muller、アンドレ・オーレリ、フランコ・ファンタジア、
　　　　　　　ホセ・ハスペ／Jose Jaspe、リヴィオ・ロレンゾン、
　　　　　　　ナンド・タムベラーニ／Nando Tamberlani、他
　　　　…本邦劇場公開済みのイタリアと西ドイツの合作作品のようです。“海賊の女王”と称されるこ
　　　　　とになる交易船の船長・ミルコ／Captain Mirko（ホセ・ハスペ）の娘・サンドラ／Sandra（
　　　　　ジャンナ・マリア・カナーレ）や、そのミルコを助けたサンタクローチェ伯爵／Santa Croce
　　　　　（マッシモ・セラート）が、地中海のドルツァ公国の主であるドルツァ公爵／Doruzza（ポー
　　　　　ル・ミューラー）と王妃・イザベラ／Isabella（シーラ・ガベル）の軍と闘う話。最後には
　　　　　ドルツァ公国の本当の後継者であるサンドラとサンタクローチェが結ばれるまでを描いていま
　　　　　す。主演のジャンナ・マリア・カナーレさんには、62年の本邦劇場未公開作品“七つの海の
　　　　　虎／TIGER OF THE SEVEN SEAS／La Tigre dei sette mari”という女海賊ものもありま
　　　　　す。

　　　海賊王バイキング　“THE LAST OF THE VIKINGS / L' Ultimo dei Vikinghi”
　　　　監督／ジャコモ・ジェンティローモ／Giacomo Gentilomo　音楽／ロベルト・ニコロージ
　　　　出演／キャメロン・ミッチェル／Cameron Mitchell、
　　　　　　　エドモンド・パードム／Edmund Purdom、イザベル・コーレイ／Isabelle Corey、
　　　　　　　ヘレナ・レミー／Helene Remy、ジョージ・アディソン／George Ardisson、
　　　　　　　カーラ・カロ／Carla Calo、アルド・ブフィ・ランディ／Aldo Bufi Landi、
　　　　　　　ピエロ・ルッリ／Piero Lulli、ベニト・ステファネリ／Benito Stefanelli、
　　　　　　　ナンド・タムベラーニ、他
　　　　…本邦劇場公開済みのイタリアとフランスの合作作品のようです。西暦700年頃、長旅から故
　　　　　郷のビケンに戻ったバイキングのシグルト大王の息子・ハラルド／Harald（キャメロン・ミ
　　　　　ッチェル）と弟のグンタル／Guntar（ジョージ・アディソン）が、父がノルウェーのズベノ
　　　　　王／King Sveno（エドモンド・パードム）に殺されたことを知り、復讐をする話。イザベル
　　　　　・コーレイさんの役は、ズベノ王の従妹・ヒルデ姫／Hilde。主演のキャメロン・ミッチェル
　　　　　さんは、アメリカ出身の男優で、やはり60年代にイタリアに招かれて数作に出演、その後は
　　　　　またハリウッド作品に出演しています。67年から始まったテレビシリーズの西部劇『ハイシ
　　　　　ャパラル』でも有名です。

　　　マラカイボ大要塞　“CONQUEROR OF MARACAIBO / Il Conquistatore di Maracaibo”
　　　　監督／ユージェニオ・マルティン／Eugenio Martin
　　　　音楽／アジンス・アルボ／Asins Arbo
　　　　出演／ハンス・フォン・ボルソディ／Hans Von Borsody、
　　　　　　　ブリジット・コーレイ／Brigitte Corey、ヘルガ・リネ／Helga Line、
　　　　　　　ジェーン・クレア／Jane Clair（ジャニー・クレア／Jany Clair）、
　　　　　　　カルロス・カサラヴィリア／Carlos Casaravilla、ルイス・インダニ／Luis Induni、
　　　　　　　カルロ・タンベラーニ／Carlo Tamberlani、他
　　　　…本邦劇場公開済みのイタリアと西ドイツ、スペインとの合作作品のようです。17世紀、海賊
　　　　　のメッカとなったベネズエラのマラカイボの港。ここを拠点とする善玉海賊のアラン・ドレー
　　　　　ク／Alan Drake（ハンス・フォン・ボルソディ）、悪玉のブラッスール／Brasseur（カル
　　　　　ロス・カサラヴィリア）、仮面を付けた謎の人物・エル・ヴァリエンテ／El Valiente（ヘル
　　　　　ガ・リネ）、私欲に飢えた総督（カルロ・タンベラーニ）たちの攻防を描いています。ブリジ
　　　　　ット・コーレイさんの役は、ドレークの愛人・アルタグラチャ／Altagracia。

　　　海賊三銃士　“MUSKETEERS OF THE SEA / I Moschettieri del mare”
　　　　監督／マッシモ・パトリッツィ／Massimo Patrizi、ステノ／Steno
　　　　音楽／カルロ・ルスティケリ
　　　　出演／ピア・アンジェリ／Pier Angeli、チャニング・ポロック／Channing Pollock、
　　　　　　　ロバート・アルダ／Robert Alda、アルド・レイ／Aldo Ray、
　　　　　　　フィリップ・クレイ／Philippe Clay、カーラ・カロ、他
　　　　…本邦劇場未公開（テレビ放映済み）のイタリアとフランスの合作作品。CX“ハーキュリー”
　　　　　シリーズ第5弾。詳細は不明です。

　　1961年

　　　バイキングの復讐　“ERIK THE CONQUEROR / Gli Invasori”
　　　　監督／マリオ・バーヴァ／Mario Bava　音楽／ロベルト・ニコロージ
　　　　出演／キャメロン・ミッチェル、アリス・ケスラー／Alice Kessler、
　　　　　　　エレン・ケスラー／Ellen Kessler、
　　　　　　　ジョルジョ・アルディソン／Giorgio Ardisson（ジョージ・アディソン）、
　　　　　　　アンドレア・ケッキ／Andrea Checchi、フランコ・ジャコビニ／Franco Giacobini、
　　　　　　　ジョー・ロビンソン／Joe Robinson、ジャンニ・ソレロ／Gianni Solaro、
　　　　　　　フランコ・レッセル／Franco Ressel、フォルコ・ルリ／Folco Lulli、
　　　　　　　フランソワーズ・クリストフ／Francoise Christophe、他
　　　　…本邦劇場公開済みのイタリアとフランス、西ドイツとの合作作品のようです。西暦8世紀頃、
　　　　　グンナー男爵／Gunner（アンドレア・ケッキ）がバイキングの族長であるハラルド／Harald
　　　　　（フォルコ・ルリ）を殺す。その後、ハラルドの遺児として成長し、バイキングの長となった
　　　　　イロン／Eron（キャメロン・ミッチェル）と生き別れの弟でブリタニア女王・アリス／Queen
　　　　　Alice（フランソワーズ・クリストフ）に育てられたエリック／Erik（ジョルジョ・アルデ
　　　　　ィソン）が協力してグンナー男爵を倒すまでを描いています。アリス・ケスラーさんの役は、
　　　　　巫女のラマ／Rama、ヘレン・ケスラーさんの役は、その双子の姉・ダヤ／Daya。

　　　海賊の王者　“MORGAN THE PIRATE / Morgan il pirata”
　　　　監督／アンドレ・ド・トス／Andre De Toth、プリモ・ゼグリオ
　　　　音楽／フランコ・マンニーノ／Franco Mannino
　　　　出演／スティーヴ・リーヴス／Steve Reeves、バレリー・ラグランジュ／Valerie Lagrange、
　　　　　　　チェロ・アロンゾ、アーマンド・メストラル／Armondo Mestral、
　　　　　　　イヴォ・ガラーニ／Ivo Garrani、リディア・アルフォンシ／Lydia Alfonsi、
　　　　　　　ジュリオ・ボセッティ／Giulio Bosetti、
　　　　　　　ジョルジョ・アルディソン（ジョージ・アディソン）、
　　　　　　　ジョバンニ・シャンフリグリア／Giovanni Cianfriglia、他
　　　　…本邦劇場公開済みのイタリアとフランスの合作作品のようです。17世紀末、スペインの植民
　　　　　地であったパナマを舞台に、奴隷から海賊になったヘンリー・モーガン／Henry Morgan（ス
　　　　　ティーヴ・リーヴス）と、彼を助けたことから愛人となるスペイン総督の娘・ドナ・イネス／
　　　　　Dona Inez（バレリー・ラグランジュ）の顛末を描いています。主人公はその活躍により、
　　　　　ついにはサーの称号まで与えられます（実在の海賊だそうです）。『モルガンの大海賊船団』
　　　　　というテレビ放映題もあるようです（二階堂卓也・著／洋泉社刊《剣とサンダルの挽歌》によ
　　　　　る）。

　　　海賊旗を上げろ　“GUNS OF THE BLACK WITCH / Il Terrore dei mari”
　　　　監督／ドメニコ・パオレラ／Domenico Paolella　音楽／ミシェル・コゾリ
　　　　出演／ドン・メゴワン／Don Megowan、シルヴァーナ・パンパニーニ／Silvana Pampanini、
　　　　　　　エンマ・ダニエリ／Emma Danieli、リヴィオ・ロレンゾン、ジェルマーノ・ロンゴ、
　　　　　　　ロリス・ギッツィ／Loris Gizzi、フィリップ・ヘルセント／Philippe Hersent、
　　　　　　　チュリオ・アルタミュラ／Tullio Altamura、
　　　　　　　ナンド・アンジェリーニ／Nando Angelini、他
　　　　…本邦劇場公開済みのイタリアとフランスの合作作品のようです。TBSの朝の放映枠“あなた
　　　　　の映画劇場”で組まれた“ハーキュリー”シリーズの第2弾（1969年10月6日放映）では『
　　　　　海賊船ブラックウィッチ』というタイトルで放映。17世紀末期、スペイン総督の軍隊の虐殺
　　　　　から逃れ、海賊船“黒い魔女”号に救われた二人の少年が成長し、ジャン／Jean（ドン・メ
　　　　　ゴワン）は新しい頭目に、ミシェル／Michel（ジェルマーノ・ロンゴ）は幹部となり、復讐
　　　　　を企てる話。シルヴァーナ・パンパニーニさんの役は、海賊の姐御分・ドロレス／Delores、
　　　　　エンマ・ダニエリさんの役は、総督の娘・エリザ／Elisa、リヴィオ・ロレンゾンさんの役は
　　　　　、本当の虐殺の首謀者で副総督のグスマン／Guzman。

　　　海の女王　“QUEEN OF THE SEAS / Le Avventure di Mary Read”
　　　　監督／ウンベルト・レンツィ／Umberto Lenzi
　　　　音楽／ジーノ・フィリッピーニ／Gino Filippini
　　　　出演／リザ・ガストーニ／Lisa Gastoni、ジェローム・コートランド／Jerome Courtland、
　　　　　　　ウォルター・バーンズ／Walter Barnes、ジェルマーノ・ロンゴ、
　　　　　　　ジゼラ・アーデン／Gisella Arden、ダイナ・デ・サンティス／Dina De Santis、
　　　　　　　ロリス・ギッツィ、ジャンニ・ソレロ、チュリオ・アルタミュラ、アンナ・アレナ、他
　　　　…本邦劇場未公開（テレビ放映済み）のイタリア作品。CX“ハーキュリー”シリーズ第7弾。獄
　　　　　中で恋仲になった二人が、その後、そうとは知らず敵対することになる、男装の海賊・メリー
　　　　　・リード／Mary Read（リザ・ガストーニ）と敵対する海軍艦長・ピーター・グッドウィン
　　　　　／Peter Goodwin（ジェローム・コートランド）を描いています。

　　　地中海大海賊　“AVENGER OF THE SEVEN SEAS / Il Giustiziere dei mari”
　　　　監督／ドメニコ・パオレラ　音楽／エジスト・マッチ／Egisto Macchi
　　　　出演／リチャード・ハリソン／Richard Harrison、ミシェール・メルシェ／Michele Mercier、
　　　　　　　ロルダノ・ルピ／Roldano Lupi、マリサ・ベリ／Marisa Belli、ポール・ミューラー、
　　　　　　　ウォルター・バーンズ、カルロ・ヒンターマン／Carlo Hinterman、他
　　　　…本邦劇場未公開（テレビ放映済み）のイタリアとフランスの合作作品のようです。詳細は不明
　　　　　です。主演のリチャード・ハリソンさんは、雑誌のモデルから映画界に入り（例えば59年『
　　　　　南太平洋』に飛行艇の副操縦士役で出ていたらしい）、やはりハリウッドからイタリアに流れ
　　　　　てきた人で（しかも、クリント・イーストウッドさんより以前に）、日本で一番最初に劇場公
　　　　　開された63年のイタリア製西部劇『赤い砂の決闘』に主演しています。史劇ものの後にはマ
　　　　　カロニウェスタンをはじめ、66年『ベイルート作戦・危機突破』や同『殺し屋へ挑戦状』な
　　　　　どのスパイ映画で主演を務め、その後も戦争ものやギャングもの、香港映画界との合作になる
　　　　　忍者ものなどでも活躍した息の長い男優さんです。もちろん、リチャード・ハリス／Richard
　　　　　Harrisさんとは別人。

　　1962年

　　　怒れ！バイキング　“ATTACK OF THE NORMANS / I Normanni”
　　　　監督／ジュゼッペ・ヴァリ／Giuseppe Vari　音楽／ロベルト・ニコロージ
　　　　出演／キャメロン・ミッチェル、ジュヌヴィエーヴ・グラ／Genevieve Grad、
　　　　　　　エットレ・マンニ、フィリップ・ヘルセント、ピエロ・ルッリ、ポール・ミューラー、
　　　　　　　フランカ・ベットーヤ／Franca Bettoia、ジャンニ・ソレロ、他
　　　　…本邦劇場公開済みのイタリア作品。西暦9世紀、バイキングであるノルマン族の族長の一人・
　　　　　オラフとアングロ伯・オリバー／Olivier（エットレ・マンニ）が手を組んで、野心家である
　　　　　サクソン族のウィルフレッド／Wilfred（キャメロン・ミッチェル）に対抗する話。ジュヌ
　　　　　ヴィエーヴ・グラさんの役は、オラフの娘・スタベニア／Svetania、フランカ・ペットーヤ
　　　　　さんの役は、ウィルフレッドのいとこである王妃・パトリシア／Patricia。キャメロン・ミ
　　　　　ッチェルさんには、66年“短剣の嵐／Bladestorm／I Coltelli del vendicatore”（本邦
　　　　　劇場未公開）というバイキングものもあります。

　　　海賊魂　“SEVEN SEAS TO CALAIS / Il Dominatore dei sette mari”
　　　　監督／ルドルフ・マテ／Rudolph Mate、プリモ・ゼグリオ　音楽／フランコ・マンニーノ
　　　　出演／ロッド・テイラー／Rod Taylor、キース・ミッチェル／Keith Michell、
　　　　　　　エディ・ヴェッセル／Edy Vessel、
　　　　　　　マリオ・ジロッティ／Mario Girotti（テレンス・ヒル／Terence Hill）、
　　　　　　　ベイジル・ディグナム／Basil Dignam、アンソニー・ドーソン／Anthony Dawson、
　　　　　　　Gianni Cajafa、アイリーン・ワース／Irene Worth、
　　　　　　　アルトゥーロ・ドミニチ／Arturo Dominici、ウンベルト・ラホ／Umberto Raho、
　　　　　　　アルド・ブフィ・ランディ、他
　　　　…本邦劇場公開済みのイタリア作品。イギリス青年・マルコム・マーシュ／Malcolm Marsh（
　　　　　キース・ミッチェル）がもたらした地図により、スペインが黄金を貯えている太平洋の港の位
　　　　　置を知った船長・フランシス・ドレーク／Francis Drake（ロッド・テイラー）のスペイン
　　　　　との攻防を描いています（実在の海賊だとか）。アイリーン・ワースさんの役は、エリザベス
　　　　　〔一世〕女王／Queen Elizabeth I。

　　1963年

　　　恐怖の侵入者　“THE BLACK INVADERS / Odio mortale”
　　　　監督／フランコ・モンテムロ／Franco Montemurro
　　　　音楽／ニーノ・オリヴィエロ／Nino Oliviero
　　　　出演／アメディオ・ナザーリ／Amedeo Nazzari、ダニエル・ド・メッツ／Danielle De Metz、
　　　　　　　レナート・バルディニ／Renato Baldini、ピーター・ミールスマン／Peter Meersman、
　　　　　　　アンジェラ・ルース／Angela Luce、アルド・ブフィ・ランディ、他
　　　　…本邦劇場公開未公開（テレビ放映済み）のイタリア作品。CX“ハーキュリー”シリーズ第4弾
　　　　　。『海賊ルイス』のテレビ放映題あり。スペインに支配された米大陸フランス領フォートカロ
　　　　　ライナを悪い副総督から取り戻そうとする元総督の娘とそれを助ける元総督の親友の遺児・ア
　　　　　ンドレ・ルボーフ／Andre Leboeuf（アメディオ・ナザーリ）が赤い仮面の海賊王ルイス／
　　　　　Ruizになる話。

　　　悪魔島の女　“GIANT OF THE EVIL ISLAND / Il Mistero dell'isola maledetta”
　　　　監督／ピエロ・ピエロッティ
　　　　音楽／アンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノ／Angelo Francesco Lavagnino
　　　　出演／ロック・スティーブンス／Rock Stevens（ピーター・ルーパス／Peter Lupus）、
　　　　　　　ダイナ・デ・サンティス、ハリナ・ザレウスカ／Halina Zalewska、
　　　　　　　テッド・カーター／Ted Carter（Nello Pazzafini）、アルトゥーロ・ドメニチ、
　　　　　　　モニーク・レナウド／Monique Renaud、
　　　　　　　マイク・ムーア／Mike Moore（アメディオ・トゥルリ）、他
　　　　…本邦劇場公開未公開（テレビ放映済み）のイタリア作品。CX“ハーキュリー”シリーズ第17
　　　　　弾。奴隷だった過去の屈辱から、海賊に協力してスペインの植民地を襲う女（ダイナ・デ・サ
　　　　　ンティス？）を描いています。

　　1965年

　　　バイキングの逆襲　“ERIK, THE VIKING / Erik, Il Vichingo”
　　　　監督／マリオ・カイアーノ／Mario Caiano　音楽／カルロ・フランキ／Carlo Franci
　　　　出演／ゴードン・ミッチェル／Gordon Mitchell、
　　　　　　　ジュリアーノ・ジェンマ／Giuliano Gemma、
　　　　　　　エリザ・モンテス／Elisa Montes、エドゥアルド・ファヤルド／Eduardo Fajardo、
　　　　　　　アルフォンゾ・カルタビアーノ／Alfio Caltabiano、
　　　　　　　エリー・マック・ホワイト／Eli McWhite
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（エレオノラ・ビアンキ／Eleonora Bianchi）、
　　　　　　　キャロル・ブラウン／Carrol Brown（カーラ・カロ）、
　　　　　　　アルド・ブフィ・ランディ、エルノ・クリサ／Erno Crisa、他
　　　　…本邦劇場未公開（テレビ放映済み）のイタリアとスペインとの合作作品。西暦965年、バイ
　　　　　キング王ソーワルドが死に、遺産は息子のエヨルフ／Eyolf（エルノ・クリサ）と甥のエリッ
　　　　　ク／Erik（ジュリアーノ・ジェンマ）に与えられるが、エヨルフはエリックを殺し、一人占
　　　　　めにしようとしていた。国を逃れたエリックは長い航海の末に黒い瞳の人々に出会い、酋長の
　　　　　娘・ワタワ／Wa-ta-wa（エリザ・モンテス）に恋をする。エリックはワタワの婚約者・ウ
　　　　　ィンガーとエヨルフが送り込んだビアルニと戦うことになる。

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LAST UP DATE ◆ 2016年5月15日